#21 漁業と環境保全の両立
モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの朝のニュース番組「ONE MORNING」。
木曜日の8時台に、「オーステッド presents Green future for all」をお送りしています。
近年、サンマやイカの漁獲量が減少しているというニュースを耳にしますよね。その背景には、人間が獲りすぎているという問題もありますが、海面温度の上昇などで魚の生息域が変わってきている、といった話もあります。
そこで2月23日の放送では、東北の若手漁師集団「フィッシャーマン・ジャパン」の最高戦略責任者、長谷川琢也さんにお話を伺いました。
「フィッシャーマン・ジャパン」は、東日本大震災をきっかけに、宮城県石巻市の漁業関係者をはじめとする様々な業種の人が集まって、みんなで海や地域を良くしよう!と立ち上がった団体。漁業はきつい、汚い、危険というネガティブな3Kの印象があるうちは良くならないだろうということで、「新3K」=「かっこよくて、稼げて、革新的」というコンセプトを掲げ、次世代の育成にも力を入れています。
そんな「フィッシャーマン・ジャパン」の長谷川さんに、漁業と環境保全の両立について伺ったところ、「水産物の育成は地上の畜産よりCO2の排出が少ないと言われていて、環境負荷を減らす可能性がある」とのこと。もちろんCO2の排出量がゼロというわけではないので、漁業に関するCO2排出量のデータをとり、それを減らすためにはどうしたらいいのか?といったことを考えるのも活動の一つです。また、世界的に減少している海藻を増やすことで、生態系を豊かにし、海のCO2吸収量を上げていこうとする研究も行っていると、長谷川さんは教えてくださいました。
お話を伺って、「漁業と環境保全の両立は、脱炭素社会の大きなテーマになりそうですね」と、ユージさん。
私たちが普段食べている魚が、どんな環境で育っているのか。美味しい魚を育てる海を守るためには何をすればいいのか。そんなことを考えてみてもいいかもしれません。