木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

2022年12月18日Flow 第二百二十九回目「拓哉キャプテン × 伊藤英明」Part3

12月のマンスリーゲストは、来年1月公開の映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』で共演させて頂いた伊藤英明さんです!
今日はもっともっともっとDeepに2人でトークさせていただきます。
そして、伊藤さんの「人生の1曲」も伺います。


木村:伊藤英明をいろいろ掘って行こうかなと思うんですけど。ちょっと引っかかった所聞いていいですか?

伊藤:いいですよ、何でも。

木村:ちっちゃい頃、慢性の…。

伊藤:腎炎だったんですよ。4歳の時に急性腎炎を発症して、通算で3年ぐらい小学校の時に入退院を繰り返してまして。慢性腎炎になって、透析っていうものを受けなければいけないっていう時に扁桃腺の手術をして腎炎は回復したんですけど。それまでは痛い痒いはないんですけど、塩分は基本禁止で安静なんですよ。運動会もね、ほとんど出たことないです。1回ぐらいです。

木村:えーっ! 全然イメージがなくて、資料に目を通した時にビックリしちゃって。

伊藤:「嘘だろ」ってよく言われますけど(笑)。

木村:それで、中学生ぐらいに病気を克服した時に、“絶対後悔しない人生を歩もう”と決意し、こっち側に目を向けたって言うか。

伊藤:まず俳優っていう職業は分からなかったんですけど、『敦煌』っていう映画で、西田敏行さんが馬に乗って敵の総大将目掛けて突っ込んでいく姿を見て衝撃を受けて、俺もこんな格好して馬に乗ってやりたいなと思ったのが乗馬をやるきっかけになって。

木村:マジ!?

伊藤:そうなんですよ。振り返ってみると、ベッドの上で暇をつぶすのってテレビしか無かったんですよ。

木村:病気で横になってる時…。

伊藤:病気で横になってる時が多かったんで、別に痛い痒いもなくて、ただ安静にしてなきゃいけなかったんでテレビはよく観てたんですけど。スキューバダイビングをやったきっかけも、織田裕二さん主演の『彼女が水着にきがえたら』とか。

木村:それでなんだ。『海猿』じゃないんだ。

伊藤:海猿じゃないんですよ。その時に、やりたいなと思ってて大人になってスキューバのライセンスを取得して、海猿がたまたま来たみたいな。

木村:そんな伊藤英明18歳(笑)。18歳で『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で準グランプリを獲得し…。
これは自分で応募したの?

伊藤:これは自分で応募したになるんですけど、きっかけは僕の同級生の女の子がいるんですけど、その女の子のお姉さんがアイドルだったんですよ。

木村:へー。

伊藤:で、そのお姉さんが「絶対向いてると思う」みたいな事で、オーディション用紙を持ってきてくれたんですよ。

木村:すごいね、その流れも。

伊藤:そうなんですよ。それが高校生の時だったんですよ。応募して、準グランプリになってみたいな。

木村:でも、あれでしょ。すぐやめなかった?

伊藤:すぐやめました。

木村:やめて、バイトもしながら2年間やってたの?

伊藤:いやぁ、3年ぐらいやりましたね。

木村:何やったの? バイトって。

伊藤:えっとね、斫(はつ)りやってましたね。裏原宿とかのビルあるじゃないですか、あれ壊してました。斫りでババババって。

木村:じゃもう完全に肉体労働じゃない。

伊藤:そうですね。ガラ運びやったり。

木村:でも、きっかけがあってもう1回戻るじゃん。

伊藤:そうですね。きっかけは、そのバイトをしてる時に先輩に焼肉に連れて行ってもらったんですよ。連れて行ってもらった焼肉が人気店で、並んでたらチーフマネージャーに声をかけられたんです。その時に声をかけていただいたのが、20年間ぐらいお世話になってた社長と仲が良いマネージャーだったんです。

木村:でも28の時に海猿に出演して、あんな事になったって事は相当ターニングポイントにはなったよね。

伊藤:そうですね~。

木村:でも海猿やる前って今みたいなフィジカルじゃなかったでしょ?

伊藤:そうですね、細かったです。

木村:俺すっごい覚えてるのが、砧のTMCっていうスタジオでトイレかなんかでヒデ(伊藤)とすれ違ったんですよ。「伊藤英明だ!」って、俺すぐ分かったから…。

伊藤:えっ、僕あの時全然…まだ。

木村:俺すぐ分かった。後ろ髪がちょっと長くて前髪がある感じの、割と自分が好きで聴いてきた音楽の中にいそうな感じだった。

伊藤:ちょっと言わせてもらっていいですか。僕覚えてるんですけど、先輩(木村)が横に来られたんですよ。僕の心の中なんでお許しください。「キムタクだー、おい!」と思って、見ないようにして用を足してたんですね。僕、その時おしっこ止まっちゃったんですよ。

木村: (笑)。

伊藤:先輩が僕を見ずにですよ。「スティーブン・タイラーに似てるね!」って言って、行かれたんですよ。で、僕は続きをして、スティーブン・タイラーって誰だろうと思って。リヴ・タイラーのお父さんかみたいな感じで(笑)。

木村:ああ、そっかそっか。

伊藤:あの世代でライバルとか羨ましいとかっていうのは、中々持ってても言わない歳だったんですけど。僕、坂口憲二と同じ年ごろで結構仲が良いんですけど、あいつが先に先輩と共演したのが、すっごい羨ましいなと思って。

木村:あいつが先にって(笑)。それ、『プライド』?

伊藤:プライドで。

木村:今月は伊藤英明とお送りしてきましたが、今後なんかある? 目標、夢とか。

伊藤:年齢的にも自覚とですね、品格を持って。ほんとに木村さんのようになりたいです。

木村:えっ!?

伊藤:結婚前は特に俳優に対して軽く考えてた、なめてた所もあるので。自分だけのためにやってたんですよね。徹していってないっていうか。これからはやっぱり“当たり前のことをしっかり当たり前にやって、徹していくことが大事だな”っていうのを先輩が背中で教えてくれたかなって。
いろんな素敵な先輩いますよ。そういう人に少なからず影響受けるんですけど、今回ご一緒させてもらって、自分にとって“変えていかなければ、変わらなければ、徹していかなければっていうのを思わせてくれた”部分がすごく良い出会いをさせてもらったなって、作品を通じて。
だから、そういうのも縁だなって。岐阜の武将、諸説あって、そんなに誰もが知る武将を演じたわけじゃないですけど、役割としては濃姫を盛り立て信長の侍従になったっていう役回りでは何か縁があるのかなみたいな。

木村:伊藤英明がやってくれてる貞家、今 本人は割と自分の事だからあんまり語ってませんけど、その役がいるいないで全然話が変わってくるような作品になってますので。
映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』2023年1月27日(金)公開という事なので、ぜひぜひラジオをお聴きの皆さん、これほんと楽しめると思うんで…。

伊藤:いや楽しかったっす。

木村:ぜひ、受け取ってほしいと思います。よろしくお願いします。
この番組、毎回「人生の1曲」っていうのを伺ってるんですが、ヒデにとっての人生の1曲ってどんな曲になりますか?

伊藤:トム・ペティの「Free Fallin'」っていうのがあって。

木村:何で、それなんですか?

伊藤:これはトム・クルーズの「ザ・エージェント」っていう映画があったんですけど、スポーツエージェントの話があって、トム・クルーズが大型契約が決まって、帰りがけの車の中で言い表せないくらい喜ぶんですけど、音楽をかけるんですよ。中々フィットする曲が無くて、チャンネルをガチャガチャ替えて、この曲がかかるんですよ。その時のトム・クルーズの表情とか演技とかが凄く素晴らしくて、この曲何なんだろうと思って探してたんですよね。当時、今みたいにSNSも盛んじゃないし、どうやって見つけていいか分からなくて、たまたま飲みに行ったバーでかかってたんです。

木村:その曲が?

伊藤:その曲が。で、「これ誰の曲なの?」って言って、トム・ペティのFree Fallin'だって言ってかけてもらったんです。そしたら、ザ・エージェントのサントラに入ってたみたいな(笑)。サントラ買えば良かったんだみたいな。

木村:ま、入るだろうね。

[OA曲]
M1.Free Fallin'/Tom Petty

[後TM]
MOJO DRIVE/木村拓哉

NEW

ARCHIVE

LINK

    TOKYO FM

top_back