多くの地域で、今日は2学期の始業式。
夏休みだった子供たちが学校に戻ります。
登下校の時間に通学路の近辺でクルマに乗っている方、
放課後の子供たちの遊び場近くをクルマで通る方は注意しましょう。

子どもの交通人身事故 発生件数は、
他の交通事故と同じように減少傾向にあります。
警視庁は『小学生の交通人身事故発生状況』を発表しています。
東京を例に見てみると・・・

10年前の平成18年。
小学生が遭遇した交通人身事故の数は 3,043 件でした。
その数は、毎年減少が続いて、去年 平成27年 は 1,001 件。
平成18年を指数 100とすると33になりました。

ところが、亡くなった子供の数は事故の減少と比例していません。
平成18年は2人でしたが、それより事故数が4割減った平成24年は6人 、
去年平成27年にも3人います。

事故件数が減っているからといって安全運転を怠たってはいけない。 
子供に対する交通安全教育をないがしろにしてはいけないということです。

ちなみに日本では1歳から14歳の子供の死亡原因では、
不慮の事故」が上位を占めているのですが、
5歳〜9歳/10歳〜14歳/ 2つの年齢別カテゴリーで
「不慮の事故」のうち最も多いのが「交通事故」です。

月別の事故数を見てみると・・・
11月から2月にかけて事故件数は少なく推移しています。
寒いので放課後に外であまり遊ばないことが理由でしょうか。

2月は 61件 ですが、3月で101件と急増。
4月には89件と少し減りますが、5月・6月は100件を超えて、
途中で夏休みに入る7月は73件、8月は12ヶ月中最も少ない 49件と減り、
学校が始まるこの9月は再び増えてしまい 78件 。
続く10月が月別で最も多い 112件となっています。

つまり9月は夏休みで減った事故数を持続させるためにも、
車を運転する側も、子供たちも気を引き締めるタイミングです。

次に小学生の学年別発生状況を見てみましょう。
多い順に並べると小3 ➡ 小1 ➡ 小4 ➡ 小2 ➡ 小5 ➡ 小6。
最も事故件数が多い小3が210件。
事故件数が2番目に少ない小5が145件 。
いちばん少ない小6は113件となっています。

高学年になってくると「飛び出し」や「信号無視」に気をつけるなど
成長して、安全への意識も高まってきているのかもしれません。
そういうことを子供の「意識」を育むことが大切です。

今の小学生の交通人身事故数は、
2つの「状態」で起こったものを足したものです。

1つは「自転車乗車中」。もう1つは「歩行中」。
小1・小2はこの2つのうち「歩行中」の割合のほうが多いのです。

小1は ➡ 「歩行中」 141件  「自転車乗車中」 49件
小2は ➡ 「歩行中」 96件  「自転車乗車中」 71件

ところが・・・

小3は ➡ 「歩行中」 81件  「自転車乗車中」 129件 

「自転車乗車中」が「歩行中」を逆転。
小4から学年が上がるにつれ「自転車乗車中」の割合が「歩行中」より高まります

一方で、平成27年の「歩行中」の交通事故 死傷者数を年齢別に見ると
圧倒的に多いのが 7歳 。5歳区切りで最も多いのが5歳〜9歳で4,853人。
10歳〜14歳になると2,155人 とずいぶん減ります。

小学校低学年の子供は、ひとりである程度しっかり歩けるようになった分、
きちんと注意を払わないで行動してしまうのでしょう。
特に歩行中についての注意を、
小学校高学年の子供は、体が成長して、
ビュンビュン自転車を飛ばすのが楽しくて仕方がない時期でしょう。
特に自転車に乗るときの注意を、大人が促すことが大切です。

ハンドルを握る方は、歩いている低学年の小学生、
自転車に乗る高学年の小学生に充分注意してください!


そろそろ8月も終わり。
夏の間、アウトドアライフに、帰省に、 
ずいぶん愛車に頑張ってもらった人は多いでしょう。
ベテランドライバーには当然かもしれませんが、
クルマを持ってキャリアが浅い、若いドライバーのみなさん、
このタイミングで一度メンテナンスを考えるべきです。
秋からも安全運転を続けるために!

今回のコメントは国際モータージャーナリスト 清水和夫さんでした。
夏に酷使した愛車のメンテナンスは、まず洗車から。

海に行ったりすると潮風に当たります。
ガソリンスタンドとかに行っておまかせでは無く、
コイン洗車で自分で高圧の水を使い、
外装だけでなく、タイヤのホイールハウスの中まで
入念に塩水、あるいは、砂泥を綺麗に取ってあげるようにしましょう。
そういう「気持ち」が大切だと清水さんは言います。

洗車のあとは夏の高温からくるダメージのメンテナンス!
温度が上がるとブレーキやタイヤを酷使しがちなもの。
自分で出来る範囲の中で言えば、足周り、特にタイヤ周り、
空気圧とかすり減った状態をチェックする。
ふだん何気に使っているタイヤが気が付いてみると擦り減っていて、
雨が降った時に滑ってビックリすることがあります。
残りの溝がどのくらいかチェックしたり、釘を踏んでいないか確認する。
実は釘を踏んでいてもパンクしない場合があります。
釘が刺さったままの状態で走っていて、ある時、釘が抜けるとパンクをしてしまう。
タイヤを全周、手で触ったり、目で見て確認するようにして下さい。

タイヤの磨耗についてのチェックポイント。
タイヤの溝の中には一段高くなっている「スリップサイン」があります。
新品の時、タイヤの溝は8mm。「スリップサイン」は1.6mm。
タイヤが磨耗した結果、スリップサインが顔を出し、
溝が1.6mm未満になった状態で走ることは法令違反。
反対に言えば、溝が1.6mmまでは、法令上の問題はありませんが、
専門家は安全上、新品の時の50%=4mm 磨耗した程度でのタイヤ交換を推奨します。

そして、次のメンテナンスは掃除。
ジメジメした夏を過ごしたので、秋になって湿度が下がった時に
湿気を取るという意味で絨毯などはいちどとって
綺麗に細かく、室内クリーニングをするのも大事です。

それは車に対する愛情。
食べ残したパンが落ちていても、平気な人は車に対する愛情が無い。
いざという時に車が人を守ってくれないのではないか?
そういう風に清水さんは信じているといいます。

愛情があれば自分の車がどこかにぶつかったら可哀想だと思うはず。
自分の車が他の車を傷つけることも可哀想だなと思うと思うはず。
愛車が機械だと思わずに大事な人の命を乗せる友達だと思うと車を大事にします。
大事にすると安全運転も守れるようになるというわけです。

かつて愛車のセルフメンテナンスに「ブタと燃料」という表現がありました。
「ブレーキ」「タイヤ」「燃料」をチェックするというもの。
テクノロジーの進歩で、このうち「ブレーキ」と「燃料」を
一般のドライバーがチェックすることは難しくなりました。
音や振動、乗っている感覚で「おかしいな」と思った場合には
必ずプロに見てもらうようにしましょう。

自分では「洗車」「タイヤチェック」「掃除」。
クルマに愛情を持って、安全運転を心がけてください!







今はスマートフォン向けのアプリの時代。
いろいろな役立つアプリがあります。
中には交通安全につながるモノも。
今回は、そんな交通安全関連アプリを3つ紹介しました。

1つめはTOYOTAがリリースしている無料アプリ。
『車の妖精 ドライブおやじ』
楽しみながら、エコドライブを身につけられるアプリです。

「ドライブおやじ」とというのは、それぞれの車に宿る妖精。
ふだんは目に見えない存在ですが、
このアプリの利用者には“おやじの姿”が見えるという設定。

アプリをインストールしてみると・・・
格好はステテコに腹巻で
例えるなら「バカボンのパパ」のようないでたち。
バーコードの髪型にメガネ。メガネで目は見えません。
例えるなら気難しそうな「磯野波平さん」といった感じ。
キモかわなキャラ。

この妖精「ドライブおやじ」は人間界のおやじ同様
あまりコミュニケーションが得意ではないそう。
利用者にエコドライブをしてほしくて最初は厳しい小言を言いがち
でも、本当はかまってほしくて「やさしい発進・加速」をすると
“なつき度”が上がっていきます。

使い方は簡単。

? 車の運転を始める前にアプリを起動
  ドライブ中にスマートフォンが動かないように固定するか
  滑りにくい場所に置いて「ドライブSTART」を押します。
  そして、運転スタート!

? ドライブが終わったら車を安全な場所に停めて「ドライブ終了」を押します

?「大成功」「セーフ」「大失敗」の3つで判定が出ます
 「大成功」で「♡」が1つたまり、3回連続で大成功だと“なつき度”がUP
 「セーフ」でゲットした「♡」がすべてなくなり
 「大失敗」だと“なつき度”が下がります


と、楽しみながらエコドライブが身につくアプリです。

2つ目の交通安全関連アプリは『交通安全クイズ』。 
今年6月に kazuo umemoriさんという方がリリースした無料アプリ。
交通安全についてのクイズが第1集から第5集まであります。
子供と一緒にゲーム感覚で交通安全クイズをやれば
楽しく交通安全の知識を身につけることができます。
同じようなアプリに『道路標識クイズ』というのもあります!


3つめはクルマ用品の総合メーカー
CARMATEの無料アプリ『DriveMate KingKong』
警告音が鳴る速度を設定しておけば
その速度になると昔懐かしい警告音が出ます。
走行しているスピードも表示されます。
運転中のチェック機能になりますが、
クルマについたメーターを見てスピードを出しすぎに
気をつける習慣はなくさないように気をつけて!

他にもかなり多くの種類あるのがドライブレコーダーアプリ。
それから燃費を記録するアプリといったものもあります。

アプリを使って「交通安全」ライフを送るというのは、
「今時」なアプローチかもしれません。
よかったら試してみて下さい!

こうした交通安全関連アプリは、
すべて運転中の操作を想定したものではありません。
必ず運転開始前に設定し、運転中の操作をする場合は、
同乗者にやってもらうか、安全な場所に停車してから行って下さい。

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