あと4日で新年がやってきますが
来年の全国交通安全運動で使用されるスローガンが11月に決まっています。
今年最後の「なるほど!交通安全」は
「平成30年(2018年)交通安全年間スローガン」を追跡しました。
一般財団法人 全日本交通安全協会・毎日新聞社主催
「平成30(2018年)交通安全年間スローガン」の入賞は19作品。
今回はそのうち最優秀賞にあたる「内閣総理大臣賞」3作を取り上げました。
【一般部門A 運転者(同乗者を含む)へ呼びかけるもの】】
内閣総理大臣賞 静岡県 浜松市立 二俣小学校5年大場皐生さん
「ぶつかるよ ながら運転 じこのもと」
サッカーとフットサルをやっていて
週7日 練習するサッカー少年の皐生くん。
スローガンは学校の授業で考えたということですが
6万4422点の中から3作品だけの
内閣総理大臣賞を手にしたのですから大したものです。
このスローガンはどんな“気づき”から思いついたのか?
ながら運転という言葉を使ってどんなスローガンができるか考えていたら
お父さんが車を運転している時に助手席に乗っていて
他の車の運転手がスマートフォンを触っているシーンを思い出したそう。
スマホを操作しながらの運転は絶対にダメです。
万が一 事故を起こさなくても皐生くんのような子供が見ています。
その子供たちが大人になってから真似をしないとも限りません。
大人は責任を持った行動をとりましょう。
【一般部門B 歩行者・自転車利用者へ呼びかけるもの】
内閣総理大臣賞 兵庫県丹波市 村岡 孝司 さん
「行けるはず まだ渡れるは もう危険」
村岡さんは27歳の時 地元の交通安全協会のスローガン募集に応募。
入選したことから やみつきになって
その後 いろんな標語募集に挑戦しているとか(笑)
今回はどんな思いで受賞作を考えたのかというと
村岡さん自身 今年に後期高齢者の仲間入りをして
高齢になるにつけて年々動作の鈍さを感じているそうです。
今なら渡れるはずと思いきや車はもう近くにあって恐い思いをしたり。
まだ行ける まだ渡れるという過信が事故につながることを肝に銘じて
ひと呼吸置いてから 車の通り過ぎるのを待ってから渡る様に心がけている。
その思いを伝えました。
身近に高齢者がいるなら こうしたことを伝えるようにしましょう。
そして 誰もがいずれ高齢者になります。
その時に過信しないように注意しましょう。
【こども部門(こどもへ交通安全を呼びかけるもの)】。
内閣総理大臣賞 静岡市立 長田北小学校6年 小田 友華さん。
「自転車は 車といっしょ 左側」
好きな食べ物はイチゴ。
好きな音楽はAAAという友華さんも
学校の授業で交通安全スローガンをつくりました。
思い出したのは お母さんから日頃 注意されていること。
友華さんは自転車で右側を走ってしまうことがあって
お母さんに自転車は左側だと注意をよくされるそうです。
自転車で右側を走ると歩いてる人にぶつかることがあるので
同じ子供たちに左側を走って欲しいと考えてつくったものです。
冬休みに入った小中高生のみなさん
自転車は交通事故の被害者にも加害者にもなります
運転する時は充分に注意しましょう
こうして交通安全スローガンを知ったり つくった人の話を聞くと
交通安全の大切さが より一層 リアリティを持って感じられますよ。
全作品は交通安全協会のWEBサイトに掲載されているのでご覧になってください。