- 2019.01.27
「Shinrin-Yoku(森林浴)」宮崎良文さんインタビュー2
先週に引き続き、千葉大学環境健康フィールド科学センター副センター長の宮崎良文教授のインタビューをお届けします。宮崎先生は「森林セラピー」という言葉を生み出して、森の癒し効果を科学的に研究し続けていらっしゃる方です!

我々が目指しているのは病気になりにくい体なんですね。予防医学的効果という言い方をしてもいいかもしれません。森に行っても、なってしまった病気は直せません。そうではなくて、風邪をひきにくい体をつくるということなんです。我々は自然に対応する体を持っていて、人工環境下に住んでいます。そうするとストレス状態にあるわけです。ストレス状態では免疫機能が低下していきます。しかし、そこでリラックスすると、免疫機能が改善するということが起きます。森に行く、あるいは近くの公園でもいいんですけれども、そういうところでリラックスすることで気分転換を図る。そうすると病気になりにくい体になるんです。これは医療費削減に貢献します。例えば2014年にハーバード大学で「都市の森林浴」というクローズドの会が、十数カ国から20人ぐらいを集めてやったんですが、目的は、アメリカは大きな公園が都市にいっぱいあるので、そういうところを上手に使って、最終的には医療費の削減というのが大きな方向としてあります。世界の方向は今そこなんです。
~森林セラピー基地が全国にあるんですよね
実際にそこで脳の活動や自律神経活動やストレスホルモンを測って、データをとってO.K.となったら認定していこうということで、今63カ所の森が認定されています。森林セラピーサエティという事務局が中心になってやっています。
~宮崎先生のオススメの森はありますか?
今ここは東京ですけれども、奥多摩は非常に近いですし、受け入れ体制がしっかりしているんです。町長さんが非常に力を入れています。例えばそこでしたら、東京から日帰りでもいいですね。それから、我々も実際に実験をやったんですけれども、長野県にある赤沢自然休養林。そこはヒノキの森なんです。御神木を出している森ですね。そこも町としての受け入れ体制がきちんとしているので、行って損することはありません。
~ヒノキは良い香りがするんだでしょうね
例えばヒノキの葉や木材を抽出して、そこでアロマセラピーを楽しんでもらおうという試みも全国の森がいっぱいやっていますよ。
~全国の森が、その森特有の気持ちいい過ごし方を考えているんですね
ですから問い合わせをして、自分がちょうど良いなと思う森林セラピー基地を選ぶというのが重要だと思うんですね。リラックスできるというのは、自分が好きかどうかなんですね。マイフェイバリット。我々の実験データでもそういうのが出ているんです。「広葉樹の森と針葉樹の森どちらが良いですか?」という質問をよく受けるんですが、広葉樹が好きな人は広葉樹でリラックスしますし、針葉樹でも、人工林は良くないみたいな話もありますがあれは美しいですよね。そういう森が好きな人はそこに行けばリラックスします。自分が何が好きなのか、これがポイントですね。少し極端な話をしますと、我々は公園でも実験をしているんです。新宿御苑でも実験しました。そうすると公園でも効果はあるんですよ。ただ、森に行った時が1番効果は大きいです。でも森って、働いている人なんかはなかなか毎日いけないでしょう?そうすると1ヶ月とか3ヶ月に一度になってしまうケースが多い。でも近くの公園に行くとか、もう少し小さいのでもヒノキの香りって売ってますよね。そういうものをポケットに入れておけば1日何回でも楽しめますよね。状況によって自分の楽しみ方を自分で工夫するというのが1番大事かなと思います。森林セラピー基地の森に行くにしても、ガイドさんと一緒に回るのが好きな人はそうすればいいし、自分1人で回るのが好きな人もいます。そういう人はそうすればいいんですね。私の知り合いでも、全国の森を回っているんですけれども、川の源流までいくということをテーマにずっとやっている人がいますね。そういう人はガイドさんは無縁ですよね。でも、ガイドさんと行けば植生とか、植物、昆虫いろんな情報得られるわけですよ。それも1つの楽しみ方。繰り返しお話ししていますけれども自分で選択することですね。大事な事は森とシンクロすること。マイフェイバリット森を探すことなんです。
2週にわたって千葉大学環境健康フィールド科学センター副センター長の宮崎良文教授に、森林セラピーについてお話を伺いました。
宮崎先生のご著書『Shinrin-Yoku心と体を癒やす自然セラピー』を5名の方にプレゼントします。ご希望の方はこのページのメッセージ欄からご応募ください!

「Shinrin-Yoku(森林浴): 心と体を癒す自然セラピー 」宮崎良文著(創元社)
【今週の番組内でのオンエア曲】
・きっとね! / 中村佳穂
・King and Cross / Asgeir

我々が目指しているのは病気になりにくい体なんですね。予防医学的効果という言い方をしてもいいかもしれません。森に行っても、なってしまった病気は直せません。そうではなくて、風邪をひきにくい体をつくるということなんです。我々は自然に対応する体を持っていて、人工環境下に住んでいます。そうするとストレス状態にあるわけです。ストレス状態では免疫機能が低下していきます。しかし、そこでリラックスすると、免疫機能が改善するということが起きます。森に行く、あるいは近くの公園でもいいんですけれども、そういうところでリラックスすることで気分転換を図る。そうすると病気になりにくい体になるんです。これは医療費削減に貢献します。例えば2014年にハーバード大学で「都市の森林浴」というクローズドの会が、十数カ国から20人ぐらいを集めてやったんですが、目的は、アメリカは大きな公園が都市にいっぱいあるので、そういうところを上手に使って、最終的には医療費の削減というのが大きな方向としてあります。世界の方向は今そこなんです。
~森林セラピー基地が全国にあるんですよね
実際にそこで脳の活動や自律神経活動やストレスホルモンを測って、データをとってO.K.となったら認定していこうということで、今63カ所の森が認定されています。森林セラピーサエティという事務局が中心になってやっています。
~宮崎先生のオススメの森はありますか?
今ここは東京ですけれども、奥多摩は非常に近いですし、受け入れ体制がしっかりしているんです。町長さんが非常に力を入れています。例えばそこでしたら、東京から日帰りでもいいですね。それから、我々も実際に実験をやったんですけれども、長野県にある赤沢自然休養林。そこはヒノキの森なんです。御神木を出している森ですね。そこも町としての受け入れ体制がきちんとしているので、行って損することはありません。
~ヒノキは良い香りがするんだでしょうね
例えばヒノキの葉や木材を抽出して、そこでアロマセラピーを楽しんでもらおうという試みも全国の森がいっぱいやっていますよ。
~全国の森が、その森特有の気持ちいい過ごし方を考えているんですね
ですから問い合わせをして、自分がちょうど良いなと思う森林セラピー基地を選ぶというのが重要だと思うんですね。リラックスできるというのは、自分が好きかどうかなんですね。マイフェイバリット。我々の実験データでもそういうのが出ているんです。「広葉樹の森と針葉樹の森どちらが良いですか?」という質問をよく受けるんですが、広葉樹が好きな人は広葉樹でリラックスしますし、針葉樹でも、人工林は良くないみたいな話もありますがあれは美しいですよね。そういう森が好きな人はそこに行けばリラックスします。自分が何が好きなのか、これがポイントですね。少し極端な話をしますと、我々は公園でも実験をしているんです。新宿御苑でも実験しました。そうすると公園でも効果はあるんですよ。ただ、森に行った時が1番効果は大きいです。でも森って、働いている人なんかはなかなか毎日いけないでしょう?そうすると1ヶ月とか3ヶ月に一度になってしまうケースが多い。でも近くの公園に行くとか、もう少し小さいのでもヒノキの香りって売ってますよね。そういうものをポケットに入れておけば1日何回でも楽しめますよね。状況によって自分の楽しみ方を自分で工夫するというのが1番大事かなと思います。森林セラピー基地の森に行くにしても、ガイドさんと一緒に回るのが好きな人はそうすればいいし、自分1人で回るのが好きな人もいます。そういう人はそうすればいいんですね。私の知り合いでも、全国の森を回っているんですけれども、川の源流までいくということをテーマにずっとやっている人がいますね。そういう人はガイドさんは無縁ですよね。でも、ガイドさんと行けば植生とか、植物、昆虫いろんな情報得られるわけですよ。それも1つの楽しみ方。繰り返しお話ししていますけれども自分で選択することですね。大事な事は森とシンクロすること。マイフェイバリット森を探すことなんです。
2週にわたって千葉大学環境健康フィールド科学センター副センター長の宮崎良文教授に、森林セラピーについてお話を伺いました。
宮崎先生のご著書『Shinrin-Yoku心と体を癒やす自然セラピー』を5名の方にプレゼントします。ご希望の方はこのページのメッセージ欄からご応募ください!

「Shinrin-Yoku(森林浴): 心と体を癒す自然セラピー 」宮崎良文著(創元社)
【今週の番組内でのオンエア曲】
・きっとね! / 中村佳穂
・King and Cross / Asgeir