高橋:今週は、11月6日・7日にオンライン開催される
「グリーンチャレンジデー2021」を前に、イベントゆかりのゲストをお迎えします。
スタジオにお越しいただくのは、環境省のアンバサダーに就任しているマリエさん。
モデルの枠を超え、経営者、デザイナーとして「サステナブル」をテーマに
活動を続けるマリエさんに、ファッションと環境について伺っていきます。


 高橋:そして今日は、このGTFからこの番組リスナーの方へ
美味しいプレゼントのお知らせもありますので、最後までお聞き逃しなく。




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高橋:モデル・タレントを経て、2011年にNYへ渡り本格的にファッションを学ばれ、
現在はご自身が立ち上げたブランド「 PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ)」
のデザイナーであり経営者。ファッションを本格的に学ぼうと思ったのは、
どんなことがあったんですか?


マリエ:昔から、ファッションが大好きで、
小さいころに、遠足に行くとなった時、
みんなどんなお菓子を持って行こうと考えると思うけど
私は、どんな洋服を着ていこうと考える子どもでした。
大学へは大人になってからでも行けるかなと思っていたんですが、
ニューヨークにある大学で、
ファッション、フォトグラフ、グラフィティ、音楽、と
世界で三大美術大学と言われている「パーソンズ美術大学」にずっと憧れていて、
やっと行けるというタイミングが23歳の時で修学しました。


高橋:その時、仕事も順調だったと思うのですが、迷いはなく?

マリエ:後々、気づくんですが、自分の好きなことで、
サクセスするということが、
一番持続可能な自分に対しての仕事だと思っているんです。
好きだからこそ、乗り越えたいと思える壁があると思って、
今思うのは、自分の好きな仕事に、ファッションという形を持って、
出会えたなと思っています。

大学に行って気づきました。
学ぶって、素晴らしいなって思いました。
それまで、学びが大嫌いだったんですが、
好きな勉強はひたすら追求できると気づきました。

あと、23歳までは、すごく忙しくしていたので、
ずっと体調が悪かったんです。
自分のメンタルやボディヘルスを7年くらいかけて、
調子を取り戻していくんですが、
どうやって、自分の症状を治していこうか、と思った時に、
まずは、睡眠をよくとる。
じゃあ、睡眠をよくするためには、何を口に入れてた方がいいのか?
とか、そういった事を考えた時に、気づいたんですよね。
自分の健康を考えることが、地球の健康もサポートしていた。
今まで自分が当たり前だと思っていたことが、
自分に合ったモノを探す努力をしていなかったと
凄く後悔したんですよね。


マリエ: 「 PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ)」
実は、本名なんですが、少人数で立ち上げたブランドで、やっぱり予算がない。
使いたい生地や工場、職人さんは仕事を通じて知っていたので、
彼らに一人ひとり会いに行った。
でも、やっぱり、彼らの資材が高かったので、
そこに落ちている、はぎれや、そこでゴミとされている糸を
トラックいっぱいに持ち帰って、アイテムを作っていました。
一つ一つ表情が違う、ラグに変えたら、
最初は、バイヤーさんに売れないと言われていたけど、
結局、一番売れたのは、サイズも、表情も違うラグでした。
元々は、産業廃棄物になるはずだったもの。
それを見ていたある方が
「マリエちゃん、これ「サステナブルブランド」って言うんだよ!」
と教えてくれたんです。
それから4年経って思うのは、バイヤーさんが
一つ一つ違っていてもOKと言ってくれます。
すごいスピードで意識改革があると思います。

高橋:そんなマリエさんは、11月6日・7日にオンラインで行われる
「GTFグリーンチャレンジデー2021」に参加されるということで、
モデルのNOMAさん、鎌田安里紗さんも一緒ということですが。


マリエ: 元々、この日は、楽しみながらマルシェあり、
ワークショップといったものをみんなで楽しく取り組もうというのが
コンセプトで始まったのですが、モデルのNOMAさん、鎌田安里紗と
オンラインでセッションした際に、盛り上がりすぎて、
これは、やっぱり自分たちの中で抱えているより、
みんなでシェアしようよ!
しかもファッションというワードだと、誰でも分かりやすいよね
というところがあったので、なんとか、成功させようと
頑張っている企画などあります!
是非、皆さんとシェアしていけたらと思います。



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高橋:GTFグリーンチャレンジデー2021オンラインは
11月6日、7日の土日に開催されます。
「つなげよう、支えよう森里川海」をテーマに、
かりゆし58、よしもと芸人によるライブや、マリエさんなどによるトークショー、
出演者のサイン入りグッズや豪華おせちなどが当たるクイズラリーもあります!

また11月6日には、この番組「いのちの森」の公開録音を兼ねた
かりゆし58のオンラインライブも行われます。
プログラムの詳細などは「グリーンチャレンジデー2021」で検索してください。


高橋:そして、番組をお聞きの皆さんに、プレゼントのお知らせです!
この「いのちの森」公開録音、かりゆし58のオンラインライブをご覧になった方の
中から抽選で5名様に、GTFのオンラインで限定販売中、
中華の脇屋友詞シェフが監修した「ミールキット」をプレゼント!
CO2を減らす為の食材選びから、フードロスや森里川海の復興まで、脇屋シェフが
こだわって作られたミールキットは「ジャージャー麺」です。




★応募の方法は、11月6日、午後3時から行われるオンラインライブの中で
発表されるキーワードを書いて、
番組HPからご応募ください。



【今週の番組内でのオンエア曲】
・ Run Away With Me  /  カーリー・レイ・ジェプセン
・ evergreen  / bank band
 高橋:今週は、私たちの「親戚」をめぐる、
様々なお話をお届けしたいと思います。
お話を伺ったのは、日本オランウータン・リサーチセンター 代表で、
NPOボルネオ保全トラスト・ジャパン 理事・黒鳥英俊さん。


 高橋:40年にわたるオランウータン研究、
そして保護活動にも取り組む黒鳥さん。
上野動物園のオランウータン担当飼育員などを経て、
現在は、動物園のオランウータンの研究の他、保護活動にも取り組んでいます。
そしてこの方は、類人猿を愛し、類人猿に愛される研究者でもあるんです。
そんな黒鳥さんに、まずは、「類人猿」の基礎知識、伺いました。


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黒鳥:類人猿と言うのはテナガザルがいて
その次にオランウータンが分かれて、
ゴリラ、チンパンジー、チンパンジーで5種類。
類人猿の特徴として、明らかにニホンザルと違うのはしっぽがない。
ぬいぐるみでしっぽがついているのがあるが間違い。
しっぽがないのが類人猿。前の腕が長い。
ニホンザルのようにしりでこがなく頭が良い。
アフリカに適用するのでやはりそうなったんだと思うんですが
オランウータンだけは東南アジアにいて
他のチンパンジーやゴリラ、ボノボはアフリカにそのまま残っている。
そういう中でオランウータンはちょっと違う感じなんですね。




黒鳥:オランウータンと正式に呼ぶのだが
インドネシア語とマレー語で、オランが人、ウータンが森という意味。
だから森の人。
明らかに他のチンパンジーやゴリラと違って形の色が赤っぽいんですね。
樹上性といってほとんど木の上で生活する。
他のチンパンジーやゴリラは地面にいますが、
食べ物も木の上にあるので樹上に適した体になっていて、
それで木の上の動物としては一番でかいわけなんですね。
だゴリラは群れの動物でファミリーの動物だから
コミュニケーションをとったりするが、
オランウータンは単独で親子か雄一頭、
群で食べるんじゃなくて少ない餌をバラバラでいろんなところで食べる。
それで、みんな巣作りをする。
チンパンジーもゴリラも毎日夕方になると、
今日はここにしようと周りの枝を折ってベッドを作る。
それはチンパンジーもゴリラもオランウータンもそうだが、
すごくきれいなベッドを作る。
そこで1日夜を過ごしてまた次の日は違うところに
ベッドを作って移動しながら彼らは生活しているんですね。


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高橋:続いて黒鳥さんに、そもそもなぜオランウータンはじめ、
おサルのみなさんに興味を持つようになったのか伺いました。


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黒鳥:高校2年の時北海道の函館にいたんですけど、
父親が船に乗っていて、毎年ボルネオとかスマトラとかの近辺に行っていた。
その父から手紙が来て
「オランウータンかカニクイザルを連れて帰っていくよ」と。
昔だったのでそういうことが書いてあって、
オランウータンはでかくなるし飼育するのも大変だけど、
小さいカニクイザルはニホンザルと同じ種類なのでカニクイザルにしようと。
そして我が家にカニクイザルが来まして、
毎日カニクイザルとグルーミングを。
面白いんですよね、猿と一緒にいると。
その前に犬を飼っていたけど犬とは違う、
猿は面白い動物だと興味を持ち始めましたね。




黒鳥:農学部に畜産の方で入って繁殖を勉強していたが、
大学院修了の時に上野動物園の採用があって上野動物園に入ることになって、
面接でもずっと猿をやりたいから猿をやらしてください
と言っていたらやらしてくれました。
そんなに大きくなくてよかったんですが、
とりあえずゴリラ、オランウータン、チンパンジーだったんですね。
担当というより向こうの方がずっと長くいるから
新人が来たくらいにしか思っていないでしょうけど最初は大変でしたね。
とにかく言うことを聞いてくれない、
メスは脅かす、悪さばっかり。
上にいれば上からおしっこをかけたり、
うんこを投げてきたりまともなことをやってくれない。
私の反応を見ている。どういう風にするのかとかね。
先輩からはあんまりそういう風になっても怒らないように、
とにかく我慢するようにと言われていましたね。
とりあえず我慢我慢で我慢の毎日でしたね。
それから少しずつ、大体半年ぐらい経つと向こうも
担当者だ認めてくれるようになって、
言う事は聞いてくれるようになったかな。
やっぱりなんだかんだ3年4年経って
お互い意思疎通ができるようになって、その後は意外と楽でしたね。
逆に10年とか長く付き合っている動物は
他の動物よりお互いがわかっているから楽です。


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高橋:先ほど「類人猿に愛された研究者」と言いましたが、
これ、本当に言葉の通りなんです。どういうことか。
こんなエピソードを教えてくれました。


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黒鳥:のことを興味持ってくれる“人たち”がいまして、
チンパンジーのビルというのが僕を性の対象として見ていて、
すぐ僕の顔見るとマスターベーションを始めちゃう。
とにかく顔を合わせるとガラスを叩いてこっちに来てと、
僕の顔見ながらマスターベーションしていて。
私も飼育係で終わるまでずっと居てあげるということをやっていましたね。
それで、毎回僕の顔を見てマスターベーションを始めるので、
当時担当獣医だった増井さんと一緒に、これはもったいないよね、
人工授精をした方がいいよねというで、
動物園ではまだやっていなかったんですが本格的に
人工授精をしようということでやったんですね。




黒鳥:チンパンジーはメスが発情するとお尻のところが
ピンク色ですごくパンパンに張るんです。
それで雄が交尾をするんですが彼はそういうのがなくて、
桜の頃になって上野公園の桜がピンク色になると
もうすごいマスターベーションを始める。
ちょうどその時に私もピンクの格好をして、
彼の前に立って、そして精液を集めたことがありますよ。
それを8回ぐらいやって何とか人工授精して、
それでできたのがビルの子供のルビーとつけたんですが、
その後は5歳くらいでインド・デリーの動物園に行ったんですが
今どうしているかわからないですね。
今いろんなトレーニングでオランウータンでも
ゴリラでも採精というのがある。
動物の目の前、檻越しに小窓があって、
飼育員の人がそこでマッサージすることによって精液を採取する
。そういうこともやっているんですね。
いろいろ増やすためにいろいろやっているんですね。


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高橋:今週は日本オランウータン・リサーチセンター 代表で、
NPOボルネオ保全トラスト・ジャパン 理事
黒鳥英俊さんのインタビューをお届けしました。


この続きは、再来週の放送でお届けします。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・ If It's Love/   Sting
・ Adventure Of A Lifetime / coldplay
高橋:さて今週も先週に引き続き番組で継続的にお伝えしている、
「鎮守の森のプロジェクト」の活動レポートです。
場所は、宮城県岩沼市にある「千年希望の丘」。
ここでは2013年から市を挙げての植樹活動が続いているのですが、
この活動、参加するたびに、森づくりも常に進化しているんです。


高橋:津波からいのちを守る丈夫な森づくりが一つの目的。
様々な種類を、密集するように植えることで木々が競い合って
結果、丈夫な森に育つ、という考え方に基づいています。
なので、植樹にはタブノキをはじめ数十種類の木が植えられるんですが、
回を重ねる中で、新たなアイデアが取り入れられ、
さらに今まで植えていなかった木が、メンバー入りすることも結構あるんです。

このプロジェクトで植樹指導を担当している
東京農業大学の林学博士 西野文貴さんにお話を伺いました。


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<< 現地レポートの様子 >>

西野:今、森の防潮堤の斜面が7~8mありますが、
その上1mと下1mは風に強くて耐えられる植物を植えます。
いままでも試験的には植えていたんですが
実績良かったので今回は本格的に植えてみようかなと。


高橋:風に強い子を植えると中の子が守られるというイメージ?ですか?

西野:正解です!
植物たちが手を繋いで、「風入ってこないで!今のうち成長して!」
といっている声が聞こえるような気がします。
あと、土壌にあまり栄養が無いところに「肥料木」という、
その土地を肥やす木々を今回は植えます。
東北の河川や海沿いにも自生している樹ですが、グミの仲間です。
これは見分けが簡単で、葉っぱの裏が銀ギラに輝いています。
「アキグミ」というグミで今回の肥料木として
地面に栄養を与えてくれます。
結構そういう肥料木はところどころにあって、有名なのはマメ科。
マメ科は栄養が無い土壌でも自分の根に窒素固定といって
空中から栄養を取ってくることができる。
このグミも似たような効果があります。
だんだん植物を知ってくると、面白いですよ。
縁の下の力持ちがいるな、とか。主役になる樹々が見えてくる。
僕みたいに森づくりを何十年もやっていると、
この20年後の森の姿が見えてきます。


 

高橋:どう見えてますか?

西野:すごい密。
10年後でもおそらく評価としては「すごい密」。
でもそれは人間の評価で合って自然の目で見ると、
それくらいは実はたいしたことは無くて今後自然淘汰されて
この土地に故郷の森ができて津波や地震火災に対して
効果を発揮する森になるだろな、命を守る森だろうな、
というのはありますね。

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高橋:ということで、私も植樹と育樹作業、お手伝いしたんですが、
毎回この植樹イベントは、たくさんのボランティア、
特に地元の方に支えられています。


高橋:感染症対策もあって、県内の方だけの参加になったのですが、
みなさん、自分の暮らす地域の「森の防潮堤」が育っていくのを、
本当に楽しみにしながら、大事に育てているんだなという感じました。
最後に参加者の声です。


 

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<< 参加者の声 >>

参加者A:仙台市から来ました。
植樹は初めて結構な重労働で大変で、
これが何年かたって大きくなって人が集まる場所になればいい。
ちょくちょくきたいです。



参加者B:地元岩沼の市役所から手伝いに来ています。
これが100年後の未来の子どもの命を守る防災施設になればよいなと
気持ちを込めて植えています。
津波が来るというのは全くなかったんですが、
岩沼市は地域のおよそ4割が浸水被害を受けて、
改めて後世に自分の子どもたちに伝えていかなければと思いはあります。
(震災前の風景)はくさせいしょう 松林で
時期によってキノコ採りができてカニが歩いていて良いところでした。
わきの道路をクルマや自転車で走ったりして、
天気の良い日はリフレッシュできる場所でしたね。
海釣りしている人もたくさんいた。
昔のようにはならないが沿道をウォーキングしたり
レンタルサイクルで走ったり、リフレッシュの場として
活用していただければ。緑を観ながら
心を癒していただければと思っております。


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高橋:今週は宮城県岩沼市、「千年希望の丘」で行われた
植樹イベントの模様をお伝えしました。


高橋:今後の活動などについては、岩沼の「千年希望の丘」
「鎮守の森のプロジェクト」のウェブサイトなどをチェックしてみてください。


「鎮守の森のプロジェクト」


【今週の番組内でのオンエア曲】
・ Tokimeki /  Vaundy
・ ナキムシのうた / 風味堂

高橋:さて、今日は、番組で継続的にお伝えしている、
「鎮守の森のプロジェクト」の活動レポートです。
場所は、宮城県岩沼市にある「千年希望の丘」。
東日本大震災の津波被害を受けた海岸沿いに大規模な植樹を行い、
森の防潮堤を作る取り組みで、2013年から市を挙げての活動が続いています。



(植樹の様子)

高橋:千年希望の丘は、
津波の被害を受けた岩沼市沿岸部の土地に“6つの小高い丘”を作り、
その丘を、海岸沿いの「森の防潮堤」で繋ぐという取り組みです。
植樹は2013年から始まり、およそ35万本の木を植える計画で
2020年には1万本を植えてファイナルを迎える予定でしたが、
コロナ禍で延期となり、今年も再延期に。
今年は宮城県内の方限定に規模を縮小して植樹祭が行われました。


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<< 現地レポートの様子 >>


(「鎮守の森のプロジェクト」事務局次長・水田さんと)

高橋:宮城県岩沼の植樹会場に来ています!
もうこの番組では毎年植樹をさせていただいていますが、
鎮守の森のプロジェクト事務局次長 水田さんにお話伺います。
今日は良いお天気ですね!

水田:そうですね、
昨日台風だったので準備が大変だったんですが
なんとか間に合って今日迎えることができました。


高橋:毎年伺っていますが、今回で植樹は何回目ですか?

水田:こちら岩沼の千年希望の丘は9回目になります。
今年でファイナルということで1万本の植樹で終わる予定だったんですけれども、
またコロナのことがありましたので来年に持ち越しと。
去年も同じような話をしたんですけど。
今日はボランティア80人ほど集まっていただきまして
1500本植える予定です。
いまはその前に、去年3000本を植えた場所の育樹活動と言いまして、
草抜きをやっていただいています。


高橋:第1回目に来たときに、
植樹でここに森がつながっていくという話をしていたのを覚えているんですが、
全体像としてみんなで植樹をしたこの森は何メートルつながるんですか?


水田:今日植えるのが45メートルという距離なんですが、
岩沼の海岸線はおよそ10キロくらいあります。
全部では無いんですがほぼ10キロを森でつなぐということになります。


高橋:想像してほしいですね、
海岸線沿い20キロの、みんなが植えた森が育っているということですもんね。


水田:そうですね。
皆さんの力のおかげで来年植えれば全部つながって
森の防潮堤ができるんではないかと期待しています。


高橋:1回目に植えたところだいぶ大きくなっていますか?

水田:大きいところだと
10メートル近くになっている木もありますので、
「森」に見えてくる感じもあります。


高橋:1回目の時は本当にそんなふうになるのかと思ったら、
本当にいよいよ形になってきたんですね。



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高橋:鎮守の森のプロジェクト 水田和宏さんのお話でした。
ということで今回もわたくし、植樹のお手伝い、してきました。
まずはみんなで恒例の“植樹の基礎”を学ぶ時間です。
教えてくださったのは、東京農業大学教授・鈴木伸一さんです!


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<< 現地レポートの様子 >>

鈴木:皆さんに今日も木を植えていただくんですが、
これは森を作ろうということなんですよね。
森を作っていろいろな災害、津波も含めてオールマイティーな災害から
命を守ろうという趣旨でやっております。
今日植えるのはタブ、シイ、カシが中心なんですが、
みんな常緑の20メートル以上大きくなる木ですね。



(今年も植樹しました!)

鈴木:東北は寒いからそんな常緑の木じゃないだろうよく言われていたんですが、
実は調べてみますと、海岸沿いへ行くと山田町くらいまで
タブノキの自然林が分布していることがわかりまして、
そういった常緑なものを植えていこうと。
これはきちんと調べた結果選ばれた樹種。
関東や西日本に比べると成長度合いは遅いんですが
着実に育っていくこともわかっていますので、
時間が経てば、あと10年見ていただければ
結構こんもりとしたものになっていくんだと思っています。


鈴木:今日は24種を植えます。
まず一番多く本数を植えるのが海岸沿いの樹木です。
これはタブノキです。
宮脇先生がいると「タブノキの三唱」というのやるんですが。
行きますかね…。1つの種目がスダジイと言う椎木です。
これはシラカシと言いまして
ちょっとした屋敷林、垣根なんかを作るものです。
その他これによく似たウラジロガシ、モチノキも植えますのでよろしくお願いします。



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高橋:宮脇先生、というお名前が出てきましたが、
「鎮守の森のプロジェクト」の副理事長で、「森の防潮堤」づくりの指導にあたってきた
横浜国立大名誉教授の宮脇昭さんの訃報があったのが
今年、7月16日のことでした。
その土地本来の木々を植樹することで森づくりをする、いわゆる「宮脇式」は
日本だけでなく海外でも数々の成果を上げ、各地でたくさんの森が育っています。
そしてこの、宮脇さんの森づくりは、しっかりと弟子の方々に受け継がれています。
そのおひとりが今回も植樹指導を担当した東京農業大学の林学博士
西野文貴さんです。


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<< 現地レポートの様子 >>


(東京農業大学 林学博士・西野文貴さん)

西野:1平米に大体3本から4本の設計。
約60センチ離しています。
3年後になると植物同士の葉っぱが触れ合う距離になります。
そうすると下にある植物が、太陽が当たらないと枯れてしまうので、
一生懸命成長しようとします。
そのような競争させながら共存するメカニズムを生み出すために
60センチというのが今までの経験上から出ているんですね。
これを考案された先生が横浜国立大学の名誉教授宮脇聡先生。そこから考案されたものです。



(60センチ間隔で植えていきます!)

高橋:お互いぶつからなかった場合とぶつかって成長した場合は全然違うんですか?

西野:違います。
例えばそれは身近なものでいうと稲がそうですね。
稲は1本1本ずつ植えないですよね。
ちょっと感覚を計算して密集させながら増えている。
野菜なんかも最初ちょっと育てさせて途中で間引きをしますよね。
この植樹もそういう風に自然に間引くのが
大体15年とか20年かかってしまいますけれども、
自然の間引きが起こるというふうにされています。


高橋:競争に負けた子が倒れていく、、、?

西野:そうです。次の世代を支えるためにバトンタッチかれるわけではないんです。かれるんですけれども次の世代のための肥やしになるなる。

高橋:先生これは何の机ですか?

西野:マルバシャリンバイといいます。
丸い葉っぱで車輪のように梅の花がつくんです。なので車輪梅。


高橋:言われてみると幹の部分が梅の木っぽいですね!

西野:これは大きくなっても将来3メートルから5メートル。
そうすると森の中の縁の下の力持ちの木ですね。大きくならない。
いわゆる森の中に風がいっぱい来るのを守ってくれたりする木です。
大事なわけです。こいつらがいないと森が完成しない。


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高橋:「鎮守の森のプロジェクト」のウェブサイトなどをチェックしてみてください。

「鎮守の森のプロジェクト」


【今週の番組内でのオンエア曲】
・ ホーム /  Phillip Phillips
・ 風は西から / 奥田民生

 高橋:今週は、東日本大震災の教訓・学びを、
地域の「森」を通じて 後世に伝える取り組みをリポートします。
場所は宮城県南三陸町。
震災から10年を経て東北各地に「伝承館」が完成していますが、
この町では、「森」を活用した伝承の動きが始まったということで、
そこに込められたメッセージ、お伝えしたいと思います。





高橋:志津川湾を見下ろす山の頂上にその場所はありました。
名前は「海の見える命の森」。
もともとはうっそうとした、”荒れた森“だったのですが、
町の有志・ボランティアの方々が10年かけて手入れをして…(※景色ヒトコト)
そしてこの場所はいま、津波の犠牲になった方々の慰霊とともに、
震災の経験、そこから得た教訓を後世に伝える役割も担っていると言います。

「海の見える命の森」実行委員会・副実行委員長の
阿部寛行さん(通称・隊長)はこう説明してくれました。


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<< 現地レポートの様子 >>

阿部:この目の前に広がっている志津川湾、この眺望を見るのに、
下の国道から上がる勾配のきつい険しい森だったんですね。
その木を切り開いて、けもの道を作り階段と手すりを作るのに
1年以上かかったんです。そのひとつのきっかけになったのが、
あの震災で沖から来た津波によってたくさんの人の命が失われ
未だに200名以上の方がここに眠っていらっしゃる。
そういう見つからない方が町のどこかで手を合わせても、
もはや見つからないだろうという想いがあって、
80歳すぎのおばあさんがここまで上がってきて
全てが見渡せる場所で手を合わせて、
1日でも1秒でも早く何かしらのものが見つかってほしいと願う場所。
だから最初は慰霊の場所としてこれは開拓されました。




阿部:そしてこの森がなぜいのちの森か。
次の災害に備えてほしいという想いがわたしたちには強くあります。
例えば災害に備えるための熱源や水源とかそういうものを
どうやったら確保できるか、避難した時に自然の中で
どうやってそういうものを使って、共助の部分をここでできないか。
つまり避難所訓練できるものができないかということが構想に上がって、
水源は井戸を作る、熱源はピザ窯やかまどを作り、
体験学習としてこういうことが出来たら、いのちが永らえられる、
繋がっていくということを身をもって知ってもらうことが
命の森という名前を付けた由来となっています。
そして次の十年に入る中でこの森に桜を植えている。
エドヒガン。町にあるソメイヨシノではなく日本の小桜、
1000年以上生きている桜と同じ品種。だからここで
1000年咲き誇ってもらうために植えることを始めました。
そしてこの桜にできればここでたくさん亡くなっている、
830名以上の方の無念の思いがここに宿って、
桜の下で亡くなった沢山の人たちと生き残った私たち町民、
そして全国から集まったこの森の住人の人たちで
花見を毎年していこうと言う想いで桜を植えてきました。


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高橋:「海の見える命の森」は、
この場所だからこそできる防災減災伝承プログラムに活用されています。
今回わたしは、そのプログラムの一部を体験させてもらいまして・・・
その一つが「熱源」プログラム。避難生活での「熱源」を学べるもの。
森に建てられた小屋にピザ窯とかまどがあり、
これでピザを焼く。
プログラムはその、「燃料」を集めるところから始まります。
ということで燃料集め…「おじいさんは山へ芝刈りに」のあの芝刈りを初体験!




高橋:その芝刈りで集めた芝を使って火を炊くわけなんですが、
ここで「海の見える命の森」の阿部さん、
昔ながらの「かまど」「芝刈り」の意味を教えてくれました。


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<< 現地レポートの様子 >>


阿部:熱源プログラムのピザ窯なんですが
これも一から作りました。
ここで6枚焼けるくらいの大きさ。
こっちは俺一人が監修するかまど、別名「おくどさん」昔の人は
おくどさんでコメを炊くが大事なのは木が大事な資源だった。
ばんばん燃やすのではなく少ない木でごはんをたくのが昔は大事だった。
手の指位の細さ、これ以上太いのは絶対に入れない。
ボランティアにおしえるのは
「はじめちょろちょろ中ぱっぱ 赤子泣いてもふたとるな」、
私たちの地元では
「はじめちょろちょろにちょろちょろ、赤子泣いてもふたとるな」、
お米を炊く時の火加減。
細い木をつかってちょろちょろやれってことなんです。
にちょろちょろではじめて火蓋に泡が噴き出す。
そこで切り替えて少し火力を強めて絶対に蓋を開けない。
赤子泣いても二獲るな。
これだけの熱でできるんだということをみんな覚えてもらう。
ボーイスカウトやキャンプ好きな人は「目からうろこ」と帰っていく。
「こんな火だけでお米がたけるんだ」と、
みんな飯盒炊爨に慣れているからばんばん火力を出して
ものすごい木と炭を使って。
だから昔の「おくどさん」という意味はそこだと知ってもらうということですね。
昔の人はそうやって芝も大事に、これも大事な資源だったわけです。
それをいっぱい使わずどうやれば効率よく
少ない木でコメが炊けるかとやっていたのがそれなんです。
だからはじめちょろちょろ、にちょろちょろ、ができたんです。




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高橋:災害でガスなどインフラが使えなくなった時。
少ない燃料でどうお米を炊くか。森の中での体験を通して学ぶことができました。

そしてインフラと言えば「水」も重要ですが、
これも、防災減災伝承プログラムの一つとして盛り込まれています。


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<< 現地レポートの様子 >>



阿部:100m下からこの水道は手掘りで全部やった。
これが4m地下から出ている地下水。地下浸透水ですから。
ココ見てもらうと分かるが川がある降った雨がここにくる。
沢もきている。だからここの植生は豊か。
なのでこの沢が実はビオトープでいろんな生き物、
オニヤンマのヤゴやゲンゴロウいろいろいる。
だからここをキャンプ場にして備災教育の学校にする。
それを形にできる達成感だったり、未来に残せることを大事に。
全国から来た次代を担う若人持ち帰ってもらう、一緒に作る、
やればできるということを大事にしている。
特に都会の子は考えちゃうが災害時は四の五の考えてられない、
やればできると考えるしかない。
「備災」という言葉は、日常の中でやること。
防災も減災ではなく備災にもっていきたい。
まずあと5年で設備を整える、
ボランティアとともに作ってければと思っています。
間違いなくここで気づきをもって動き出す人も出てくる。
南三陸の力になりたいと入り口は入ってくるが、
でも出口は、これは自分のことで、
自分の地域や家族を守ることにつながるんだと。
森の住民となってたくさん吸収して持ち帰るという考え方に変わっている。
この入り口と出口の差は大きい。


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高橋:この海の見える命の森、いまもボランティアの方々によって
どんどん色んな事がスタートしています。
気になる方はFacebookご覧ください。


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【今週の番組内でのオンエア曲】
・ 年貢 for you feat.旗本ひろし、足軽先生 / レキシ
・ ロスト・スターズ / Maroon5 
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高橋万里恵
高橋万里恵

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