もうすぐスタートする新年度。
これからは車で遠出する機会が増える方が多いでしょう。
このタイミングで「タイヤ」の安全性をチェックしてみてはどうでしょう?
住友ゴム工業のブランド1つDUNLOPでは
2008年から春と秋の年2回「全国タイヤ安全点検」を行っています。
タイヤ国内リプレイス営業本部 梅田佳都乃さんによると
去年10月の点検では、4割のクルマに整備不良。
7台に1台が即交換が必要な状態だったといいます。
かなりの割合ですよね。
タイヤはクルマと道路の唯一の接点。
常に安全な状態に保っておく必要があります。
10月の「ダンロップ 全国タイヤ安全点検」。
整備不良のタイヤの状態で多かったのは以下のようになっています。
空気圧の過不足 ・・・ 30.5%
残り溝の不足 ・・・ 9.4%
タイヤ表面の損傷 ・・・ 7.5%
偏摩耗 ・・・ 5.1%
30.5%と一番多かったのが「空気圧の過不足」。
タイヤは日々使用することで少しずつ空気が抜けていきます。
定期的な空気圧の充填を怠り タイヤの空気圧が不足すると
路面への接地面が多くなり安全性・安定性に影響すると同時に
燃費も悪くなっていきます。
続いて9.4%の車のタイヤに見られた「残り溝不足」。
当然使用していけば摩擦によって溝が減っていきます。
溝の深さが不足しているとタイヤがスリップしやすくなり特に悪天候時には危険です。
磨り減ったタイヤはパンクやバーストも起きやすくなっていきます。
7.5%だった残り溝不足と同様に即交換が必要とされる「タイヤ表面の損傷」は
釘、ガラス、金属片など異物を踏むことで生じます。
異物を速やかに取り除き 修理または交換が必要となってきます。
最後に5.1%の車のタイヤに見られた「偏摩耗」。
部分的にタイヤの溝が摩耗した状態のことを指します。
タイヤをローテーションせずに使っていたり
カーブ走行や細かいハンドル操作などの走り方によって生じていくものです。
偏摩耗すると他の溝が残っているにも関わらず
タイヤの本来の性能を発揮しないまま交換することになるので注意しましょう。
タイヤ交換のタイミングは、一般的に言われているのが新調してから「4年」。
ただ 乗り方や車種、タイヤの種類によって変わってきます。
「タイヤ表面の損傷」は見て触れば一目瞭然。
他のチェックポイントは「溝の減り」と「空気圧」です。
溝の深さが1.6ミリ以下になると法律で走行することが禁止されています。
これはタイヤ表面の使用限界が来たことを警告するサイン
「スリップサイン」で確認することができます。
ただし このスリップサインが出てからではなく 出る前
つまり2ミリ〜3ミリほど残っているタイミングで交換するようにしましょう。
また もう一つのポイントは空気圧。
タイヤにはそれぞれ適正な空気圧があり 車のドアの内側などに記載されています。
安全なドライブの為にも月に一度は空気圧のチェックをしたいものです。
自分でチェックすることも大切ですが
定期的にタイヤ販売店、ガソリンスタンドなど
プロの「目」で見てもらったほうが確かでしょう。
新年度に際して、愛車のタイヤ点検、やってみて下さい。