木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2024年07月07日Flow 第三百十回目「拓哉キャプテン × 天海祐希」Part1

7月のマンスリーゲストは、ドラマ「Believe−君にかける橋−」で共演した天海祐希さんです!
どんなトークになるのか、お楽しみに!!


木村:狩山玲子さんが来てくれました。

天海:ありがとうございます。

木村:いや、僕が狩山陸をやらせてもらったんですけども、狩山玲子をやってくださいまして…。

天海:奥さんですよ、奥さん!もう思い残すことないですよ、私。

木村:何を言ってるんですか。やめてください。

天海:本当にすいません。

木村:いやもうそれで、この場をお借りしてもう一度「ありがとう」をちゃんと言わないとな、と思ってたんですけど…。
僕のクランクアップが、「本当にこのシーンでクランクアップなんですか?」っていうような内容のシーンだったんですけど、その現場にわざわざ来てくださいまして。あと、(斎藤)工と(一ノ瀬)颯も駆けつけてくれたんですけど。

天海:はい。ちょっと早めに入りましてね(笑)。

木村:本当にあの時はありがとうございました。

天海:とんでもないことです!今回はバタバタだったからかもしれないしれないんですけど、主演の方って、ワーッって皆が揃ってるところで終わることが多いじゃないですか。それじゃなかったので、「これでいいのか?」と思って。「これはちょっと行くべきじゃないか?」と。休みだし(笑)。

木村:(笑)。いや、休みは休みですよ。

天海:「俺に祝わせろ。」と思って行きました(笑)。

木村:あのね、天海さん、ちょいちょいそのワード言いますよね。「俺に言わせろ。」とか、「俺にやらせろ。」、「俺に行かせろ。」っていうね。結構その言葉が多いんですよ。

天海:そうですね(笑)。

木村:こんな感想メッセージもリスナーから届いてるので、一緒に聞いてもらっていいですか。

天海:はい、ぜひ。

【埼玉県 フミロック 46歳 男性】
『Believe-君にかける橋』、全9話、がっつり受け取りました!
初回放送から怒涛の展開に、我が家の食卓は常にどよめきっぱなしでした。
誰が敵で、味方か?謎解きや、豪華キャストたちも見応えたっぷりで毎回1時間があっという間でした!
そして、橋のCG作ったスタッフさん!!
爆破凄すぎ!!夕飯食べる手が止まりました!
そして、キャプテンと天海さんとの夫婦役は、とっても新鮮でした。
狩山夫婦、どんなに冷めてても、どんなに喧嘩し合っても、そして離婚届書いていたとしても、奥底にはお互いを信頼(Believe)して、愛情溢れてて、素敵な夫婦でした!最後は泣けました!
初回での天海さんの『夫婦には、逃しちゃいけない瞬間がある』というセリフ、お気に入りでもあり、めっちゃ刺さりました!
あれから、ボクは気付ける旦那を目指してます!


天海:素晴らしい! ありがとうございます。

木村:他にもたくさん感想メッセージが来てたんですけども。
「気づける旦那」。そうね、「夫婦には逃しちゃいけない瞬間がある。」っていうね。これは、同じように刺さってくださった方が多かったみたいですね。

天海:あ〜、そうですか。

木村:はい。
今回の現場はいかがでしたか? 本当にたくさんの現場を経験されてると思うんですけど、100点満点で言ったら今回は何点ですか?

天海:100点満点で言ったら、それは100点満点ですよ!

木村:え?

天海:本当。私、声を掛けていただいて、「木村拓哉という人がどういう現場を作るのか?」を見たかったのもあって、奥さん役というのには多少の不安はあったものの(笑)、でも「こんなことはもう2度と起こらないだろうから。」と思って参加させていただいたんですけれども。
何て言うのかな…。疾走感があった。
「スピード感」っていう言葉にも変えられるんだけど、スピード感って言うと、なんか流れる景色を自分で見られないような気がするんですね。でも「疾走感」って言うと、「自分の足できわめて速く走る」っていう感じ。だから、流れていく景色も自分でちゃんと見られるような速さ。現場に疾走する感じがあった。それは「あ〜すごいな。」と思いました。

木村:へぇ〜。

天海:「自分を真ん中に置かせていただいて作る現場っていうのは、どういう感じなんだろうな?」っていうのは、反対にすごく自分の現場のことを考えたけれども。
すごく面白かったし、とても居心地が良かったし。
もちろん「緊急取調室」のスタッフもずいぶん被っていて、同じメンバーなんだけど、「緊取」とやっぱり違う感じもあったし、「やっぱり真ん中の人によってこんなに違うんだな。」っていうのをすごく感じた。面白かった。とても身になったし、勉強になった。
あとは、「木村拓哉という人が、現場でどう居るのか?」っていうのも、私もすごい陰から見てたんですけど…。

木村:嘘だ(笑)。

天海:本当。この方、なかなかセットから去らないんですよ。セットに居続けるの。それで、そうかと思えば、別に座ってるわけでもなくて、そこに傍らに立ってスタッフが動いてるのをじーっと見てるんですよ。

木村:(笑)。

天海:そういうのって結構珍しい。主演の方とか、自分もそうだけど、喋らなきゃいけない時とかはなるべく1人になりたくて、セットチェンジとか照明チェンジとか色々カメラの位置を変える時とか、ちょっと人から離れてしまうことがあったりするんですけど。

木村:でも、天海さんは、逆に食事休憩が入った時以外は、ずっといませんでした?

天海:そんなこともなかったですけどね。だから、「ああ、この人はこうやってすごく現場が好きな人なんだ。」って。
あのね、面白かったのが、「スターである木村拓哉」と、あと「職人である木村拓哉」もいて。

木村:うん?

天海:「物を作る」。「一つの作品を作る」。ちゃんとその一つの歯車になりつつ、みんなを引っ張ってってるから「これはすごいことなんだな。」って思いながら見ていた。職人ぽかった。

木村:へぇ〜。

天海:絶対に台本開けないんですよ、この人。それは小日向さんにも言われていて、「木村くんは現場で台本開かないから」。

木村:(笑)。

天海:「自分が紙ぺらを持ってると、それを取り上げられる。」とか。

木村:いや、あれね…(笑)。今回もすごい楽しみにしてたんですよ。

天海:やらなかったですか?

木村:できなかったんですよ。

天海:え〜(笑)。

木村:あの(小日向さん演じる)磯田社長との面会シーンって、真ん中に強化アクリルがあるから。

天海:そっかぁ。

木村:おじちゃんが本番直前までこうやってポケットから出してるメモ用紙を、「うわぁ…取りてぇ〜!」って思いながら見てたんだけど、あの強化アクリルがあるから。

天海:取れなかったんだ?

木村:取れなかったんですよ。

天海:でも、「木村くんは台本見ないんだよね。」って言ってたから、「あー本当だな。」と思って。「こういうところも、自分で努力したところは見せないようにしてる人なんだな。」って思った。

木村:(笑)。

天海:で、なお且つ、現場で色々アイディアを出されるじゃないですか。そういうのも、「俺は、私は、こういうのをやりましたよ。」っていうのを出さない。
で、先ほど伺ったんですけど、そういう本当に「ほぉ〜っ!」って息を吐いてしまったのは、近々で言いますと、9話の橋の上で「なんだこれ?」って言った後、ちょっとあなた! 設計図に顔をうずめて、ガーッとやったじゃないですか。もう、あまりにも感動して、「ほぉ〜っ!」って言っちゃったからね!

木村:いやいや…(笑)。

天海:あれは、木村拓哉のアイディア。いや「狩山陸ならこうするだろうな。」っていうアイディア。
そして、私が描いたすごい下手くそな絵…。あれ、多分8話ではそこがカットされたんじゃないかと。

木村:カットされてました。

天海:ね。あれ本当は、私が変な絵を描いて「なんだこれ?」って言う陸の言葉があったんです。それもアドリブでね。それがカットされたんです。
それが本当はその9話に繋がっていて、あれを見て、「なんだこれ?」って言うっていう。
ポツンと浮いてしまったようにも聞こえたかもしれませんが、あの下手くそな絵を見て「なんだこれ?」っていうのを言うだけでも、狩山陸の玲子さんに対する思いというのは溢れてたな、と思ったりしましたよ。

木村:いや〜…。でも、あそこで脚本上でもありましたけど、「たった1時間だけでも戻ってこられてよかった。」っていうあの2人の空間と…。
要は、今まで当たり前のようにすれ違ってた空間で、お互いのことを100%感じあえた1時間っていうのに、色んな瞬間が詰め込まれてるんだとしたら、それこそ「結婚してくれてありがとう。」っていうワードはワードだったんですけど、あれ自体がちゃんとしたプロポーズで。
リハビリを受けてる時に、リハビリに付き合ってくれた玲子さんにノリで「これ頑張ったら俺と結婚してもらっていいですか?」って言って、「あ〜いいですよ〜。」って言う(笑)。それ以来、多分してないだろうなと思って。それでああいう瞬間になっちゃったんですけど。
そしたら、玲子さんが、脚本に書いてないこと言ったんですよ。

天海:(笑)。

木村:「あれ? これ脚本なかったな。」と思って。

天海:そうそう。

木村:(山本)舞香ちゃんがやってくれた…。

天海:2人でお家で、「なんで結婚したんですか?」って聞かれて、「うちの病院に入院してきて」って。
8話で、私の前に跪いて「結婚してくれてありがとう。」っていうセリフがあったんですね。あれは多分、その時に木村くんが「プロポーズと同じ形にしようかな?」って言って、私の前に跪いてくれたんですけど、それをすごく覚えてて。
その後の9話で撮った(山本さん演じる)絵里菜ちゃんとの会話で、「なんで部長と結婚したんですか?」って聞かれて、「うちの病院に怪我して入院してきて、つらいリハビリをしている時に急に目の前に跪いて」っていうセリフを付け足したんですよ。前のを拾った形になるんですけど。
それも監督には一応ちゃんと言って、「こういうふうに木村さんは『プロポーズの再演のような感じでやる』って言ってたから、こっちでこのセリフを足してもいいですか?」って言ったら許可が出たので、そのセリフを足してやらせてもらいました。

木村:ありがたいですよね。だから、共演者でありながら、本当に狩山玲子さんだったし…。収監されたり、手錠を何回も掛けられたりしてましたけど…。だから僕は、あのワードを勝手に足しちゃったんですよね。

天海:狩山玲子でした。

木村:狩山玲子が、僕を僕にさせてくれたっていうワードは…。

天海:それも木村さん発信ですよ。

木村:いやいや…。あれは、磯田さんとああいうふうに話しててあの会話の流れになったので。

天海:あれも大きかったですね。

木村:「ほぅっ」って(笑)。

天海:…って、思いましたよ(笑)。

[O.A曲]
M.I’ll be there/MAN WITH A MISSION

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