今週は、毎年この時期の恒例になっている
「JA共済 全国小・中学生 交通安全ポスターコンクール」。
全国から8万260点の応募があった令和6年の受賞結果について
JA共済連 農業・地域活動支援部 根本めぐみさんにお聞きしました。





小・中学生の図画工作・美術教育の高揚を図り
交通安全への想いを広く社会に訴えることが目的の「交通安全ポスターコンクール」。

その時々の子供たちの交通安全についての関心ごとが表れるという意味で
興味深いとともに大切なコンクールですが、令和6年で最も多かったのは
「スマートフォンの使用マナー」を訴求する作品でした。

特に中学生の作品では、若者の「歩きスマホ」に対して注意を呼びかけるものが多く
同年代の仲間たちや自分自身への戒めの意味も込められているように感じたといいます。

それでは受賞作をいくつかご紹介しましょう。
まずは内閣府 特命担当大臣賞を受賞した
小学6年生 白川歩美さんの作品。





これは交通ルールをテーマにしたポスター。
「止まれ」の標識で一時停止をせず、爽快に自転車をこぐ女の子と
曲がり角から飛び出してきた自転車に驚く車の運転手の表情が対照的に描かれていて
交通ルールを守らないことがいかに危険かが伝わってくる作品です。
交通ルールを守って安全に行動してほしいという願いが込められているのでしょう。

次は農林水産大臣賞を受賞した
小学5年生 岡本 咲耶さんの作品。





反射材をテーマに、方言を活用した覚えやすい標語を
読みやすい文字や並べ方で描いた印象に残る作品です。

反射材のようにハッキリと見えるように色の組み合わせなどが工夫されていて
ポスターを見た人がみんな反射材をつけて、交通事故が少しでも減ってほしいという
願いが込められているようです。

続いては次は長官賞を受賞した
小学3年生 吉屋 璃音さんの作品。





これは「ながら運転」をテーマにしたポスター。
すぐそこに迫っている「危険」にまだ気付いていない二人の楽しそうな表情が
ながら運転の恐ろしさを強調していて、見る人にながら運転の危険性を考えさせる作品です。

最後は文部科学大臣賞を受賞した
中学1年生 近藤 穂さんの作品。





壊れて変形した自転車とそばに落ちているスマートフォン。
遠くに救急車が描かれ、どんな原因で何が起きたのかを想像させる作品です。
他人事ではなく自分のこととして想像して
ながらスマホの抑止に繋がって欲しいという気持ちが伝わってきます。

子どもは大人が思っている以上に
普段から交通安全に強い関心を持っていると同時に
大人や周囲のことをよく見ています。

子どもの描いたポスターを見て、交通安全に対する姿勢を見直したり
家族と一緒に交通安全について話し合うきっかけにして下さい。


JA共済 全国小・中学生 書道・交通安全ポスターコンクール 公式サイト

http://social.ja-kyosai.or.jp/contest/