木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2021年08月08日Flow 第百五十八回目「拓哉キャプテン × みちょぱ」Part2

今月8月のゲストは、モデルでタレントの“みちょぱ”こと池田美優さん。ここでしか聞けないトーク、お楽しみに!

木村:「ギャルサー」って言葉があったけど。

みちょぱ:ギャルのサークル。

木村:なんか情報によると、“総代表”になったっていうのは本当なんですか?

みちょぱ:(笑)。そうなんですよ。地元の先輩から、元々あったサークルの妹分サークルみたいなものを作りたいって言われて。

木村:何するの?

みちょぱ:一応、イベントサークルなんで、年2回渋谷のイベントハウスみたいなのを借りて。

木村:えっ、だって中学生の頃でしょ?

みちょぱ:一応、大人もいるんですけど。私が作ったサークルは、中学校3年生の女子限定のサークルで。そのサークル自体も大体高校生からっていう決まりみたいなものがあって、中3の子って、いても1人2人くらいしかいなかったんですよ。だけど私は「中3の女の子限定のを作りたい」って言って、そこから中3がOKになったというか、組織自体の決まりが緩くなったというか。

木村:みちょぱの発言によって、ギャルサーの年齢がちょっと下に下がったんだ。

みちょぱ:だけどイベントってお金のこともあるから、中学生の時には参加出来なくて。そのイベントでは、パラパラも高校生になってから選抜で踊れるんですよ。

木村:選抜あるの?

みちょぱ:そう。イベントはモデルさんを呼んだりアーティストさん呼んだりファッションショーしたりとかあって、その中の一部に、その選抜で選ばれた子たちがパラパラをステージで踊れるっていうのもあって。それも5、6人しか踊れないので、50くらいあるサークルのうちのほんの一握り。

木村:へぇ〜。じゃあ倍率とんでもないね。

みちょぱ:そうなんですよ(笑)。それも高校生からしか参加出来なかったので。イベントのことはお手伝いだったんですけど、基本は年に2回以外は、ただ単に集まって喋ってるみたいな。

木村:喋ってるんだ?

みちょぱ:喋ってましたね(笑)。

木村:ただ集まって喋るんだ。

みちょぱ:はい。センター街にプリクラ屋さんがあったんですけど、そこの前に行けば、とりあえず誰かしらいるみたいな。

木村:なるほどね。

みちょぱ:イベントがない限りは特に何もすることはないので、そこでみんなで喋ったり。それでそこから「カラオケ行こうよ!」とか。

木村:でもさ、渋谷まで行って、プリクラの聖地と言われた建物の前に行けば誰かがいる。「じゃあカラオケでも行かねぇ?」ってなって行く。確実にお金はかかるよね。

みちょぱ:そうなんですよ。だから、毎日行ってたら私は電車賃だけで精一杯だったので、カラオケとかも特に行けず。それか、一番歳下なので、たま〜に良い先輩が奢ってくれるとか、そういうのでしか(カラオケには)行けなかったので(笑)。なので、私はほぼ「プリクラのメッカ」前にいました。それだけ(笑)。コンビニでおにぎり1個買ったり飲み物買ったりするだけで帰って、次の日に学校に行った時も行ってない時もありましたけど、それを毎日繰り返して、そこがきっかけでしたね。

木村:きっかけ、すげえなぁ。

みちょぱ:そうなんですよ。

木村:今は良い関係だって側から見ていて思うけど、お母さんとの関係ってけっこう激しくなかった?

みちょぱ:すさまじかった。サークルやってた時くらいは、もうなんか「好きなことやれば」的な状態でしたから、その前の方が大変でしたね。中1後半から中2くらいが、隣の中学校の友達の家に家出しちゃうとか、そういう感じだったので、普通に殴り合ったりとかもしてました(笑)。

木村:(笑)。

みちょぱ:そういう感じでした。中3の時には、ママは諦めかけてたかもしれないです。

木村:でも14(歳で)「Popteen」に出て、それで史上最速でカバーガールにも起用され、5か月関連続で表紙をやるようにもなり、そこから何か意識変わった?

みちょぱ:最初はギャルサーの先輩に読者モデルの子がいて、Popteenのスナップ撮影に人数合わせで呼ばれて行ったので「雑誌に載れる、ラッキー!」くらいの感じで最初は行ったので。

木村:“自分が読んでる雑誌、目にしている雑誌に自分も載れるんだ〜”みたいな。

みちょぱ:そうです。遊び感覚。そしたら副編集長が「めちゃめちゃいい」って言って引っ張ってくれて。元々すごく飽き性なんですよ。部活もそうだし、習い事も全部3ヶ月しか続かないんです。

木村:何をやった?

みちょぱ:習い事は、小さい時はピアノとか習字とかもやってましたし、あとダンスとか卓球クラブみたいのにも入ってて。部活もバスケ部入ってバレーボール部入って、全部ほぼ3ヶ月。本当になぜか続かなくて。最初はめちゃくちゃやる気あるんですよ。

木村:ギアを1速に入れた時はやる気満々なんだ。

みちょぱ:すごく「やりたい! やりたい!」って言うから、ママも「もういいよ。やれば」みたいな感じなんですよ。だから、物をそろえたりするのに、最初はお金がかかってしょうがないんですよ。

木村:そうだよね。全部ね。

みちょぱ:習字だったら筆だったりとか、部活だったら靴だったりとか。それでやるんですけど、3ヶ月で飽きちゃうんで、ママが「まただよ」みたいな。「だから言ったじゃん」みたいな感じで。

木村:突っ込みも「だから言ったじゃん系」なんだ。

みちょぱ:そうですね。どんどん、そうなりましたね(笑)。

木村:こういうお仕事は普通に続いた?

みちょぱ:Popteenも、やっぱり出始めて3ヶ月ぐらいたった時に、周りの友達もメチャクチャ遊んでて、それに行けなくなっちゃたりするのが私的にすごく嫌になっちゃって。

木村:“友達同士で集まって遊ぶ場所になんで自分は行けないんだろ?”っていう。

みちょぱ:なんか仕事っていう感じで断るのも…。なんか、“ちょっと遊びたいな”みたいな感じになっちゃって(笑)。

木村:そこはどうしたの?

みちょぱ:それでけっこうバックれるようになったりとか(笑)。

木村:え、仕事を? 撮影を?

みちょぱ:はい。最初は遊び感覚だったんですよ。ちょっとお小遣いももらえるし…みたいな。

木村:それはいくつ?

みちょぱ:15(歳)になった時なので、中3です。

木村:あー。

みちょぱ:「絶対に売れるよ」って言ってくれた副編集長がいて、その人が私のことをすごいゴリ押しをしてくれて、その時にバックれたり遅刻は当たり前で行ったりするようになったら、その時もママに「また辞めるんだ」って言われて。その一言がめっちゃカチンときて。今まではサラッと流せたというか「うん、やめたい」そんなぐらいだったんですけど、今回ばかりは何故かイラッときちゃって「じゃあやってやるよ!」みたいな(笑)。急にその一言で、なんか燃えたんですよ。

木村:いや、わかってるんだって。みちょぱの取説は、お母さんの中で、ダメになった後で「ほらダメじゃん」じゃない。ダメになる前に「また?」っていう一言でどうなるか言ってみるいう。

みちょぱ:そういうことだったのかな?

木村:お母さんの中で考えた“みちょぱ取説”の「また?」という一言で、「じゃあやってやるよ!」っていう、みちょぱが生まれ。

みちょぱ:私もまんまと乗っかっちゃったんだ。

木村:乗っかったというよりも、みちょぱのメンタルを誰よりも近くで見てきて理解した人がパスを出して、“このパス来たらやるしかねぇだろ”みたいな感じにしてもらったんじゃないですか。

みちょぱ:その一言がなかったら確かに辞めてましたから、だから今思えばありがたいパスではありましたよね。

木村:それは良かったね。

みちょぱ:良かったです。そこから本気でした。

木村:でも14くらいでしょ。今、みちょぱの話を聞きながら「おいおいバックれるなよ!」って思ってたけど、俺、前例あるわ。

みちょぱ:(笑)。バリバリ?

木村:16の時、自分のプライベートな友達がみんな渋谷にいたんで、「いや待てよ。電車ここで降りて反対の電車乗ったら渋谷だなぁ」と思って、そのまんま渋谷に行った。

みちょぱ:16歳でやってますね(笑)。最初は乗り気でなかったら、バックれたりしちゃうんですよ。

木村:うーん、だから本気スイッチっていうのが入らない限りはね。

みちょぱ:周りとの温度差とかすごく感じちゃって、それこそ本気になってからは本気でやっている人たちに対しても失礼だったなって思うようにもなったし、そこからは私も熱が入って。元々は私服企画みたいなのもやる気がなかったんです。Popteenって、とりあえず私服を1ヶ月に10体くらい用意しないといけないんですよ。そうすると買わないといけないじゃないですか。

木村:そんなに用意するの?

みちょぱ:そうなんですよ。多い時は30体とかあるんですよ。“お金ないから買えないじゃん”っていう、そういう半ギレなんですよ。ポージングとかも「こうやって」って言われても「素人だからできねぇよ」みたいな、そんな感じだったんですよ。生意気だったんで。だけど、そういうのも、ちゃんと言うことを聞いて学ぶようになったし、私服企画も、ちょっとでも安いお店を見つけて色々と着回したりとかしてたら…Popteenって、毎月毎月総選挙みたいにアンケートに好きなモデルとか書かれて、何票入ったっていうのが編集部に張り出されたりするんですよ。好きなカットはどれだったとか、好きなコーデはどれだったとか、それが本気になったら段々と上位に上がっていくようになって。そうやって数字で見えるのって嬉しくなって、ファンもどんどん増えていって、その時からSNSやTwitterも普通にあったんで、そのフォロワー数とかもどんどん伸びていって、そういうのが目に見えて嬉しくなって、そのまま上手いことやれた(笑)。

木村:今さ、ジャンルないよね。

みちょぱ:私ですか? 確かに。なんだと思いますか?

木村:ジャンル? なんだろう。「みちょぱ目線」なんじゃない。

みちょぱ:ほ〜。

木村:だって、通販番組だったりやバラエティのコメントとかもそうだけど、みちょぱ目線っていう価値観だったりとか、面白い面白くないだったりとか、興味ある興味ないだったりとか、だから「みちょぱ目線」、「みちょぱ感覚」っていうジャンルですよね。

みちょぱ:そんな新しいジャンルが(笑)。いいんですか?

木村:だってPopteenとかもそうだけど、東京ガールズコレクション的なものがあったりすると、要は支持があるから、「この人がいてくれるとみんなが見てくれるから来てもらおうよ」っていうところにいるじゃん。

みちょぱ:自分で言うのもあれですけど、はい(笑)。

木村:あんまり番組に出た時に「はい」って言わないよね(笑)。

みちょぱ:いま素直に「はい」って言っちゃいました(笑)。

木村:僕から見て思うのは、番組を作る上でもそうだし、大きなイベントだったりとか、要は注目の大きな要素というところに、今間違いなくいるんじゃないですか。

みちょぱ:ありがとうございます。

木村:笑いを追求して一生懸命やってる方とも、ちょっと違うし。

みちょぱ:そうですね。

木村:「私はモデルです」っていうのを軸にやってらっしゃる方とも違うし。

みちょぱ:違いますね。

木村:両方やってるじゃないですか。

みちょぱ:はい。なるほど。

木村:かといって、そんなにアクセル吹かしてないでしょ。

みちょぱ:いやそ…まあまあ、ちゃんと本気ではやってますよ(笑)。一生懸命やってますよ(笑)。それは芸人さんに言われます。「ガツガツしてないというか、スベっても“別に”っていう感覚がいいんだろうね」みたいな。私もいつからかはわからないですけど、“楽しいな”っていう感覚になって。

木村:良かった良かった! 楽しいと思えるようになったら強いですよね。

みちょぱ:楽しいです。今でもすごい楽しいです。

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