15日 日曜日までは「平成30年 春の全国交通安全運動」期間。
後編の今回はまず「自転車の安全利用」から。
中学や高校に進学して自転車通学する子どもが増える時期です。
中学生や高校生になると行動範囲も広がり 自転車に乗る機会も増えます。
小学6年と比べると中学1年の自転車事故は多くなります。
自転車事故が特に多い中学1年生と高校1年生は要注意です。





中高生による自転車事故の多くは出会い頭の衝突によるもの。
場所としては ほとんど交差点で発生しています。
自転車を運転している時 特に見通しの悪い交差点に入る時は
速度を十分に落として左右の安全確認を行いましょう。
また 一時停止の標識がある場所では停止線の前で確実に停止しましょう。

自転車は車と同じく法律上は「車両」。
原則は車道を通行しなければいけません。
車道を走る時は左側通行。
例外的に歩道を走る時は車道寄りをゆっくりと。
その場合でも 必ず歩行者が優先。
自転車の事故では頭部損傷が重大事故につながっています。
命を守るため 自転車に乗るときはヘルメットを着用するべきです。





そのほかの春の交通安全運動の重点ポイントは
「シートベルトとチャイルドシートの着用徹底」と「飲酒運転の根絶」。

まずはシートベルト。
運転席と助手席のシートベルトの着用率はほぼ100%。
ところが高速道路を除く一般道路の後部座席では40%以下。
後部座席でシートベルトを着けていないと
万が一 事故にあった場合 車外へ放り出されるなど大変危険です。 





チャイルドシートは6歳未満の子どもを自動車に乗せる場合は装着が義務。
にも関わらず 使用率は6割にとどまっています。



また 車両への取付け固定が不十分
使用方法が不適切というケースも多数あります。
チャイルドシートを正しく使用しなければ事故の際に外れてしまう、
子どもがチャイルドシートから飛び出してしまうという恐れがあります。
6歳以下の子どもがいるお父さん、お母さんは、いちど確認してみて下さい。

飲酒運転については法律の厳罰化などにより死亡事故は減少しています。
それでも1年の死亡事故発生件数は200件以上。
飲酒運転は犯罪です。
「飲酒運転を絶対にしない、させない」という強い意志を持っ、て一人一人の力で
飲酒運転を根絶させましょう。

交通安全への強い思いを持つことは決して意味のないことではありません。
不必要な誰かの生命を脅かすリスクを減らし
それはドライバーの平穏な生活に繋がるのです。
交通事故は常に他人事ではないということを覚えておいていて下さい。



今年も「春の全国交通安全運動」の時期になりました。
平成30年は明日 4月6日 金曜日 から15日 日曜日までの10日間。

今週と来週は 警察庁 交通局 交通企画課 
藤本真也さんにお話を伺い その大切なポイントを追跡します。

平成30年「春の全国交通安全運動」には4つの重点があります。
今回は「子供と高齢者の安全確保と高齢運転者の事故防止」について。

警察庁によると小学生の事故は登下校中に多く発生しています。       
そして 小学1年生が被害に逢う交通事故件数は他の学年より多いのです。





たくさん事故が起こっているのは まさに今の時期 4月〜7月。
小学生の事故は交差点でたくさん発生しています。             
原因は子供による路上への飛び出しが多数。

大人が周囲の安全を確認して道路を歩くよう教えましょう。
信号が青で横断歩道を渡る時も「右左をよく見る」、
「車が止まっているのを確認する」など子供に伝えましょう。
ドライバーは小学生が道路を歩いていたら、
「思いやりの気持ち」で安全に通行できるようにしてあげてください。

高齢者が被害者の交通事故も多数起こっています。
特に夜間 歩いている時に事故に遭うケースがたくさんあります。
夕暮れ時や夜間に出歩く時は 自分の存在を周りに知らせるため
明るい服を着たり 反射材やライトを身に付けることが事故防止に効果的。

一方で問題になっているのが高齢者運転者が起こす事故。
高齢になると身体機能の低下や筋力の衰えなどによって
操作ミスや安全不確認による事故を起こしやすくなります。
ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故も多く発生しています。





運転に不安を感じる高齢ドライバーには免許証の自主返納制度もあります。
返納後は「運転経歴証明書」の交付が受けられ
公的な本人確認書類として使用することができます。
また 自治体によってはタクシー・バス料金の割引といった支援もあります。
一度 確認してみてください。

『なるほど! 交通安全』。
来週は「平成30年 春の全国交通安全運動 後編」です。





もうすぐスタートする新年度。
これからは車で遠出する機会が増える方が多いでしょう。
このタイミングで「タイヤ」の安全性をチェックしてみてはどうでしょう?





住友ゴム工業のブランド1つDUNLOPでは
2008年から春と秋の年2回「全国タイヤ安全点検」を行っています。

タイヤ国内リプレイス営業本部 梅田佳都乃さんによると
去年10月の点検では、4割のクルマに整備不良。
7台に1台が即交換が必要な状態だったといいます。
かなりの割合ですよね。

タイヤはクルマと道路の唯一の接点。
常に安全な状態に保っておく必要があります。

10月の「ダンロップ 全国タイヤ安全点検」。
整備不良のタイヤの状態で多かったのは以下のようになっています。


空気圧の過不足  ・・・ 30.5%

残り溝の不足    ・・・  9.4%

タイヤ表面の損傷  ・・・  7.5%

偏摩耗       ・・・ 5.1%  



30.5%と一番多かったのが「空気圧の過不足」。
タイヤは日々使用することで少しずつ空気が抜けていきます。
定期的な空気圧の充填を怠り タイヤの空気圧が不足すると
路面への接地面が多くなり安全性・安定性に影響すると同時に
燃費も悪くなっていきます。

続いて9.4%の車のタイヤに見られた「残り溝不足」。
当然使用していけば摩擦によって溝が減っていきます。
溝の深さが不足しているとタイヤがスリップしやすくなり特に悪天候時には危険です。
磨り減ったタイヤはパンクやバーストも起きやすくなっていきます。





7.5%だった残り溝不足と同様に即交換が必要とされる「タイヤ表面の損傷」は
釘、ガラス、金属片など異物を踏むことで生じます。
異物を速やかに取り除き 修理または交換が必要となってきます。

最後に5.1%の車のタイヤに見られた「偏摩耗」。
部分的にタイヤの溝が摩耗した状態のことを指します。
タイヤをローテーションせずに使っていたり
カーブ走行や細かいハンドル操作などの走り方によって生じていくものです。
偏摩耗すると他の溝が残っているにも関わらず
タイヤの本来の性能を発揮しないまま交換することになるので注意しましょう。





タイヤ交換のタイミングは、一般的に言われているのが新調してから「4年」。
ただ 乗り方や車種、タイヤの種類によって変わってきます。
「タイヤ表面の損傷」は見て触れば一目瞭然。
他のチェックポイントは「溝の減り」と「空気圧」です。

溝の深さが1.6ミリ以下になると法律で走行することが禁止されています。
これはタイヤ表面の使用限界が来たことを警告するサイン
「スリップサイン」で確認することができます。
ただし このスリップサインが出てからではなく 出る前 
つまり2ミリ〜3ミリほど残っているタイミングで交換するようにしましょう。

また もう一つのポイントは空気圧。
タイヤにはそれぞれ適正な空気圧があり 車のドアの内側などに記載されています。
安全なドライブの為にも月に一度は空気圧のチェックをしたいものです。

自分でチェックすることも大切ですが
定期的にタイヤ販売店、ガソリンスタンドなど
プロの「目」で見てもらったほうが確かでしょう。
新年度に際して、愛車のタイヤ点検、やってみて下さい。






«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 109 | 110 | 111 |...| 161 | 162 | 163 || Next»