今週は教育の現場で、いま注目されている、
JA共済 小学生向け交通安全教育コンテンツについて紹介しました。
お話を伺ったのはJA共済連 農業・地域活動支援部
伊藤仁美さんでした。
去年の春、コロナウイルスの感染拡大で全国の多くの学校が休校になりました。
その後、学校再開にあたり、文部科学省は各都道府県の教育委員会などに
登下校時の児童生徒の安全確保に取り組むよう要請しました。
交通安全教育を受けた経験が少ない低学年児童が
密を避けるため、1人、あるいは少人数で登下校することで
交通事故のリスクが高まると考えたからです。
平成31年に警察庁が出した「歩行中児童の交通事故等の特徴について」によると
子供の登下校時の1人歩きに交通事故の不安を感じる保護者は8割を超えていました。
2014年〜2018年に小学校の事故死者・重傷者数が最も多いのは小学1年生。
6年生の3倍以上でした。
学校が再開された当時、外出する機会が減った子どもたちは、
交通安全を意識する機会が減り、コロナ禍で交通量が少なくなったため
スピードを出しすぎる車が増えたことも指摘されていました。
そんな状況できちんと交通安教育を行って子供たちを守りたい、でもそれが出来ない、
教育関係者・行政・警察・PTAは葛藤を抱えたといいます。
その結果、注目を集めたのがJA共済の交通安全教育コンテンツでした。
JA共済の地域貢献活動を紹介する「ちいきのきずな」HPでは
「交通安全教育ムービー」を公開しています。
これは、平成28年にJA共済が作成して全国の小学校・警察等に配布した
「JA共済 小学生向け交通安全教育DVD」をWEB上で視聴できるようにしたもの。
新型コロナの感染が拡大した昨年春以降、小学校、市区町村、警察など、
都道府県の56団体から、この動画を「学習資材として活用したい」という
依頼の電話があり、その頃から動画の再生回数が急増しました。
そして、去年11月末時点でアクセス数は400万回を突破。
この反響を受けて、JA共済は交通安全教育の実情を、
教育現場・文部科学省・内閣府・警察庁にヒアリングしました。
その上で、令和3年の春休み前や入学シーズンでも、
新型コロナウィルスの終息が見込めないのではないかと考え
一般財団法人日本交通安全教育普及協会の協力で改訂を加え
全国の小学校等に交通安全教育DVDの寄贈を決めたのです。
そして、全国の小学校、都道府県市区町村、教育委員会、警察に
2万5千セットを無償配布しました。
配布するDVDは3編1セットです。
歩行中の交通ルールと自転車乗用の交通ルールを基本的から学ぶ
1・2・3年生向けの『基本編』。
自転車の交通ルールとマナーを学ぶ4・5・6年生向けの『発展編』。
保護者に向けて家庭での交通安全教育の重要性を呼びかける『保護者編』。
このDVDセットは、交通安全教育を教える側の視点で
作成していることが大きな特徴になります。
教えるポイントをまとめた教職員ガイドブックや、
おさらい用のワークシートもついています。
このDVDは2月19日に発送。
また、JA共済ウェブサイトの地域貢献活動ページから無料でダウンロード出来るので
こちらも活用して欲しいとのこと。
他にも、交通安全クイズなど、
子供と一緒に交通安全を学ぶことができるコンテンツが多数あるJA共済のWEBサイト。
ぜひ一度、「JA共済 ちいきのきずな」と検索してアクセスしてみて下さい。