- 2015.06.28
プラントハンター西畠清順さん 3 植物で衝撃的な出会いをあたえたい
今週も引き続き珍しい植物を追い求め日本全国、世界全土を旅するプラントハンター、西畠清順さんのインタビューです。

明治元年から続く花宇という植物卸問屋の五代目。先代のお仕事を受け継ぎつつ、海外の珍しい植物を年間200トンも輸入するという、誰もやってこなかったジャンルを開拓した革命児。
きょうは、西畠さんが、ものすごい労力をかけて、海外の珍しい植物や、大きな木を 日本へ持ち込む 目的について語って頂きます。
そして、今まさに手掛けている巨大なプロジェクトについても伺います。
-大きい木を見たり、鎮守の森なんかへ行くと、言葉で表せない感じを受けます。
そういう衝動って人間にとって、正直なことじゃないですか。ぼくは食虫植物と衝撃的な出会いをして、植物のことが好きになったわけですが、ぼくが大きな木をもってきて、それをテレビで見たり、あるいはそら植物園のプロジェクトを見たりして、衝撃をうけて、それをきっかけに植物のことが好きになってくれたらいいなと思っているんです。それを説教臭く、「木を大切にしないといけない」とか言っていたら、子どもたちは振り向いてくれない。大人たちも振り向いてくれないかもしれない。だから極端な例を見せることによって、その世界に開眼するというか、いろんな人に植物に振り向いてほしいから、あの手この手を使ってるという感じですね。
-東京でも大きなプロジェクトを手がけていますね。品川区の緑化の取り組み、あれはどういうことをされているんですか?
大崎のプロジェクトはおそらく都内で一番規模の大きな再開発で、最大級のタワーマンションがあって、オフィス棟があったり、商業施設があったり、公園や広場が7つくらいあったりするんですが、そこの植栽の基本構想、樹種選びなどをさせていただいたんです。


これは20年くらいの巨大なプロジェクトで、ぼくが入ったのは最後の2~3年です。だから、どこの公園にどんな木を何本植えるというのは、ほぼ全部決まっていたんです。決まっていたのに、ぼくを招いてくださって、それでほとんど一から全部考えなおしました。街全体をガーデンシティにするという構想でやっているにもかかわらず、まったく特徴がなかったんですよ。だから、全部コンセプトを考えました。元々は四季を売りにする街にしたいっていっていたんですが、たとえば”四季”と”ガーデン”ってインターネットで検索すると大量にでてきます。ですから、そうじゃなくて、もっと人が街のなかを巡れるようなとか、もう一歩踏み込んで、強い引っ掛かり、コンテンツをつくった方がいいなと思ったんです。それで広場を7つに分け、それぞれに全部特徴をつけたんです。ここは食べれる森にしようとか、ここは住む場所に近い広場だから見通しがいいようにコミュニティガーデンにしようとか、ここはオフィスの場所だから四季とか、色の移り変わりがわかるようなカラフルなガーデンにしようとか、ここは普段人が通る場所じゃないから、オアシスというテーマにしようとかというのを、いちいち全部コンセプトを考えました。そして、それを象徴するシンボルツリーをそれぞれの広場につけて、そういう色んな所を回れて、もちろん緑にあふれていて、学びになるような感じにしたわけなんです。
たとえば、食べられる森、エディブルパークっていうんですが、世界中の果樹をたくさん集めて植えています。そこのシンボルツリーはオリーブです。ところで、実をつける木の中で一番長生きするものってなにか知っていますか?樹齢1000年、2000年生きる、実がなる木といったらほぼオリーブしかないんですよ。そこで、スペインから巨大なオリーブを持ってきて、植えています。

オリーブも含め、通常の産業植物は古くなると実のつきが悪くなるので、更新されていくわけです。でもオリーブの木は美しいので、古くなっても、庭のオブジェとしては最高だなと思って、そこに目をつけていち早く輸入し始めたんです。
-じゃあ大崎に行けば、見事なオリーブの木を見ることができるんですね。
会えますよ。たとえばコミュニティガーデンだったら、見通しのいい木にするために、イトスギがシンボルツリーになっていたりとか、カラフルガーデンだったら、日本の四季を代表するようなモミジがシンボルツリーになってたり、オアシスでは砂漠の植物がシンボルツリーになっているんです。いろいろあるなかで、オリーブというのは、エディブルパークという一部のシンボルツリーのみならず、街全体のシンボルツリーにも選ばれたんですよ。あるときこの街にシンボルツリーがいるなと思った時に、大崎という街をブランディングするというのがひとつの大きなテーマだったんで、「大崎に住むことをブランディングするか…」と思って、大崎に住むを英語で書くとOに住むだから、OにLIVEか…あ、オリーブだ!と(笑)

それだけが理由じゃないんですが、オリーブというのは平和と繁栄の象徴であり、人が集う場所の象徴でもあるわけです。ノアの箱舟でも、洪水が起きて、ノアが鳩を放ち、オリーブの葉をくわえてきたから、そこに大陸があるって気づくわけですが、つまり帰る場所の象徴でもあるわけですよね。だから、それがいいんじゃないかなということで、オリーブを街の中心の交差点だったりとか、入り口とかに植えているんです。
今回のお話いかがだったでしょうか。
西畠さんのお話はポッドキャストでも詳しくご紹介しています。こちらもぜひお聞きください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・People Everyday / Arrested Development
・転がる岩、君に朝が降る / ASIAN KUNG-FU GENERATION

明治元年から続く花宇という植物卸問屋の五代目。先代のお仕事を受け継ぎつつ、海外の珍しい植物を年間200トンも輸入するという、誰もやってこなかったジャンルを開拓した革命児。
きょうは、西畠さんが、ものすごい労力をかけて、海外の珍しい植物や、大きな木を 日本へ持ち込む 目的について語って頂きます。
そして、今まさに手掛けている巨大なプロジェクトについても伺います。
-大きい木を見たり、鎮守の森なんかへ行くと、言葉で表せない感じを受けます。
そういう衝動って人間にとって、正直なことじゃないですか。ぼくは食虫植物と衝撃的な出会いをして、植物のことが好きになったわけですが、ぼくが大きな木をもってきて、それをテレビで見たり、あるいはそら植物園のプロジェクトを見たりして、衝撃をうけて、それをきっかけに植物のことが好きになってくれたらいいなと思っているんです。それを説教臭く、「木を大切にしないといけない」とか言っていたら、子どもたちは振り向いてくれない。大人たちも振り向いてくれないかもしれない。だから極端な例を見せることによって、その世界に開眼するというか、いろんな人に植物に振り向いてほしいから、あの手この手を使ってるという感じですね。
-東京でも大きなプロジェクトを手がけていますね。品川区の緑化の取り組み、あれはどういうことをされているんですか?
大崎のプロジェクトはおそらく都内で一番規模の大きな再開発で、最大級のタワーマンションがあって、オフィス棟があったり、商業施設があったり、公園や広場が7つくらいあったりするんですが、そこの植栽の基本構想、樹種選びなどをさせていただいたんです。


これは20年くらいの巨大なプロジェクトで、ぼくが入ったのは最後の2~3年です。だから、どこの公園にどんな木を何本植えるというのは、ほぼ全部決まっていたんです。決まっていたのに、ぼくを招いてくださって、それでほとんど一から全部考えなおしました。街全体をガーデンシティにするという構想でやっているにもかかわらず、まったく特徴がなかったんですよ。だから、全部コンセプトを考えました。元々は四季を売りにする街にしたいっていっていたんですが、たとえば”四季”と”ガーデン”ってインターネットで検索すると大量にでてきます。ですから、そうじゃなくて、もっと人が街のなかを巡れるようなとか、もう一歩踏み込んで、強い引っ掛かり、コンテンツをつくった方がいいなと思ったんです。それで広場を7つに分け、それぞれに全部特徴をつけたんです。ここは食べれる森にしようとか、ここは住む場所に近い広場だから見通しがいいようにコミュニティガーデンにしようとか、ここはオフィスの場所だから四季とか、色の移り変わりがわかるようなカラフルなガーデンにしようとか、ここは普段人が通る場所じゃないから、オアシスというテーマにしようとかというのを、いちいち全部コンセプトを考えました。そして、それを象徴するシンボルツリーをそれぞれの広場につけて、そういう色んな所を回れて、もちろん緑にあふれていて、学びになるような感じにしたわけなんです。
たとえば、食べられる森、エディブルパークっていうんですが、世界中の果樹をたくさん集めて植えています。そこのシンボルツリーはオリーブです。ところで、実をつける木の中で一番長生きするものってなにか知っていますか?樹齢1000年、2000年生きる、実がなる木といったらほぼオリーブしかないんですよ。そこで、スペインから巨大なオリーブを持ってきて、植えています。

オリーブも含め、通常の産業植物は古くなると実のつきが悪くなるので、更新されていくわけです。でもオリーブの木は美しいので、古くなっても、庭のオブジェとしては最高だなと思って、そこに目をつけていち早く輸入し始めたんです。
-じゃあ大崎に行けば、見事なオリーブの木を見ることができるんですね。
会えますよ。たとえばコミュニティガーデンだったら、見通しのいい木にするために、イトスギがシンボルツリーになっていたりとか、カラフルガーデンだったら、日本の四季を代表するようなモミジがシンボルツリーになってたり、オアシスでは砂漠の植物がシンボルツリーになっているんです。いろいろあるなかで、オリーブというのは、エディブルパークという一部のシンボルツリーのみならず、街全体のシンボルツリーにも選ばれたんですよ。あるときこの街にシンボルツリーがいるなと思った時に、大崎という街をブランディングするというのがひとつの大きなテーマだったんで、「大崎に住むことをブランディングするか…」と思って、大崎に住むを英語で書くとOに住むだから、OにLIVEか…あ、オリーブだ!と(笑)

それだけが理由じゃないんですが、オリーブというのは平和と繁栄の象徴であり、人が集う場所の象徴でもあるわけです。ノアの箱舟でも、洪水が起きて、ノアが鳩を放ち、オリーブの葉をくわえてきたから、そこに大陸があるって気づくわけですが、つまり帰る場所の象徴でもあるわけですよね。だから、それがいいんじゃないかなということで、オリーブを街の中心の交差点だったりとか、入り口とかに植えているんです。
今回のお話いかがだったでしょうか。
西畠さんのお話はポッドキャストでも詳しくご紹介しています。こちらもぜひお聞きください!
【今週の番組内でのオンエア曲】
・People Everyday / Arrested Development
・転がる岩、君に朝が降る / ASIAN KUNG-FU GENERATION