夏休み。
ふだんはあまり車の運転をしていない方は、
セルフサービス式のガソリンスタンドに戸惑うことがあるかもしれません。
戸惑うだけならいいですが、行動次第では大事故に繋がる可能性もあります。
ガソリンスタンドは減り続けています。
資源エネルギー庁のデータでは平成元年 60,421が平成26年33,510に。
平成に入って半数に減少。
その中にあってセルフサービスのガソリンスタンドは増えています。
アメリカなどでは早くに普及したセルフ式ですが
日本では長い間、認められなかったという歴史があります。
消防法が改正されて解禁になったのは20年前の1998年(平成10年)。
2014年(平成26年)には全国で9,481カ所になりました。
1998年、セルフ式ガソリンスタンドの解禁にあたり
当時の消防庁 危険物規制課 課長はこう話しています。
「消防庁がセルフ式を拒んできたのは、
日本のガソリンスタンドの事故発生率が欧米に比べて極めて低いから」
「日本では年間30〜40件。アメリカでは、その200倍以上だろう」
給油するオイルは危険物。
つまりはセルフ式ガソリンスタンドも危険が伴います。
<セルフ式ガソリンスタンドの注意点?>
給油する油の種類を間違えない
ガソリン車に軽油を入れたり、ディーゼル車にガソリンを入れると、
走行中にエンジンが止まる、壊れる、可能性があります。
オイルの種類によって、ノズル受けなどが色分けされているので
確認して、間違わないように気をつけましょう。
レギュラーガソリン → 赤色
ハイオクガソリン → 黄色
軽 油 → 緑色
<セルフ式ガソリンスタンドの注意点?>
給油中の吹きこぼれに気をつける!
セルフスタンドの計量機には、満タンになると自然に給油が止まる、
オートストップ機構がついています。
ただ、少ない流量で給油した場合や
給油ノズルを奥まで差し込まなかった時は作動しないこともあり
ガソリンが吹きこぼれるので危険です。気をつけることは・・・
(1) 給油ノズルを止まるところまで確実に差し込む。
(2) 給油ノズルのレバーを止まるところまで確実に握る。
(3) 自動的に給油が止まったら、それ以上給油はしない。
(4) 給油後は、給油ノズルを確実に元の位置に戻す。
もしも吹きこぼれてしまった場合には、
給油ノズルをそのままにして従業員を呼びましょう。
<セルフ式ガソリンスタンドの注意点?>
給油中の火災に気をつける!
ガソリンはマイナス40度でも気化し、
爆発性が高いため、給油中は火気厳禁です。
静電気や衝撃の火花でも引火します。
気をつけるべきことは・・・
(1) 給油前に静電気除去シートにふれる
(2) エンジンをかけたまま給油しない
(3) ライター、タバコなどの火をつけない
以上を心にとめてセルフガソリンスタンドを安全に利用して下さい。