今週は「スタッドレスタイヤとタイヤの冬仕様」の後編。
コメントは引き続き自動車評論家の国沢光宏さんでした。

スタッドレスタイヤでいちばん大事なのは雪道の中でも凍った道。
雪は降り立てならどんなタイヤでも走れますが、
凍って表面に少し水がはった滑る状態の時に差がでます。
性能は1世代、4〜5年ごとに10〜20%上昇。
国沢さんによると最初の頃のスタッドレスタイヤに比べるて、
今のはとても性能が良いそうです。

とはいってもスタッドレスタイヤを買う時に何を基準に選べばいいのか?
悩む人は多いでしょう。

しかし、スタッドレスタイヤは重要な生活必需品ということで、
メーカーがライバルの製品の性能を出して比較する事を禁じられています。
メディアもタイヤを買ってテストしていますが、
スキーのように1本滑ったあとで雪質は全く変わる可能性があるもの。
正確さを求めるのは難しい現実があります。
そこで、国沢さんがオススメするのは2点。

? プロの評価。

  一般の方がSNSで個人評価を掲載していることがありますが
  それは限界まで走っている訳では無くあてにしにくい!!


? メーカーがテスト走行に使う車

  確かに!
  タイヤの性能が悪いと車体の低評価に繋がるので
  よりよいものを履かせるはず!!


そして、買い換え時期。
スタッドレスタイヤは年数とともに劣化します。
先週お伝えした柔らかい発泡ゴムが素材のもので 5年 。
それ以外のものは 3年 が目安。

スタッドレスタイヤの購入を考えている中で、
「これはどうなんだろう?」というモノに出くわします。
その1つが欧州に輸出している価格が安いアジアンタイヤ。

ドイツでは冬にはスタッドレスタイヤを履くという法律ができました。
でも、ミシュランやピレリなどは高い。
そこで、アジアのタイヤメーカーが一斉に作り出したのです。
でも、国沢さんによると「日本の道を想定しておらず、あまり合っていない」とのこと。

日本の雪道は普通の雪、硬い雪、乾いた雪、ビチャビチャな雪、アイスバーン etc...
状態が多様で、ヨーロッパの自動車メーカーの人たちが「こんなに滑るのか!?」と驚くほどだとか!

そして「これはどうだろう?」と思っている人がいるかもしれない、
もう1つ気になることが「オールシーズンタイヤ」。

国沢さんによるとオールシーズンタイヤは夏に乗ってもまったく問題ありません。
また、このタイヤは降ったばかりの雪にはとても強い。
ただ、完全に凍ったアイスバーンには強くありません。
だからふだんはほぼ雪が無いところを走り、
ごくたまに遠くに行った時にチェーンを持つのが面倒臭く不安なら
雪が降ったらゆっくり走る条件つきで良いでしょうとのことでした。

お住まいになっている地域にもよりますが
スタッドレスタイヤの知識をあらためて身につけて
ご自分の車に履かせるかどうか検討してみてください


10月の最終木曜日。
北国に暮らす方は愛車のタイヤを冬仕様にしたことでしょう。
一方で、雪の降る地域が広まっているこの頃。
「自分の車はどうしよう?」 と思っている方も全国には多いかもしれません。
今週と来週は自動車評論家 国沢光宏さんのガイドで
「スタッドレスタイヤとタイヤの冬仕様」を追跡します。

「スタッドレスタイヤ」 とはstud=鋲(びょう) が「less」=ない タイヤのこと。
以前、冬用タイヤの主流は鋲がある 「スパイクタイヤ」 でした。
しかし、スパイクタイヤは、道路を削って走ることで生じる粉塵(ふんじん)や
路面への影響のため1990年代に廃止となり、現在ではスタッドレスタイヤが主流です。

雪道対策には「タイヤチェーン」を巻く方法もありますが、
『ガタガタして車の乗り心地が悪くなる』
『着けたり、外したりが面倒』という側面があります。

国沢さんによると以前のスタッッドレスタイヤは、
夏タイヤに比べて性能が悪かったといいます。
音がうるさい、ハンドルがグニャグニャする、ブレーキが効かないという指摘がありました。
しかし、最近はとても性能が良くなり、一般道で走っても問題ありません。
そういう背景から雪が少しでも降る地域ではスタッドレスタイヤを履く傾向にあります。
雪が年間、10日ぐらい降るところはもちろん、
東京のように年2〜3回しか降らないようなところでも、
人によっては雪が降る地方に行くこともあるので履く方は多いということです。

実は「雪道」とひとくちに言っても、その状態はさまざま。
その中で交通安全のために最も大切なのは氷の表面が溶けている道路をどう走るか。
雪の降りたてはどんなタイヤでも走れてしまうもの。
長靴の裏のように溝がしっかりあればいいのです。
でも、氷を金属のトングで取ろうとしても滑ってしまうように、
アイスバーンの上を硬いモノで走ろうとしても滑ってしまいます。
氷上を走るには表面の水をいちど拭いて無くし、それから路面を掴むロジックが必要。
これは製品によって決定的な差が出るのです。

そのためスタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比較すると
わかりやすい特徴がいくつかあります。

? ゴムの柔らかさ
       
温度が低い環境ではノーマルタイヤは硬くなり、
路面をつかむグリップ力が落ちます。
スタッドレスタイヤには低温でも硬くならない柔らかなゴムを使い、
の粘着摩擦力で路面をしっかりグリップします。


? 溝の深さ

タイヤの溝をノーマルタイヤより深く多くすることによって、
滑りの原因となる路面上の水を遠心力で掻き出せるようになっています。


? たくさん入った細かな横溝(サイプ)

タイヤの路面への接触面を増やして摩擦力を高めるとともに
タイヤが路面をひっかく力を大きくしてグリップ力を向上させます。
また、隙間に水を吸収してミクロの水膜をなくす働きもあります。

そして、スタッドレスタイヤで覚えておきたいのが「発泡ゴム」という素材。
発砲ゴムはファイバータオルで拭いた瞬間のような氷をしっかりとグリップします。
ゴムの穴の開け方も均一にしたり、細かくしたり、日々向上しているとのこと。
スタッドレスタイヤの導入を考えている方は、
こうした素材についても意識してみて下さい。

来週はこの続き。
スタッドレスタイヤの選び方、替え時などについてお伝えします。

1年に1度、夏休みの8月に開催される
児童・生徒の自転車事故防止が目的の競技会があります。
全日本交通安全協会と警察庁が主催する「交通安全子供自転車全国大会」。
歴史は古く、今年で51回目を数えました。

その最新大会で団体優勝したのが
静岡県浜松私立三ケ日西小学校 自転車部です。



「交通安全子供自転車全国大会」は47都道府県の代表校が参加。
メンバー4人が「団体」と「個人」で自転車交通安全のレベルを競います。

順位は減点方式。
団体は4人合計の減点が最も少ない学校が優勝。
個人は各児童の減点が順位に繋がります。
競技は大きく2つのテストから成ります。


1)学科テスト
       
  交通規則・道路標識・自転車の安全な乗り方について
  30分で60問の出題に答えます


2)実技テスト

  実技テストには2種類あって

 【安全走行テスト】         
 
  自転車の正しい乗り方と安全な走行の評価
 「信号機のある交差点の右折と左折」「横断歩道の通過」等のポイントで
  安全確認や右左折の合図、停止の合図等を正しく行っているか審査します


 【技能走行テスト】
  自転車の乗り方の習熟度の評価
 「S字走行」「ジグザグ走行」「デコボコ道走行」などを行います





4年生で自転車部に入ったという4人。
大会前は朝、休み時間やお昼休み、放課後、
1日4時間近くも練習・勉強をしたそうです。

三ケ日西小学校は「交通安全子供自転車全国大会」に
これまでも幾度となく出場していますが団体優勝は無し。
学校と児童のみなさんにとっても大きな目標。
それを実現するために。

全国で三ケ日西小学校 自転車部のみなさんほど
交通安全を考えたことがある小学生はいないでしょう。
そんなは彼らは同じ世代の子供たちへ・・・

◯ 誰にもわかりやすい一時停止の標識から守っていってほしい

◯ 時々、2人乗りやヘルメットをかぶらず自転車に乗る人を見かける
  お母さん、お父さんに注意してほしいし、その人自身も気をつけてほしい

◯ 急いでいる時でも信号無視をしたら危ない

◯ 手放し運転、片手運転をやめてほしい

そんなメッセージを送ってくれました。
子供の頃の交通安全についての体験は将来に生きることでしょう。


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