木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2025年03月30日Flow 第三百四十八回目「拓哉キャプテン × ONE OK ROCK Taka」Part4

ONE OK ROCKのボーカル、Takaさんとのトークも今週が最後!
Takaさんにとっての「人生の1曲」も伺います!


木村:バンドの話しようよ。今現在20周年で、20年前の話を、Taka本人に言ってもらった方がいいよね。
ベースのRyotaくんとギターのToruくんが、元々一緒に踊ってたよね。

Taka:そうです(笑)。HEADSというグループで踊ってました(笑)。

木村:それで、TakaはTakaで、違うところでくるくる踊って。
ToruくんとRyotaくんは踊ってたんだけど、「俺ちょっとこっち(楽器)もやるわ。」みたいな感じになって、そっから練習し…。

Taka:まさにそうです。今言って頂いた通りです。
なので、一番最初に素人が楽器を持ってやり始めたけど、うちのギターのToruは自分が歌えないことにすぐに気づいて、「ボーカリストを探すぞ。」っていう方向になって。僕はその当時まだバイトしてたんですけど、そのバイト先に友達の紹介で現れて。
僕はその1個前に、適当にやってたバンドがあったんです。バンドと言うか発表会程度のものなんですけど、2回ライブをやって、そこにうちのギターが来て、で、バイト先にも来て、半ば強引にこのバンドのリハーサルスタジオに連れて行かれる、っていう。
そこで初めて会ったメンバーと、大きい音をスタジオで出して、「なんかこれいいな。」っていう。

木村:その時は、Tomoyaくんはいたの?

Taka:まだいなくて。しばらくして、2人ぐらいサポート入れた後にTomoyaを紹介してもらって、正式加入って感じで。
当初は5人でしたね。5人でやってて、ちょうどドラマのタイアップが決まって、主題歌が決定したタイミングで、1人脱退しちゃったんですよ。なのでそこから4人です。
おそらく、一般的に「ONE OK ROCK」っていうものが少しずつ認知されていったのは、そのぐらいからだと思います。

木村:ちなみに、「ONE OK ROCK」って誰が考えたの?

Taka:ちょうどスタジオにナイトパックっていうのがあって、金曜日、土曜日、日曜日かな? 夜中の1時からの深夜帯パックが安いんですよ(笑)。夜中の1時から朝の5時まで、1人たぶん1500円とかで借りられたので、学生でお金もないので、とにかくそこだけを練習の時間に使ってて。
いつも自分たちが練習を始めてた時間が夜中の1時からだったんで、「“one o'clock”でいいんじゃねーの?」っていう感じで決まったんですよね(笑)。

木村:(笑)。

Taka:さすがに「“one o'clock”って“1時”じゃん!」ってなって、文字を変えてって、「“ONE OK ROCK”で“ワンオクロック”って読めるよ。」って、ちょっと半ばオヤジギャグみたいな感じなんですけど(笑)。でも「何かこれ嵌まったな。」っていうので、このバンド名にしました。

木村:見事に嵌まったよね。

Taka:はい。良かったなと思って。

木村:「演出」って言ったら言葉はチープなんだけど、皆が皆、セルフプロデュースができてるなっていう感は、すごい感じます。

Taka:いや、ありがたいです。嬉しいです。
僕ら、本当に仲良くて。「ONE OK ROCKが中心にあって、自分たちはそれをどうやって1人1人のメンバーとして大切にできるか?」っていうことをいつも気にしてるバンドなんですよ。なので、もうONE OK ROCKありきで行動していくって言うか。
だから自分たちは、個人になった時にあんまり目立ちたいとかっていう感覚が実はそんなになくて。バラバラになると静かになるっていう(笑)。集まると、ONE OK ROCKのことを考えるいい集団になるっていう感じなんです。

木村:へぇ~。そして海外への活動を積極的に始めていくわけなんですけど。それもメンバーで決めたの?

Taka:これは、結構僕の独断で…。

木村:出たよ、「ライオン」。「うちのライオンが言ってるんですよ。」っていう(笑)。「行くぞ!」って。

Taka:(笑)。はい。その当時は、マネージメント的、会社的にも、「よし、次はドームツアーを目指して頑張ろう!」みたいな、そういう感覚だったと思うんです。でも、僕らがいた会社は、アミューズという大きい会社で、福山(雅治)さんだったり、サザン(オールスターズ)さんだったり、もちろん他の世界を見渡せば、ミスチル(Mr.children)さん、B'zさん、っていうモンスターがいっぱいいらっしゃって。やっぱり彼らがもう既に作ってきた、いわゆる「バンドの」とか「アーティストとしての道」みたいなものを、僕はただ辿るだけなような気がしちゃってたんですよね。
僕はそれがすごく恐怖でもあって。「だったら海外に出て、まだ誰もやってないことをしたい。時間はかかるけど、今じゃないと時間なくなっちゃうからもう遅くなる。」と。「だから今からやろうかな。」っていうので、思い立ったようにメンバーに話をして。もしそれを会社に言ったら、ひょっとしたら「それだったら色々応援の仕方が変わってくる。」って言われるかもしれないっていう感じがしたので、「最悪辞めて、皆で一軒家に住むって話になるかもしれないけど、覚悟してね。」みたいな感じで(笑)。それで、事務所にそういう自分たちの意向を伝えに行ったんです。

木村:逆に、メンバーは?

Taka:メンバーは本当に優しくて。僕、ベースには「森ちゃん」って呼ばれるんですけど、「森ちゃん。大丈夫そう、それ?」みたいな(笑)。家族会議みたいな感じで、「そこまで言うんだったら行くけど。まあ大丈夫か!」みたいな、そういうぬるーいテンションで進んでいってました。

木村:ヤバいね。

Taka:ヤバいっすよね(笑)。Ryotaは「ま、大丈夫か!」みたいな感じでした。Toruはもう黙ってるって感じですね。「うん、じゃあそうしようか。」みたいな。TomoyaはTomoyaで、「うん、頑張ろう!」っていう、雷神様じゃないですけど、一番後ろなんで、やっぱグッと支えるっていう性格なんですよね。Ryotaは心配性で、でもなんか最後は「まぁ大丈夫か」みたいな感じです(笑)。
自分達が絶妙なバランスで生きてるんで、そういうことの決断の繰り返しで、今20年目っていう感じです。

木村:すごいわ。

Taka:でも、グループってすごい大変じゃないですか。僕、これって簡単なことじゃないと思うんですよ。それぞれ違う人たちが1つのものを一緒にやるって。しかもそれが、舞台とか、ドラマとか、映画とか、何ヶ月とかで決まってることではなくて、ずーっと(続くから)。

木村:だよね(笑)。

Taka:そんな簡単なことじゃない。皆、そういうふうに思ってないと思うんですよ。
実は僕、ずっと前にラジオに出させて頂いた時に、たぶんSMAPさんが1回活動を休止するっていうタイミングだったと思うんですけど、僕はその時にラジオでお話させて頂いて。
「皆は、テレビで見てる人達のグループって普通に存在してて当たり前だと思ってるかも知れないけど、そんなことマジでないし、こんだけ長いことをやれるって(すごいことだから)、もはや終わる時とか、活動を休止する時には、もうリスペクトで拍手してやってくれ。」っていう(笑)。「頼むから分かってやってくれ。」みたいなことを結構熱弁した瞬間があって。

木村:へ~。ありがたいわ。

Taka:だから、本当にグループでの活動は、僕はそこがすごく一番大変だと思ってるんで、意識はしてるんですけど、たまにそういうちょっとライオンみたいなところが出てくると、皆アタフタし出すっていう話です。

木村:なるほど。でも、「ちょっとアメリカに行ってみようぜ!」ってトライした時に、すごいカジュアルに言うと、「いや、ロックってこういうことじゃねーの?」っていうふうに思ってたイメージとか、「こういう匂いですよね。」って思ってたことが、「え、待って。こんなにフルーティーなんですか?」みたいな。「え、今皆やってるのってこれなんですか?」っていうその幅は、実際にはあった?

Taka:でも僕は、たぶんずっとロックじゃないところ育ちなんで、逆に言うと、このバンドでずっとロックを探してたんですよね。「ロックって何?」っていう、それをずっと探してたんですけど。いざ、海外に出だして10年とかで、色んなロックバンドとも仲良くなって、もう大体自分が憧れて聴いてきた人達とはコミュニケーション取れるような距離感になってきた時に、「あ、ロックって想像してたのと違うかも。」っていうのは、思いました。 実際、今も思ってます。

木村:今も?

Taka:はい。今仰った、いわゆる「ロック」って、ルールブックをまさに逆さまにしたような、攻撃的なもの…「怒り」だったりとかっていう、そういうものが原動力のものだ、っていう自分の感覚で、最初はこのバンドやってたんですけど。
やっぱファンが増えていくと、人からどんどん愛されてその愛の量が増えていって、それを自分で感じてしまった時に、もうそこに怒りとか1ミリもなくなっちゃって、むしろ感謝になって。そうすると「あれ? 俺らってこのまま幸せとか感謝とかを歌い続けるバンドになってくのかな?」みたいな、「怒りって何だったっけ?」みたいな、逆にそっちを忘れ出しちゃって。
それでも続けることを選んで、海外に出ていって色んなアーティストと話をしたりした時に、「結構スイートだな…」みたいな(笑)。っていうのはありましたね。

木村:(笑)。

Taka:「え、ロックンローラーって繊細なの?」とか、「すごく可愛らしいんだ。」とか、今もそっちの方にびっくりしてますね。「逆に、強い人っていないんだ。」とか、「実は、人の痛みにすごい寄り添ってる人達なんだな。」とか。
そういう意味で、そういうことを要所要所で、人からお話を聞いたりとか自分でこうふうに聞かせて頂いて、感じたりした瞬間に、「あ、ロックだな。」って思っちゃうんですよね。「あ、この人はロックだ。」みたいな。

木村:ほう。

Taka:なので、今日僕が木村くんにお会いさせて頂いて、こうやってお話してる時に、さっきも「ロックなんですね。」って言ったんですけど、それってたぶん僕の中では、超繊細で、皆が思ってるいわゆる「木村拓哉」っていうイメージとはまたちょっと違った部分を僕は今感じられて、それがロックなんだなって思ってるんですよね。

木村:へ~。世界共通のはずのワードなんだけどね。これはちょっと言い過ぎかもしれないけど、「ラブ」と「ロック」って、何だろうな? こっちの天秤に「ラブ」をドンって乗っけると、カシャーンって天秤は傾くと思うんだけど、「ラブに釣り合うものなくね?」っていうところに、可能性としてあるのは、「ロック」かもしれないですね。

Taka:めっちゃそうだと思います。すごい…今の歌詞になるかもしれないですね(笑)。

木村:(笑)。

Taka:っていうぐらい、でもたぶん世の中の人ってそこにまでフォーカス当てたことないと思うんで。でも、僕も本当にそう思ってます。なので、「だからロックンローラーってカッコイイんだな。」とかって思ったりもしますし。

木村:ちょっと、ライオンに聞いておこうかな。今後の指針と言うか、目標と言うか、今現在、あったりしますか?

Taka:今回リリースさせてもらうアルバムが、だいぶ政治的なことを歌ってるアルバムなんです。普段僕がアメリカに住んでるっていうこともあって、「アメリカから見た日本」だったり、「日本から見たアメリカ」だったり、そういう世界が今置かれてる状況みたいなものを、一応僕とかメンバー…ONE OK ROCKとしての解釈で、世の中に問い質したいような部分をかなり激しく歌ってるアルバムにはなってるので。そういったメッセージが世界中の人に届いて、何か問題提起の1つになってくれたら嬉しいな、という心境で今頑張ってます。

木村:そしてこの番組、毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのをちょっと偉そうに伺ってるんですけど。Takaにとっての「人生の1曲」って聞いていいですか?

Taka:森進一で、「冬のリヴィエラ」です(笑)。

木村:マジか…。

Taka:はい。僕実は、一番最初にテレビに出させて頂いた時って、「ミュージックステーション」で自分の親父の曲をカバーして出たんですよ。で、それが僕が中学校1年生の夏だったんですけど、会社に入って1週間でそういう感じになって。そこからなので、その曲はもう歌い切った感があったんです。でも、なんだかんだ言って、やっぱり親の曲が常に家で流れてる家庭だったので。

木村:ご自宅で、割と再生されてたんですか。

Taka:めちゃくちゃしてたんですよね。たぶん、覚えるように。

木村:それを浸透させるっていうことで、か。

Taka:そうですね。なので、僕もちっちゃい時からライブだったりコンサートだったり、家族皆で行くんですけど、ちっちゃい時から聴いてるので、全部歌えるんですよね。
その中でも、演歌ではなくて、ちょっとポップスも入ってて、っていう曲で、意外と今聴いても「いいな。好きだな。」っていうのは「冬のリヴィエラ」なんです。やっぱり僕のルーツになるのかな、と思って、今日はその曲をあえて選んでみました。

木村:お~。今、この「人生の1曲」の選び方を垣間見た瞬間に、「なんだよ!」っていう。「ぶつかったただけじゃん!」、「超仲いいじゃん!」っていう感じっすよね。

Taka:(笑)。

[OA曲]
M1.冬のリヴィエラ/森進一

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