木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2024年06月16日Flow 第三百七回目「拓哉キャプテン × 久保田利伸」Part3

6月のマンスリーゲストは、久保田利伸さんです!
今週はどんなトークになるのか、お楽しみに!


木村:その「すごいぞテープ」…。

久保田:業界に聴いてもらうために作ったらしいから、あの時代の人たちは皆持っているけど、俺は持ってない。ただのテープだからね。劣化するからね。

木村:そうですよね。再生すればするほどダメになっていきますからね。

久保田:そう。誰かが大元を持ってると思うんだけど。

木村:それこそ兄ぃのステージでやったら、超カッコいいんじゃないですか。だって、他に出来る人がいないからね。

久保田:なるほど。いいかも。

木村:(笑)。

久保田:この40年弱、アルバムを作ってツアーっていう事をずっとやってきたのね。今年は新しいアルバムを作ってないんだけど、「本数は少なくていいからツアーやろうよ。」って事になって。俺は、「アルバム無いし、選曲が難しいから嫌です。」って言ったのね。「いや、こういう時だからやろうよ。アルバムが無いからやれる曲ってあるじゃない。自由で。」っていう話の中でやる事になっちゃったから、選曲に物凄く困ってるんだよ。

木村:じゃあ、この「すごいぞテープ」を一回洗ってみて、その中からセトリを考えられるとかどうですか?

久保田:その手がある。すっごい助かる。しかも、これも人のせいにできる。

木村:何で?

久保田:例えば、「何でこんなのやってるんですか?」とか、「何で今やるんですか?」って思われても、「いや、俺じゃなくて、木村くんだよ。たっくんだよ」って。

木村:いやいや(笑)。

久保田:それはいいや。気楽でいい。いただきました。

木村:ヤベーな!ライブ会場に足を運ばれる予定の方は、是非楽しみにしててほしいと思います。
2024年から25年にかけてのツアースケジュールを、スタッフの方が持ってきてくれたんですけど。

久保田:ほんとに少ないのね、本数が。

木村:多いですよ。

久保田:いやいやいや、普通ツアーやるとなると40カ所ぐらいやるから。

木村:ラジオ始まる前に、兄ぃが「ドラマやってさ、次こういうのやるらしいけど、どういう時間の使い方してるの?」って言ってくれましたけど、1回ツアー周るってなったら40本とか。逆に信じられないです。

久保田:でもツアーは、始めの何本かやっちゃえばこういう物っていう事になるから。そしたら、そこから先はリハーサルはいらないし。3日空いて移動して、この3日間は他の事やってとか出来るから大丈夫だけど。でも俺、不器用なんだよ。

木村:どのジャンルで不器用なんですか?

久保田:普通の不器用なんだよ(笑)。

木村:(笑)。

久保田:ツアーが40本あったら、半年弱かかるよ。半年で40本。200日のうち40ナイトって言ったら、余りが150ナイトあるわけじゃない。でも、ツアー中だと、その150ナイトを上手く使う事が出来ないんだ。150ナイトは本番じゃないわけじゃない。

木村:いや、本番ではないですけど繋がってますからね。

久保田:繋がってるけど、たっくんだったら150ナイトを物凄く上手く使うと思うんだ。そうじゃないとやってけない仕事だと思うんだよ。

木村:(笑)。そうかなぁ。

久保田:俺は150ナイトをツアーの事を考えたり、ちょっと休もうって休んだりして、生産的な何かが行われてるわけじゃないんだよ。そこが不器用なんだ、俺は。

木村:でも結果、全部が兄ぃの場合も生産に繋がってるじゃないですか。

久保田:いい事言ってくれるんだけどね。でも、ダメなんだよ。俺は同時に2個以上の大事なことが出来ないんだよ。

木村:それだけ真面目なんですよ。

久保田:真面目っちゃ真面目だし。でも不器用は不器用なんだよ。それが俺の問題なんだよ。

木村:悪く言えば不器用かもしれないですけど、すごいポジティブに捉えればめっちゃ真面目な人っていう事じゃないですか。本気だからじゃないですか、きっと。

久保田:それはそう。何をする時も本気だから。そうね。真面目っていうよりも、本気だからの方が納得できる言葉だな。そういう事にさせて。そしたらいいよ、ラブリーだよ、俺って。

木村:だから、僕はそう思ってますよ。

久保田:いいよいいよ。真面目真面目って言うと、確かにそうだなと思いつつ、なんかノリ悪いし。

木村:今組まれてるツアー、タイトルだけが僕ちょっと理解できないんですけど。『佐藤さん、いつものでよろしいですか?』っていうツアータイトルらしいんですけど。

久保田:(笑)

木村:これ、久保田利伸さんって一言も言ってないですよね。久保田利伸2024〜25のツアースケジュールなんですけど、タイトルだけ見ると、『佐藤さん、いつものでよろしいですか?』っていう。これ何ですか?

久保田:いいタイトル付けちゃったねー。俺は好きだね、これ。ほんとにツアータイトルなの、これが。
こういうタイトルを付けたいと思った理由は、デビュー当時からやってる「流星のサドル」とか「TIMEシャワーに射たれて」とか「Oh, What A Night!」とか「LA・LA・LA LOVE SONG」もそうだけど、ファンキーでポップスでっていう、そういういつもの俺の王道をやりますよっていう事を一言で言ってみたかったのね。なので、「いつものでよろしいですか?」バーの店長みたいな感じだね。

木村:兄ぃが店長役?

久保田:そう。「いつものでよろしいですか?」って、これだけだとつまらないので「佐藤さん」も付けてみたんだよ。

木村:佐藤さんってのはオーディエンスの皆さんに色んな方、久保田さんもいれば田中さんもいるし、木村さんもいるかもしれないけど、ひっくるめて佐藤さんにしてる。

久保田:そうなの。その会場に佐藤さんはもしかして…。でも意外と多いよね、10人はいるだろうね、佐藤さんはね。

木村:という事は、その会場に来た実際の佐藤さんって、かなりシークレットマウント取ってますよね。

久保田:だよね。だから一応、「佐藤さーん、いますか?」って言ってみようと思うんだけど。でも、俺のお客さんって物凄いノリいいから、多分、50%の人が「はーい!」って言ってくれるとは思うけど。

木村:俺多分ね、70弱は上がると思います。

久保田:じゃー、初日にやってみるね。

木村:これ僕の勝手な解釈なんですけど、最初は『佐藤さん、いつものでよろしいですか?』っていう感じのツアーとして始まるのかもしれないですけど、ツアーの後半は逆にオーディエンス側から「久保田さん、いつものお願いしますよ」っていう関係性で終わっていくんじゃないかなって。そういう感じで進んでいきそうだなって、勝手な想像をしてしまいました。

久保田:素晴らしい。

木村:いやいや(笑)。やめてください。
そんな兄ぃの新曲なんですけど6月19日に配信リリースされるという事で、タイトルが「the Beat of Life」っていう。こちらは3年8か月ぶりの新曲って聞いたんですけど。

久保田:ほんとだ!

木村:さっき聴かせていただいたんですけど、やっぱりご自身の曲だから、兄ぃが好き勝手やってる感じがすげー好きなんですよ。1コーラス目と2コーラス目の間に、ほんとに気分で出てきた言葉をそのまま喋っちゃっていたりとか。

久保田:あー、そんな事やってるね。あれはね、いつもやらないんだけど。

木村:やんないっすよね。

久保田:うん。アメリカ人の前でアメリカ人がやるならいいけど、日本人でやる場合ちょっと変じゃんみたいな。そういう感覚の物だから普段はやらないんだけど、この曲はなんか好き勝手なんだよ。

木村:聴いてみて、ウワーオ!って思ったのが、ほんとに短いワンフレーズなんですけど、サビの中に出てくる「Go cry」だったんですよ。

久保田:なるほど。

木村:このgroovyで「Go cry」って言われると、えっ!ていう、そこを急にしっかり言ってくれるんだ、この人っていう感じがちょっとビックリしたんですよ。

久保田:俺も好きなんだ、そこ。

木村:マジですか?

久保田:うん。「泣かないで 大丈夫だろ」とかって言うんじゃなくて、「泣いちまえ!」っていう。それと対になってるのが「いっちまえ!」とか「やるだけやっちまえ!」みたいなのがあるんだけど、「Go cry」を。いい所に反応してくれるじゃない。

木村:(笑)。

久保田:いいじゃない。ちゃんと聴いてくれたっていう証でもあるんだけど。いいね〜。

[O.A曲]
M1.the Beat of Life/久保田利伸

[後TM]
M.Style/木村拓哉

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