木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2025年01月12日Flow 第三百三十七回目「拓哉キャプテン × timelesz」Part1

今月のマンスリーゲストは、timeleszの佐藤勝利さん、菊池風磨さん、松島聡さんの3人!
どんなトークセッションになるのか? お楽しみに!


timelesz:よろしくお願いします!

木村:お願いします!
個人的には、どっかで会ったり、「あー、こんにちは。」って皆さんが顔を出してくれたっていうのはあるんですけど。逆にチームとして「timeleszです!」って言って紹介させてもらって、こうやってお話をさせてもらうのは、初か。

timelesz:初めてになりますね。

木村:今現在「timelesz」なんですけども、2024年の4月1日に改名し、そして改名と同時に、なんと新メンバー募集を発表! その新しいメンバーオーディション「timelesz project」(通称「タイプロ」)がNetflixで独占配信されて。
だから、最初はビックリしたんですよ。自分の家のテレビでNetflixがあるじゃないですか。「何かネトフリ見よっかな。」と思ってパコンって開いて、そしたら風磨がすげーガンくれてるサムネイルが出てきて。

timelesz:(笑)。

菊池:すいません! ご報告が遅れまして…。

木村:「ど、どうした!?」っていう。で、パカパカッてカーソルを合わせて、「え、何?」って思ったら、新メンバーのオーディションをやってるっていう。だから僕はNetflixの風磨のガンッていう顔つきから知ったので…。
どういうきっかけと言うか、「よし、新メンバー募集して、オーディションやろうぜ!」って、どういうタイミングで、どういう経緯でなったんですか?

菊池:まずは、Sexy Zoneとして5人で活動をしてたんですけど。その5人のうちマリウスが卒業しちゃって、4人になって。元々僕らって、3人と2人に分かれて活動してたりしていて…。

木村:どの3人?

菊池:僕、勝利、中島の3人と、松島、マリウスの2人。Sexy Zoneなんですけど、3人と2人で分かれて、松島とマリウスがジュニアと一緒に活動してたりしたんですよ。

松島:掛け持ちユニット、みたいな感じで。

菊池:ちょっと特異な感じでやっていて、我々としては5人で活動するってことにすごく思いがあったと言いますか。なので、マリウスが卒業しちゃったタイミングで、Sexy Zoneとして、「Sexy Zoneのような何かで、Sexy Zoneじゃない」ような気がしちゃっていて。

木村:うん。今の風磨のお話のテンションで感じ取ったのは、要は「5人でZoneを形成していたはずが、マリウスくんが卒業したことによって、その時点でZoneというチーム名がZoneじゃなくなった」ってこと。

菊池:そうです。「5人で」っていうのにすごく強いこだわりがあったので。っていうのは、3人と2人で分かれていた時に、僕らもすごく悩んで、苦しんでっていう時期が長かったんです。そういうところで言うと、Sexy Zoneとしてやっていくっていうことには、もちろん前向きではあったんですけど、どこか引っかかる部分があって。
で、一昨年の末に中島が辞めるってことが決まって…発表されたのは去年2024年だったんですけど。そのタイミングで、いよいよグループ名も変わるってこともあって、今までの歴史だったりだとか、僕らの作ってきたものっていうのは大切にしつつも、新しいグループとして、心機一転新しいことをした方がいいんじゃないかっていうのが僕ら3人の中でも生まれてきて。
っていうのも、それぞれが個人活動、個人のお仕事も頂いていく中で、グループと言うより「個人がそれぞれ頑張っていこうか。」みたいな雰囲気になってきてたので、そうじゃなくて、「内側を向いて、グループとして、もっとグループを大事に活動していきたいよね。」っていうのが共通認識としてあったんです。だから、「じゃあ何か新しいことできないか?」っていうので、「新メンバーオーディションはどうか?」っていうのを僕が2人に提案して…。

木村:あ、風磨が提案したんだ。

佐藤:そうなんです。

木村:へ〜! すげーな、そのプロデュース力と言うか。それを聞いた時は、勝利はどうだった?

佐藤:まず、「オーディション」というのが、そして「一般の方も含めて参加するオーディションを開く。メンバーを増やす。」、というのが、僕たちも聞いたことないことでしたし、驚きは強かったんですけど。でも風磨くんが言ったように、「Sexy Zoneは5人だ」という意識がみんな強かったので、改名も重なって、「3人で、名前も変わって、Sexy Zoneでもないグループになる。これはどうすれば、上を向いて前に進んでいけるんだろう?」っていうのが、すごく悩みとしてモヤモヤしたのがあった中で、風磨くんのアイディアが突破口を切り開いてくれた感じはしましたね。
「あ、それだったら、3人の気持ちとしても加速してこれから前に進んでいけるし、また新しいtimeleszというグループになって、人数も増やして、色んな可能性も増えるし、チャレンジができていくんじゃないかな。」と思ったので、ちょっと霧が晴れたような気持ちにはなりました。

木村:それは良かったな。「霧が晴れた」っていうその表現がメンバー内から出るのは、めちゃくちゃいいことですよね。
風磨も言ってたけど、フォーメーションが変わることによって、周りから求められることだったりとか、強いられることだったりとか、その対応に追われちゃうと、どうしてもメンバーが背中合わせになるじゃないですか。背中合わせで対応をずっと続けていくと、ずっと背中合わせだから、背中でメンバーを感じないといけなかったんだろうな、っていうのを、今話を聞いててすごく思いました。
だからこそ風磨が、背中合わせももちろんできてるんだけど、もう1回ちゃんと目と目を見て、言葉は要らずとも、相手が…勝利や聡が何を感じているか、何を思ってるかっていうのをしっかり感じたくて、そんなアイディアを出したんじゃないかな、っていうふうに、話を聞いてて思いましたね。

菊池:ありがとうございます。

木村:いやいや。…これ、こんなテンションのラジオじゃなくて、全然いいんだよ。

timelesz:(笑)。

木村:すげー畏まってますけども。
でも実際さ、1万8922…1万9000件に近いエントリーがあって、書類選考があったり、2次審査だったり、3次だったり、4次だったりっていうのをやってきて…。実際僕もちらっとNetflix覗いてみたんですけど、中にはすごいエグい奴いるじゃない。

timelesz:(笑)。そうですね。

木村:もちろん、あの中に含まれる部分も、そうじゃなく削ってる部分っていうのももちろんあると思うんだけど。実際に候補生というか、オーディションに来てくれた皆さんと向かい合った時に、どうでした? 色んな感情はあったと思うけど、どの感情が多かった?

松島:僕は、最初やっぱり怖さがありましたね。そもそも菊地がこのオーディションをやるっていう案を出した時に、僕はすぐ賛同できなくて。なぜなら、既存メンバーだけでも活動しようと思えばできる、っていう考えもあったので。やっぱり人の人生を動かすっていう立場に自分たちが置かれた時に、「どう向き合っていったらいいんだろう?」っていうところで。
実際会ってみると、人柄とかが見えてきて、書類では分からない部分が分かってきて。本当にtimeleszに賭けてくれてる子もいれば、音楽というものがただただ好きで、エンターテイメントを目指して入ってきてくれる子もいたり、逆に、音楽に愛を感じない子もいたり。でも、どれが正解・不正解っていうのがない。
やっぱり必ずそれぞれに想いがあって来てくれてるので、それに対する僕らのアンサーとか、っていうのが、「どういうふうに向き合って言葉をかけていったらいいのか。」、「その一言によって傷つけてしまうんじゃないか。」とか、それから、会えば会うほど怖さが増したり。逆に人柄を知って楽しくなっていったりとか、2次審査は複雑な心境でしたね。

木村:松島聡は、やたてぃい(やさしい)からな。

timelesz:「やたてぃい」(笑)。

木村:やたてぃいから。そうやってめちゃくちゃ真面目に考えちゃうからさ。まぁ真面目に考える必要性がある事柄だから、よりそうなるとは思うんだけど…。
そうね、逆に振り返って、色んなケースを考えてみても、初だもんね。

菊池:初です。

木村:そうだよね。それを、要は会社と言うかプロダクション提案ではなく、メンバー提案でことが始まったっていうことは、絶対今までなかったと思うし。それはすごい判断を…挑戦だと思うけど、したよなって思うし。
今聡が色々危惧してたけど、選ぶ言葉とかそういうものもさ、それこそ正解がどれかも分からない状態でその時思ったことを言ってしまうのも、人間だから、そこも何年後かに「俺、あんな馬鹿なこと言ってたな。」って笑えればいいんだけど、「何で俺あんなこと言ったんだろう?」っていうふうになっちゃうと、エグいもんね。

菊池:はい。僕らも結構、言葉選びは気をつけてるんですけど。

木村:だから、きっとその言葉を選んでる最中の目つきなんだよ。あの(サムネイルの)目は(笑)。

timelesz:(笑)。

木村:「こいつには何て言えばいいんだろうか…!」っていう。

菊池:いや、仰る通りですね(笑)。

木村:(笑)。

菊池:本当に、それは皆それぞれ緊張感を持ってましたね。
で、結構真面目なこととかを僕らが言うたびに、僕らはとんでもないブーメランを投げてるな、と思って。「ここの踊りがさ…」とか、「ここの歌がさ…」って言う度に、音楽番組の前とかで「これミスったらちょっと示しつかないよね。」みたいな話も結構あったりして。
実際に、先日「because」という曲を出させて頂いたんですけど、その時に我々は「ダンスプラクティス動画」っていうのを撮ったんですよ。ただ時間がない中で撮ったは良いものの、僕らはクオリティに納得できなくて。っていうのは、もうとんでもないブーメラン投げちゃって、ちょっとでも揃ってないところがあると「これ拙いよね。」って話になって、僕らでそれをお蔵にしたんですよ。「もうこれ出せない!」って言って。でも、せっかく撮ってもらったんで、一部だけ切り取って出して頂いたりとかしたんですけど。でも、「フルでは出せない!」とか言って(笑)。
その後に音楽番組とか、MVに対してのリハーサルがあったので、それをちゃんと重ねてからじゃないと、これは出せないっていうので。

木村:だから、出せないというか、今自分らが言っちゃってるからね。

菊池:今ハードルが上がってるなっていうのもあって、僕らも相当慎重にはなってます。

佐藤:クオリティに対する意識がめちゃくちゃ高まってきた、っていう良い効果もありますけど。

菊池:そうだね。それはすごくプラスだな、とは思ってます。

木村:言えば言うほど、自分たちのハードルは上がるよね。
今現在は、5次審査を配信中。っていう形になってるらしいですけど。それで、何かうちの会社からも、寺西拓人くんだったり、原嘉孝くんも、その中に入ってるっていう。

菊池:そうなんです。彼らは残ってます。

木村:でも、まだ分かんないからね?

timelesz:分かんないです。

木村:で、一応、今も5次審査に行くわけじゃん。それは何次審査まで行く予定なんですか?

菊池:一応僕らの予定では、今5次なんですけど、次かその次…まぁ、次ですかね。期間的にも、「6次審査を目途に。」っていうのは考えてます。

木村:マジで? なるほど…。でも、相手ありきの話だからな。

菊池:そうなんです。「決め切るのが本当にいいのか?」っていうのはありますね。

木村:逆に、僕は「人を選ぶ」っていう立場に立ったことがないから偉そうなこと言えないかもしれないけど、とんでもなく相手が変化してくる可能性もあるわけじゃん。「あれ、こいつの本気ってやべえな。」っていう人が出てくるかもしれないし。

菊池:そうですね。今までもそういうこと多々あったので。

木村:その逆もあるかもしれないしね。

松島:伸びしろがすごく見える子もいれば、維持して逆にあまり成長が見えない瞬間が出てくる候補生もいたりとか。

木村:でも、またさっきのブーメラントークになっちゃうかもしれないけど、「いや、彼には伸びしろを感じました。」とか、「いや、彼はちょっとあんまりクリエイティブが感じられませんね。」って言えば言うほど、自分たちがやらねばならぬ課題が蓄積していく事実もあるしね。

佐藤:このプロジェクトのミソは、「審査員と候補生」っていうことだけでいくと、今年には僕らのメンバーになってるので、「上下関係を作りすぎるのは良くないな。」っていうのは僕らで話していて。僕らはプロデューサーではないので、そこの線引きと言いますか、ずっと上下でやっていくわけじゃなくて、仲間を探している。彼らは仲間になる未来がある、っていうことを念頭に置いてやらないと、入った後に気まずいなっていうのもあります。

木村:それが一番困るもんね。

松島:そうですね。あんなに厳しく接していたのに、急にニコニコするという状況も「何だろう、このチームは?」って見える。

菊池:それもちょっと照れますよね。

木村:相当難しいな。

菊池:その塩梅はすごい難しくて。

木村:そうだよね。だって同じ車に乗り込むわけだし。誰が運転して、誰が助手席に座り、誰が後部座席に乗るのか。はたまた、その車はどこに向かうのか、っていうのは、やっぱり相当考えたりしないと。やっぱり同じ景色を見ていく人になるわけだから。

松島:そうなんです。

木村:何か、想像したり、思ったり、すればするほど可能性は広がるけど、責任も生まれてくるよね。

timelesz:そうですね。

木村:ヤバ! 俺、ちゃんと観よう。

timelesz:ありがとうございます!

木村:「観るんだったら、お前、現場行けよ!」って(笑)。

timelesz:(笑)。

[OA曲]
なし

[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091

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