木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2024年08月11日Flow 第三百十五回目

今週は、8月14日にリリースします、3枚目のアルバム『SEE YOU THERE』を特集しています。

木村:先週は、1曲目から4曲目までご紹介させて頂いたので、今週は5曲目からスタートさせて頂こうかなと思っております。
今回の『SEE YOU THERE』の5曲目に入ってるナンバーは、久保田利伸さんから頂いた、もう1曲のこちら、「‘Cause I love you」。
いやぁこれね、「実は『No night, No Starlight』以外にも、もう1個できちゃったんだよね。聴く?」って言われて(笑)、「いや、聴きます!」って言って聴かせてもらったら、こちらの曲が存在してまして。「うお〜!」ってなって、「是非お願いします!」っていうふうに、はい。
気づいて頂ける方もいるかもしれないですけど、それこそ久保田利伸さんの世界観にたくさん触れてこられた方だったら、「お? あれ?」っていうふうになるところがあるかもしれないんですけど…。要は、ブレスの入れ方だったりとか、歌の歌詞は普通に「君に会いたい」、「すぐに会いたい」とか、そういう言葉で紡がれているんだけど、「君に会いたい」、「すぐに会いたい」の間に、間(ま)だったり、頭とかで、リズムを音にしてしまうっていうところが、兄ぃの歌い方とかで結構対応されてると思うんです。それがこの「‘Cause I love you」の中には割と多めに散りばめられていて、それを僕もすごく意識してやらせて頂きました。
そんな兄ぃからコメントを頂いてるんですけども。

<久保田利伸さんからのコメント>
何だってできる、どの種のGrooveも見事にものにしてしまう木村くん!
最先端のTrapだってAflo BeatsだってCoolに乗りこなしてしまうだろう。
でも唯一無二の木村くんの個性はそれで片付かない。時代を超越した堂々感と飄々感!
そんな視点で2曲作らせてもらった。Old School遊びのFunkと、EvergreenなBlues。
両曲ともSo Beautifulな出来!人生観まで声に乗せてくれた。天晴れ、Bro!


木村:もうめちゃくちゃ嬉しいっす。
っていうか、兄ぃから…僕が勝手に「兄ぃ」と呼ばせてもらってるんですけど、そんな久保田さんから最後、「Bro!」っていう言葉を返して頂けてるだけでも、僕は「あざす!」っていう感じなんですけどね(笑)。
今回は、この「‘Cause I love you」と、もう1曲の「No night, No Starlight」っていう2曲。ルーツは久保田さんなんですけど、全く種類が違う。土は一緒なんだけど、全く味の違う果物を分けて頂いたっていう感じですね。ありがとうございます。

続いてアルバム『SEE YOU THERE』の6曲目に収録されてる曲なんですけども、さんまさんが詞を提供してくれた曲になっております、「メニュー」。
こちら、さんまさんからコメントを頂いておりまして。

<明石家さんまさんからのコメント>
前回のさんタクで奄美大島のロケに行った時に、「次のアルバムではバラードを書く」と言ったのを木村が覚えていて、もう一度作詞に挑戦することになりました。
考えた末に今回は「メニュー」というタイトルの曲を書いてみることにしました。
「ドキドキさせるデートメニュー」を懸命に用意したのにも関わらず、木村が振られてしまうという曲にしようと思って作詞しました。
二人の関係がうまく行くいっていた時(1番のサビ)のデートメニューには必ず単語の頭文字が「H」になっていて、振られた後のデートメニューの提案(2番のサビ)は「H」が付かない、そんな大人の恋愛ソングにしたかったです。
男性の目線で書いたつもりだったんですが、完成してみたら女性の心も入っていると木村に言われてしまいました。
これで作詞は最後にさせてください!

・・・次はフォークソングを書かせてください(笑)


木村:いかにもあの人らしいコメントを頂いておるんですが。
いやぁ、ビックリしました。でもね、「言ってましたよね?」っていうことを普通に突き返したら、「せやせやせや…。」っていうことでやってくれてはいるんですけど、あんなに忙しい人が曲を作詞するってなると、こんなに真面目になってくれるんだっていう。まぁ以前もそうだったんですけどね。「Born ready」っていう曲も、「詞を書いてください。」ってお願いした時もそうだったんですが。
で、曲の方はですね、僕がライブをやる際にいつもお世話になっている、バンマスの井出さんっていう方がいるんですけど、井出さんに「さんまさんが『こういう曲がええねん。』って一言すげえ無茶ぶり言ってるんだけど、井出さん、それで何か思いつくのありますか?」ってお話を振らせて頂いたら、「ちょっとやってみますね。」って言って形にしてくださって。
それで今回すごい嬉しかったのが、そのオケを録りますってなった時に、もちろん曲をお願いしたのが井出さんだったから、どういう感じで編成しようかっていうふうになった時に、「だったら、きっとライブで再現するだろうし、ライブの時にサポートしてくれている皆はどうかな?」って言ったら皆集まってくれて。「いやいや木村さん、なんかやるっしょ?」ってなって、「え、俺は何やんの?」って言ったら、井出さんが「あそこの間奏のとこでハープどうすか?」って言われて、「えーマジで?」って言って、その場で録ってみたのが、ハーモニカになってます。
これ、皆とステージ上でもう1回やったら、どういうフィーリングでどういう空気になるのかなっていうのが、今からすごく楽しみですね。

じゃあ次行きますか。続いてアルバム『SEE YOU THERE』7曲目に入ってる曲なんですけど。
これね…頂いた曲だったりとか、そのもの自体ももの凄く嬉しかったんですけど、今回の楽曲提供してくださった皆さんが色々自分宛に寄せてくださったコメントがあって、僕、そちらに目を通した時にかなりやられちゃいまして。先に吉田拓郎さんのコメントを紹介させてもらってもいいですか?

<吉田拓郎さんからのコメント>
「テレビの番組で何回か笑いあった
その中で彼の「心臓」を見た事があった
それは僕が「肺」でいつも感じていた夢と合致した
世の中はある種のイメ−ジで彼をとらえている
それは「胃」がもたれるような勝手な想像だ

曲の依頼があった夜
僕は彼の「呼吸器」に飛び込む決心をした
酸素と水分と多少のサプリを持って

彼はそれ等を吸収しながらも
結果的にオリジナルな「消化器」を駆使して
彼が信じる「血液」へと導いた

だから今ここにキッチリと彼がいる
彼は彼自身を誰より知っている
彼だけが知っている道を前へと進む
そして彼への憧れの「脳波」を生みだす

僕は愛用の胃薬を今日から飲まない
またいつか彼に会える日を想い描いている」


木村:作詞・作曲、吉田拓郎さん。「君の空気に触れた瞬間(とき)」。
レコーディングしてる時もそうだったんですけど、この拓郎さんが紡いでくれた言葉、「君の空気に触れた瞬間(とき)に自分がわかった」。「自分の空を飛べばいいんだよ。」っていうワードをメロディーに乗せながらも、言葉を発した時に、なんかもうすげぇ力を頂いたと言うか、まるで、「ずっと僕の横に立っててくれました?」みたいな、逆質問をしたくなるぐらい。「君の空気に触れた瞬間(とき)」。
「君」っていうのは、色んな「君」があると思うんです。身近な家族だったりとか、会場で目の前にいてくれる皆だったり、あとはそういう現場で会ってくれる共演者だったりスタッフだったりとか。っていう、もう本当に色んな「君」があるんだけど、そういう、ふって触れた時に、自分が自分でいられる幸せと言うか、ありがたみと言うか、やっぱ感じるんですよ。感じるんだけど、それって自分以外はあんまりわかんないことのはずなのに、なんか拓郎さんからこのワードを頂いた時に、「え? なんか斜め後ろ辺りにずっと立っててくれました?」みたいな、そんな感覚に持ってかれた言葉でしたね。すごい覚えてます。ありがとうございました。

そして、2年ぶりかな? ライブツアーも決定しています。タイトルはまんまなんですけども、「TAKUYA KIMURA Live Tour 2024 SEE YOU THERE」っていうことで。是非、会場に来て頂いた皆さんには、『SEE YOU THERE』じゃなくて、『SEE YOU HERE』っていうふうに変えて頂けたら嬉しいなと思っております。
こちらは9月29日、大阪でスタートさせて頂いて、最終的には福岡で12月25日まで。ちょっと飛び飛びにはなっちゃうんですけども、日程を組ませて頂いてますので、是非「来れる!」っていう方、「行くぜ!」っていう皆さん、楽しみにしててほしいと思います。よろしくお願いします!

[O.A曲]
M1.‘Cause I love you/木村拓哉
M2.メニュー/木村拓哉
M3.君の空気に触れた瞬間(とき)/木村拓哉

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