2024年12月15日Flow 第三百三十三回目「拓哉キャプテン × Kis-My-Ft2 玉森裕太」Part3
今月のマンスリーゲストは、Kis-My-Ft2の玉森裕太さんです!
今週はさらにディープに語ります!
木村:デビューして18日目で東京ドームの公演っていう、その景色はちゃんと覚えてますか?
玉森:もちろん覚えてるんですけど、これは何て言うんだろう? 初めてのデビューで、初めてのドームライブで、「これからカッコつけて行くぞ!」、「カッコよくアイドルで行くぞ!」っていう時に、僕のオープニングの衣装が、ピンクのピチピチのTシャツに、めちゃくちゃ短いホットパンツに、ローラースケートだったんですよ(笑)。
木村:ほう。
玉森:で、お客さんの顔見たら、笑いを堪えてると言うか、複雑な表情をしてる方もいて、僕はそれがなかなか忘れられなくて(笑)。「これからめちゃくちゃ勢いよくカッコつけていくぞ!」って時にその衣装だったんで…。
木村:(笑)。「俺、今からスタート台に足セットして、思いっきりダッシュかますぜ!」って思ってたら、「これ着て。」って言われて、「ぅえっ!?」っていうものだった?
玉森:そうなんですよ。で、もう本当気になっちゃったんで「俺は何でこの衣装になったんですか?」って聞いたら、「10年後、20年後振り返った時にいい思い出になるから。」って言われて、「なるほど!」とはなれなかったんですよ。やっぱその時にカッコよくいかなきゃいけなかったのに…。
木村:(笑)。まぁ自分の物差しとして「俺の『カッコいい』ってここからここまで」っていう物差しを持ってたとしたら、全然そんなの入ってないもんね。
玉森:入ってないですね。まぁでも振り返ると、今こうやって話もできてるから、「あ、結構いい思い出なのかな?」みたいな。
木村:結果オーライだと思うし。まぁ、その衣装のスタイリングは何かしらきっと狙いはあったとは思うけど! 多分、逆にそういう経験をしてるから、今現在、ライブの衣装のプロデュースだったり、制作とかもやってんでしょ?
玉森:そうですね。今は、もう何年かずっとキスマイの衣装を作らせてもらってますね。
木村:それは、他のメンバーの意見もちょっと取り入れつつも?
玉森:そうですね。一旦自分で紙で作ってもらったのを、何となく見て、メンバーにも「どうかなぁ?」みたいに聞いて。
でも、すごく信頼してくれてると言うか、「玉に任せるよ。」って言ってくれるので、僕も自信を持って「このメンバーにはこんな服が似合うな。」っていうのを一生懸命考えて、形にして着てもらってますね。
木村:へー。じゃあ、玉ちゃんが衣装を担当してる間は、ピンクのピタTにホットパンツはないな。
玉森:ないっすね。もしかしたら、反骨精神から来てるのかもしれないです。
木村:いや、反骨って言うか。だから遠くから見てて、「待ってよ、ホットパンツ履いてねーか?」っていうふうになったら、ちょっと危険な状態だね。
玉森:(笑)。そうですね。そうならないようにしとかないと。
木村:気をつけてね。
玉森:はい。
え〜!? 木村さんの(衣装)ですか? 僕の作り方として、キスマイのライブだと、やっぱブロックが別れるじゃないですか。「こういうコーナー」だったり…。
木村:セトリとしてね。
玉森:その中で考えることが結構多かったりするんで、セットリストを頂けたらちょっと考えてみたいですね。
木村:もちろんセトリと言うか、「ああ、この曲、こういうのをやってるんですか。」っていうのもそうだけど、取り入れるアイテムは何が想像できますか? 例えば、色とか。
玉森:色…ピンク!
木村:マジか。え? 人のライブには使うんだな(笑)。
玉森:いやいや(笑)。色は問題ないです(笑)。
ピンクのMA-1とか、着てみてほしいですね。カッコよさそうです。
木村:MA-1っていうことは、ちゃんとインサイドはあの救命カラーのオレンジにしておいて、表をピンク。
玉森:はい。ちょっとショッキングピンクぐらい派手なピンクとかも合いそうだなと思って。
木村:俺が?
玉森:いや、あんまりイメージないからこそ。僕はイメージなくて。
木村:でも、それ自分のグループの衣装を考える時も、「あんまりイメージじゃないな。」っていうのを嵌め込んでたりする?
玉森:そういうこともあるし、あと「最近この色使ってないから使おう。」みたいなことですかね。
木村:じゃあまず、僕のライブで「こういうのどうですか?」っていうのは、蛍光ピンクのMA-1。
玉森:MA-1に、白Tとか、シャツもアリかな? で、すごい薄いブルーのワイドデニム。
木村:あ、ワイドデニム。は〜、なるほどね。
玉森:でっかい白靴だったり。
木村:ノーダメージのデニム。
玉森:ノーダメージとか、それか黒スキニー。
木村:黒スキニー! 蛍光ピンクの下が、黒スキニー。
玉森:黒スキニーも見てみたいです。もうでっかい、ボリューミーなMA-1ですね。あんまりピタピタ過ぎない。
木村:でも、「ステージ(衣装)」っていうふうに考えたら、今聞いてて、すごい「アリっちゃアリだな。」と思いました。なるほどね。面白い。そういうのをキャッチボールし合ったら、面白いことになるかもね。
玉森:だから、僕もとりあえずとんでもないことをスタイリストの方とかに言ってみて、でも意外と形になるような返し方をしてくれるので、それが楽しくて、結構そこから衣装作りが進んだりしてます。
木村:だから逆に、実際に誰かのステージ衣装を玉ちゃんが担ってみたりとか。そういうの面白いんじゃない?
玉森:なるほど。…荷が重いです(笑)。
木村:何だよ(笑)! そこは「面白そうですね!」って言ってくれるのかな、と思ったら、普通に「荷が重いです。」って。
今度、お芝居と言うか、演技のお仕事と言うか。これは、全然前からスタートしてたんですよね。
玉森:そうですね。デビューする前から。
木村:2009年、「ごくせん 卒業スペシャル」の方で、ドラマ初出演をして。で、後に舞台「PLAYZONE」だったりとか、映画「ごくせん THE MOVIE」だったりとか。
どうでした? ドラマだったり、映画だったり、舞台だったり。きっと、映像だったり、舞台の空気感、現場感っていうのは違うと思いますけど。「お芝居」っていうのは。
玉森:いや、もう本当に分からないことだらけで、そして「こういう時はこうしたらいいんだよ。」みたいなのを誰も教えてくれないし。
木村:え? 舞台の時も?
玉森:あ、舞台は別なんですけど、映像に関して、右も左も何も分からないまま現場に立って、お芝居をして。当然初めてだったんで何もできなくて、「俺、マジで向いてないな。」ってこの時はずっと思ってました。
木村:へ〜。
玉森:デビューしてからも、「ちょっとお芝居の仕事、自信ないなぁ。」とか、「大丈夫かな?」みたいな気持ちは結構ありましたね。
木村:でも、だよ。「俺、向いてねーな。」っていう人が、何でこんなできるんですか?
玉森:いや、何か頑張るのはすごく好きで。台本貰って、「頑張ってこの人の人生になってみよう。」だったり、やったことないことだし、「チャレンジしたい」、「頑張ってみたい」って思いで、お芝居ももちろん全力でやらせてもらってたんですけど。
やっぱり基礎がないからって言うのもアレなんですけど、ワークショップとかも行ったことないし、だから「上手くなりたいけど、どうやって上手くなればいいんだろう?」とか、自分の中で「お芝居上手くなるって何だろう?」みたいなことになって、「上手いって何だ?」と思って。「本当に俺は続けてていいのかな?」みたいな、何かそういう葛藤とか色んなのがずっとあったんです。
木村:「何が上手いか?」っていう答えは、まだ出てない?
玉森:それこそ、僕が初めて塚原監督と一緒に仕事したのが、「リバース」っていう湊かなえさん原作のドラマだったんですけど、その時に出会って、色々と教えてくださったんですよ。お芝居、現場ではこうであってほしいとか、役との向き合い方だったり、本の読み方だったり。そこから僕は「『上手い』とか、『よく見せる』とか、そういうのを気にしないようにしよう」って思うようになって、楽しくなっていったところですね(笑)。
木村:おお! じゃあ、塚原監督が、そのボタンを押してくれた感はあるんだ?
玉森:はい。めちゃくちゃ怒られましたけど(笑)。やっぱできないことも多かったので。大事な気持ちを伝えるシーンだったり、そういうところでも、「そんなんじゃ伝わらない。」とか。
木村:へ〜。でも、そういう監督との出会いはでかいよね。まぁ、作品ももちろんそうだけど。役も作品も本当に出会いだなって思うけど、でも良かったね。
玉森:そうなんですよ。だから「グランメゾン」でまた塚原さんにお会いできたのは、やっぱ嬉しかったです。
木村:じゃあ、実は玉ちゃんと監督の背景には、そういう関係性もあったんだ。
玉森:そうですね。
木村:またそれを感じさせないもんな、あの監督って。そこすごいよね。
玉森:でも僕、連ドラから、もちろん座長の木村さんのことはコソコソ見てたんですね。「どんな立ち振る舞いをされるんだろう?」と思って。
木村:コソコソなんかい。
玉森:でも、木村さんって、そんなに言葉を交わさなくても、自然と「あ、付いていきたいな。」とか、「この人のもとで一緒に何か学びたいな。」って思わされると言うか。
木村:(笑)。
玉森:何て言うんですかね? 指示とかもないんですよ。「こうした方がいいよ。」とか、アドバイスとかも特別ないんですけど…。
木村:いや、多分アドバイスがないって言うよりかは、アドバイスが必要ないから言ってないんだと思う。
玉森:いやいや! それはないですよ。
木村:「(アドバイスが)必要だ。こいつヤバい。」と思ったら、絶対言ってると思う。
玉森:本当ですか?
木村:うん。引き続き、玉ちゃんには、色んな作品と、色んな役に出会ってほしいなとは思いますね。
でも、2019年に「グランメゾン」で初共演させてもらった後に、今回オンエアする「グランメゾン東京 スペシャル」と「グランメゾンパリ」。 劇場版は観た?
玉森:観ました。
木村:まだ詳しいことは言えませんけど、ちょっとね、スペシャルに関しては、尾花夏樹が本当にしたい放題やらかすんで。
玉森:ですね〜。「やっぱすごいな、尾花さん。」って感じでしたもん(笑)。
木村:(笑)。まぁ、今の、平古祥平役の玉ちゃんのコメントも非常にヒントになってるかなと思いますんで、是非是非、皆さんには楽しみにして頂けたらな、と思います!
そして来年なんですが、2025年1月8日に、通算32枚目となるニューシングル「Curtain call」をリリースするキスマイなんですけども、こちらはどんな感じになったんですか?
玉森:今回はですね、「ショーの世界」というものをテーマにさせて頂いた楽曲で、「ショーをやってる僕たちを切り取った音楽」と言いますか。結構ダンシングな曲調ではあるんですけど、僕らも年齢に合った踊りと言うか、大人っぽさを感じられる1曲かな、と思ってますね。
木村:逆にさ、玉ちゃんから見た今のエンターテイメントじゃないけど…。この間もミックス的な歌番組に参加してたじゃん。ああいうところに参加した時に、「主に自分たちがメインではこういう感じでやってるんだけど」っていう動きと、それこそ主にK-POPの皆さんがやってるような、ああいう発想とかって、今まで僕らにはなかったりしたじゃん。ああいうのがブワッて大きなうねりとして存在してる今のあの表現力と言うか、踊りのスキルもそうだけど、観ててどう思う? スゴくない?
玉森:いや、もう僕も普通にファンになってます。一応同じアイドルだったり、そういうジャンルではありますけど、やっぱすごく魅力的に感じるし、純粋に僕も応援してる側になっちゃったりしてる時ありますね。「めっちゃかっこいい〜!」とか。
木村:いやだってさ、俺この間、本当に軽く流し見程度にちらっと見たんだけど、Snow Manとか動きがえげつないよね。
玉森:そうですね。ダンス上手だし。
木村:だからそれを、「はい、じゃあやろっか。」ってなった時、対応できると思う?
玉森:できません(笑)!
木村:いやいや(笑)。そこは話の流れ的には「やってみる。」だろ?(笑)
玉森:もちろん、チャレンジはしたいですけど。
木村:「自分がやれって言われたら、どうなの?」って思ったけど、玉ちゃんらしい答えだった(笑)。
玉森:(笑)。
[OA曲]
M.Curtain call/Kis-My-Ft2
[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091