2023年06月11日Flow 第二百五十四回目「拓哉キャプテン × 新垣結衣」Part2
今月のマンスリーゲストは現在放送中のドラマ「風間公親 -教場 0-」で共演させていただいた俳優の新垣結衣さんです。
ここでしか聴けないトーク、お楽しみに!
木村:13歳の時にファッション誌『ニコラ』のモデルオーディションでグランプリを受賞されて。アクターズスクールにも申し込んでみたりもしてたけど、13歳の時に「これ行ってみようか!」っていう応募のきっかけは何ですか?
新垣:姉が読んでた雑誌が二コラで、私はまだ全然ファッションに興味がなくて雑誌も読んでなかったんですけど、姉が「応募するよ」って言って。
木村:え、お姉ちゃんが(応募)したの?
新垣:はい。お姉ちゃんが「これを着て、そこに立って。笑って!」って言ってインスタントカメラで私の写真を撮って、履歴書を送った…。
木村:お姉ちゃんが自分の写真じゃなくて、結衣ちゃんに「これ着てそこに立って。笑って!」って言って撮って、履歴書に貼って送ったってこと?
新垣:はい。
木村:すごいね!
新垣:自分の方がオシャレに興味があって、好きでその雑誌を読んでるので自分もやりたかったんだと思うんですけど、何故か私が(笑)。
木村:え〜っ(笑)。
新垣:…っていう事になって。だから、ほんと興味はなかったんですよ。モデルさんがやりたいと思ってなったわけじゃないんですけど、オーディションの最後の審査が、実際にプロのスタッフさんに衣装を着させてもらって、メイクしてもらって、カメラマンさんに写真を撮ってもらってっていう実際の撮影さながらの審査だったんですけど、それがすごく楽しくて「あー、いい思い出ができたな!」って思いながら帰って。
木村:そしたらグランプリだったの?
新垣:はい。嬉しい報告を頂いて。
木村:いやでも、流れ的に急だよね。
新垣:(笑)。急でしたね。
木村:グランプリを受賞した後って、すぐに沖縄から上京したの?
新垣:すぐではなかったです。中学校3年間は沖縄で生活しながら週末だけ東京に通って撮影をして。
木村:すげー大変。沖縄からでしょ。
新垣:はい。
木村:その都度、飛行機に乗って。すごいな〜!
新垣:それで、高校生になると同時に上京してきました。
木村:そして、お姉ちゃんが読んでた雑誌二コラ初登場後、読者の皆さんの反響が「これ誰、この子!!」みたいなすげー盛り上がっちゃいまして、登場3冊目で表紙。2005年の卒業までに当時最多記録の15回、二コラの表紙を結衣ちゃんがやってます。
新垣:はい(笑)。
木村:まだこれ、記録が破られてないみたいです。
モデルさんという形でスタートはしてますけど、お芝居とか演技の方に進みたいって思ったのはいつぐらいなんですか?自分で思ったの?それとも会社の人が「やらしてみてはどうだろうか」っていう感じだったのかな?
新垣:自然と「オーディションに行くよ」って言われて、私も「分かりました」っていう感じでいろんな作品とかCMとかのオーディションに向かって、「あ、そういうものなんだ」っていう気持ちでした、当時。だから、女優さんに興味があるとか、お芝居に興味があるとか、すごく好きなドラマがあるとか、映画があるとかっていう感じではなかったです。なんかもう、このお仕事を始めて事務所に所属したら、そういう風にやっていくのが自然なんだろう、そういうものなんだろうと思ってやってたら今…。
木村:お芝居以外にも、コマーシャルだったり撮影のオーディションっていうところに行くよって言って、やるからには行ったからにはっていうのでちゃんとやってたわけでしょ?
新垣:そうですね。
木村:そこだよな。
新垣:モデルオーディションも興味がなかったって何度も言いましたけど、何故か「オーディションに合格しました」っていう知らせを受けたときは涙が出たんですよ。だから、すごい嬉しかったんだと思うんですよ。そのあとも、実際に私みたいに普通の小学生・中学生がこうやってオーディションを受けてモデルさんになってるんですけど、今までも。“その雑誌を卒業したら何をするか”っていうときに私は「オーディション行くよ」って言われて、そういうものなんだと思ってるけど、とある同期の女の子が、「小説家になりたいから、このお仕事をやめて小説を書く」って言ってる話を聞いたときに、「そんな道もあるの!?」ってビックリしたんですよ。あ、そっか、そうだよねって思ったんですよ。だから、何故か分からないけど自分にとっては、とまどいはあったかもしれないけどそれで反発するっていう感じではなく、自然と転がっていったら今ここにいる…不思議みたいな感じで。
木村:すごいな。だから、作品といろんな出会いだったりとかに物凄い恵まれたよね。
新垣:ほんとにそうです!
木村:普通なかなかその漂着の仕方はしないよね。
新垣:うん。作品ですとか、ほんとに人に恵まれてるなっていうのはずっと感じてます。
木村:ちょっと面白いなと思ったのが、深夜のコント番組「落下女」っていうのにレギュラー出演して、それこそバナナマンだったり、南海キャンディーズだったり、アンガールズだったり、おぎやはぎさんだったりと共演してて、こういうところに結衣ちゃんを存在させた人の面白さもあるよね。恵まれたよね。こういうバラエティ的なものもやってて楽しかったですか?
新垣:バラエティは好きだったので嬉しいのかもしれないけど、それよりもこれはとまどいの方がずっと大きかったです。もちろんセリフとか台本はあるんですけど、アドリブの方が強いじゃないですか。芸人さんの引っ張っていく力みたいなものに高校生が(笑)、1対1だったりするんですよ。
木村:そっか、まだ高校生だもんね。
新垣:高校生でした。だから、それがすごくプレッシャーで、その流れを勢いを止めてはいけないし、お芝居の経験もほとんどないのに出来るのかっていうとまどい。すごく良い経験だったなと思ってます。ちょっとコメディの入った作品とかだと、すごく生かされてるだろうなって思うし。当時の共演者の皆さんがすごく可愛がってくださって、子供なので(笑)。すごい可愛がってくださって不安な気持ちとかも察してすごい支えてくださって、今も番宣で出演させていただいたバラエティとかでお会いする機会はたまにあるんで、そういう時にほんとに心の支えになるんですよ。
木村:それこそ、この間の「FNSドラマ対抗 お宝映像アワード」の時はバナナマンいたもんね。
新垣:バナナマンさんがいると、すごく知ってくれてる人がいると思って安心するんですよ(笑)。皆さん、いまだに会っても変にによそよそしくならずに話かけてくださるので、良い時間を過ごさせていただいたなって思います。
木村:いやあ、ほんとに人との出会いに恵まれてるな〜。
新垣:そうなんです。
木村:素晴らしいな〜。そして、「Sh15uya」っていう特撮テレビドラマでドラマでデビューをしてるんですけど。特撮ものだったんですね。
新垣:特撮ものでした。変身してました。
木村:へー。イメージないわ。そのあとに「トゥルーラブ」でドラマ初主演し、「ギャルサー」だったり、「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」だったり。ギャルサーの時の映像は、よくお宝映像の時に駆り出されてますけど。
新垣:(笑)。
木村:でも、ああいう人ばっかりだったもんね。
新垣:ほんとにそうでした。
木村:そして、番組のオープニングでもチラッと触れさせていただいたんですけど、ビックリしたのがシングル4枚にアルバム3枚リリースしてるんですよ。
新垣:してますね〜。
木村:主演映画「恋するマドリ」の「メモリーズ」という主題歌で歌手デビューをし、この曲はTOKYO FM 「SCHOOL OF LOCK!」っていうサイトで独占先行配信されて。え、じゃあ、何?日本武道館でデビューイベントを開催…。
新垣:そうなんですよ〜。ビックリです。
木村:TOKYO FMと結構深いんですね。
新垣:深いです。何年だ?5年半くらいレギュラーでSCHOOL OF LOCK!の中のコーナーをやらせていただいて。そこで色々なイベントのコラボレーションを開催してファンの皆さんと交流する機会とか、たくさん作っていただいて。ちょうどCDとかを出させていただいてた時期なので(笑)。
木村:めっちゃ出てますよ、これ。めっちゃ出てますよ。
新垣:(笑)。なので今日、駐車場通った時に「うわ、懐かしい!」って思いました。
木村:2009年ウォークマンのCMでMONGOL800の「小さな恋のうた」をカバーされていたりとか、2010年には一青窈さんの「ハナミズキ」をカバーされていたりとか。赤坂サカスに集まった200人以上のリスナーとともに公開収録をしたっていう。すごいな。
新垣:ほんとにいろんな事をTOKYO FMさんとはやらせていただいてます。
木村:もっとすれ違っててよかったはずなんですけどね。
新垣:ほんとにお会いしたことなかったですね。すれ違うってなかったですね。
木村:一度もなかったね。すれ違ってたら、きっと教場の風間公親の読み合わせの時もあの空気じゃなかったと思います。
新垣:いやいやいや。
木村:「あ、あいつ会ったことあるわ。TOKYO FMで」みたいな感じにはなってたんじゃないかなと思いますけど。
新垣:そんなことないです。
木村:その後、女優さんとして2007年「恋空」で日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」これ、すごかったですよね。あとは「リーガル・ハイ」ね。で、「逃げるは恥だが役に立つ」「獣になれない私たち」2017年公開の映画「ミックス。」で第60回ブルーリボン賞主演女優賞!もう、ゴイスー(笑)。
新垣:めちゃめちゃ丁寧にプロフィールを紹介していただいて、ありがとうございます。
木村:すごいなー!
新垣:すごいですね。こうやって久しぶりに自分を振り返ったので。
木村:すごいんだよ!
新垣:(笑)。ありがたいですねー。
木村:このすごさを、私すごいでしょ感が全くない人だから。たまーに思い出した方がいいですよ。
新垣:そうですかね(笑)。これ持って帰って見返そうかな、この原稿(笑)。
木村:これ、持って行ってもアレですけど。フッと思い出した方がいいですよ。
新垣:そうですね。でもほんとに、皆さんにそこに連れて行ってもらってるっていう感覚の方が強いので。
木村:いや、連れて行ってもらっただけじゃ多分こうなんないですから。やるからにはっていう、連れて行ってもらうことはスタッフの方にしてもらってるけど、その場所に行った後っていうのは結衣ちゃん本人しかいないので。
新垣:努力はしているつもりです(笑)。
木村:いや、してるって。
[OA曲]
M1.小さな恋のうた/新垣結衣
[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091