- 2019.01.13
北欧のライフスタイルを楽しむテーマパーク メッツァビレッジ レポート2

先週に引き続き、埼玉県飯能市に去年11月オープンした、北欧のライフスタイルを体験できる新しいスポット「メッツァヴィレッジ」からのレポートです。
「宮沢湖」という湖と、森に囲まれたメッツァビレッジ。メッツァはフィンランドの言葉で「森」という意味です。
北欧のご飯が楽しめて、北欧の雑貨を扱うたくさんのショップもあって、さらに工房もあって北欧ならではの様々なものづくりも体験できるスポット。
工房で作られたカヌーで湖に出ることもできちゃうということで、先週は、その様子をお伝えしました。
そして実はこのカヌー・・・私達も工房で作ることができるだそうです!
副工房長の山田さんに伺いました。

ここメッツァビレッジの中にある工房ではカヌーをつくることができます。また、同じ飯能市の名栗というところに「名栗カヌー工房」というのを23年前からやっております。
カヌーの製作は、まず型がありまして、厚みが6ミリ、幅が15ミリ、長さが4メートルの細い木材を1本1本型に沿って貼っていくんです。細い木材を使うことで曲線を出すことができますね。これは地元、西川材の杉です。主に飯能、日高、越生の地域の木材です。カヌー作りに関しては非常に加工しやすいですし、作った後も木目が美しいですね。この木材をガンタッカーという大きなホチキスで貼り合わせていきます。この作業の繰り返しで形を埋めるというイメージですね。表面はグラスファイバーです。磨き作業が終わりましたら、FRP加工をして強度を上げて防水をします。
カヌーは基本サイズが2パターンあって、4メートルと、ちょっと長い4.8mがありますが、4メートルだと材料費が100,000円くらいかかって、後は工房に通っていただくと、その使用料がかかります。延べ40日くらいで完成しますので、週1で通われておよそ1年で完成するという形です。自分で作りますとやっぱり愛着が湧きますので、大事に使います。20年前のお客さんもいまだに使って持っていますし、自分たちの子供に譲ったりして、長く使えるのかなというのはありますね。

西川材、以前にもこの番組で紹介しました。江戸・東京から見て西から、川を下って木場などに流通していたから西川材というんですよね。その杉は、吉野杉と並ぶ品質とされ、「東吉野」とも言われました。かつては鯉のぼりの竿に西川材のヒノキがよく使われ、東京中に出回っていたそうです。
そして、その地元木材の間伐材を有効利用したのがこちらのカヌー。お話伺った山田副工房長は、実はお父さんの代から23年、名栗の工房でカヌーづくりをされているんです。輸入材におされて使われなくなった西川材を活用しようということでカヌーづくりを続けてきたのだそうです。
そして、工房ではカヌーだけでなく、こんなものをつくるワークショップもやっているんです!

~このワークショップスペースにはバードコールがたくさん置いてありますね!いろいろ試してみましたが、ひとつひとつ音が違うんですね。
木もい生き物ですので、木を切ったタイミングもありますし、木目の向きもありますし、あとは鳴らし方によっても、ひとつひとつの鳴き声が違いますね。好きなものを選んでいただければと思います。強弱の付け方を工夫して、どちらかというとやさしく回すような感じにするとうまくいきます。この工房では、このバードコールもつくることができます。このままだと木材を切ったままの状態で角が少し痛い感じになりますので、サンドペーパーで角を少しとっていただくといいと思います。そうしましたら好きに色を塗ったりして仕上げればいいかなと。もちろんそのままでも大丈夫です。削っていると木の匂いがしますね。この中は木材をいっぱい使っていて匂いがわかりにくいんですけれども、そのまま匂いを嗅ぐとヒノキの匂いがします。


今日のメッツァビレッジのレポート、いかがだったでしょうか。こちらでは3月までチームラボによる自然とデジタルアートを融合させたインタラクションも実施しいます。そして3月には、敷地内に「ムーミンバレーパーク」という、フィンランド生まれの童話・ムーミンにちなんだ施設も完成するそうですよ。
そして番組内でもお知らせしましたが、今日ご紹介したバードコールを3名の方にプレゼントします。ご希望の方はこのページのメッセージ欄からご応募ください。紙やすりもついていますので、届いたらご自分の好みに仕上げてくださいね。


【今週の番組内でのオンエア曲】
・Imperfection / THE CHARM PARK
・BLACKBIRD / BONNIE PINK