2018年12月16日Flow 第二十回目「拓哉キャプテン×B'z 稲葉浩志さん」 Part3
今月のゲストは、B'zの稲葉浩志さんです!
プライベートでも親交のあるお2人ですが、
今週は、リスナーからの相談に、一緒に答えていただきました!
木村:リスナーからメッセージが届いていますので、一緒にお付き合いをお願いします。
長野県 <Kすけ> 21歳 男性
拓哉キャプテン、自分には悩みがあります。
それは「好きな人」ができないのです。
過去に何度か彼女もできたし恋愛もしてきたのですが、本当に好きになれないまま終わってしまうのです。
でも「好きな人」を作りたいし、出会いたいです。
親友は自分と真逆ですぐに相手を本気で好きになってしまうタイプです。
失恋して傷つく親友をなぐさめるのですが、そんな彼を見ていてうらやましく思えます。
好きな人ってどうすれば作れるのでしょうか?
稲葉:いろんな相談されるんですね。
木村:もう、リスナーは何でも投げてきます(笑)。
好きな人がいないってことは、欲望がないんですか?
稲葉:でも、彼女もいたんでしょ? きっと、お別れしたあとに未練がないとか、恋愛しても、そのあとに傷ついたりしないんでしょ。
自分の価値観が揺らぐような、影響のある相手に会ったことないんじゃないですか? これはそういう人に出会うしかないと思いますけどね。
木村:まだ21歳ですからね。
稲葉:もっといろんな人に会った方がいいと思いますね。
木村:ラブソングがけっこう多いと思うんですけど、そういう時ってどういう構成の仕方をするんですか?
稲葉:一番言いたい感情をサビの頭にどーんとある時もあれば、例えば感情抜きで、風景だけで構成するものもあるだろうし。
木村:「ビューティフルライフ」の主題歌を現場で聞いた時に、「例えば、どうにかして君の中に入って」っていう入り口が、“なんじゃこりゃ?”と思って。
稲葉:ちょっと、妄想野郎みたいな感じですよね。
木村:あれには、超びっくりしたんですね。
「A LIFE」の時は、台本を一話から最終回まで全て渡しているわけではないのに、作品の中身が全部曲の中に存在してて。
稲葉:あの時はけっこう試行錯誤して、プロデューサーの方とかもね、打ち合わせさせてもらってディスカッションできたから良かったですよね。個人的にも木村拓哉っていう人間をわりと知ってる時期だったので、そのイメージも自分の中にあって。
きっと、最初書いた時は役柄の先生と木村拓哉っていうものをだいぶ自分の中で重なってるものが多い感じで書いてたんじゃないかなと思うんですけど。
実際にドラマを見て思うのは、木村拓哉さんっていうのはドラマでいろんな役をやられるじゃないですか? 見てると普段を知ってからだと、“この言い回し、普段もやってるし”って思うことっていっぱいあるんですよ。
木村:はい。
稲葉:じゃあ、普段の木村くんなのかなっていうふうに考えると、でも、そうじゃないし。やっぱり役の人なんですよ。
それがすごい不思議で、口調とか“こないだもこの感じで言ってたよね”みたいなところもあるんだけど、それはもう時代劇でもそうなんですよ。
めちゃくちゃ木村拓哉なんですけど、普段と同じように見えてるところがあるんだけど、やっぱでも根本が違う人間なんですよ。
「A LIFE」なんか、歌詞を試行錯誤してる時によく気が付きましたね。
“木村拓哉じゃなくて、これは沖田先生なんだ”っていうふうに、すごい不思議。普段の延長線上でやってるように見えちゃうんだけど、よく見ると違うっていう、そんな感じをすごく思いましたね。
木村:映画とか公開すると、いつもちゃんと劇場まで行ってくれて“今から見るぜ”っていう写メを送ってくれるんですけど(笑)。
いつもありがとうございます!
稲葉:こちらこそ(笑)。
木村:こんなメッセージも届いていますね。
北海道 <カヨコ>さん 28歳 女性
拓哉キャプテン、こんにちは。
先日、小学校の時の同窓会に行ってきました。
小学6年生の時の担任の先生も来てくれて、
当時、クラスのみんなで録音した「15年後の自分」というカセットテープを先生が持ってきてくれて
みんなで聞きました。
私は「15年後、東京でアパレル関係の仕事をしています!」と言っていました。
いま私は北海道ですが、アパレル会社で働いています。
特にストレスも無く楽しく働いていたのですが、同窓会での自分の声を聞いて以来、
「やっぱり東京で仕事をしなきゃ!」と強く思いはじめました。
中には「15年後の自分」通りになっていた友達もいます。
私も、頑張らなきゃと思いました。いまからでも遅くないですよね?
拓哉キャプテンどう思いますか?
木村:どうですか、遅くはないですか?
稲葉:遅くはないんじゃないですか、今、ストレスもなく仕事ができてるってことはとっても幸せな環境だと思いますけど。
きっと、このチャレンジしようと思うと犠牲にしなきゃいけないことは当然出てくると思いますけど。
東京出てきてチャレンジしようと思った時に、“やっぱり北海道の方が良かったな”なんて思うことも当然あるかもしれないし。
木村:地方の方からすると、東京ってやっぱりなんかスペシャリティな場所なんですかね。
稲葉:そうですね、僕は岡山県にいたんですけど。小学校の時なんかは、将来はカーレーサーって書いてましたね(笑)。
何も考えてなかったんですけど(笑)。
木村:僕は、動物園の飼育係って書いてましたね(笑)。
稲葉:いいですね、いいですね(笑)。その時から、しっかり「大リーグで活躍する」って言って、その通りになってる人もいるじゃないですか?
木村:いますね。
稲葉:僕はそういうタイプじゃなかったので、逆に、初志貫徹で12歳ぐらいの時に立てた目標に向かって突き進んで、それを実現する人は本当にすごいなと思いますね。わりと僕は流されて生きてきてるので。
木村:流されて今なんですか?(笑)
自分もこういう世界にまったくの興味がなかったので。
稲葉:そうなんだ、入ったのいくつ?
木村:15歳ですね。
稲葉:長いですね。
木村:でも、書類にサインをするとか、印鑑を押すとかっていうことではないので。
「ユー! 出ちゃいなよ!」っていう一言だったので。そう考えると変なんですよね
稲葉:普通じゃないよね。
木村:やったらやったで“すげー!”って思えて。でも、まだどこか舐めてて“別に本気じゃねーし”みたいな。
蜷川幸雄さんの舞台に出ることができて、そこで、この世界のこっち側の弱肉強食というか、人から拍手をいただくっていうことがどれほど大変なことなのか、っていうのを目の当たりにして。初めて“すげー”って思えて今に至りますね。流されてきましたね(笑)。
本当に動物園の飼育係、もしくはムツゴロウ王国の一員みたいな……なれたらいいな〜っていう。
稲葉:だいぶ激流に流されましたね(笑)。
木村:東京に出ること、代償はきっと何かしらあると思いますけど。
稲葉:どうしても自分がずっと思ってるんだったら、チャレンジする価値はあると思いますね。
番組では感想をはじめ、質問や相談、
動画「木村さ〜〜ん!」でやって欲しいこともお待ちしています!
M1. Still Alive / B’z
M2. 羽 / 稲葉浩志