今週は来週水曜日4月15日まで「春の全国交通安全運動」が続きますが、
今回は「令和8年 春の全国交通安全運動」の後編。
警察庁 交通局 交通企画課 安全係 鈴木健司さんにお話を伺いました。





この春の全国交通安全運動には、重点ポイントが3つあります。

(1) 通学路・生活道路におけるこどもを始めとする歩行者の安全確保

(2)「ながらスマホ」の根絶や歩行者優先等の安全運転意識の向上

(3) 自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底



1つ目は前回お伝えしてので、今回は残る2つについて。
携帯電話等使用による死亡・重傷事故は、令和5年 129件、
令和6年 138件、令和7年 148件と近年、増加傾向にあります。
携帯電話等使用時の死亡事故率は不使用時の約3.4倍。
画面に意識が集中してしまう運転中のスマホ利用は絶対にやめましょう。





そして、「歩行者優先等の安全運転意識の向上」について
ドライバーが注意すべきことは、車両は横断歩道では、
歩行者がいないことが明らかな場合を除いて横断歩道の直前で
停止可能な速度で進行する義務があるということ。
横断歩道に向かっている歩行者の横断の意思が明確でない場合でも
横断歩道の直前で一時停止し、横断する意思がないこと確認してから進行して下さい。





安全意識の向上ということでは、飲酒運転による死亡・重傷事故件数は、
令和5年から令和7年まで3年連続で435件と残念ながら減っていません。
社会一丸となって「飲酒運転を絶対にしない、させない」環境づくりをしましょう。





続いて、3つ目の重点ポイントです。
「自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底」。
今月から改正道路交通法が施行されて、
自転車の交通違反について検挙後の手続が変わりました。

16歳以上の自転車利用については、一定の交通違反に対して交通反則通告制度、
いわゆる青切符制度が導入されました。例えば「信号無視」の反則金は6,000円。
携帯電話使用等は、12,000円です。

一定の期間内に反則金を納付すれば、刑事手続や家庭裁判所の審判を受けずに手続が終了。
酒気帯び運転等の重大な違反については、従来どおり刑事手続として処理され、
いわゆる「前科」がつく場合もあるので気をつけて下さい。





自転車は車道左側の通行が原則。
車両なので赤信号での停止義務があります。
道路標識などで通行を認められているなど、
例外的に自転車が歩道の通行を認められる場合でも
いつでも停止できるスピードで徐行する義務があって歩行者優先です。
      
そして、自転車に乗る方たちの安全を守ってくれるのがヘルメット。
頭部保護や被害軽減効果のため、かぶるように心がけて下さい。





歩行者も、自転車利用者も、自動車のドライバーも、
それぞれの立場にある一人一人が交通事故を自分の問題と捉えて、 
相手の立場を思いやる心を持って考え、交通ルールを守ることで、交通事故はさらに減ります。
交通事故や交通事故死者の減少は社会を明るくするはず。
力を合わせて、2026年の交通事故と交通事故死者数を減らしましょう!
4月6日 月曜日から「令和8年 春の全国交通安全運動」が始まります。
期間は15日 水曜日までの10日間です。

今回と次回は警察庁 交通局 交通企画課 安全係 鈴木健司さんにお聞きした
その重点ポイントを中心にお伝えします。

冬から春に移り、暖かい陽気に包まれて、
クルマを運転する緊張感が失われやすい季節。
小・中学校・高校に進学した、あるいは進級した子どもが、
学校への道を急ぐ、下校時間には友達とはしゃぐ時期でもあります。
新年度が始まった今だからこそ、交通安全の気持ちを引き締めましょう。





去年、令和7年に交通事故による死者数は2,547人でした。
これは前年の令和6年より116人少なく、統計が残る昭和23年以降で最少人数です。
ただ、重傷者数は27,563人と前年より278人増えてしまいました。

また、近年は交通事故で命を落とす被害者については、状態別では「歩行中」、
世代では「高齢者」が多く問題になっていますが、昨年は改善も見られました。
「歩行中」の死者数は前年から75人減りました。
「65歳以上」の死者数は90人減少しています。
令和8年も、さらに交通事故死者数と交通事故を減らしたいところです。





さて、今年の「春の全国交通安全運動」は、重点ポイントが3つあります。
そのうちの1つが「通学路・生活道路におけるこどもを始めとする歩行者の安全確保」。

令和7年のデータを細かく見ると
歩行中の交通事故死亡者は65歳以上が608人、65歳未満が259人でした。
数が減っているとはいえ、歩行中死者の約7割が65歳以上です。

そのうち横断歩道以外を横断していた方が5割を占めていました。
そして、歩行中死者数の5割以上、細かくいうと57.7%に、
横断違反などの法令違反が見られました。
また、夜間の道路に寝そべっているといった路上横臥が認められます。

道路を横断するときは横断歩道を渡る、信号に従うなど、
基本的な交通ルールの遵守を心がけて下さい。
特に、高齢歩行者は、加齢に伴う身体機能の変化に応じた
適切な交通行動をとる必要があることを常に心がけましょう。
また、歩きスマホは危険です。





歩行者がルールを守っていても危険に襲われてしまうこともあります。
自分の身を守るため、道路横断時は、運転者に横断する意思を明確に伝える。
安全を確認してから横断を始める。
横断中も周囲の安全を確認することを心がけて下さい。

また、時間帯で歩行中の死者数が特に多いのは午後5時から7時。
夜間に外を歩く可能性がある時は、年齢に関わらず、
明るい目立つ服を着て、反射材やLEDライトを利用しましょう。





子供に関しては、幼児・児童は飛び出しによって命を落とす、重傷を負うことがあります。
家庭で、また教育の場で、保護者や先生から、正しい道路の横断方法や
自らの安全を守るための行動を繰り返し伝えることが大切です。

次回は警察庁 交通局 交通企画課 安全係 鈴木健司さんに
残る2つのポイントについて解説していただきます。



来週水曜日からは新年度。
4月1日から改正道路交通法が施行され、
自転車の交通違反に対してもクルマやオートバイと同じく、
いわゆる「青切符」制度が導入されます。





クルマやオートバイを運転する方にはなじみがあると思いますが、
青切符という言葉がピンとこない方もいるかもしれません。

青切符とは、正式名称「交通反則告知書」。
比較的軽微な交通違反に対して交付される書類のことで、
青い色をしているのでこう呼ばれ、反則金が課せられます。

ちなみに罰金や懲役が課される重大な交通違反に交付されるのが赤色のいわゆる「赤切符」。
正式名称「道路交通法違反事件迅速処理のための共用書式」。
こちらは裁判で有罪になると前科がつきます。





4月から自転車利用には、このうちの「青切符」導入されます。
自転車の安全利用促進委員会  委員の谷田貝一男さんによると
16歳以上が信号無視や一時不停止などで他の車両や歩行者に対して危険を生じさせたり
危険性が高いスマホや携帯電話の使用などの違反を行った時に青切符が渡されることになります。
これに従って違反に応じた反則金を納付すると違反に関する手続きが終了。
刑事罰や前科はつきません。





導入の背景には、大きく2つのことがあります。
1つは交通事故全体における自転車を第一当事者とする事故の現状。
交通事故件数は減少していますが、自転車が関係した数は横ばい。
全交通事故における割合は増加傾向にあります。
また、自転車事故による死亡重傷発生原因として、
自転車側の法令違反が 2024年は75.4%もありました。
そこで、違反によって事故の危険が生じてしまう認識が広まり
安全運転に対する意識を高めるという目的のため。

もう1つは比較的軽い違反に対する罰則がなかったために
違反して検挙されたとしても、いきなり刑事手続による処理となり
時間と手間がかかる上、よほど悪質な場合を除いては、
事実上の指導警告で終わることがほとんどという問題があったためです。





主な違反行為と反則金を挙げると

*信号無視  6,000円
      
*携帯電話の使用など 12,000円
      
*一時不停止 5,000円


青切符を交付される前後の手続きを伝えておきましょう。
まず、警察官から違反行為などが記載された交通反則告知書と
銀行や郵便局の窓口に持参する反則金の納付書が交付されます。
その納付書を持って銀行や郵便局で反則金を納めることで対応処理が終了。
しかし、反則金を納めないと刑事手続きとなり、違反者は指定場所へ出頭、
警察官の取り調べ、検察官の取り調べ、裁判所での裁判となり、
有罪判決を受けるとなると、その経歴が前科として残ってしまいます。





自転車も車両、特に子どもや高齢者の歩行者に対しては、
衝突すれば、大怪我をさせてしまう可能性があることを認識して、
安全に利用するようにして下さい。
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