スギ花粉症の季節。
今年は例年より早く花粉の飛散が始まる予想が出ています。





花粉症で車を運転する方人は
ハンドルを握る時には十分に気をつけてください

1月30日のウェザーニューズのWebサイト嬢の発表では、
「今日の花粉症の症状は?」という質問に対して
「つらい」という意識を持っている人が32.5%います。

       
    とてもつらい 2.3%
       
    つらい    6.1%
       
    ややつらい  24.1%






花粉症の方は重々承知だと思いますが、
その症状は日常生活にいろいろ支障をきたします。

以前にマイナビニュースが花粉症に悩む会員に、
「花粉症によって困ること」をテーマにアンケート調査を行いました。


1位)目や鼻が気になって仕事や家事に集中できない (70.3%)

2位)倦怠感やだるさを感じ、やる気が出なくなる  (30.3%)

3位)夜に眠れず寝不足になる (22.7%)


これは直接クルマの運転には言及されていません。
でも、かなり関わってくる要素があると思います。

実際に花粉症を引き金にして
起こってしまった交通事故の例もあります。





何十年も通りなれた道を運転していた女性ドライバー。
その女性は花粉症で思わずくしゃみをしました。

片手で口を覆い、無意識で目を閉じ、
反動でハンドルを切ってしまい
クルマは反対車線を飛び越えて歩道へ。

歩道を歩いていた小学生が
クルマと街路樹に挟まれ亡なりました。

運転していた方も気の毒。
でも1人の子どもが命を落としてしまいまいsた。
花粉症の方の運転は
こうした事故を引き起こすこともあると
社会全体が認識したいものです。





JAF東京支部 事業課 園部拓海さんによると

● クルマに乗る時は花粉をできるだけ体からはらう

● 運転中に窓を開けずにエアコンの内気循環を使う

● あまりに花粉症がひどい場合は運転自体を避ける

こうした気遣いが必要です。
花粉症ドライバーの皆さん。
クルマを運転にはくれぐれも注意して下さい。


今週は去年の暮れに入賞作品が発表された
「第47回 交通安全ポスターコンクール」を追跡しました。

スタジオにお迎えしたのは
全国小・中学生交通安全ポスターコンクールを担当する
JA共済連 地域活動支援部の小松加歩さん。
      
このコンクールは 子供たちがその時々に
交通安全のどの部分に関心を持っているか現れます。

今回の応募作品総数は
小学生124,465点 中学生37,797点 計162,262点。
 
今回は『スマートフォンの使用マナー』を
テーマにした作品が6年連続トップとなりました。

ただ、小松さんによると性質は変わってきています。
ドライバーに「ながらスマホ」の注意を促す作品が多かったのが昨年。
今年度は歩きスマホの危険性を指摘する作品が最多だったそうです。

小学生のスマートフォン所有率が
平成24年度の2.1%から29年度は29.4%へと飛躍的に増加。
スマートフォンの使用マナーを訴える対象が
大人だけではなく子供自身を含めた
社会全体へと変化したためというのが小松さんの見解です。
   
また、今年度は「あおり運転禁止」を訴える作品も登場。
これは悪質なあおり運転が原因で発生した痛ましい事故に
子どもたちが敏感に反応した結果だと考えられますと小松さん。
子どもは自分たちの目できちんと社会を見ているのです。

主な受賞作を
以下に紹介しましょう。


【内閣府特命担当大臣賞】島根県 小学3年生の作品




横断歩道を渡ろうとして
手をあげて車が停まるのを待っている
子供たちの様子が描かれています。

「見えてる?手をあげてまっているよ」という言葉からは、
ふだん横断歩道を渡ろうとする時に止まってくれない車に対する
子どもたちの疑問が表現されています。

ドライバーのみなさん 信号がない横断歩道で
歩行者が渡れるタイミングを待っている時 停車していますか?
そのケースでは歩行者優先。車は停まる義務があります。



【農林水産大臣賞】小学6年生の作品




「あおり運転」をテーマにした作品。
黄色のトラックと赤い車がケンカをしている様子が
動きのあるように描かれています。



【警察庁長官賞】小学4年生の作品




夜間の交通安全をテーマにした作品。
反射材を身につけた少年の後方から車が走ってくる様子が描かれています。
歩行者に対してはドライバーに気づかれにくい夜間の歩行時に、
反射材を身に着けることの大切さを伝え
ドライバーに対しては暗い道は歩行者がいるかもしれないので、
夜間の運転は特に注意して欲しいという想いが込められています。



【文部科学大臣賞】三重県 中学3年生の作品




「運転時の早めのライト点灯」を面白い切り口で表現したポスター。
夕暮れ時はカーブミラーには車の車体は写らなくなり
ヘッドライトだけが光ってみえる様子が上手く描かれています。

「早めのライトで『見せる』安全」というコピーもシンプルで分かりやすく
真っ暗ではない夕暮れ時も、周りの車が見えにくい環境になるので
早めにライトをつけなければと気づかされる作品です。





JA共済「交通安全ポスターコンクール」は
次代を担う子供たちに『思いやり』の精神を伝え
美術教育への貢献を通じて創造性を養い
交通安全の意識を高めてもらうことが目的。
また、子供たちの訴えを真摯に受け止め、
交通事故のない社会の実現に貢献したいという思いがありますと小松さん。
       
JA共済は交通安全ポスターコンクールをはじめとする
交通安全啓発活動を通して 歩行者やドライバーの交通安全の意識を高め
交通事故のない社会の実現を呼びかけたいと話してくださいました。


去年の12月17まで神奈川県 横浜市の市道で
新しいタイプの横断歩道社会実験を行っていました。
名称を「スムース横断歩道」といいます。
    
これは地域の住民、PTA、警察、横浜市、
国土交通省の横浜国道事務所が連携して発足した
交通安全対策協議会の取り組みです。
      
設置された場所は横浜市緑区中山2丁目の市道。
その場所を選んだのは抜け道となっていて交通量が多い、
さらに速度や急ブレーキが多いことからです。





上の写真が「スムース横断歩道」です。
ハンプの上に横断歩道を設置。
なだらかに台形上にして段差を設けてあります。
車が時速30km以下に落とすことを目指しました。

さらに車が通行する左側には横断舗装を指すよう三角マーク。
横断歩道がその先にあることを強く意識づけています。
歩行者が横断していればドライバーはより気づきやすいでしょう。

細かい検証はこれからだということですが
横断歩道の手前で減速した車両も確認したとのこと。

国土交通省 横浜国道事務所に話を聞いたところ
所感としては有効なのではないかと考えているそうです。

そして、今後はビッグデータを活用して
事故が起きる前に危険な箇所を見つけていきたいとのこと。

また、スムース横断歩道も有効な手段だと考えますが、
それぞれの道路環境に適した交通事故対策が重要。

そのあたりを見極めつつ
生活道路の事故を減少に取り組んでいくということです。



今週は新しい年の交通安全の意識を高めるため、
去年暮れに発表された「2019年 交通安全年間スローガン」を追跡しました。

交通安全年間スローガンは
全日本交通安全協会と毎日新聞社の共催。
昭和40年の第1回から行われています。

5万2,25点の応募作から
学識経験者及び関係機関・団体の関係者等の審査を経て
内閣総理大臣賞(最優秀作)、内閣府特命担当大臣賞(優秀作)、
警察庁長官賞(優秀作)各3点と、文部科学大臣賞(優秀作)1点、
全日本交通安全協会会長賞(佳作)9点が選ばれます。

ポスターにして交通安全運動に使われることになる
最優秀の内閣総理大臣賞に選ばれた3点を紹介しましょう。


<一般部門A> 

運転者 (同乗者を含む) へ呼びかけるもの

大阪府の会社員 大石 浩晶さんの作品
「チャイルドシート ちいさなVIPの 指定席」 



去年のチャイルドシート装着率は66 %。
前年より2%上がったが 3人に1人は未装着。
6歳未満につける義務があります。
しかし、嫌がるからか5歳児の装着率は4割。
なんとかこの数値を改善したいものです。





<一般部門B>

歩行者・自転車利用者へ呼びかけるもの 

兵庫県の会社員  藤原一也さんの作品
「危険だよ スマホに夢中の そこの君」 



誰もが「ながらスマホ」歩きの危ないことはわかっているはず。
事故にあってからから悔やんでも後悔先に立たずです。

また自転車乗車中のながらスマホで
死亡者が発生する事故も起こっています。
自転車は加害者にもなりうることを念頭におきましょう。





<こども部門>
中学生以下へ交通安全を呼びかけるもの (応募は中学生以下)

栃木県の小学校3年生 荒川 愛梨さんの作品
「とび出さない いったんとまって みぎひだり」 


荒川さんは子どもの想像力で 
いちどイメージした危険があるので 
横断歩道を渡る時は 充分に気をつけるでしょうね。





今回は中西哲生&綿谷エリナ&スタッフもつくってみました。
交通安全スローガン!


<中西哲生>
ゆずりあい 時間の余裕が  ココロの余裕

<綿谷エリナ>
のろのろも 飛ばし過ぎも危険 高速道路

<Director 山本>
スピードを 出すのはマジで ダサすぎる

<Assistant Director 大塚>
ウィンカー あっチコっちじゃ 叱られる

<構成 西澤>
5分だけ 停める甘さが 生む大事故



みなさんも交通安全スローガンをつくってみると、
いま以上に交通安全を考えるようになるかもしれません。






2019年になりました。
クルマやオートバイ、自転車を運転する方。
歩行者として交通社会に関わっている方。
1年の始まりに交通安全に対する意識を強く持ちましょう。





2018年の交通事故死亡者数は12月27日現在3,476人。
12月28日以降は、今月発表されますが、
昭和23年の統計開始以降で最も少なかった
2017年の3,694人を下まわる最小数が予想されます。

とても喜ばしいこと。
しかし、それでも3千人を超える命が
1年間に失われていると考えなければいけません。

自分・家族・親しい人にも起こる可能性があります。
そう考えれば無謀な運転や不注意な歩行は少なくなるはずです。





12月27日時点の都道府県別、
交通事故死者数ワースト10は以下。
いちばん右側の数字は前年比の人数です。

 

1 愛知県 185    -10
2 千葉県 181    +29
3 埼玉県 174    -2
4 神奈川県 159    +11
5 兵庫県 149    -8
6 大阪府 144    -5
7 東京都 140    -17
8 大阪府 139    -8
9 福岡県 135    -3
10 茨城県 120    -19


このワースト10には前年から増えた都道府県が2つあります。
4位の神奈川県は11人増。2位の千葉県は29人も増えました。
両県に暮らす、あるいは両県で運転する機会がある方は
気をつけてほしいものです。

そして、愛知県は2017年より11人減って189人。
1950年以来、68年ぶりに200人を下回る見込みですが、
それでも16年連続で全国ワースト1になってしまう見通しです。





愛知県の愛知県警察は、
交通事故死亡者を1人でも減らすために
さまざまな交通事故対策に乗り出しています。
      
2018年には県内で発生した過去5年の事故データを元に、
月ごとの交通事故の特徴を分析、発表しました。
他の都道府県にも、当てはまることが多いはず。
その内容を以下にお伝えしておきましょう。

<1月> 
18時から20時台の交通死亡事故の割合が高く
高齢歩行者が被害に遭う場合が多い。
  
<2月> 
「朝と夕方」の死亡事故が目立つ。
ドライバーは早め、目安は午後4時のライト点灯を。
夜間はハイビームを使い、歩行者は明るい服装と反射材を身につける。

<3月>
「歩行者」の交通死亡事故が多く、過去5年間で34人。
22人が高齢者で、7割が道路横断中の事故。
横断歩道は歩行者優先。歩行者は、横断の時に左右の安全を確かめる。
 
<4月> 
業務中のドライバーが交通死亡事故を起こす割合が高くなる傾向あり。
就職や転勤などで新しい環境で運転することが多いと考えられます。
十分な睡眠と健康管理に努め、過労運転にならないよう注意が必要。

<5月> 
連休中と連休明けの交通死亡事故が多く
連休中は第1当事者車両の主な通行目的は業務運転や通勤。
連休中に仕事で運転する際は普段より慎重な運転を!
二輪車の交通事故も他の月より多い。
ツーリングなどでは無理のない計画が大切。

<6月>
交通死亡事故の9割以上は晴れ、または曇りの日に発生。
梅雨時期の晴れ間に自転車、二輪車の利用者が増加すると考えられる。
自転車死亡事故は交差点で多発。二輪車の交通死亡事故の6割は若者。

<7月> 
飲酒運転が多発。
梅雨明け後に死亡事故が増加する月。
事故の形態としては正面衝突や追突事故が目立つ。
飲酒による死亡・人身事故も多い月。

<8月> 
事故の第1当事者の通行目的では、
観光や娯楽目的で運転中における死亡事故の割合が高い。
事故の発生時間帯は、午前9時台、午前10時台の割合が高い。
高齢歩行者・自転車利用者の方が被害に遭っている。

<9月> 
高齢者の方の交通事故死者の割合が高い。
早朝の散歩や夕方の買い物に出掛けた際の被害が多い。

<10月> 
交通事故死者の8割以上は歩行者と自転車。
日没時間が早くなり薄暗くなる時間帯が、
歩行者や車などの通行が多くなる午後5時台と重なる。
日没前後は視認性が急に悪化するので注意する。

<11月> 
飲酒ドライバー・飲酒歩行者の死傷事故が最多。
深酒で路上に寝込んだ歩行者が事故に巻き込まれるケースもある。
深夜の運転は、交通量が少ない道路でも予測運転を忘れずに。

<12月> 
早朝と夕方に多い。
通勤・業務中の交通死亡事故も目立つ。
12月は死亡事故が最も多い月。
全国で1日あたり13.5人が亡くなっている。
年間の平均は1日あたり10.7人。


みなさん、2019年も交通安全の意識を強く持って、
1年を過ごしまししょう!