相模湾に突き出た半島の町・神奈川県 真鶴町。
その半島の先端に広がっているのが、地元の方に「お林」と呼ばれる大きな森です。



このあたりは、もともと火山の溶岩でできた土地なんですが、
そこに人々が木を植え、そして自然の力で森が更新を重ねることで
数十メートルの巨木が生い茂る、東京ドーム30個分の森になったのだと言います。



そして、この森は、真鶴で暮らす人たちにとって、
昔からずっと、心の拠り所でした。
それはなぜなのか?
ガイドの山﨑陽軒さんは森に鎮座する、小さな神社に案内してくれました。




山﨑:山の神社。いつからあるのか定かではない。
ただこの山、森全体を守ってくれているところでもあり、
海を守る神様でもある。真鶴町はもともと漁師町。
漁業関係者が山の神社にお参りする。
山を登ってきて、海に出る漁に出るときは航海の安全を祈ってから
行くという習慣があった。


高橋:海の近くの神社ではなく山の神様に?

山﨑:なんでかというと真鶴では海と山の森は一体。
魚つき保安林になっていて、
山があるおかげで森があるおかげで魚がやってくる、漁業で身を立てられる。
木陰を作る。松は海の方海の方に崖に生える。
日が下にプランクトンが寄ってくる。お林は雨がたくさん降る。
この森だけ降ることアアル。降水量がかなりある。
屋久島みたいな雰囲気。降水量もある。川はないので地面に雨が染み込む。
真鶴半島全体が溶岩の安山岩で細かい切れ目があり、そこに染み込む。
それが海の底から湧いて出る。
ミネラルをいっぱい含んだ淡水がでることでプランクトンが集まり、
魚が黒潮に乗ってやってくる。




高橋:山と海がつながっているという意識が強いんですね

山﨑:昔の人が分かっていたかはさだかじゃないが、
そういう生活の知恵が合った。
山の自然を守ることで海の方策が期待できるという。
いまも漁業関係者あ山を手入れしたり、松を植えたりしてます。
森自体が神様。お参りしましょう




高橋:森の養分が、海へ流れ、豊かな漁場を作る・・・というのは
この番組で何度もお伝えしてきたお話ですが、
真鶴の人たちも昔からそれに気づいて、森を守ってきたということなんですね。

さあ、こんな感じで真鶴の「お林」散策を終えた我々一行。
すっかり喉も渇きました。
ということで、真鶴の港にほど近い、地元の方が「集う場所」へ向かいました。




高橋:山崎さんありがとうございました、
乾杯しましょう。お疲れさまでした。連れてきていただいたこちらは?



山﨑:草柳商店という酒屋。真鶴の安らぎの場として集う。
しげさんです。


高橋:真鶴のお林、ここちがよくて木々も立派で魅了されたが、地元の方にとってどういう存在なんでしょうか?

しげさん:お林は漁業にとって重要なものと考えられている。
「お」がつくということで神様がいらっしゃるところでもあり、
いのちの森というか、東京の近くにこんな森があるということで、
それが素晴らしいと真鶴町に移住した方も大勢いる。
人を引きつける魅力があるのかな。
お林がなければ心臓がないようなもの。我々の生命の源のような場所。
子供の頃は今以上に真っ暗で、
木が生い茂っていて昼に行っても鬱蒼としていた。
どこか怖い感じがした。夜はそれこそ真っ暗。
異次元の世界に迷い込んじゃったような怖さがあるので遊ぶことはなかった。
が、海岸に行けないので、暗くなる前に逃げるように帰ってきた。
海岸はお林を通らないと。
だから子どもたちは帰りは暗くなっちゃうと怖い場所という印象。
夜は怖すぎる。夕方も暗がりが怖い。
お林に入る入口に山の神様のお社がある。
あそこに挨拶してから入るような、
子供心に文化的なことを親や祖父から教わった気がする。



お林があることで森への畏敬の念が自然と身についているのかも知れない。
真鶴育ちの人はみんなそうかも知れない。
以前は森の駐車場でイベントをやった。
お参りもしてお祓いも出演者スタッフでやったが、
そのあと音楽イベントだったので
大きな音を出してしまって野鳥がいなくなってしまった。
鳥の守る会から苦情を頂いて反省して、大きな音を出してはいけないと。
若気の至り。先生みたいですね。そんな木が。
なにしろ3デイズでお祭り騒ぎ。
一年鳥がいなくなった。
いまは鳥も戻ってきて野鳥の会の皆さんも報告しているようです。



お話をしてくださったのは、しげちゃんこと、
真鶴の観光協会副会長、草柳さん。
町の仕掛け人としていろんな企画を展開している方で
真鶴の「お林」についても、地元の方として色々教えてくれました。



【今週の番組内でのオンエア曲】
・I Ain't Worried/ OneRepublic
・風をあつめて / はっぴぃえんど

今週も先週に引き続き、神奈川県南西部
熱海と小田原のあいだにある小さな半島の町・真鶴の森のレポートです。

東京ドーム30個分というこの広大な森は現在、県立の自然公園になっていますが、
もともとは、火山の溶岩でできた土地で、萱原…つまり、草っ原だったそう。

実際に見ると、かつて草っぱらだったとは信じられないくらい立派な森が、
これは江戸時代の人々がクロマツを植え、明治時代の人々がクスノキを植え、
その後、人ではなく自然のチカラでスダジイが育ち、
数百年かけて植生が変化していった結果、今の姿になったのだと言います。

そんな真鶴の「お林」には、他にも人と自然の営み、歴史が刻まれています。
ガイドの山﨑陽軒さんの案内で、さらに森の中へと進みました。




山﨑:今度は森林浴遊歩道いきましよう。
ここを進むと灯明山という半島先端部で一番高いところです。



このクスノキ。樹齢150年。明治政府が植えたものだとしたら。
クスノキは全国的にはでっかい木が多い。
巨木ってだいたいクスノキ。
600,700年経ったクスノキでこれの3倍位のもあるので
どれだけでかくなるのかな。200,300年後に見てみたい。



おはやしの入り口にバス停があって、
そこで待っているとネコバスが来そうですよ。


高橋:虫が怖いと思ってきたがいまのところ襲われないですね



山﨑:少なくともそのへんぶんぶん飛んでいるのを見かけない。
たぶんクスノキの出すフィトンチッド、天然物質が影響している。
幹からも葉っぱからも物質を出している。
だから週に何度も歩くがほぼ虫には刺されない。
こんなにうっそうとして見た目は原生林。
クスノキは葉っぱをお風呂に浮かべたり、木そのものを入れてもいい。
香りが良い。あと松の葉っぱも集めて袋に入れてお風呂に入れるといい。
ちょうどここが一番高いところ。あんまり登ってこなかったけど96m。
灯明山という山。もともと灯台があったらしい。


高橋:木がいっぱい生えていて海も見えないですね

山﨑:そのころは萱原だったんですね。
だから海が見えた。江戸時代の初期です。
ただ台風で崩壊してしまって、そのあとはクロマツを植えられたので
灯台再建はされなかった。
でも江戸の初期は真鶴の港はものすごく栄えていた。
なぜなら江戸城の石垣は真鶴から運んだんですね。
真鶴半島中が石場だったんです。
ここから何トンもの石を2つずつ積んで運んだ絵を見たことがあります。
いまも採石場はあるがほとんど取られていない。
小松山でとれる小松石。真鶴半島は全部溶岩、安山岩でできていて、
それを切り出してどんどん運んでいったあとがいまでも残っているんです
。だからもっと真鶴半島はでかかったんじゃないか。
昔は伊豆半島くらいあったのではないか。


高橋:お魚が美味しい街、漁業の盛んという印象はあったが砕石していたとは?

山﨑:今はそうなんですけど、
平安時代から産業だった。源頼朝が鎌倉の街を作るのにも使われた。
鎌倉になって東京になって江戸になって




山﨑:お林のルールが4つある。
とらない・すてない・もやさない・ふみこまない。
遊歩道の入り口位ルールの看板がある。
本当にみなさんに着てほしい。海もあるし町は美の基準条例という、
昔ながらの景観を守ろうという条例があって、
街の散策が楽しい。大きな建物がない。
港があってもともと真鶴は漁師さんや石を運ぶ船を持つ人たちが
港の近くに家を立てて、
朝起きて海の様子がどうかを観るために
どこの家からも海が見えるようになっていた。
だんだんになったところに互い違いに家を建てる。
ある程度のスペースを確保して港が見えるようになっている。
逆に海から見ると全ての家が見える。
伝統的に作られていて、家と家は細い裏道で繋がっていた。
背戸道。みんな背戸道をとおって交流するという町の風景があった。



今回も、「お林」のレポートお伝えしました。


【今週の番組内でのオンエア曲】
・Skylight / ガブリエル・アプリン
・渚 / スピッツ

暑い日が続く中、番組は涼を求めて森へ!
場所は神奈川県南東部・真鶴町。
熱海と小田原のあいだにある相模湾に突き出た真鶴半島を含む小さな町で
この真鶴半島のさきっぽには、
何百年をかけて大きく育った、まさに「日本ならではの森」が残っています。
その森を、観光ガイド・山崎陽軒さんに案内していただいた様子を数回に分けて、お伝えします。




高橋:いま入り口に行きましたが、「御林」と書いてありますが、すごくありがたい感じがしますね

山崎:真鶴町の人にとって、ここは聖域なんですよね。
「お」をつけて歴代何百年も前から言っています。
もともと小田原藩、幕府の持ち物だったんですね。
御留山といって中に入っちゃいけない山だったんですよ。
その後は明治になって皇室の御料林になりました。
だから天皇家のものなので「御」をつけて。


 

高橋:確かに。「林」とは言えないですね。いつから入れるようになったんですか

山崎:1952年かな。戦後、御料林から国有林になって、
そこから5年ぐらいして町に払い下げられてからは
自由に出入りできるようになりました。
ここは遊歩道が整備されています。ちょっと別世界ですよね。
御留山だった頃、御料林だった頃は一切人の入れない場所だったので、
自然の植生になっているんですよね


高橋:じゃあこの森は、自然にこういう形になっていった森ということですか。人が手に入れたわけではなくて?

山崎:今はそうなんですけど、
もともとはこの半島の先端部全体が萱原だったと言われています。
萱がしょぼしょぼ生えているくらいの草原。
江戸時代の初め頃は大きな木がなかったみたいです。
今のこの風景を見ると全然想像できないんですが、
きっかけとなったのが江戸時代の明暦の大火、
1657年。江戸の町の6割が焼けたそうです。
その江戸の街を復興するために全国各地に木を植えるよう幕府が命じて、
小田原藩はクロマツを植えたんですね。




山崎:それが1661年。
3年間かけて150,000本のクロマツを植えたんです。
1661年の火事には間に合わないですが、
今後火事が何度あっても復興できるようにということで、
そのために幕府の政策として全国に木を植えたんですね。
そして、いま歩いてきたのがおはやし遊歩道なんですが、
ここと交差しているのが森林浴遊歩道なんです。


山崎:お林の歴史、御留山だった1661年から明治維新まで、
小田原藩が管理していた頃は本当に手付かずの森。
その後は明治になってクスノキが植えられたんですね。
明治政府の殖産興業の政策の一環で、
クスノキの木を植えて樟脳を取ろうと。
防虫剤にもなるし、樟脳はその頃ものすごくいろんな使い道があったらしいです。
弾薬の材料になっており、薬にもなって、いろいろな効能があって、
日本は世界の8割くらいの生産量を占めていたらしいです。
ヨーロッパですごく珍重されていたんですね。
セルロイドも樟脳でできるんです。
写真や映画のフィルムも樟脳からできていたんですけど、
それが石油製品に変わっちゃったので
樟脳は使われなくなっちゃったんですよね。
だからクスノキも伐採されることなく、
そのまま残っているという形。


高橋:じゃあその時はここはクロマツとクスノキが混在しているような森だったんですよね



山崎:一般の人が入れないので写真もないんですけど。
それで、だんだんそれがクスノキばかりが育って
今では一番目立つのがクスノキですね。
大体お林の中で大きな木はクスノキです。
30メートルくらいあるんですかね。
この中心にあるのはクロマツですよね。
小田原藩のクロマツを象徴するようなクロマツで、
だからこの交差点のところにあるんですね。
そしてその後は自然に生えてきたスダジイが増えました。
いまは本数で言えばスダジイが一番多いです。


高橋:お話聞きながら歩いているときに、最初はクロマツを植えたとおっしゃっていましたが、クロマツはあまり見かけないと思いました。


山崎:だんだん植生が変わってきているんですよね。
クロマツは何しろ植えてから350年ぐらい経っているわけじゃないですか。
どんどん枯れちゃったんです。
大体自然に生えているクロマツは400年前後から寿命じゃないかと言われていて、
もうほぼ全部が寿命の時期なんですよね。
あとは松食い虫という虫の被害もあって、
年間40から50本のクロマツが立ち枯れしている。
クロマツは日光が100%当たる場所じゃないと育たないんです。
だから森の中ではまずは育たないんです。


高橋:今の状況を見ると日光が入ってきていないですもんね



山崎:だからこの森、お林のコアの部分では増えないんですけど、
ただ海岸のほうに行くと横から日光が入りますよね。
そういうところでは増えています。
自然の生態系の移り変わりなんですが、
奇しくも明治神宮の森と一緒なんですね。
そこの森は人工的に作られたもので、1920年にできたのかな。
だからちょうど100年なんですよ。
最初に松を植えて、針葉樹が主木だったんです。
そこからシイやカシやクスノキを同時に植えるんですが、
そっちの方が育ってきて、50年後100年後には主木になると。
150年たったらそれが自然に、連続して移り変わるような植生になるだろうと想定して、
当時設計をした森、人口の森なんですよね。
今ちょうど100年でそろそろ自然に生え変わるような時期になっているんですが、
ここはクスノキを植えて150に立っています。
だから明治神宮の50年先を行っているんですよ。
自然の移り変わりの場所になっています。



今回は、300年以上の時間をかけて育った大きな森、「お林」のレポートお伝えしました。


【今週の番組内でのオンエア曲】
・I Ain't Worried / OneRepublic
・夏の光 / キリンジ

福島県南相馬市の「鎮魂復興 市民植樹祭」。
第十回目の植樹会場は、小高区塚原という地区だったんですが、
実はココ、数年前にも植樹が行われた場所で、当時、たくさんの苗木を植えました。

そうなるとやっぱり、あのとき植えた苗木はどうなったのか気になります。
ということで、見てきました。
案内してくれたのは、鎮守の森のプロジェクト・植樹リーダーで
植物学者の西野文貴さんです。




西野:年前に植樹した森です。
初めて見ましたが、成長がすこぶる良い。
高いのだと3メートルくらいはありますね。
数年でこの成長!地面のスキマが見えないということは、
森に入って少し覗いてみると、もう草が生えていない、
雑草が生えていない。
これ、見る人によってはちょっと密すぎる思うかもしれないんですが、
将来、20年も経過すると木々が大きくなって、
自然淘汰で「自己間引き」され、自分たちで枯れて肥やしになって
主役たちが生き残って立派な森に近づいていくと思うんです。




高橋:競争し合っている感じですか?

西野:そうです。
今回の植樹は21種類を植えましたが、
そのなかでも低い木、オオバイボタとかマサキといった
縁の下の力持ちになる木々が先行して大きくなっているんですね。
いま目の前にあるのはマサキ。太さが親指くらいあって、
高さも3メートルくらいありますよね。
海風がこんなに強く吹いているのにしっかり育っている。




高橋:これが生垣などに使われる風よけの木。たしかにすごく風が当たる位置にあるのにこんなに大きく。

西野:海風強い植物が先に大きくなって、
他の大きくなる木、20メートルクラスになる木を支えながら、
「僕が私が守るから控えていて、力蓄えていて」と。
そして後ろでタブノキが力を蓄えている。
これがやっぱり我々宮脇方式がやっている混植の意義。
いろんな種類を混ぜることでいろんな環境に対応できる。
これが早く森に成長できる1つの秘密。
ちょっと覗いてみると、落ち葉が堆積しているのわかりますか?



西野:だから土壌もどんどん成長しているんです。
森は上だけが成長するのだけではなく土壌も成長する。
落ち葉も養分になる。
ちょっと森に入ってみますと・・・ダンゴムシが。
ということはめちゃめちゃ良い土ということですね。




私たちがみんなで植樹した場所が
こうしてほかの生き物を呼び寄せて、育っているんだな~と実感したシーンでした。
ということで、令和元年・2019年に植樹した場所はいま、
20年後に主役となる木々を、優しく包み込むような形で、成長を続けていました。


西野:森に入ると風を感じない。
からいかに周りに木々がちょっとあることで、
中の木々が早く成長することができるということ。
だからいま目の前にある木々、これはアカガシの新芽なんですが、
まだ毛がふかふかしている。
これが外の環境が強いところだと
葉っぱがボロボロになってしまうんですね。
すくすく育つんです。さらにここからしゃがむと新しい世界が見えます。
地面から30センチくらいのところに雑草は1種類ぐらいしかない。
スギナという細い葉っぱの植物一種類。ここにはここの世界がある。
でも風はここだとさらに全く来ないですよね。
明治神宮の森なんかでも特に言われるんですが騒音が聞こえない。
いま植樹祭を隣であんなにやっているのに全然音が聞こえない。
鳥の声だけ。
さらに、いま土をとってきたんですが、昔の縄の跡。(




西野:ちゃんとボロボロになって土に還って肥料になっていく。
土もちょっとだけすくってみるとふかふかで適度な湿り気。
どこをとっても根っことか植物がいっぱい生えているから
植物たちにとっては良い環境になっている。
落ち葉が堆積してダンゴムシもいて。
本当に森は、ドイツとかでも言われるが
地上だけでなく地下にも森があると言われていて、
両方とも成長しています。



西野:これはセイタカアワダチソウ。
外来生物で結構繁殖力のつよいやつですよね。
一時期は多摩川をまっ黄色に染めたと言われる
セイタカアワダチソウがここにもいます。
なぜここに生えたかと言うと、ここは風などの外からの環境圧が凄く強い。
木々があんまり大きくなれなくてちょっとこの場所が開いたんですね。
そこを見つけたセイタカアワダチソウが生えた。
茶色の枯れているのは去年の違う個体のセイタカアワダチソウの花。
彼らは種をめちゃめちゃいっぱい出すんですよね。
ほかの植物が減っちゃうかもしれないと思いがちですが、
そうはならない。まわりが大きくなってくるとここに光が入らなくなり、
そうなると光で発芽する植物たちは発芽できないから。



今回は、福島県南相馬市で行われた「第10回 南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」で、数年前に植えた植樹のいまをお伝えしました。


【今週の番組内でのオンエア曲】
・Hung Up / madonna
・夏の思い出 / ケツメイシ

きょうは番組が継続的にお伝えしている
「鎮守の森のプロジェクト」のレポートです。

東日本大震災で被災した沿岸部に、
津波から「いのちを守る森の防潮堤」を作るということで始まったこの植樹祭。



福島県南相馬市に行われた「鎮魂復興市民植樹祭」も、
今年で10年目。
植樹祭はこれで10回目となりました。
南相馬では、おととし・去年と、コロナ禍で参加者が制限されていましたが、
今回はしぶりに、全国から1000人のボランティアの方が参加。
この番組ではおなじみ、植樹リーダーで植物学者の西野文貴さん指導のもと、
小高区塚原の植樹会場に、18000本の苗木が植えられました。




ルー大柴:せっかくだから俺もトゥギャザー!
コロナがあって来れなかったので、久しぶりの植樹!
私の植えた森を見たい。
4年前に植えた森もスゴく大きくなっているね。
やっぱり土の上にもスリーイヤーズ。
3年立つとけっこう良いものが。


高橋:ルーさんは、ヤブからスティック!などのルー語を炸裂させながら、
植樹会場を全部まわって参加者の方に声かけてました。


 


高橋:こんな感じで盛り上がった南相馬の植樹活動、
10年目を迎えてこれからどうなっていくのか。
南相馬市・門馬和夫市長に聞きました。


門馬市長:海岸防災林が200m幅があって20kmくらい
南相馬に海岸線があるんです。
そのなかで平成30年、全国植樹祭をやりましたので、
そこから10年間はこういう規模で海岸線の植樹を続けたい
ということで10年分の場所をとってあります。
そのあと、どこに植えるか、これはいま海沿いだけですけどね、
あと次はもっと町中とか、そういうところも鎮守の森は有効ですし、
とりあえず主だったところを10箇所くらい作って
こんなふうにブロックをとってあると。
宮脇先生の教えがあったのがまず大きいですよね。
いろんな20種類くらいの木を植えて、
そのうち、混植することによって
大きな森ができるんだというのが、もうのべ20何回やっていますし。
もっと大きな津波もあるかもしれないという中で、
少しでもいまできることはなにかというと、
高台を作ることもそうだし、木を植えることで10年後、20年後に
大きな効果が出ると思っている。
そういう意味では今の現役世代、
東日本大震災で津波被害を受けた私達にとっては
これがひとつのやれることだと思っている。


 

高橋:そしてこの植樹祭には、鎮守の森のプロジェクトの活動に協賛している
AIGグループの皆さんも参加されていました。




参加者A:10年目ということで子どもたちに経験させたいと思った。
実際、植樹して疲れたけど、いい経験になりました。
植えた気が大きくなるのを想像すると、素晴らしいなと思います。
地震の前に来たときはいろんな木が生えて、
家があって、いろんな思い出があったりすると思うが、
今後も大きくなって町の人達が
木に思い出が残るような地区に育ってほしい


参加者B:出身は、そこら500mくらい。
この辺は田んぼで、松林がいっぱいあって、いまうちから波まで見える。
松の木がないもんですから。
だからここから10年後20年後にすごい景色になるんじゃないかな。
緑のやつが・・・それで良い景色ができるのかなと思いますけど
私も津波のときは5人いて3人助かったんですけど、
そういうのもあるから、やっぱりそのぶん残された、
一所懸命やりなさいと、生かされたのかなと思い参加している


 


高橋:西野さん。苗木がピンクのテープで色分けされていますが?

西野:この場所、特に我々がいるのは海側なので
海風ががんがん吹いてくる。森が順調にと
立つためには森のちょっとしたにバリアみたいなのを、
小さい木の集まりを作ろうと思っています


高橋:風に当たる低いほうにいる木はそんなに大きくならない木ですか?

西野:そうなんです。
縁の下の力持ちになる木で、2,3mが限界。
そのかわり海風にものすごく強い。
きょうは斜面の下から約1mくらいのあいだだけに
その木々を密集させて植えて森のバリアを、
これ面白いのが、結局これってみなさんも家でやっていたりする。
東北の方々も含めて家の周りの生け垣があるがそれに似ている種類。
大きくならないが外からの外圧を弱めてあげる。
「マサキ」、「トベラ」、「オオバイボタ」がバリアの主役になる木。
先人の生活の知恵はすごいですよね。
この地域にこれが合っているから植えたらバリアになるし、
手間を掛けなくても持続する。
SDGs的な生活を昔の人はやっていた気がしますよね。


今回は、福島県南相馬市で行われた「第10回 南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」の模様をお伝えしました。


【今週の番組内でのオンエア曲】
・What's Going On/Marvin Gaye
・できっこないを やらなくちゃ/サンボマスター

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