2024年11月17日Flow 第三百二十九回目「拓哉キャプテン × 竹内まりや」Part2
今月のマンスリーゲストは、デビュー45周年を迎えた竹内まりやさんです!
ここでしか聞けないトークを、お楽しみに!
木村:ちょうど45周年。
竹内:はい。去年の11月に45周年を迎えて、もうちょっとで46周年目に入るんですけど。
そうは言っても、私の場合は本当に休み休みでやってきたので、正味25年ぐらいな感じ。内容的にはね。
木村:そうですか?
竹内:そんな感じ。本当にあっという間に。家にいることが結構多かったんで、そのゆったり感があったおかげで、逆に長く続けられたな。
だから、拓哉くんみたいに、毎日新しい仕事がこれだけあって、なお且つジャンルが全部違うじゃない。ドラマがあったかと思えば、映画とか、コマーシャル撮り、はたまたライブがあり、こうやってラジオのレギュラーがあって、取材があって…。どうやって頭の中と言うか、メンタリー、フィジカリーね、「どういうふうに自分をオーガナイズしてるのかな?」って、いつも思ってるんですよ。
そういう人、私めちゃくちゃ尊敬してるんですけど、どうやって、そういう頭の切り替えと言うか体の切り替えはしてるの?
木村:いや、切り替え…? 実感はそんなないですね。
竹内:もう臨機応変に、そういうふうにスイッチできるのかもね。
ねぇ、歌のことを話してもいい?
木村:歌のこと?
竹内:うん。拓哉くんの今回のアルバムもそうだし、グループ時代もそうだけど、ありとあらゆるタイプの歌を歌うじゃないですか。でも、自分の中で、例えば2枚目のアルバムで達郎が書いた曲は割とロックンロールな曲だったし…。
木村:そうですね。
竹内:で、どういう曲が、自分の声とか、「歌手・木村拓哉」としては、一番フィットすると言うか、好きなタイプなのかな? って。そんなことを聞いてみたいと思って。
木村:えー?
竹内:結構バリエーション広いと思うんだけど。
木村:いやでも、本当に「自分がやってみたいな。」とか、「こういうのやっぱり好きだよな。」っていうのは、やらせてもらってたんで。
でも、すごい「あ、なるほど!」って思ったのが、それこそ自分のライブ終わった後の楽屋に、おふたりがドゥーンって座ってて、「今日は来てくれてありがとうございました。」って言った直後に、達郎さんが「木村くんはね、分かった、分かった。今日ようやく分かった。バリトンなんだ。」って(笑)。
竹内:言ってたね(笑)。「バリトンだって分かった。」って。
木村:「バリトンだっていうのはもう分かった。分かった。もう分かったから、俺書くからね、曲。」って言ってくださって。
竹内:で、「MOJO DRIVE」が出来たんだよね。
木村:「MOJO…」もそうですし、「MORNING DEW」っていうのもそうだったんですけど。
「無理やり声を出さなくても、ロックできるんだよ。」って言われたあの瞬間に、本当に視界がパーンってクリアになった。目薬をポトンと落としてもらった感じ。
竹内:よく言ってたね。「ミック・ジャガーも別にシャウトしてるわけじゃないだろ?」っていうね。「ロックだからって言って、ワーッて張り上げてるっていうわけでもない感じで、ロックできるんだ。」みたいな。
木村:そう。だから、鍵盤で言ったら、右に手をずらしていかなくても、全然ロックってできるじゃんって。そういうふうに言われた時に、「あら!」っていう。
…俺の話はいいんですよ。
竹内:(笑)。私の話は逆にね、もう色んなとこでしてるし…。
「アルバム出しました。」っていうことだけが言えたらいいかなって思ってます。
木村:『Precious Days』。
竹内:10年ぶりのオリジナルアルバムなんですけど、ここ10年で書き溜めたいろんな曲、映画の主題歌とか、ドラマとかの主題歌とか、CMとか、色々入ってます。
木村:でもこれ、主題歌とか、エンディングソングとか、ジャンルがまた強烈じゃないですか。
竹内:それぞれ違うんですよね。ポケモンのNetflixが入ってたりとか、色々それぞれ違うんだけれども。
でもこの時代を反映してるのか知らないんだけど、私にオファーが来る時、「皆を励ます歌を書いてください。」とか、「この主人公が元気になるような曲にしてください。」とか、そういうオファーがすごく多かったんですよ、今回。そういうような歌が今求められてる時代なのかな?っていう感じがしたし。
例えば、拓哉くんが歌ってる「Stay Safe」とか、それから「ここにいる」とか、そういうのも、やっぱりある意味励ましじゃない。自分への励ましと同時に、人への。なんかそういうものが求められてる時代だなって思って。
拓哉くんはこれから52歳になろうとする。その頃、私ちょうど「人生の扉」って曲を書いた記憶があって、それは、「この桜をあと何回見るのかな?」って、初めてそういうことを思った年齢だったのね。
だけども、拓哉くんの年齢で今そういうふうに思うかどうか分かんないけど、今私は60代の一番最後のところにいて、これからどういう人生を歩いていくかにしろ何にしろ、「日々を大切にしたいな。」って思いがすごく増えちゃって(笑)。何て言うの?「1日1日が愛おしい」みたいな、今自分がそういう年齢になっているんだな、みたいなことも、このアルバムに集まってて。
木村:へぇ〜。
竹内:なんかね、普通のありきたりな日常がつつがなく終えられていく、って言うか、終わっていく、っていうことのありがたみみたいなものを最近感じるのは、歳なんだなと思いますね。
木村:歳っていう…。
竹内:年齢が思わせる何かっていうのは、やっぱり変化があるんですよ。どうしてもね。
「歳なのかな?」っていうのは、要するに、「自分は歳取っちゃったな。」って言うよりは、「年齢」という部分なのかな。って、そういうことの意味なんですけど。
木村:現実として。
竹内:現実としての、年齢が重なることによって、見えてくる景色が「こんなふうに見えるんだな。」とか。ただ、自分の生き方が変わっていくわけではないんですよ。
木村:だから、今のお話を聞いてても思うんですけど、年齢を重ねれば重ねるほど、豊かになれますよ。
竹内:そうなんですよ。やっぱり見えてくるものも広がるし、あと、「蓄積されていく想いが生む感慨」みたいなものがあるじゃないですか。それが豊かになっていくことは確かだから。そこは楽しまなきゃなっていう感じ。
木村:そのプレシャスですか。
竹内:そうですね。日々を面白がったり、楽しんだり、慈しんだり…っていう、そういうふうに思える自分になってるなって。
例えば、音楽の分野においては、やりたいこととか、これからこんなこともやりたいなとか、あるの? だってギターも弾けるし、ブルースハープも上手じゃん。割と。
木村:いや、もう「なんちゃって」です(笑)。
竹内:「なんちゃって」なの(笑)。でも、拓哉くんがアコースティックをジャカジャカやりながら、ブルースハープやって、歌う、清志郎さんみたいな曲? ああいうのすごい似合ってるから、ああいうのも極めればいいのにな、とか思ったり。
木村:いや、極めるのは多分相当…想像つかないですけど。
竹内:でも、それだけチョイスの幅があるってことは豊かだよね。色んなことができるが故に、色んなところからオファーもあるでしょうし。
それを横で見てて、そういう頑張る50代がいる、みたいなことが、すごく世の中の人にとっても励みになってると思う。
木村:そうですかね?
竹内:だって、例えば、「平成が生んだアイドルスターNo.1」的な「木村拓哉」っていう人がいて、それが20代だったとするじゃないですか。30代、40代、今50代にいて、健全なファミリーを持ち、お子さんも育てて…。そういったアイドルって、今までかつていたのかな? って私思うんだけど、いないのよね。
木村:(笑)。いや、でも、たまたまじゃないですか?
竹内:いや、そう自分では言うかもしれないけど、それはやっぱり相当な自分の人生哲学とか、そのエネルギーを持ってしてでないと、進んで来れない道なんだと私は思う。
やっぱり今の世の中で、色んな逆風もあると思うし、色んな意見もあると思うんだけど、それをちゃんと掻い潜るって言うか、それを受けて立ちながら進んでいくことの難しさ。70代になろうとする私でもそういうふうに思うってことは、50代の拓哉くんがそれを一生懸命やっているっていうことは、本当に皆さんにとって励みになると思うんですよね。
木村:いやでも、自分1人でやってるわけじゃないので。
竹内:うんうん、仲間がいっぱいいて、支えられて。でも、そういう考え方でアイドルやれてる人って、本当にいないから。
木村:(笑)。
竹内:私は今でも「木村拓哉」って「=アイドル」だと思ってるんで。
木村:えー!
竹内:でも、すごく今までなかった形のアイドルのあり方。だから、例えば今の20代30代で、普通アイドルって言ったらティーンエイジャーみたいなところがスタートだと思うんだけど、そういう人達にとっての大きな目標になりうると思うし。何て言うのかな? ロールモデルとしてすごいだろうなって思うんですよね。
木村:いや…、ゲストの話をしてない(笑)。
竹内:私の話はいいですよ(笑)。
木村:いやいや、駄目ですよ(笑)。
ちょっとまりやさんの話に戻っていいですか? 10年単位でしかライブをやらなかった理由とかって、何ですか?
竹内:一番大きな理由は、達郎が自分のツアーをやって、私のアルバムをやれば、あと休憩して、また自分のアルバムツアー、ってやってほしいじゃないですか。達郎の音楽キャリアを考えたら。そこにもう1つ私のライブが入ると、当然彼がバンマスとアレンジをやるから、もう出ずっぱりになっちゃって、かわいそうじゃん? っていうね(笑)。単純にそういうことなんですけど(笑)。
木村:(笑)。なるほど。
竹内:「かわいそうじゃん」って言うよりは、私自身は、緻密にレコーディングをすることが、その作業が一番好きなんですよ。
こういう曲を書いて、こうアレンジして、プレイヤーを呼んできて、こういうプレーしてもらって、自分でこういう歌を歌って、ミックスするっていう、その作業が一番好きなので、それをやってる間にもう5年6年経っちゃって、アルバムができる。そこからまたライブってなると、それのためのリハーサルで皆さん集合してって言うと、達郎バンドを借りなきゃいけなくなるし。その間も達郎はずっと活動を続けていて欲しいから。…っていう、単純にそこですよね。
木村:ほう。すごい…。
竹内:本当にプロフェッショナルなスピリットを自分が持っていたら、「いや、アルバム出したんだからツアーでしょ!」、「ツアーやったらまたアルバムでしょ!」っていう形でどんどんやれればいいんだけど。そこまで貪欲になれないと言うか、リスナーの方にお礼はしたいから、そこで「皆さんに会いたい。」っていう気持ちあるんだけど、ずらーっと日本全国をツアーして何ヶ月も外に行って、っていうことが、あまり自分の中では描けない、と言うか。
なんだろうね? そこは「達郎に任せた!」って感じ(笑)。
木村:(笑)。
竹内:だから、拓哉くんみたいに、ありとあらゆることやってる人を尊敬するんですよ。
私はたまたまそんなやり方だけど。でも、珍しく来年はライブをやります(笑)。
木村:お〜。来ました!
竹内:はい。2025年は、4月から6月まで、8都市14公演かな?
この前、拓哉くんのライブを観た横浜アリーナ。あそこもやることになってます。
木村:えー!
竹内:はい。あんな広いとこでやるんだ、と思って、ちょっとビビッてる(笑)。
木村:いやいや(笑)。もう、まりやさんの右斜め後ろには、すげーバンマスがいますから。
竹内:まぁあのバンマスがいてくれれば、心強いですよね。頑張って歌おう。
木村:それ言えるのが、またすげーんだよなぁ。
竹内:そんな感じで、ライブ頑張っていきたいと思います(笑)。
木村:(笑)。
[BGM]
カムフラージュ/竹内まりや
MOJO DRIVE/木村拓哉
Days of Love/竹内まりや
All I Have To Do Is Dream(Duet with 山下達郎)/竹内まりや
[OA曲]
M.歌を贈ろう/竹内まりや
[後TM]
M.Your Eyes/竹内まりや
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091
2024年11月10日Flow 第三百二十八回目「拓哉キャプテン × 竹内まりや」Part1
今月のマンスリーゲストは、デビュー45周年を迎えた竹内まりやさんです!
どんなトークになるのか、お楽しみに!
竹内:こんにちは、竹内まりやです。
木村:お願いします!
竹内:よろしくお願いします。
木村:いやぁ、来てくれたよ! もう色んな、うちの後輩の音楽番組だったりとか、林先生の…。
竹内:観てんの(笑)?
木村:いやいや! むしろ、まりやさんが色んな番組で、今回作られたアルバムのプロモーションをされてるのを見て、「何でうちに来てくんねーのかな?」と思ってたんですよ。
竹内:いや、そんな(笑)
木村:本当に! それこそこの間、このTOKYO FMで「まりやさん来てるよ。」っていう話を伺って、それで「じゃあ俺、挨拶しに行くわ。」って言ってお会いしたじゃないですか。
竹内:そうなんですよ。たまたま同じ日にいたのよね。
木村:そうなんですよ。ちょうどこのスタジオだったんですけど。このスタジオに僕がお邪魔して、「じゃあ失礼します。自分のラジオやってきまーす。」って言って戻っていった時に、スタッフに「まりやさんって(出演)無理なのかな?」って言って(笑)
竹内:そうだったんですね。ありがとうございます。嬉しいです。
この番組はよく聴かせて頂いてますし…。
木村:本当ですか!?
竹内:うん。天海さんがゲストだった時も、私あのドラマすごく好きで観てたから、「どんなお話かな?」と思って興味深く聴いてたんです。「なかなかお呼び掛かんねーなー。」と思ってた(笑)
木村:(笑)
いやでも、今回の自分が作らせていただいたアルバムがあったんですけど…。
竹内:『SEE YOU THERE』。
木村:はい。そちらの方に楽曲を提供してくださいました。
竹内:ありがたいことに書かせて頂いて。
木村:いやいや、それはもう俺の言葉ですから。本当にありがとうございました。
竹内:いやいや、本当に楽しく書かせて頂きました。
「10月の恋人たち(Lovers in October)」をね、書かせて頂いて。皆さん、錚々たる作家の方が並んでいらして、私が書くんだったら、なんか若き日の取手くんが恋してるみたいな、ちょっと奥手な感じの男の子がこれから恋にときめく、みたいなシーンを思い浮かべながら書いたんですけど。
そういうタイプの曲をレトロなメロディーで書く人は多分いないだろうから、これを歌ってみてほしいな、って出したら、多保さんの編曲がかっこよくてね。ギターサウンドで。
木村:いやちょっとね、まりやさんを前にこれを話していいのかどうか、すごく迷うんですけど…。一番最初に頂いた、「こんな雰囲気どうかしら?」っていうデモがあったじゃないですか。
竹内:うんうん、あったね。
木村:もうあれを聴いた時に、イメージと言うか想像したんですよ。きっとアルバムを作るってなると、それをステージ上に持っていく。で、オーディエンスのみんなに聴いてもらう。っていうのが、僕はアルバムのゴールだと思ってるので。その想像した自分が、ものすごく照れくさくなっちゃうんで(笑)
竹内:だろうね(笑) そう言ってたもんね。
私は間奏の中にセリフまで入れてたじゃん(笑) 「これ言って欲しいな。」ってセリフあったんだけど、「言わねーだろうな。」って思ってたら、やっぱりその通りだった。
木村:自分がステージ上で、客席の皆にこの曲をそのままやった場合、「俺立ってられるかな?」っていう(笑)
竹内:照れくさすぎてね。
木村:はい。それで…。
竹内:「ロックサウンドにしちゃえ!」ってなったの?
木村:そうです。
竹内:でも、それが正解だった。
木村:マジですか?
竹内:私あれがすごい新鮮で。なんかビーチボーイズスタイルのコーラスが入ったポップスに仕上げれば、それなりに聞こえるとは思ったんだけど、「こう来たか!」っていうアレンジだったから。それが拓哉くんにぴったりだった。本当に良かったなと思って。
木村:へ〜。今ライブの話になりましたけど、横浜アリーナの方にも来てくださって。
竹内:はい。見せて頂きました。初めの日だったんで、さんまさんも来られてたんですよね。
木村:あ〜、そっちの日ですね。すいません。何か色々ご迷惑をお掛けして。
竹内:いえいえ。すごい楽しかったし、さんまさんの歌詞もすごく素敵だなと思った。『SEE YOU THERE』に入っている「メニュー」だったっけ?
木村:(笑) はい。
竹内:あれも聴けたし、良かったし。
でも何しろ、私この前このスタジオでも言ったと思うけど、拓哉くんの歌がすごく進化してたのね。すごい丁寧に歌ってるって言うか。何だろう? 心を込めてちゃんと1つずつを歌っているし、尚且つ、曲調に合わせて歌い方を少しずつ変えてたじゃない。ロックはロックで、バラードバラードで。でもちょっとハードなやつって言うかステップ踏んでやるやつはそれなりにとか、主張するのはちゃんと声を張り上げて、とか。「すごい進化してる。」と思って、感動しましたよ。お世辞じゃなく、本当に。
木村:(笑) いやいや、ありがとうございます。
竹内:いやでも、良いライブでした。本当に。ファンの皆さんも本当に熱かったよね。いいもの見せてもらいました。
でもそう考えたら、拓哉くんとの歴史と言うか、出会いを辿って考えると、1995年の「今夜はHearty Party」の時が出会いじゃないですか。
木村:そうです。
竹内:だから「もう30年近くか〜。」と思って。こうやってマイクを前にして喋るなんてことがそれまでなかったから、何か微妙な感じがして(笑) すごい古い知り合いなのに。
木村:(笑) いやもう本当に、今でも「Hearty Party」っていう、すごいカジュアルでポップでおしゃれで、っていう曲なんだけど、その「今夜はHearty Party」ってタイトルを聞いただけで、俺緊張しますから。
竹内:あーそう。だけど全然緊張の素振りも見せないで、1人でランクル乗ってやって来たの。私と達郎はそれにまず驚愕して。「え、1人で車を運転してやって来たよ。」、こんなチェーンベルトかなんかじゃらじゃらさせて(笑)
木村:(笑) はい。
竹内:でもすごく礼儀正しかったの覚えてるし。で、当時22歳の木村拓哉さんがですね、本当に頑張って私達の指示通りの言葉とかを囁いてくれたりとか。
木村:いやいや、だってさ、竹内まりやさんが、「今夜はHearty Party」という曲の中で、歌詞の一節に自分のことを表記してくれている、と。「え〜、マジ?」ってなって、「『良かったらその曲のレコーディングに参加しないか?』って言われたけどどうする?」って言われて。
竹内:普通「ノー」だよね。
木村:いや、「ノー」じゃないじゃないですか。
竹内:っていうか、「キムタクさえも かすむような男」っていうフレーズがある中で、キムタクさんが出てくる、ってさ、「失礼じゃん。」って普通思うから。「まぁこれ駄目元で言ってみようか?」って言ったら、「やります。」っていう返事が来た時、「え〜、マジ?」って。
木村:いや、それはやりますよ!
竹内:いや〜、あれはびっくりでしたよね。
木村:それで僕は、「俺この後竹内まりやさんと会うんだな。どんな感じなのかな?」みたいな感じでいたら…。わかります? 100%頭ん中が「アーティストの歌を歌っている、シンガーソングライターの竹内まりやさんに会える」っていう、「ちょっと綺麗なお姉さんに会える」っていう頭で俺行ったんですよ。
竹内:(笑) マジで? だいぶ外れたね(笑)
木村:で、パッてスタジオに行ったら、綺麗な年上のお姉さんより先に…。
竹内:プロデューサーがいた?
木村:プロデューサーと言うか、「えっ? 何で『クリスマス・イブ』がいるの?」っていう。
竹内:あ、そんな感じだった? でも、私のプロデューサーだから、普通にいるって想定するかな、と思って。
木村:しないでしょう。それはしないっすよ。
竹内:そうだったんだ。でもあの時、平然とやって来たよ。「ちわーっす。」みたいな感じで。
木村:いや、多分ね、言葉を失ったんだと思います。
竹内:いやいや。それで、一番驚いたのは、「愛してるよ。」とか、「パーティーやろうよ。」とか、そういう言葉をいっぱい録ったじゃないですか。その後に、「こんなに言葉録ってくれるんだったら、せっかくだから『twinkel twinkel』のところのハモリも一緒にコーラスでやったらどうかな?」って私が提案したら、「いいっすよ。」って言って、達郎と私の真ん中に挟まれて、1本のマイクで、『baby baby yeah』って歌った時に…。だって初めてじゃん。この曲聴くのも、それからそこにそんなフレーズが入るのも。でも私が1オクターブ上で歌ってる部分の、ちゃんと1オクターブ下をバシッと取って、『twinkel twinkel yeah』って歌った時、「すげ〜。」と思ったの覚えてる。
木村:何ですごいんですか。
竹内:だって拓哉くんステップ踏んでたよ、あの時。
木村:え? え?(笑)
竹内:平然とやってたことにまず驚きました。平然を装ってたってこと?
木村:装ってたって言うか、たまたま平然に見えたんじゃないですか?
竹内:うん、まぁそうかもしれない。落ち着いて見えたよ、すごく。で、すごく礼儀正しかったから、「やっぱただもんじゃないな。」って(笑) 私『Expressions』の曲目解説にもそのエピソード書いてるけど。「ただもんじゃねーなぁ。」ってすごい思いました。それは当たってましたね。
木村:いやいや。 今まりやさん言ってくれたけど、「何で俺が真ん中に挟まれてんの?」っていう状況で、「プロデューサー」ってさっきも仰いましたけど、山下達郎さんがこっちにいて、竹内まりやさんがここにいて、で、挟まれてる自分っていうのが、何だろうな? ないでしょ? 普通はないと思います。
竹内:なかなかそういう形でのコーラスはないですよね。たまたま「あのフレーズを一緒に歌いたい。」っていうふうに提案して。
でもあれがあったお陰で、やっぱり違うよね。
木村:そうですか?
竹内:「かすむような男」じゃない本人が歌ってるわけですから(笑) だから、なんかすごい楽しい思い出の詰まった曲になりましたよね。
木村:いやもう、自分の経験の中では、何なんだろうな? ほら、思い出を陳列できる棚があったとしたら、すごく目の行く場所に置いておける思い出と言うか。
竹内:そうなの? じゃあハッピーな思い出じゃん?
木村:いや、ハッピーですよ? 結果、ハッピーなんですけど、バックストーリーが濃すぎて(笑)
竹内:容易には取り出せない(笑)
木村:そうそう。なかなか(笑) 飾ってるのに、それを手に取ってっていうことはなかなかしないっていう。
竹内:なるほど。でも良かった。あの出会いがあってこその今だし、しかも30年経ってるってちょっと信じられないよね。
木村:そうですね。
竹内:でも、元々「Hearty Party」で「キムタク」というワードを入れようと思ったきっかけが、1994年に私がベストアルバム『Impressions』出した頃に、知り合いの人のお子さんが、「おばちゃん、芸能界にいるんだったら、木村拓哉さんのサインを貰ってくれる?」って仰って。で、「ごめん。おばちゃんその人知らない。」って言って(笑) 「えー、知らないの?」って言って。
それでしばらくして、何となく「あすなろ白書」っていうドラマを観てて、「眼鏡掛けてやってるこの人は誰だろう?」って(笑) 「なんか私この演技好きだな。」と思って観てたら、最後にクレジットが「木村拓哉」で、「あ、あの女の子が言ってたこの子だ!」っていうのが一致したんですよ。
木村:へぇ〜。
竹内:それで、何かあれよという間に「キムタク」っていうワードが1人歩きをして、何となく「あ、分かった。この人。」ってなったから、「ケンタッキーフライドチキンのコマーシャルソングで、パーティーソングを作ってください。」って言われた時に、「女の子が失恋しちゃって、次に恋する時にはもうキムタクさえも霞むような男と恋する」みたいな、そういう女の子が集まってるパーティーをイメージして作ったの。だから、この「キムタク」っていうワードを頂戴しようかな? って。それで書いたんですよね。
木村:お〜。いやぁ、何か「イェーイ。」って感じ(笑)
竹内:懐かしいですよ。そういうこと考えると。
木村:そうっすね。30年前なんですね。
竹内:ね。
[BGM]
M.“10月の恋人たち(Lovers in October)”/木村拓哉
[OA曲]
M.今夜はHearty Party/竹内まりや
[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091
2024年11月03日Flow 第三百二十七回目
今週も、皆さんから頂いたメッセージをご紹介します!
いつもたくさんのメッセージありがとうございます。
まずは、先日発表になったスペシャルドラマと映画についてのメッセージから。
【東京都 akane 31歳 女性】
拓哉キャプテンこんにちは!
グランメゾン東京スペシャルの放送日、そしてグランメゾンパリの公開日が発表になりましたね!
スペシャルの放送日が、5年前の連ドラの最終回の日、そして映画の公開がその翌日なんて、運命でしかなく、とっても興奮しました!
山下達郎さんの「Sante」も素敵ですし、LIVEでも「RECIPE」を歌ってくれて、さらに新しいティザー映像も流れ始め、2ヶ月後が楽しみです!!
PS:ネタバレにならない程度で良いのですが、キャプテンが一番美味しかった劇中のお料理を教えてください!
木村:こちらスペシャルドラマ「グランメゾン東京」の放送日時が、12月29日夜9時。っていうのが決定になった、と。そして、そちらの方にゲストとして、出演者の窪田正孝さんだったりとか、北村一輝さんの出演も発表された、ということで。
スペシャルドラマの方なんですけど、前作の舞台となりましたグランメゾン東京。早見倫子シェフが、東京のミシュランで三つ星を見事獲りまして、最終回を迎えさせてもらったんですけども。そのグランメゾン東京が、今、あのコロナ禍のパンデミックな状況をどう過ごしたのか、っていうこともやらせてもらってるんですけど。
今現在のグランメゾン東京、早見倫子さんも頑張ってます。スタッフ、料理人の皆も頑張ってる。でも、「パリにいた尾花夏樹にその今のグランメゾンがどう映ったのか?」っていうのが、今回の「グランメゾン東京スペシャル」では描かれておりまして。
そして、そのスペシャルの翌日に公開になる「グランメゾン・パリ」なんですけども、その前日29日に皆に届けることができる「グランメゾン東京スペシャル」の方で全て描かれてるので、それを観て頂いて、映画を観て頂くと、一番スムーズな一連の流れになって頂けるんじゃないかなとは思っております。
この間、零号試写っていうのを観させて頂いて。撮影に参加してくれたスタッフの皆だったり、共演者では僕の隣に京香さんが座ってくださって、反対側の席を1個飛ばしたところにミッチーが座って、ミッチーの向こう側にAぇ! groupの正門が座って、僕の後ろに冨永愛ちゃんが座ってくれて、斜め後ろにいっくんが座って、皆でバーっと観て。
最後、その試写室の空間に、「監督 塚原あゆ子」っていうテロップがバーンと流れてって、ふって試写室に明かりがファンッてもう1回入った瞬間に、「逆にこれ大丈夫なんですか?」って思ったぐらい、試写室なのに、すげえ拍手が起こったんですよ。うわーって。
「いや、自分たちが現場にいて、自分たちで作り上げたものに対して、こんなに拍手ってありなのかな? でもすごい嬉しいな。」っていう気持ちになって。思わず、横で見てくださっていた京香さんに「ありがとうございました。」って手を出したら、「握手じゃ済まないね」っていうハグに流れていって、「ありがとうございました!」ってハグして頂いて。
で、パッて反対側を見たら、ミッチーがこっちを見てくれてたんで、ミッチーに「ありがとう!」って言って手を差し出したら、ミッチーが「たっくーん!」って言って握手してくれて(笑)
それで後ろをパッと見たら愛ちゃんが僕に拍手してくれていたので、「ありがとうね。」って手を差し出したら、「素敵な作品になったわね。」って言って握手してくれて、「ありがとう、ありがとう。」って言って。
斜め後ろの、愛ちゃんの隣にいた沢村さん…いっくんのことをパッて見たら、もういっくんがじゃじゃ泣きしてて(笑) そんでなかなかこっちに手を出してくんないから、「とりあえず握手してもらっていいかな?」って俺が言ったら、「もう何なんだよ!」っていう、「いっつもそういう! もう! もう何なんだよ!」とか言いながら握手してくれました(笑)
メールにakaneから質問が来てて、最後、「一番美味しかった劇中のお料理は何ですか?」っていうのが、あったんですけど…。
いやぁ〜、どれも美味いんだよね。本当に。お陰様で、もう本当に素晴らしい時間を過ごさせて頂きましたね。だから撮影以外の部分でも美味しい経験をすごいさせてもらったし。劇中でも、美味しいものに巡り合ったし。いやもう、素晴らしかったです!
ぜひ皆さん、楽しんでほしいと思います。
スペシャルドラマ「グランメゾン東京」、そして翌日公開になります「グランメゾン・パリ」をお楽しみに!
続いては、横浜アリーナでの神奈川公演に来てくれた方からのメッセージをご紹介します!
【埼玉県 あきちゃん 29歳 女性】
初めてメールを送ります。
わたしは、先日友達に誘ってもらって木村さんのコンサートに初めて行きました。
生の木村さんを見るのも初めてだったので、終始興奮してました。
しかもMCでさんまさんが出てきて、トークが面白すぎて笑い転げました笑
木村さんのパフォーマンスに元気をもらいました。
また会える日まで胸を張って生きていこうと思います。ありがとうございました!
木村:早速名前が挙がってますけども、そうなんですよ。横浜アリーナは2日間、13・14日ってやらせてもらったんですけど、13日のライブの方で、お正月番組のフジテレビでやらせてもらってる「さんタク」の収録をさせてもらうという流れになりまして。それでさんまさんも実際に来てくださって。
だから「さんタク」の出演者でもあるさんまさんでも来てくれたし、今回のアルバムの「メニュー」という曲の作詞家の先生としても来てくれたんですけど(笑)
もうね、すっげー「緊張120%!」みたいなさんまさんがステージに上がってくるんですよ。
120%緊張のさんまさんの目から伝わるテンションって、実はすごくて。「この約1万5000人を、もう隙間なく笑わせたるぞ!」っていう、もうね、完全に肉食獣が捕食前の目をしている、みたいな。「わかっとるよな、お前。」っていう目をしてくるんですよ(笑)
「うわー、スイッチ入ってるなー。」って、「うわ、緊張してるなー。テンション高いなー。」って思うんですけど、みんなウワーッと盛り上がってくれて。もうね、あれを体感しちゃった後のさんまさんの「お、いいね、いいね!」っていう、もうそのチャンネルにカチャンッて入った瞬間の、かたや相方としての自分の「終わった…。」っていう(笑)、「しばらくこれ続くぞ…」っていう。いや〜、長かったわ…。
それで、もちろんライブの方は最後まで観てくださって、「いや、ほんまお疲れ、お疲れ。」って言って会場を後にしましたけど。
ある意味、そうね…僕も疲労度が違いましたよね。
その模様は、お正月の「さんタク」の方で皆さんにお届けできると思うので、是非是非、楽しみに待っててほしいと思います。
続いては、横浜アリーナに来てくれたメンズからのメッセージです!
【長野県 ゆうき 10歳 男の子】
拓哉さん、こんにちは!
僕は長野県に住んでいます、5年生の侑希(ゆうき)です。
日曜日に横浜のライブに行きました。初めて拓哉さんに会えて応援できてうれしかったです。
たくさん踊るのに、歌もすごくて感動しました。
僕のお母さんは一年前に大きな病気になってしまいました。
入院したり、たおれちゃったり、僕も心配でへこんだりしました。
でも、お母さんはいっつも「くさらないぞー負けないぞー乗り越えるぞー」って言ってました。
横浜のライブで拓哉さんのお話を聞いてたら、お母さんの言ってる「くさらないぞー」の意味がすごくわかりました。
拓哉さんとの約束があったからなんだなと思いました。
拓哉さんありがとうございました。
僕は陸上クラブに入っています。
1000メートルの競技に出ています。
なかなか自分のベストタイムをこうしんできなくて、へこんだり、つらくなったりします。
もっとメンタル強くなりたい!!と思うけどダメな時もあります。
横浜で拓哉さんが「へこんだっていいんだ!それでも胸はって」って言ってくれたので、僕はすごく心がじんわりとなりました。ありがとうございました。
またライブがあったら応援に行けるといいなあと思います。
また家族みんなで行きたいです。
いつか拓哉さんとグータッチできたらうれしいです。
それが僕の夢です。
木村:いや〜、すごい破壊力があるな、この10歳のゆうきのメールは(笑) びっくりしたー。
「お母さんの言っている「くさらないぞー」の意味がすごくわかりました。」とか、やっぱりゆうきも、家で病気と向き合っているお母さんのことが非常に心配だったんだな、っていうのがこれを読むと伝わってくるし。
逆にね、ライブの会場で、「あー、お母さんはこの人とそういう約束してたんだ。だからああいうふうに言ってたんだ。」っていうのを、しっかり何の説明もなしに感じ取ってくれている。そんな10歳の男の子がいてくれたっていうのは、非常に、僕自身の力にも相当なりますね。
いやでも、「またライブがあったら参加したいな。」って言うんじゃなくて、「またライブがあったら応援に行けるといいなと思います。」って言うのも、非常にどストレートに、「俺はやっぱ皆に応援されてるんだな。」っていう(笑)。「応援してもらってあれが成立してんだな。」っていうのを、すごいしみじみ理解できますね。こうやって読むと。
僕自身も、いつかゆうきとグータッチだけではなく、ハイタッチできたら…。ハイタッチした後にグータッチかな? したいなと思いますね。
本当に素敵なメッセージを、逆にゆうきから頂きました。ありがとうございます。
今の紹介させてもらったゆうきじゃないですけど、たくさんの皆さんの気持ちとパワーっていうのを、僕はステージ上で頂いてるし、本当に皆さんのエネルギーと言うか、パワーは届いてるなって実感してます。
1人じゃ何もできないので、皆がいてくれるからこそ、自分がここにいることができるっていうふうに、「“僕でいさせてくれて”ありがとう。」という歌を、あなたに歌ってます。
「TAKUYA KIMURA Live Tour 2024 SEE YOU THERE」、このあと11月の愛知、12月の宮城、そしてラスト12月25日、クリスマスの福岡公演まで駆け抜けてみようと思っております!
11月23・24日、ポートメッセなごや第1展示館、そして12月14日、宮城セキスイハイムスーパーアリーナ、そして最後が12月25日クリスマスの日に、マリンメッセ福岡A館にお邪魔しようと思っております。
SEE YOU THERE! みんなと会えるのを楽しみにしております!
[OA曲]
M.ここにいる/木村拓哉
[後TM]
M.“10月の恋人たち(Lovers in October)”/木村拓哉
2024年10月27日Flow 第三百二十六回目
今週は、皆さんから頂いたメッセージをご紹介します!
いつもたくさんのメッセージありがとうございます。
まずは、先日届いた悲しいニュースについてのメッセージから。
【福島県 なつき 52歳 女性】
俳優の西田敏行さんがお亡くなりになってしまいました。
子供の頃にドラマ「西遊記」で猪八戒(ちょ はっかい)を演じる西田さんを見て以来、ずっと大好きな俳優さんでした、とてもとても悲しいです。
木村さんは「華麗なる一族」や「アイムホーム」などで共演されていましたが、木村さんにとってどんな方でしたか? 西田さんとの印象的な思い出などありますか?
木村:僕もあの訃報を耳にした時には、何か、非常に落ちてしまいましたね。
実際76歳というお年だったらしいんですけど。
メールをくれたなつきは、作品を2つほど、『華麗なる一族』だったり『アイムホーム』だったり、挙げてくださってるんですけども。
僕は1998年だったと思うんですけど、TBSの時代劇のドラマで『織田信長 天下を取ったバカ』っていう作品があって、その作品の中で、西田さんが義理の父、斎藤道三っていう「蝮(まむし)の道三」をやってくださって、一緒に撮影をしたのが、初めてご一緒させて頂いた感じだったかな?
でも本当に、僕自身もなつきと同じように、子供の頃『西遊記』で、堺さんが悟空をやられてて、夏目雅子さんがお師匠様をやってて、で、沙悟浄やってたのが岸部さんですよね。で、猪八戒で西田敏行さんっていう。
もうあれは見てたな〜。本当に見てた。「うわ、面白い!」って思ってたし、すごいエンターテイメントを、わくわくさせてもらったっていう意味でもすごい見させてもらったし。
西田敏行さんって、実在された植村直己さんの物語をやられたりとか、そういう作品がすごく多くて。僕は知らないうちに好きな方になってましたね。
そういう方が、それこそ先輩の男闘呼組が『オトコだろッ!』っていうドラマをやってたんですけど、そこにいらっしゃったペンションのスタッフの…もうだから、そこの親父、みたいな感じで、男闘呼組のメンバーの皆さん達と毎週喧嘩するっていう役やってくださってて。
僕ね、若干趣味で釣りとかもやってたんで、『釣りバカ日誌』をやられてたのを見てた。実写版。
だから、何だろう? 本当に好きな俳優さんになるのが当然の、視聴者と出演者、っていう感じだったので。
それこそ、自分が若かりし頃の信長をやらせてもらった時に、義理の父の斎藤道三を西田さんがやってくださるって、実際に現場でお会いして「よろしくお願いします。」ってご挨拶させて頂いた時に、「よろしくね」だったり、「素敵だね」だったり、「こちらこそよろしく」だったり、「一緒に楽しもうね」だったり、その全てが込められたような「こんにちはこんにちはこんちは〜。」って言ってくれて。それでもう次の瞬間、ふってそのシーンの撮影をさせてもらったのを覚えてるんですけど。
いや〜、他にも、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』でも機関士の役をやってくださったりとか、そこでも「あ、お久しぶりでーす。よろしくお願いしまーす。」って言ったら「あ〜〜〜!」って言って。もういっつも笑顔なんですよね。
で、すごい印象的に覚えてるのが、『華麗なる一族』で、その時も義理の父だったんですけど、唯一味方してくれる義理の父の役をやってくださったんです。
もの凄い名立たる出演者がうわーって一同に会する、政界のパーティーみたいなシーンを、「今から撮ります」っていうロケ現場で、西田さんがそのシーンでご自身が担うセリフを入れられてるそのテーブルに、ちょっと待ち時間があったので、僕も同席させてもらったんですけど。
その時にね、すごい印象的なのが、簡易的なプレーヤー…、今で言う、皆が持ってるスマホみたいなので、ジャズかな? を、薄ーく流しながらセリフを覚えられてて。「覚えてる」って言うか、ちょっと書き込み入れたりとか、西田さんなりのアレンジをちょっと加えてみたりとか、されてたのをすごく覚えてて。
音楽を流しながらセリフを入れるっていう作業を、僕はあんまりしたことがないので、思わず、「え、いつも西田さんって、そうやって音を一緒に流しながら、本を入れたりするんですか?」っていうふうに質問したら、「うん〜。」って言って、「ん〜だって気持ちいいじゃん〜。」って言って。
「その返しですか?」っていう(笑)。「だって気持ちいいじゃん〜。」っていうふうに言ってくれて、「はぁ〜…」っていう。
その質問させてもらった時に、要は、「セリフを体に入れるっていうことを、気持ちいいことに変換しちゃうんだ。」っていうのを、すごく覚えてるなぁ。
いや、常に笑ってくれてた。本当。
この間、その訃報を聞いた時は、本当に止まったな…。うん。
今は逆に、ああいう素敵な現場の過ごし方とか、作品に対する向き合い方もそうですけど…。自分に真似はできないと思うんですけど、本当に素敵な先輩が、現場でこうやって俺に接してくれたなっていうのを忘れずに、自分も色んな作品に向き合っていきたいなと思いますし、「本当にたくさんの笑顔をありがとうございました。」っていう言葉もそうですし、「本当に素敵な作品をありがとうございました。」っていうふうに言いたいですね。
もう、虹の橋を渡った向こう側では、きっと、好きな「気持ちいじゃ〜ん。」っていう音楽を聴きながら、大好きなお酒だったりとか、楽しんで頂きたいなと思いますね。
ここからは、先月末からスタートしたコンサートツアー「SEE YOU THERE TAKUYA KIMURA Live Tour 2024」に参加されたクルーからのメッセージをご紹介します。
たくさんのメッセージ、感想をありがとうございます!
木村:現在、9月29日・30日の大阪公演だったりとか、10月13日・14日の横浜アリーナの公演を終えたところなんですけれども。
まずはこの大阪の方に参加してくれた方のメッセージを、何通かご紹介させて頂きます。
【大阪府 Yumiko 56歳 女性】
キャプテン!こんにちは!
「TAKUYA KIMURA Live Tour 2024 SEE YOU THERE」始まりましたね。
初日の大阪に参加しました。キャプテンがステージに登場する時「声を聴かせてくれよ」って言われて声を出していいんだ!ってハッとしました。
どれくらいの声を出したらいいのか最初は戸惑ったけど気付けば自然と規制前の声出しになっていました。
この2年間辛いこと、しんどいことあったけど、腐らず乗り越え、キャプテンに会うことができました!
これからは胸を張って進んで行きます!
その先にキャプテンが待ってくれていると思って!
【三重県 なる 18歳 女性】
キャプテンこんにちは!初メッセージです!!
2024年のライブ、「SEE YOU THERE」が始まりましたね!!
私は大阪公演に参戦しました!
受験やコロナ禍でなかなか行くことができず、10年ぶりにやっとキャプテンに会いに行くことができて本当に嬉しかったです!!
早速、実習で壁にぶつかってしまいましたが、キャプテンが「胸を張っていてください」とおっしゃっていたことを忘れずに頑張って乗り越えていきたいと思います。
また母と一緒にキャプテンにお会いできる日を楽しみにしています!
木村:ありがとうございます。
およそ2年半ぶりぐらいだったのかな? やっぱり自分自身も、非常にこの瞬間をどっかで待ってたんだなっていうふうに思う、そんな空間だったし、やっぱりとんでもない嬉しい感情に包まれましたね。
何だろう? 僕も、この瞬間をすごく待ってたなっていうふうに思ってたのと、皆が待っててくれた感のちょうど接点が、この瞬間にピタッて嵌ったなっていう、そんな空間だったかな。もう堪らなかったですね。
続いても、大阪公演に来てくれた方からのメッセージです。
【大阪府 あい 32歳 女性】
キャプテンこんにちは!先日、「SEE YOU THERE」大阪公演にお邪魔させていただきました!
前回のツアーでは出せなかった声をたくさん叫ぶことができて、最高に楽しかったです!!
実は今回の大阪公演では、私の長年の夢を叶えることができました…!
それは、遠距離をしていた彼と今年結婚し、7月に神奈川から大阪へ引っ越してきました。
2歳の頃からキャプテンのことが好きな私は、キャプテンのことをもはや家族のような存在だと失礼ながら勝手に思っているので、いつか旦那さんを連れてキャプテンに結婚報告がしたいとずっと夢見ていました。
当日は旦那さんとお揃いのツアーTシャツを着て、「私たち結婚しました!」の団扇を作って、会場に向かったら、なんとアリーナのトロッコ横!そこで一方的に結婚報告をさせていただきました!
視界に入っていたかは分かりませんが、私は旦那さんを連れてライブに行き、一方的にキャプテンに報告ができただけで大満足で、本当に嬉しかったです!
旦那さんは初めてのライブでしたが、キャプテンが客席に向かって「メンズー!」と叫んでくれた時には控えめに「うぇーい」と言ってくれたり(笑) 家に帰ってからもずっと歌っていたり、とても楽しんでくれたみたいです。
新しい環境に慣れるまで大変でしたが、引っ越してきてすぐにキャプテンが大阪に来てくれて、この大阪公演があるから頑張ることができました!
これからもずっと応援させてください。本当にありがとうございました!
木村:いやいや…。お礼を言うのはこっちだよね? 新しい家族と言うか、出会った旦那さんを連れて、共にあいがライブに来てくれたことに対して、本当にありがとう。なんですけど。
家族のような存在として認知をしてくれて、「結婚したら報告しないとね。」みたいなその感覚を持ってくれたことに対しても、ありがとうですし。本当にそういう存在にしてくれて嬉しいですね。
『パワーをもらえました。』っていうメールが多いんですけど、何だろうな? これ、俺の言葉なんだよな(笑)。これこそが「俺のセリフ!」っていうやつですよね。…っていうふうに思います。
ということで、このメールをくれた大阪府のあい、32歳、女性。結ばれた旦那さんと共にライブに来てくれたということもありましたし、お2人に「結婚おめでとうございます」も含めて、まりやさんが書いてくれた「“10月の恋人たち(Lovers in October)”」というナンバーも今回ライブでやらせてもらってるので、大阪府のあいちゃんにこの曲を贈らせて頂きます。
メールをくれた大阪府のあいちゃん、結婚おめでとう。
改めまして 「TAKUYA KIMURA Live Tour 2024 SEE YOU THERE」、この後は、愛知、宮城、そしてラスト12月25日の福岡公演まで駆け抜けてみようと思っております!
11月の23日・24日は、ポートメッセなごや第1展示館、そして12月14日が、宮城セキスイハイムスーパーアリーナ、12月25日が、マリンメッセ福岡A館の方でお邪魔させて頂こうかなと思っております。
来てくださるという方、皆と会えるのを非常に楽しみにしておりますので、ぜひぜひ良いコンディションでお越しください。お待ちしてます!
[OA曲]
M.“10月の恋人たち(Lovers in October)”/木村拓哉
[後TM]
M.ここにいる/木村拓哉
2024年10月20日Flow 第三百二十五回目「拓哉キャプテン × Perfume」Part3
今月のマンスリーゲストは、Perfume、あ〜ちゃん・かしゆか・のっちの3人。
彼女たちとのトークセッションも今週がラストです。
そして、Perfumeにとっての「人生の1曲」も伺います。
木村:ここからは、この番組Flowに届いてるリスナーの皆からのメッセージに、Perfumeの3人にもお付き合いをして頂こうかなと思うんですけども、よろしいでしょうか。
Perfume:はい!
まずはこちらのメッセージから。
【福岡県 アオイ 19歳 女性】
拓哉キャプテンこんにちは!わたしは今年19歳になりました。
キャプテンは19歳の頃、既にお仕事を始めていたと思うのですが、わたしは大学在学中なので何の職にも就いていません。
19歳は10代最後、ラストティーンの年ということもあり、何かしておくべきなのかなあと考えています。
挑戦することは大事なことだと思いますが、わたしは失敗することや面倒なことが嫌いで、つい逃げてしまいます。
そこで、いつも挑戦し続ける拓哉キャプテンの原動力になるもの、めげない理由が知りたいです。
わたしにとって、キャプテンの生き様は格好良くて憧れなので、教えてくださると嬉しいです。
木村:今日のゲストは、正しく挑戦し続けてる皆さんなので、この19歳のアオイちゃんに何か言ってあげられるようなことってあったりします?
かしゆか:まさに、私たちも大学生の時に「ポリリズム」だったので、そこから大忙しになってね、仕事と学業の両立させてました。
あ〜ちゃん:そうやね。
かしゆか:大変な中、通って。でも「テレビに出るってこういうことなんだ。」みたいな、慣れない仕事を一緒にしながら、失敗を繰り返しながら、頑張ってましたね。
木村:「ラストティーンに何かやっておくべきなのかな?」っていうアオイちゃんに、何かパスを出すとしたら、どんなパスがありますか?
あ〜ちゃん:10代最後さ、有香ちゃんでんぐり返ししてたよね。
木村:何? ん?
かしゆか:したした。会社の廊下ででんぐり返ししてました。
木村:それは何故?
かしゆか:そういうふざけたことができるのは、10代だけかなと思って(笑)。
木村:マジ?
かしゆか:はい。
あ〜ちゃん:会社のアミューズの色んなところででんぐり返しして、それ写真撮ってもらったりして。
木村:じゃあそれ以降はでんぐり返ししてないんですか。
かしゆか:それ以降はほぼしてないと思います。
あ〜ちゃん:確かに、大人になったらでんぐり返しする機会ないもんね(笑)。
かしゆか:人生でなかなか、もう(笑)。大人になったらすることないかも知れない(笑)。
木村:でも、「失敗すること、面倒なことが嫌い。」って。失敗することって、皆も嫌ですよね。失敗は。
のっち:確かに若い頃は、失敗するごとに、毎回最高に落ち込んでたんですけど、周りの大人たちが、それこそテクノロジー系の方たちとかだと、失敗すると何か嬉しそうなんですよね。
「失敗する」と言うか、「上手くいかなかったら、そこから何を改善すればいいか。」っていうふうに、次、また次をどんどん見ているので、失敗することが怖くないと言うか。
リハーサルを上手くやるということではなくって、何か間違ったりとか、何かうまくいってないところを見つけるためのリハーサルだったりとかもするので、失敗がどんどん怖くなくなっていく。
木村:要は、「失敗」っていう文字面だったり音の響きが、きっとアオイちゃんも捉え方として嫌なのかなって、今のっちの話を聞いてて思ったんですけど。
やっぱり、「いつからが駄目」とか、「19歳は10代最後、ラストティーン」っていうふうに思えば思うほど、自分の振り幅も狭くなっちゃうだろうし、俺それはないのかなと思うんですけど、皆さんどう思います? 何かある?
さっきかしゆかは、「でんぐり返しまくった」っていうのはあったけど、でも結局、継続できてるってことは、「ここ以降はこれをしない方がいいよ。」とか「これ以降はこうなった方がいいよ。」っていうのは、結果、蓋を開けてみたらなくないですか?
のっち:ないですよね。迎える自分が一番意識していることであって、超えてしまったら何ともなかったこと、みたいな。年齢の節目とか、学年の節目とか、そういうのって、当事者が一番感じてることですよね。
木村:周りから言われて自分の分エネルギーが弱まるのって、多分すごくもったいないことだなと思うので。
だからアオイちゃんって、「10代最後!」とか自分で言っちゃってるのがすごくもったいないな、とは、僕は今思ったんですけど。
で、のっちの言った「失敗はしといた方がいいよ。」
あ〜ちゃん:そうじゃね。
かしゆか:経験しないよりは経験した方がいいですよね。経験しないといつまでもそれは知らないままだから、経験して失敗しても「知ってる」っていう知識が増えますしね。「じゃあ次は変えよう。」とか、活かせる部分がたくさん出てくるし。
続いてのメッセージはこちら。
【千葉県 飛べない天使 32歳 女性】
初めまして。
私は転職し3ヶ月になります。しかし、人間関係に疲れてしまいました。
周りは入社20年以上のレジェンド集団。
輪に入ることもできず、仕事のやり方もレジェンド流のマイルールで、何一つ「明確なもの」がありません。
毎日やり方も気分で変わり、何が正しいのかもわからなくなってきました。
キャプテンならどのようにメンタルを保ちますか?
キャプテンからの力のある応援、アドバイスがほしいです。
自分は自分。仕事を覚えるまでは仕方ないとは思っていますが、心が折れそうです。
木村:知らない、分からないルール。皆も10代でデビューしてやってきて、業界のルールだったりとかあったと思いますけど、ちゃんと対応できてました?
Perfume:あ〜…どうだったんでしょうね。
木村:だってデビューした時は、絶対周りの人は全員年上でしょう?
Perfume:全員年上でした。
木村:自分もそうだったもんな。
のっち:でも、もうそれはそういうもんだと思って、入りたての頃は全部受け入れていた気がしますね。
木村:レジェンド集団の中で、この「輪に入ることもできずにいる」って、やっぱり入るの難しいかな?
かしゆか:このレジェンドたちが、昔ながらの身内ネタとか話してるんですかね?
でも、ここの20年以上のレジェンド群団の中に抜擢されたの、めっちゃすごいことじゃないですか。
のっち:確かに!
木村:そこに入れたってことがね。
かしゆか:だから、「その見込みがあるよ。」って、評価されて入ってるってことじゃないですか。
木村:でも、転職だからね。部署が変わったわけじゃなくて、もう本当にお仕事の職種が変わって行った場所がそこで。20年以上働かれてる方達のところに、自分が入ったってことだよね。
かしゆか:面接の時に、「この子は、全然違う職種から来てるんだ。でも、こっちができる可能性あるんだ。」って見込まれて、「レジェンドの中に飛び込んで。」って会社側が言ってくれたってことですよね。
木村:会社側はそうだろうね。
あ〜ちゃん:すごいね。
かしゆか:すごいことですよ。
のっち:毎日「やり方が気分で変わる」って大変ですね。
木村:これ相当大変だね。
かしゆか:もう実験みたいに楽しむしかないですよね。「OK!今日はそのモードで来たんですね!」って。「あなた、今日はそのモードなんですね!わかりました。じゃあ私もこのモードで行きます!」って。楽しみながら変えていく。
木村:その「楽しむゾーン」に飛べない天使が持ってけるかどうかだよね。周りは皆レジェンドっていうふうになると、むずいよね。で、気分だもんね。
Perfume:うん…。
木村:んー、これ職種は何だろうな?
かしゆか:何かが正しい・正しくないとかではなくって、それぞれのやり方でできる仕事ってことですよね。
毎日やり方が気分で変わっても成り立つ仕事っていうことだから、1つの正解じゃないってことは、飛べない天使もオリジナルの自分のやり方を模索してってもいいってことですもんね。
木村:その可能性はありますもんね。
かしゆか:だから、誰かの先輩の形に合わせる、ではなくて、「色んな先輩の、いいとこ取りのオリジナルを作る」っていう目標を持っても楽しいですよね。
木村:なるほどね。カスタムのパーツを集めるみたいなね。
かしゆか:レジェンドのパーツを1個ずつ貰って(笑)。
木村:「この人のここがいいよね。」っていうところをピックアップしてね。
あ〜ちゃん:最強になりそう!
木村:今のいいっすね。是非是非、そのカスタムパーツをレジェンドたちから1つ1つGETして、素敵な方になってほしい。
だからもう「飛べない天使」ではなく、「自由に飛べる天使」になってほしいと思います。
Perfume:わ〜…!
木村:今月のマンスリーゲストは、Perfumeの3人をお迎えしたんですけども。
新作アルバム『ネビュラロマンス 前篇』が配信中。10月30日にCDが発売される、と。そして年末から来年の4月まで、全国ツアーもスタート。
Perfume:はい!
木村:グループとして、今後、「これいけたらいいよね。」とか、「これできたらいいよね。」っていうのはあったりします?
あ〜ちゃん:飛びたいです。
木村:ん…?
あ〜ちゃん:飛びたい! ずっと飛びたくて。
ライブで、色んな気候だったり、色んな装置だったり、あると思うんですけど、自ら飛びたいんですよ。飛ばされるっていうのが嫌なんですよ。
だから、何かハーネスを着けたりとか、色んな紐に吊るされて飛ばされてるんではなく、自分の意識のもと、飛びたいんですよ。右に行きたいから、右に飛ぶ、っていう。
木村:わかるよ。
Perfume:(笑)。
あ〜ちゃん:それを、うちのテクノロジーのチームにライブ中ずっと言ってまして。
木村:え〜、スタッフの皆さん。大変だと思いますが、あ〜ちゃんは「飛びたい」って言ってるんで…。
あ〜ちゃん:どうかお願いしたいです。
木村:飛ばしてやってください。
4人:(笑)。
あ〜ちゃん:木村さんがそう言ってるんで(笑)!
木村:いや、そこで俺の名前使わないで(笑)。
Perfume:(笑)。
木村:のっちは何かありますか?
のっち:のっちはそうですね…。私は海外のフェスにもっと出てみたいです。
Perfumeが、日本のフェスに出て、それも色んなジャンルのフェスに出て、ライブを知ってもらったっていう過去があるので、やっぱり海外でもPerfumeのライブというものを皆に見てほしいなっていうふうに思ってます。
木村:ほ〜。でも、これはもうすぐに叶いそうな感じはしますけど。
かしゆか:私も、海外で日本と同じクオリティのライブを見てほしいっていうのはありますね。
木村:海外は、クオリティがまだついてこない感じします?
かしゆか:日本でやるライブほど、機材を揃えて海外に持っていくっていうのはなかなか難しいんですよね。
木村:あ〜、なるほど。
かしゆか:その国ごとの法律だったり、規制とかもあったり、使っていい機材とかも変わってきたりするので、同じだけのクオリティを全世界の人に見てほしい、感動してほしい、という気持ちはあります。
木村:だからちゃんとした「Perfumeんち」を感じてほしいってことですよね。見てほしいって言うか。
かしゆか:今までたくさん海外でフェスに出させて頂いたりとか、ライブもやらせてもらったんですけど、持ってけるものをものすごく厳選して、「これの一本勝負だ!」みたいな感じで行ってたのを、「本当はこれだけもっとすごいチームなんだよ。」っていう。
私達だけじゃなくって、Perfumeが色んなところに届いて評価されてるのって、先生しかり、テクノロジーしかり、一緒に関わってくれるスタッフなので、それを全部持って行って、見てほしいなっていう気持ちはあります。
木村:これはそうですね。「飛びたい」以外は、すぐに形になりそうですね。
Perfume:(笑)。
あ〜ちゃん:え〜、嘘! 「飛びたい」もいけない(笑)?
木村:いや〜、なりそう(笑)。
この番組は、来てくれたゲストの方に毎回「人生の1曲」っていうのを伺ったりしてるんですけども、Perfumeにとっての「人生の1曲」って何になったりしますか。
あ〜ちゃん:3人で話して、一瞬だったね。
Perfume:うん。
木村:すぐに決まった?
あ〜ちゃん:はい、決まりました。やっぱり、色んなきっかけをもたらしてくれた曲だし。あと私たち、この歌はもう本当に何百回も歌ってきてるんですけど、いまだに色んな顔を、新しい顔を見せてくれる、新しい景色を見せてくれる、そういう曲なので。
「ポリリズム」です。
木村:おお〜、なるほど。
あ〜ちゃん:木村さんとも一緒に踊らせてもらって。
木村:いや、難しかったよ(笑)。その日で覚える振りじゃないよ、あれは。
あ〜ちゃん:確かにね、私ら、実は前日に入らせてもらってたんですよ。
木村:マジで!?
あ〜ちゃん:はい。前日に振付師さんに教えてもらったりして。
木村:なんじゃそりゃ!
Perfume:(笑)。
木村:いや、でも楽しかったです。本当にありがとうございました。
Perfume:こちらこそありがとうございました!
[OA曲]
M.ポリリズム/Perfume
[後BGM]
M.Flow/Perfume
[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091
2024年10月13日Flow 第三百二十四回目「拓哉キャプテン × Perfume」Part2
今月のマンスリーゲストは、Perfume、あ〜ちゃん・かしゆか・のっちの3人!
木村:2005年にメジャーデビューになるんですけど、「リニアモーターガール」でメジャーデビュー。その時からですよね。中田ヤスタカさんが、プロデューサーとして、手がけることになるんですけども。
かしゆか:中田さんは、上京からずっとですね。
木村:いきなりテクノポップって大丈夫でした? 「はい、これね。やってみて。」っていうふうに。
あ〜ちゃん:いや、最初はもう「ゲームの中で流れてるお歌かな?」って思ってて。だから、「これを歌うんだ?」っていう。「歌なの?」って思いました。
木村:なるほど。
あ〜ちゃん:伴奏って言うか、ゲームをやってる時に流れてる歌。
木村:BGM的な。
あ〜ちゃん:本当にその感覚だったので、「これを歌うとは…」っていう感じで、メロディーも難しかったですし、衝撃的ではあったよね。
かしゆか・のっち:うん。
木村:歌詞とメロディーとテンポはもちろんあるんだけど、感情というものを削ぎ落として…。
あ〜ちゃん:フラットにね。
木村:そうそう。平面上の歌にしなきゃいけないっていう。僕はその作業をした経験がないので、「どうなんだろう?」っていう。だから、3人の作り上げたものを耳にした時に、「すっげぇレコーディング難しいんだろうな。」って勝手に思ったんですよ。
かしゆか:もうその当時は、本当に難しかったです。今は慣れてきたんですけど。
木村:やっぱ慣れるんですか。
かしゆか:慣れましたね。スクール時代の当時は、MISIAさんだったり、安室(奈美恵)ちゃんとか、小柳ゆきさん、みたいな、歌い上げて、どれだけ感情を歌に乗せるかっていう練習をしてきてたので、その真逆を急に求められて、もうできなくて、レコーディング中に泣いたりとか。
木村:そうだよね。だって、その当時の他のアーティストの方たちって、なんか断崖絶壁のグランドキャニオン的なところに、ロングドレスで立ち…。
Perfume:そうそう(笑)! 自然の風に吹かれ!
木村:空撮のブワーッていう絵の時に、サビの一番盛り上がるところで、グアーッていう。
そういう流れがあった時に、片足重心でもなく、もう本当に軸真ん中のまま、直立で…ちょっと表現が悪かったらごめんなさいなんだけど、あれあったじゃん。ちっちゃい頃のさ、昆虫採集だっけ? 捕まえた虫さんたちをピン止めでピッと止めていくような…。
Perfume:(笑)。
木村:なんか本当に、3人をピトッてピン止めしたような、そういう表現と言うか。で、歌も、「はい、動かなくていいからね。」っていう。「はい、そこで色んな光が来るから、動かなくていいからね。」みたいな、僕の印象はそういう。「Perfumeっていう人たち、すげぇ…!」っていうふうに思ってましたね。
Perfume:へぇ〜。
かしゆか:まさに、ですね。もうずーっと、座ってレコーディングしてますね。
木村:えっ?
あ〜ちゃん:椅子持って来られちゃう。
かしゆか:多分、途中まで「機械っぽく」、「冷たく」って言われてたのを頑張ってたんだけど、どうしてもアクターズ魂が抜けなくって出ちゃうみたいで、途中からもう椅子を用意されて、「座って歌って。」って言われて(笑)。
あ〜ちゃん:「喋ってる感じで」って。
木村:へ〜!
かしゆか:それ以降、もう何年もずっと座ってます。
木村:マジっすか?
かしゆか:はい、今も。
木村:すげぇ。座ってやってんだ。
そんなPerfumeに、追い風がビュンと、2007年の2月に吹くわけですけども。
Perfume:(笑)。
木村:木村カエラちゃんが、彼女自身のラジオ番組で「チョコレイト・ディスコ」っていうナンバーを紹介し、Perfumeを大絶賛したところ、色んな方にPerfumeの存在だったりとか、表現している音だったりとか、っていうものが届き、「ポリリズム」もCMに起用されて、初のトップ10入り。お茶の間と言うか、皆さんに3人の存在がちゃんと伝わったっていう。
やっぱこれは大きかったですか?
かしゆか:大きかったですね。「チョコレイト・ディスコ」をカエラさんがラジオで毎週流してくれてたお陰で、CMのプロデューサーが考えている時にカエラさんのラジオを聴いて、「あ、この子たち面白い!」ってなって、起用されたんですよ。そこで生まれたのが「ポリリズム」だったんで、カエラさんが「チョコレイト・ディスコ」を流してくれなかったら「ポリリズム」も生まれなかったし、今がなかったかもしれない、っていう。
木村:まぁ、今は今で、現行のPerfumeはあるけど、でもどうなんだろうな? そのカエラちゃんのラジオでの紹介がなかったとしても、絶対なんかしらの形でいるし…。
Perfume:えー! そんなこと!
あ〜ちゃん:キムタクが言うならそうかもしれんよね。
木村:いるっしょ! いると思うぞ。
あ〜ちゃん:いやでも、ほんまにこのきっかけは大きかったよね。私らにとっては。もう衝撃的でした。
1ヶ月間、毎週流してくれたんですよ。その4週目に、「余りに流すから。」って言って、私たちも生で出させてもらって。で、「これがPerfumeです。」っていうのを明らかにしてくれて、それで本当に業界にも広まりましたし。
あと、やっぱ私たちは「アイドル」っていう枠組みの中にずっといたんで、それが、「木村カエラが“かっこいい”って言ったら、俺らも“かっこいい”って言っていいんだ。」、みたいなふうに、ロックの人たちとか、ヘビメタの人たちとか、色んなポップスな人たちとかも、「かっこいい」とか言ってくれるようになったんです。そこでどんどん広まってった。だから、大きかったよな。
木村:でもその伝わり方をする前は8年ぐらいあったと思うんですけど、その8年間は結構、割と皆、シビアでした? ひょっとしたら、広島に帰ることになるかもしれん、みたいな空気が流れたりもした?
かしゆか:そうでしたね。私たちとしては、インディーズでどんどんライブハウスも大きくなっていったりとか、目の前に見えるファンの人は増えていってて、どんどん成長していってたんですけど、会社としては、「なかなか芽が出んなぁ。」みたいな。「いつ広島に帰らせるか?」みたいな話にはなっていたらしくって、8年間はもうずっと崖っぷちでした。
木村:いや〜でもな〜…。
あ〜ちゃん:マネージャーに「いや、この後どうなるかわからないので、大学に行けるようでしたら大学行ってください。」って言われて、「よっしゃ。ほんならアミューズに繋ぎとめてもらうために、大学行くか!」(笑)。で、何とか大学入って、そしたらね、一応、契約続行。
それで、その春…夏ぐらいに「ポリリズム」が出て、バーンってなったんで。大学行っておいて良かったです(笑)。
木村:いやいや(笑)。
あ〜ちゃん:入ったことで(笑)。
木村:いやいや、それは今だから、笑って話せる。笑って話せちゃってるから、もうOKっすよね。本当にそう思う。
あ〜ちゃん:ありがたいです。
木村:そんで、Perfumeが世界に行くんですよ。2011年には、ディズニー/ピクサー映画『カーズ2』の挿入歌にも抜擢されて。
2012年には、アジア4カ国での初のワールドツアーっていう。ゴイスーですよね、これ。
Perfume:いやいや。ありがたいね、これも。
木村:世界最大の広告祭「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」で日本人初としてパフォーマンスし、ヨーロッパ3カ国のツアーも。すげぇ〜。
かしゆか:ここの4年間ぐらい、ちょっと怒涛ですね(笑)。
木村:ね! 2011年から2014年、もうゴイスーですよね。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、ワールドツアー。
あ〜ちゃん:でも、この『カーズ2』の挿入歌は大きかったですね。監督さんが言ってましたけど、『カーズ2』の中の舞台が1つが日本だったんですよ。で、監督が想像する「日本の姿とは」っていうのが色々描かれていて、トイレとか出てくるんだよね。車たちがトイレするシーンにウォシュレットしてるシーンとかあって、「日本のいいところを」って時に、「日本のアーティストを使いたい。」ってなって、色んな日本のアーティストの曲を集めたものを聴いた、と。で、そこに「ポリリズム」がたまたま入ってて、「この歌が一番いい。」って言って選んでくれたらしくて。
だから、ほんま「棚からぼたもち」みたいな感じで。
木村:いや、「ぼた」ではないですよ。やっぱそういうクリエイティブをする人のアンテナに引っかかるんですよ。だから、これは「ぼたもち」とは言わないと思いますよ。
「棚からぼたもち」って、もっと落とし物を見つけてもらったみたいな。
あ〜ちゃん:私たちは落とし物の感覚です(笑)。
木村:違うって。
あ〜ちゃん:え〜、そうかなぁ?
木村:間違いなくそうだと思う。
あ〜ちゃん:え〜、ありがたかったですね、これ。ほんで、レッドカーペットを歩いてね。
で、なぜか私たちのことを知ってくれてるアメリカの方がいっぱいいたんですよ。「ア〜チャン、ノッチィ、カワイイ!」とか言ってて、「カシユカ、マタキテ〜!」みたいな日本語で言われて、「え〜?」って。世界に発信したことない、私たちのCDはずっと徳間ジャパンレコードから出てたんで、「なんで知ってるん?」って本当に驚いて(笑)。今みたいにこんなインターネットが色々広まってるような時代じゃなかったんで、驚いて、「ほな、これ世界に発信せないかんわ!」って言って、翌年、ワールドツアーやるためにレコード会社変えて、これをやったんですよ。
木村:いやでも、やっぱそれだけ皆に届いてるっていうことは、だから、さっき言ってた「落とし物」じゃないということですよ。
あ〜ちゃん:ありがたいね、こんな振り返って、こんな褒めていただけるなんて。
かしゆか:ありがたい!
あ〜ちゃん:これも棚からぼたもち(笑)。
木村:違うって!
Perfume:(笑)。
かしゆか:当時の私たちに教えてあげたい(笑)!
あ〜ちゃん:「キムタクさんが言ってくれるよ!」って(笑)。
木村:自分も、それこそ久々にライブをやってて、前回がコロナ禍だったんで、客席の方たちもマスクしなきゃいけないし、声も出しちゃいけないしっていう状況の中で、自分はステージに上がらせてもらったんですけど。
今回、それ以来にちょこっとやるんですけど、「やるぞ!」っていうモチベーションがある今の自分が、ポってテレビに電源を入れた時に、3人が映っていて、ステージをやってたんですよ。そのステージを見た時に、「すっげぇ!」って、もうなんか無条件にやられてしまって。
Perfume:え〜。
木村:それで、「いやいや、この3人、半端ねーな。」っていう。もう、なんかね、もちろん女性としての美しさだったりとか、キュートな感じだったりとかっていう、「色んなカテゴリーで並べなさいよ。」って言われたら、箇条書きでいくらでも書けると思うんだけど、なんか普通に見てて、「すっげぇ〜」って、もうなんか無条件に思った瞬間がこの間あって。
Perfume:嬉しい〜。ライブですか?
木村:ライブ。で、その時に、「ん? どうやってんの、これ?」ていう。それこそ、バックダンサーもいない。バンドもいない。僕らで言ったら、セットっていうか、そういうものもなく、3人がいる。要は、3人がパフォーマンスするだけで、あの巨大な空間がゾンってそこに集中できてるっていうのが、「うわ、すっげぇな、この人たち。」って、この間を思ったばっかりなんですよ。
あ〜ちゃん:そこすごい意識してるもんね。意識してMIKIKO先生が作ってくれたもの。
木村:MIKIKO先生っていうのは、ずっとその方なんですか?
あ〜ちゃん:そうです。9歳の時から。
木村:え!?
あ〜ちゃん:アクターズスクールのダンスの先生だったんですよ。だからダンスを始めた一番最初の先生がMIKIKO先生で。
木村:じゃあその先生が今でも「こうしよっか?」って言ったら、「はい」って言う感じで。
あ〜ちゃん:そうです。もう一緒に作ってるみたいな感じだよね?
かしゆか:振り付けと演出と、総合演出みたいな感じですね。
木村:じゃあ、「ライブやります!」ってなった時は、そのMIKIKOさんが…セトリとかはどうすんの?
あ〜ちゃん:一緒に決めます。「こんなんがやりたくって。」みたいな、お互いに持ってって。
木村:もう存在的には括弧なのかな? あ〜ちゃんがいて、かしゆかがいて、のっちがいて、括弧MIKIKO「(MIKIKO)」ぐらい。
のっち:まさにそうです…!
あ〜ちゃん:すごいですね、やっぱり木村さんって!
木村:何が?
あ〜ちゃん:真髄を見抜く…。
木村:真髄?
あ〜ちゃん:はい。「Perfume=MIKIKO」だし、「MIKIKOはPerfume」だし、っていうのが、私たちの中にあるんですよ。でもそう話したことなくて、「何で知っとんじゃろう?」って今…。
木村:いやいや(笑)、知ってるって言うか(笑)。
あ〜ちゃん:もう「見抜かれちゃった。」みたいな。
木村:あれを見てたら、なんかそういうふうに伝わってくる。
あ〜ちゃん:嬉しいです。
[OA曲]
M1.Spring of Life/Perfume
[BGM]
M.リニアモーターガール/Perfume
M.チョコレイト・ディスコ/Perfume
M.ポリリズム/Perfume
[後TM]
M.Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091
2024年10月06日Flow 第三百二十三回目「拓哉キャプテン × Perfume」Part1
10月のマンスリーゲストは、Perfume、あ〜ちゃん・かしゆか・のっちの3人です!
かしゆか:かしゆかです!
のっち:のっちです!
あ〜ちゃん:あ〜ちゃんです! 3人合わせて…。
Perfume:Perfumeです! よろしくお願いしまーす!
木村:おお〜! 目の前で「3人揃って」を…。目の前でやられると必殺技みたいになるんだね(笑)。何かを食らった感じになる(笑)。
Perfume:(笑)。
木村:いや〜、オープニングから食らいましたね。
今年で結成25周年を迎えるというPerfumeの3人なんですけども。
1999年に広島で結成。
2005年にメジャーデビューをされてるんですけども…。
で、2007年にシングルの「ポリリズム」がズドーンとなりまして。
Perfume:(笑)。
木村:過去には『SMAP×SMAP』でも一緒に共演させて頂いて、「ポリリズム」だったり、「チョコレイト・ディスコ」だったり…も〜、あれ大変だった〜。
Perfume:(笑)。
あ〜ちゃん:覚えてます?
木村:違うんですよ。ゲストに来てくださる方たちの振りを、その日に行って、「はい。もうゲストの人たち来ちゃうんで、何時までには入れてください。」っていう状況…。
Perfume:すごいお尻叩かれてるんだ! 3本とか撮ってましたよね。
木村:撮ってましたね。
あ〜ちゃん:ほいで、うちらも2曲とか3曲とかやらせてもらって。
かしゆか:お互いの曲とかね。
あ〜ちゃん:そうそう。じゃけん、SMAPさんは当日に2〜3曲覚えてるんですよ。しかも2時間ぐらいで。
木村:いや、だからあのクオリティなんですよ。
Perfume:え〜! いやいや、すごいですよ!
木村:本当に良くないと思うんだよな。ゲストを迎えるにあたって。
あと、ビストロにも来てくれましたもんね。
Perfume:はい!
あ〜ちゃん:すごかったです、あれも。体験として本当に忘れられないことだよね〜。
木村:いやいや。
これでも、実際にお会いするのはめちゃくちゃ久しぶりっすよね。
あ〜ちゃん:そうだと思います。いつぶりだろう…?
のっち:お話するのは、もうそれ以来で。2011年?
あ〜ちゃん:12〜13年?
かしゆか:12年かな…? 「Spring of Life」一緒に踊ったよね?
あ〜ちゃん:それもビストロさんの後だったもんね。
木村:かな?
かしゆか:え〜、それ以来ですか?
木村:それ以来かもしれない。
でも、25周年、メジャーデビューとしては20周年ということで。本当におめでとうございます!
Perfume:ありがとうございます!
木村:むしろ今、希少ですよね。メンバーも入れ変わらず、何の形態も変わらず、そのまま結成当時のまま、常に進化し続けて、20年キープしてる人たちって、いないっすもんね。
あ〜ちゃん:女の子じゃと珍しいかもしれんね、確かに。
木村:もうちょっとで重要文化財ですよね。
Perfume:(笑)。
木村:それぐらいのレベルだと思いますよ。
でも本当に、今回は来てくれて嬉しいんですけども。
この番組は、ゲストの方がどう人生をFlowしてきたのか色々伺う番組なんですけども、もう早速よろしいですか?
Perfume:はい。
木村:さっきマイクテストを兼ねてちらっと「お久しぶりです。お願いします。」みたいなお話をさせて頂いてる時に、あ〜ちゃんがちょっと「え?」っていう一言を僕にぽそっと話した後に、お2人…かしゆかだったり、のっちが、「いや、同い年なんで…。」っていう話をしてたんですけど…。9歳?
かしゆか:はい。最初出会ったのは9歳です。
木村:3人が9歳の時?
あ〜ちゃん:はい。ほいで、仲いいけん、「楽しいね〜。」っていうこの中で、ユニットオーディションっていうのがあって、自分らで(ユニットを)組んで、発表会の1枠をゲットしに行くっていうオーディションがあったんですよ。
で、「仲いいけん、組もうや!」、「組もう、組もう〜!」って言って組んだのがPerfumeで。
木村:それからずっと形態変わってないわけでしょ?
あ〜ちゃん:そう。もう遊んでるって言うか。
Perfume:(笑)。
木村:広島アクターズスクールで出会った3人ってことですよね?
Perfume:そうです。
木村:アクターズスクールって、僕は沖縄は聞いたことあるんですけど、広島アクターズスクールさんっていうのは、Perfumeの皆が出身の場所だぞっていうのを伺って、その認知はあったんです。アクターズスクール、日本には全国にあるんですか?
かしゆか:全国にありますね。沖縄アクターズがもうめちゃくちゃに流行って、そこから後追いみたいな感じで「広島にもできるよ。」とか。
私たちは広島のことしか知らなかったんですけど、後から聞いたら、大阪にもあるし、北海道にもあるし、仙台にもあるし、みたいな。各地にありましたね。
木村:すごいな。でも、システムはきっと各々の場所で、そのシステムがあるのかもしれないけど。
あ〜ちゃん:でもうちの事務所は、もう色んなスクールに手出してて。
木村:「手出す」って言うな(笑)。
Perfume:(笑)。
木村:そういうコネクションがあるってことでしょ?
かしゆか:アミューズと提携、みたいな感じで。
あ〜ちゃん:そうそう。沖縄もそうだったし。だから沖縄アクターズスクールからも、何人もアーティストさんが所属してましたし、うちの広島もアミューズが提携してるっていう感じで。「上にはあのサザンオールスターズが!」みたいな殺し文句で、新聞に出てて。
木村:いや、殺し文句ではないよ(笑)。
かしゆか:それで「入ろう!」ってなってる人多かったよね?
木村:あ〜ちゃん、結構ギリギリの線でトークを、スンっと(笑)。
あ〜ちゃん:いや、ほんまに! それが口説き文句だったんですよ!
だけん、大人たちも、「あのサザンがおるんじゃったら、この事務所は安心できるわ〜。娘を預けられるわ〜。」言うて、ものすごい数のオーディションの人数が受けに来て。なんで、1期生は本当に10倍ぐらいで、結構倍率高めで、私たちは入ってて。みたいな感じで。
まーじゃけん、仲が良くて、あまりに一緒におる時間が長いけ、「やろうや。」いう感じで。
木村:それで今に至る、っていう。
あ〜ちゃん:そうなんです。
木村:すげえなぁ。
そして、1999年に活動をスタートしたPerfumeなんですけども、この上京したタイミングで、英語表記の『Perfume』に改名したっていうふうにメモには記されてるんですけど、それまでは片仮名だったんですか?
Perfume:自分たちで平仮名にしてたんです。『ぱふゅ〜む』っていう(笑)。
木村:お〜、平仮名(笑)!
のっち:当時、グループが13画だと有名になるとか活躍するっていうジンクスを信じていて。『Perfume』って名前は決まってて、どうにか13画に収めようと頑張って、平仮名で書いたんだよね(笑)?
木村:なるほど。
あ〜ちゃん:もうゴリゴリのインディーズ感で。これだと多分世界行けなかったと思いますね(笑)。
木村:平仮名はね、かなり困るよね(笑)。受け取る方がなんか「う、う〜ん…。」ってなるよね。
かしゆか:それが中学校1〜2年生の頃でしたね。
あ〜ちゃん:うん、13歳?
木村:でも、13歳の時は、平仮名でいいんじゃん(笑)。
あ〜ちゃん:これで広島アクターズスクールが出資してくれて、インディーズデビューしてるんですよ。その時の表記はこの平仮名でしたね。
木村:なるほど。
かしゆか:だから上京して英語になった時、衝撃だったよね。「ど、どういうことですか!?」って(笑)。
あ〜ちゃん:「なんで!?」ってね。
かしゆか:「いつの間に誰が決定して、なんでこうなってるんですか!?」みたいになって。
あ〜ちゃん:しかも、それがアー写撮りの時だったよね。アー写撮りの時の、「次、こういう子たちが出てきます」みたいな紙資料に、勝手に英語になってて、「あれ?」みたいな。
木村:結果、勝手なんですけども(笑)。
その平仮名のね、ちょっとぽにぽにゅっとした感じの『ぱふゅ〜む』が英語になって。それで上京したのが何歳だ?
かしゆか:14歳? 中学校3年生でした。
木村:でもなんか噂に聞くと、「皆に覚えてもらうまで髪型は変えん!」っていう。本当にそうしてたの?
のっち:そうですね。上京するまでは、私は髪長かったんですけど。
木村:そうなんだ。
のっち:はい。上京してから2回目のアー写撮るぐらいで、「なんかちょっと3人ロング重いな。」と思って切ってから、中3からもうずーっと短い髪。
木村:そういう時って、3人で話し合ったりするの? 「ちょっと3人ロングってどう?」みたいな話はしてないの?
あ〜ちゃん:いや、それほんまに急に切ってきたんですよ。何も話しておらんくて、急にのっちの髪が短うなって帰ってきて、びっくり仰天して「あんた、大丈夫? 事務所に聞いたん?」言うて。そしたら「いや…。切った…。」って言ってて(笑)。
のっち:(笑)。
あ〜ちゃん:これは衝撃的でしたね、当時は。じゃけど「まぁ、ええんか…。」っていう(笑)。
木村:なるほど。
あ〜ちゃん:怒られたりとかもなかったしね。当時はね。
のっち:「変えないで」っていうのも事務所に言われたわけではないので、自分たちで率先して、覚えてもらうために。だから話し合ったことはないかもしれないですね。「絶対に変えないようにしようね。」とか。
あ〜ちゃん:言ってないけど、でも髪切って、のっちの美が加速したんですよ。「可愛い!」ってなって。
まず一番最初にのっちの美が加速した時は、コンタクト入れた時なんですよ。
のっち:(笑)。
木村:それはカラコン?
あ〜ちゃん:いやいや。普通に。
のっち:視力が本当に悪かったんですけど。
あ〜ちゃん:乱視入ってるんで。普通に目が見えんっていうだけじゃなくて、もう「乱」なんですよ。
今や「のっち」って感じなんですけど、昔はもう「彩乃ちゃん」っていう感じの、本当に静かで大人しくって、もう目をずっと細めて笑うっていう感じの印象だったんですよ。
それがコンタクトを入れたら、見えるようになって、目がパキンってなって、「目、でか!」ってなって。
木村:確かに、パフォーマンスしてる時の、のっちの目の見開き感は半端ないっすもんね。
のっち:(笑)。
あ〜ちゃん:これはもう特徴ですよね。
木村:皆あの目の中に吸い込まれていきますよね。
あ〜ちゃん:そうそう。そこばっか見ちゃう、でしょう。
木村:「でしょう」(笑)。
あ〜ちゃん:それが2回目の美になった時で。次3回目は髪をパンと切った時、「女優〜!」ってなったんですよ。
木村:「女優〜!」(笑)。
Perfume:(笑)。
あ〜ちゃん:この「美の段階」がいくつかありまして。これは本当にね、髪切って良かったよね。
木村:でも同性の女の子からすると、それこそすごい友達でメンバーでもある人が、美のスイッチが入って、コンタクト入れて「おお、目をおっきいやん!」ってなり、その後髪を切り「女優〜!」ってなった時って、やっぱ刺激をもらいますよね?
あ〜ちゃん:そうですね。やっぱ美しいんで。
木村:傍に美しいと思える存在がいたりとかすると、「うかうかしとれんな。」っていう感じにはなるんですか?
あ〜ちゃん:なりますなります。士気が上がるよね。
かしゆか:うん。アクターズスクールの時からのっちに役割分担みたいなキャラクター当てはめられてて、そのキャラクターにぴったりにハマったんですよ。髪が短いことが。
のっち:なんかボーイッシュキャラだったよね。
かしゆか:そうそう。髪が長かったけど、3人の中ではボーイッシュキャラがハマってて、それが髪を切ったことで更にぴったり、ってなって、個性が確立したんですよね。
だから、「じゃあ、うちらの個性ってなんじゃろう?」みたいな、そういうことは考えるようになりました。
木村:その時は、何だと思いました?
かしゆか:その時は、役割で当てはめられてたのが、私がお姫様みたいな、ちょっとぶりっこ系の女の子。
のっち:「ゆめかわ」みたいな感じだったよね。
木村:「ゆめかわ」…。
かしゆか:そっち系だったんで、やっぱ髪が長い方がいいなとか、そういうのを考えてました。
のっち:あ〜ちゃんは、もう元気っ子! パワフルな。
木村:確かに、それは全く変わってないもんね。
あ〜ちゃん:キャラって言うか、それそのまんまっていうか(笑)。
木村:すごいエネルギッシュっすよね。
そして、Perfumeと言えば、結成25年目。メジャーデビューとしては20周年?
Perfume:20周年イヤーですね。向かってる感じです。
木村:体験型の大型展覧会が、今、虎ノ門ヒルズのTOKYO NODE(東京ノード)で、10月14日まで開催中なんですね。
Perfume:はい。
木村:これは何があるんですか?
かしゆか:Perfumeのライブでやってるテクノロジーの演出とかを、体験できるんです。
木村:Perfumeになった目線で。
かしゆか:そうです。いつも見てもらってた光の演出とかを、実際に私たちが持ってた光を集めるものを持って、Perfumeみたいに演出ができるっていう。影の演出を体感したりとか、3Dで空間が可視化されてるのを体感するとか、ができるんです。
木村:へ〜。
あ〜ちゃん:あれはもう、うちらしか体験できん高揚感だったんですよ。「ここの影にこれがはまって、今、来てるでしょう!」っていう。踊る時に影がついてくる、この心地よさって、多分私たちしか知らないんですよ。
けど、お客さんからしてみれば、ただ照明がついて影が伸びてるだけだと思ってて。でも、あれは事前に全部撮影をして、全て撮ってる素材なので、私たちはその素材に合わせて踊りに行ってるんですけど。お客さんから見れば、ただ普通に見えてるかもしれないけど、それを体験してみたら、大変さもわかるし、「気持ちがいい〜!」みたいな快感も覚えるし、っていう。
木村:「気持ちがいい〜」まで行くのは、多分相当な熟練の技が必要ですよね。
Perfume:(笑)。
あ〜ちゃん:それもあるかもしれん。
木村:へ〜。
かしゆか:もっと知ってほしいっていうのと、25年間今まで同じ人と同じチームでやってきたからこそ、積み上げてきたものでできてるっていうのを、皆に体験してほしいなっていう。
木村:むしろ、皆そこは守りに入るところを、全然「どうぞどうぞ。」っていう感じで、すごいっすよね。かっこいいっすよね。
Perfume:嬉しいです。
木村:かっこいいと思いますよ。
[OA曲]
M1.IMA IMA IMA/Perfume
[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091
2024年09月29日Flow 第三百二十二回目「拓哉キャプテン × Aぇ! group 正門良規・末澤誠也」Part4
今月のマンスリーゲストは、今年の5月にデビューしたAぇ! groupから、正門良規さん、末澤誠也さん!
二人とのトークセッションも今週がラスト!末澤誠也さんにとっての「人生の1曲」も伺います。
木村:リスナーからちょっとメールが来てるので、それにも付き合ってもらってもいい?
正門・末澤:もちろんです!
木村:これはね、2人じゃないと聞けないかな? っていうメールがあるので。
【埼玉県 ドラマードラ息子 15歳 男性】
拓哉キャプテンこんにちは!
僕は最近学校の同級生3人でバンドを組みました。
しかし、ドラムの僕とギターの子は中学から楽器を触っていたのですが、ベースの子は楽器を始めたばかりでスタジオ練習でも1人だけリズムが遅れたりします。
そんなこともあって先日ギターの子が「彼と演奏していても全然気持ち良くない!新しいメンバーを探した方が良いんじゃないか?」と僕に言ってきました。
早くもバンド解散の危機に面しています(汗)。
せっかく組んだバンドなのでまだ解散したくないし、新しいメンバーを探すには時間が掛かります。
いまのベースの子もやる気もあるし、性格的にも良い奴です。
そして、彼をバンドに誘ったのは僕なのでグビにするのは非常に言いにくいです。
実力差のあるメンバーとバンドを継続するためには、どうすれば良いでしょうか?
どうかアドバイスをお願いします。
木村:これは結構難しい立場にいるな。
末澤:なるほど。
正門:そうかぁ…。
木村:これ、厳しいね。
正門:そうですね。3ピースっていうすごい潔いい格好いい編成で。
でもそれで言うと、うちはリチャード(草間リチャード敬太)が実は同じ状況やったりするんですよ。
木村:え? そうなの?
正門:2ヶ月とかなんですよね。ツアー中にもう3〜4か月経ったのか。
末澤:かな?
正門:そうなんすよ。でもそれは、もう僕らも「頑張れ。」って言うのも変ですけど、一緒にやりながら、楽しんでもらうのを優先したと言うか、楽器を好きになってもらえるように頑張りました。僕らのすることと言っては。
末澤:元々、佐野(晶哉)と小島(健)と正門は、グループを組む前からバンドをやってたんですよ。
木村:ほう!
末澤:で、リチャードと僕は全く…リチャードはサックスはやってたんですけど、ベースはやってなくて。僕も楽器をやったことなかったので、Aぇ! groupグループになってから「バンドをやります。」ってなって。「バンドか〜…。」って。
木村:じゃあグループになってから、誠也も初めてギターに触ったんだ。
末澤:そうです。もうほんま死にそうでした。なんか頭痛くなると言うか(笑)。
正門:(笑)。
木村:確かにね。
末澤:「Fとかなんなんし!?」みたいな。最初はアコギスタートやったもん。もう指痛いし(笑)。
木村:指痛いよね。最初最悪だよね。
正門:そうなんですよ。
末澤:最初は正直、もうなんか「ストレス溜まるわ!」っていう感じでした。
木村:確かに、分かる分かる。
末澤:なかなか…。それは教えてもらいながら。
ただ僕たちは特にダンスもやるんで。どっちかと言うと、ダンスは僕とリチャードが結構ガッツリとやってきてたタイプやったので、だから、お互いそっちのクオリティに近づくために頑張る、じゃないですけど…。
木村:じゃあお互いに、バンドをやってた経験者は踊りっていうものに対して若干のストレスがあったりもしたけども、そうじゃない2人は楽器っていうものに対するストレスがあった。
でもそれって、お互いがお互いのない部分を…要はウィークな部分をフォローし合えるっていうのは、強かったかもしれないね。
末澤:そうですね。それはちょっとあったかもしれないですね。
木村:でも、このドラマードラ息子の置かれている状況は結構厳しいぜ。ギターの子が「あいつとやってても面白くねーじゃん。」っていうふうになっちゃってるって、結構ハードだよね。
正門:いやぁ、きついなー。ハードですね。
でもバンドを続けたいんですもんね。継続。
木村:でも誘ったのはこのドラ息子だから。
末澤:もう個人的に個人レッスンに付き合ってあげるしかないんじゃないですか? この3人で練習するのとは別に。
正門:3人でスタジオに入るためのリハをする。
末澤:そうそう。それまでに。
正門:確かに。ドラマーとリズム隊同士でね。
木村:そうそう。だから、それが唯一の救いだよね。
正門:そうですね。共通点があるっていうのが。
木村:そのギターの子の「じゃあどういう演奏が楽しいのか?」っていうのを知ることも必要だよね。
末澤:確かにそうですね。
木村:できないベースの子のことばっかり見るんじゃなくて、考えるんじゃなくて、「そのギターやってくれてるやつが、どういう演奏を楽しいって思えるのか?」っていう。誘ってしまったドラ息子的には、ギターの子が「俺こういう演奏したいんだよ。」っていう、曲なのか曲調なのか、ベースの子とちゃんと理解し合えて、そんで続けるなら続けるでやってかないと。
今2人が出してくれた「スタジオに入るためのリハをする。」っていう、陰ながらの努力も現実的なのかもしれないけど、理想としては、バンドを続けるんであれば、ベースの子だけを見るんじゃなくて、ギターの子が「いや、俺はこれができたら楽しいんだけど。」っていうのを分かっておかないと。ベースの子の方向性だったりとか、「いやこれぐらいできるようになったら最高なんだけど。」っていうのが共有できた方がいいんじゃないかな、とは思うんですよね。
正門:確かに。
木村:で、3ピースっていうのがバンドとしては相当大きい要素になるからさ。目指すところが何なのか。
正門:確かに交通整理大事ですね。
木村:これ大事だね。
正門:もしかすると聴いてる音楽のジャンルが違うだけで、求めてるリズムが違ったりするかもしれない世界じゃないですか。そこで共通の「このアーティスト」が見つかったら、もしかしたらぐっと縮まっていくかもしれないっていう余白もある。
木村:その会を1回開いた方がいいかもね。ドラ息子もスティックを持たずに、ギターにも「今日ギターを持ってこないで。」って言って、ベースやってくれてる子にも「今日持ってこなくていいから。」って言って。で、楽器なしの日を作って、「誰が好きか」、「推し曲」を、例えば5曲なのか3曲なのか、「推しアーティスト」も3バンドなのか3アーティストなのか、っていうのを出し合う。メンバー間のチューニングを合わせた方が、僕はいいのかなと思って。
ぜひぜひ、いいバンドになってほしいなと思いますし。かと言って、無理やり続けるのもね。
末澤:まぁそうですね。難しいですけど(笑)。
木村:そこ難しいよね。
正門:その先がどうしても。
木村:ぶつからないで終わるよりかは、ぶつかってもいいのかなっていうふうに。だって、15だよ? ぶつかり時でしょう。
正門:(笑)。
木村:まぁ怪我しない程度にぶつかってください。
正門:本音でね。
木村:本音でね。そうそう、大事大事。
今月のマンスリーゲストは、今年の5月にデビューしたAぇ! groupグループから、正門良規、そして末澤誠也のお二人をお迎えしたんですけれども、10月の9日水曜日にセカンドシングル「Gotta Be」をリリースということで。
末澤:ありがとうございます。
木村:今後、「Aぇ! groupグループとしてどんな旅をしていきたいか」とか、「グループとしての夢」だったりとか、「個人的にこんなことやってみたい」っていうのはそれぞれあったりしますか?
正門:僕はグループで言うと、今のところの目標、「最終目標」と言っちゃうとアレですけど、「国立競技場は立ちたい!」って思ってるんです。
末澤:それは言ってるね。
木村:おお、マジ?
正門:はい。
木村:しかも新国立競技場だもんね。
正門:そうです。うちの会社やと、関西のグループで(新国立競技場に)立ってる方が多分まだいないんじゃないかと。っていうので、ちょっとそこの初をやってやりたいなって。
末澤:誰でも立てる場所じゃないっていうところで。
木村:あ〜、すごいね。新国立競技場はすごいね。
正門:野心は持ってます。立ちたいっすね。
木村:いいですね。
個人的には?
正門:個人的には、お芝居が大好きなので、今舞台をやらせて頂いているんですけど、「ドラマも映画も色々極めたいな。」って思ってる時期でして。
木村:え? もう極めちゃうの?
正門:いやぁ、極めていきたい。ですね。
木村:極めらんねーぞぉ。
正門:でも、そこに行きたいんですよ。
木村:自分も、全然まだまだだもん。なかなか厳しいっすね。
正門:いやもう、それすら知りたいです。色々。全部。
木村:色々。酸いも甘いも(笑)。
正門:本当にそうです。もう全力でぶつかっていきたいです。
木村:へぇ〜。
逆に、誠也は? グループとして何かありますか?
末澤:そうっすね。グループとして、僕ももちろん国立競技場もそうですし、やっぱスタジアムツアーとか、男祭りとかやってみたいっていうのは1個夢としてあります。
木村:男祭りって。
末澤:僕たちのライブは結構男性のファンの方も割と来てくださってて、それで男祭りができるぐらい男性のファンの方ももっと増やしていきたいなっていうのは1つありますね。
木村:へ〜、マジか。どうなっちゃうんだろうね?
末澤:どうなるんですかね?
正門:(笑)。想像つかないですよね。
末澤:でも絶対楽しいと思うんですよ、男祭り。
木村:いや楽しいかもしれないけど…。やっぱり女性がそこにいてくれるっていうエネルギーって、絶対的にでかいと思うよ。
末澤:まぁ、そうですね。
木村:だってそれがいないんだよ?
末澤:例えば、その男祭りの時だけもうほんまバンドだけで…。
木村:いや、だって分かんないじゃん。それは逆にAぇ! groupサイドが勝手にイメージしてるだけのことかもしれない。男性のお客さんも「え? 今日踊ってくんねーの?」っていう。それもあり得るじゃん。
末澤:確かに。なんかでも、1個やってみたいなっていうのがあるんですよね。
正門:本当に「やってみたい。」っていう段階です。興味です。
末澤:興味はありますね。
木村:マジか。
正門:確かに女性ファンの皆さんのパワーももちろん知ってるんですけど、ただそれがメンズとかに縛られた時に、何か楽しめそうな自信だけある、みたいな(笑)。
末澤:そうね(笑)。
木村:まぁな…。そのタイトルもタイトルだしな。「男祭り」って(笑)。
正門・末澤:(笑)。
正門:いや、まだライブのパッケージがそれで行くか分かんないですよ(笑)。
木村:個人的には?
末澤:個人的に、僕もやっぱりお芝居を頑張っていきたいなっていう気持ちはあって。
僕は舞台の方が結構多かったりするんですけど、でも映像も何回かやらせて頂いていて。やっぱ両方違う良さがあるので、舞台は舞台でナマモノの良さがものすごく毎公演であったりもしますし、映像は映像の良さがあるので、僕は両方、「お芝居」っていうのを全般的に頑張っていきたいなっていうのはありますね。
木村:なるほど。これは2人に共通して言えることですね。作品と役との出会いっていうところでは。
末澤:そうですね。はい。
木村:分かりました。これは楽しみですね。
でも今日Aぇ! groupグループから来れたのは2名っていうことなので、他の3名も掘りがいがありそうな気はしますよね。
正門:おもろいです。
末澤:でも多分その時は、僕は一緒に来さして頂きます! 僕もいた方が、もっと木村さんに他のメンバーを深掘りでお伝えできると思うんで。
木村:あーなるほど。その時はまた。でもタイミング合ったら全員の方がいいよね。
正門・末澤:是非! お願いします!
木村:スケジュールが合えばの話ですけども。こちらこそお願いします。ありがとうございます。
この番組では毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのを伺ってます。今週は末澤誠也の人生の1曲を伺いたいと思うんですが、何になりますでしょうか?
末澤:僕はSMAPさんの「はじまりのうた」です。
木村:ほう! それは何故に?
末澤:いや、僕は、そもそもこの「1曲を選んでください。」っていうのが来た時に、「無理や!」と思ったんです。
木村:なんで?
末澤:ありすぎて! 僕の中で、同レベルぐらいのこの人生の1曲が、SMAPさんの曲の中で結構あるんですよ。で「1曲か〜…」ってなって、悩んだ挙句、「はじまりのうた」にしました。
めちゃくちゃ考えて「はじまりのうた」にしたんですけど。4年ぐらい仕事がない時期があったんですけど、その時期によく聴いてたのが「はじまりのうた」やったんですよ。
その歌詞の内容が、「溜め息ついてもいいんじゃない?」とか、「自分のペースでいいんじゃない?」とか、そういうところとかの歌詞がすごくその時の僕に響いて。
木村:へぇ〜。
末澤:「自分のペースで焦らず、でいいかな。」みたいな感じで。自分の年齢も含めてなんですけど、そういうのがあって、「はじまりのうた」をめちゃくちゃ聴いてましたね。
[O.A曲]
M1,はじまりのうた/SMAP
[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091
M.Gotta Be/Aぇ! group
2024年09月22日Flow 第三百二十一回目「拓哉キャプテン × Aぇ! group 正門良規・末澤誠也」Part3
今月のマンスリーゲストは、今年の5月にデビューしたAぇ! groupから、正門良規さん、末澤誠也さん!
今週は正門良規さんにとっての「人生の1曲」も伺います!
木村:メンバー同士っていうのは、「あ、今あいつこれやってんねや。」みたいな感じで、お互いの活動は認識し合ってる感じ?
正門:認識はしてますよ。「今は何してる。」とか、「誰が何入ってる。」とかは。そういう話も結構割りとします。
末澤:でも細かいのは知らないっすね。今誰が関西にいるのか、東京いるのか、みたいな、そこの把握はできてないです。
木村:だからvisitしてるかしてないかっていうのは…。
末澤:それは分かんないんですけど、大きいのは分かります。
正門:「この期間やな。」みたいなのは。
末澤:ただでも、「このテレビ番組に出る」とかは、ニュースで見て「あ、そうなんや。」とかはあります。
木村:そう! それ結構びっくりしない?
末澤:結構あります。予告とかで「あ、出てる。」みたいなのもあったりします。
正門:「何とかランキング」とかに入ってるのが出てきたりするんですよ。「国宝級イケメンランキング」の何位とか。
それ知らないんですけど、メンバーの佐野(晶哉)が2位に入ってたんですよ。本人もそれ知ってるんですけど、ただ僕らは知らんくて、あれは何で知ったんでしたっけ?
末澤:俺はライブのMCで。
正門:そうだ、俺もそうっすわ。
木村:でもそんなグループ内で頑張りつつも、今現在、稽古中の舞台があると。
誠也の舞台が、9月8日から最後は10月27日。東京の日生劇場だったり、広島の文化学園HBGホール。で、最後が大阪のSkyシアターMBS。
末澤:はい。
木村:これ大変だね。ちゃんとやり切れることを目標に。舞台ってそれこそライブと変わらないし、その日その日、毎回お客さんをお迎えしてやることだから、体調管理だったり、本当に気をつけないとね。
末澤:はい。頑張ります!
木村:ここからはプライベートについても色々伺っていこうかなと思うんですが…。今、休みはあんまないか。
正門:今はそうですね、完全に休みはないですね。
末澤:丸一日オフっていうのはないですね。
木村:マジ!? じゃあ「はい、明日オフです。」とか「明後日オフでーす。」とかになったら、どうすんの?
正門:今、稽古始まって、(東京の)ウィークリーマンションに入ったばっかりで、どうしても「生活感を出したい。」っていう欲があって。だから玄関マットとか、ディフューザーとか、身の回りを整えたい欲が今あるんですよ。
木村:「その間は自分の城を築きたい。」ってことだ。
正門:そうです。東京に。
木村:ほ〜。休みの日、それに使いたいんだね。
正門:そうですね。今アクティブな気持ちはないかもしれないです(笑)
一同:(笑)
末澤:どっか行きたいとかじゃなくて(笑)。
正門:そう(笑)。ちょっと「静かにゆったり過ごしたいな。」って感じですね。
木村:じゃあ食事なんかどうしたいの?
正門:食事は…、今、近所にめちゃくちゃうまい町中華を見つけたんですよ。そこにどっぷり嵌ってます。
木村:町中華。へ〜。何が美味しいの?
正門:レバニラっすね! あのレバニラは木村さんにも食べて頂きたいぐらい、本当にもう湯毛から美味かったんですよ。
木村:湯毛どうやって食べんの?
正門:こう、湯毛が上がってるじゃないですか。
木村:分かるよ。「はい、お待たせしました。こちらレバニラで〜す。」
正門:「ありがとうございますー。頂きます〜。」で、ニラともやしと、箸で上げるでしょう? 箸で上がってるところに湯気が上がってるんすよ。(レバニラと湯気が)一緒に口に入っていくじゃないですか。この湯気からも味がするんですよ。
木村:「湯毛から味がする」。すげぇアンテナを持ってる。
末澤:(笑)
正門:あの町中華すごいんですよ。本当に僕も初めての感覚でした。「湯気が美味い」ってぐらい、本当にそれぐらい美味しいんです。
木村:へ〜。レバニラがNo.1?
正門:今のところそうですね。あ、なす味噌も美味かったです。
木村:またチョイスがさ、レバニラとナス?
正門:ナス美味かったんすよね、本当に。
木村:ほ〜。せっかくこっちにいる時間があるんだったら、なんかどっか行って開拓してみれば?
正門:新しいお店ですか?
木村:うん。他のメンバーが同じタイミングで東京にvisitしてる時に、「ちょっと行ってみる?」っていう感じで行ってみれば?
正門:メンバーとですか? アリですね。
木村:飯はあんまり行かない?
正門:「行こう。」という話はめっちゃします。
木村:でも行ってないんだ(笑)?
末澤:行けてないですね。なかなか皆でタイミング合わして、みたいなのが。
正門:そうなんですよ。でもマジでスケジュールを見たりとかはしてます。本当に「実現しよう。」っていうのは。
木村:実現しそうだったら、その時はまず連絡しなよ。そしたら「ここ行ってきなよ。」っていうところ1個押さえるから。
正門:え〜!? ほんまですか!? ぜひお願いします!
木村:ぜひぜひ。
なんか、2人の趣味って今はないの? ギター?
正門:ギターですね。
木村:それはもう趣味になっちゃってるの?
正門:いや、正直ちょっと仕事に偏りつつあるんですけど、ただ何の気なしにパーって弾いてる時間が一番リラックスはできます。
木村:そのパーって弾く時って、どっち弾くの? アコギ?
正門:最近はアコギが多いですね。パッて弾いてパッて置けたりするんで、そのカジュアルさがありますね。
「エレキ弾こう。」ってなったら、ちょっと1個スイッチ入っちゃいます。「このフレーズは覚えたい。」とか、「あの早弾きをクリアしたい。」とか、何故かちょっとタスク感が出ますね。
木村:逆にエレキ抱いた時には、ちゃんと電流を流したくなる?
正門:あー、もう本当に。痺れたくなります。
木村:ちゃんと(アンプに)繋ぐ派?
正門:繋ぎます。
木村:「最近これgetしたんすよね! これは良かったです!」っていうのは、あったりしますか?
正門:珪藻土マット。
木村:へ?
末澤:だからそれ、ウィークリーにやろ(笑)?
正門:そうそう(笑) ほんまに最近買ったのはそれです。お風呂上がりとかのマットがあるじゃないですか。あれは元々1枚つけてくれてるんですよ。ただ、お風呂入るたびにとか使ってると、ちょっとアレじゃないですか。そのストレスだけでもすぐに解消したいと思って、珪藻土マットをポチって、今それ使ってるんですけど、も〜快適ですね。珪藻土マットすごいですよ。
木村:あれ、確かにあると、「なんじゃ? え?」っていうぐらい水分を吸うよね。
正門:そうなんですよ。びっくりします。乾くのも早いし、邪魔やったら立てとくだけで、あれは買って良かったって思いました。
木村:まさかの珪藻土マット。
正門・末澤:(笑)
正門:直近の買い物はそれしかしてないんですよ、僕(笑)。
木村:誠也は何かありますか?
末澤:僕は服が好きなんで、もう服の量が尋常じゃないぐらい家にあるので。
木村:それは服で言ったら、上? 下?
末澤:圧倒的に上ですね。Tシャツだったりとか、アウター類もそうですし。
木村:それはどれぐらいの頻度で行くの?
末澤:最近はなかなか行けなくて、この夏に1回、ドバッと。「夏の分買いました。」って感じです。
木村:「このひと夏をこれで過ごしたいな。」っていう。
末澤:そうですね。
木村:それは、「稽古のリハ着にこれを着よう。」って思って? むしろリハ着は、今まで持ってたTシャツを「これをリハ着ににすっか。」みたいな感じ?
末澤:僕はそれが多いです。割りと。
でも、一着だけは買ったやつを使ってます。今回の(舞台の)三銃士はフランスのパリが題材なので、ちょっとフランスっぽいやつを1個リハ着に回しました。
木村:「フランスっぽいやつ」。
正門:めっちゃ気になる!
木村:気になるな。何だろうなぁ。どんな服なんだろう(笑)?
末澤:(笑)
正門:それで「パリだ!」と思ったわけでしょ?
末澤:それはフランスカラーだったんですよ。
木村:青と白と赤の。
末澤:全部がじゃないですよ(笑) デザインが。なので、それをリハ着に回しました。
木村:よーく見たら、エッフェル塔じゃなくて通天閣とか、そういうやつじゃないよね?
正門:めっちゃおもろい、それ(笑)
末澤:そういうおもろいやつではないですね(笑)
木村:なるほど。
これはスタッフからこういうパスが出てるんですけど。もし自分とどっか遊びに行くなら、行ってみたい所っていうのはあったりしますか?
正門・末澤:はい!
末澤:僕はもう間違いなく買い物に行きたいです!
木村:買い物っていうのは?
末澤:服を買いに行きたいです。服とかアクセサリーとか、僕はめちゃくちゃお買い物に行きたいですね。
木村:アクセサリー? でも今既にしてるじゃん。
末澤:これは、僕が大学生の時にアルバイトとかをして、並んで、買ったんです。
木村:もう既にしてるアクセがストーリーとして収まってる感じは見受けられるんだけど、それ以外に何かあるんですか?
末澤:やっぱ、あります(笑) もう、学生時代から、木村さんの(着ている)服をどんだけ探したか分かんないです。
木村:なるほど、そういうことですか。
末澤:そういうことです。
正門:すごいですよ。俺が着てる服が、たまたま木村さんが持ってるやつと一緒のやつがあったんですよ。それ見たら「それ木村さんが着てた!」って言ってきて、すごいなっていう。本当にめちゃくちゃリサーチしてるんで。
木村:へ〜。マジっすか。じゃあ、そういうタイミングがあったら…。
末澤:ぜひ!
木村:で、(行きたい所は)ショッピングってことですね。
正門は何かありますか?
正門:僕は以前、「シイタケが苦手や」っていう話をしたんですけど。
木村:あ〜、聞いた聞いた。
正門:「それはまだ本当に美味しいシイタケに出会ってないからだ。」って木村さんに言われたんですよね。
だからぜひ、木村さんが一番美味しいと思ったシイタケを食べさせて頂きたいです(笑)
木村:え、マジで?
正門:はい、本気です。
木村:「自分とどこか遊びに行くなら何したい?」っていうのが、「シイタケ食いたい。」ってことですよね(笑)?
末澤:(笑)
正門:シイタケ食いたいです。ほんまに美味いシイタケを食いたいです。
木村:…すげえ。なんかガチで困るやつだ。
正門・末澤:(笑)
末澤:シイタケってピンポイントやもんな。
木村:困るよね。ハードルあるもんね。
正門:確かに、「苦手」って言ってしまった分。
木村:「俺(シイタケが)無理なんすよ。すごい嫌いなんですよ。」って言ってて、「いや、それ美味いシイタケ食ったことないからだって。」って言った本人に対して、「じゃあ、あんたの言う美味いシイタケとやらを、食わしてもらってもええですか?」ってことだよね?
正門・末澤:(笑)
正門:木村さん、ちゃいますやんか!(笑)
末澤:そういうことですよね。
正門:でも、そうなるか。そういうことですよね(笑) でも、ただ「美味いシイタケ」っていうものを知りたいだけです。食の幅を広げたいっていう。
木村:なるほど。これ結構ハードルあるな。面倒くせぇ(笑)
正門・末澤:(笑)
正門:首長くして待っときます(笑)
木村:この番組、毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのを伺ってるんですけれども。今週は、「正門良規の人生の1曲」を伺おうかなと思うんですけども、何になりますでしょうか?
正門:T.M.Revolutionさんの「ignited -イグナイテッド-」という楽曲でございます。
木村:ほう! なぜ?
正門:この曲はですね、僕がほんまに音楽を好きになったっていう出会いの楽曲なんですよ。
きっかけは、それこそアニメのエンディングとかオープニングやったんですけど。それまでも音楽は好きでしたけど、口ずさんだりとか流行ってる曲はもちろん知ってるんですけど、自分で「この曲や!」っていうのはそんなになくて。で、T.M.Revolutionさんの「ignited -イグナイテッド-」で、もうただただ「かっこいい!」っていうだけで衝撃を受けまして。
そっから西川さんの音楽をいっぱい聴くようになって、(西川さんは)abingdon boys schoolってバンドをやられてたりもするんですよ。で、そこの楽曲のギターの譜面を買ってコピーしたりとか、そこに参加されてるギタリストのルーツを辿って行ったりとか、割りと僕が音楽を勉強したり好きになっていく中で、本当に鍵になる場所はここやなと思ったんで、この曲にさせて頂きました。
木村:なるほど。じゃあもうイナズマフェスに行った時、結構やばかったんじゃない?
正門:痺れましたよ、本当に。
木村:それ、ちゃんと伝えた?
正門:伝えました! 西川さんにも。
フェスでお世話になる前に、何度かお会いできたことがあって。最初が僕らのやってるラジオのゲストに来て頂いたんですよ。
木村:あ、そうなんだ。
正門:そこでお話させて頂いたりとか。あと朝ドラでちょっと同じ作品に一瞬出てて、そのお話もしたりとか。ちょこちょこと関係性を刻んでいけるようになって、それで西川さんからイナズマの時にオファーして頂いたっていう。
木村:なるほど。了解。じゃあ結構、本当に「人生の1曲」だね。
正門:本当にそうです。
木村:ありがとうございます。
正門:はい。
[O.A曲]
M1.ignited -イグナイテッド-/T.M.Revolution
[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091
M.Gotta Be/Aぇ! group
2024年09月15日Flow 第三百二十回目「拓哉キャプテン × Aぇ! group 正門良規・末澤誠也」Part2
今月のマンスリーゲストは、今年の5月にデビューしたAぇ! groupから、正門良規さん、末澤誠也さんのお二人!
どんなトークになるのか、お楽しみに!
木村:2人って、今27歳と30歳ですけども、チビッ子だった時って何かやってたりしました?
末澤:僕は、小学1年から中3までサッカーをずっとやってました。
木村:じゃあもうガチのやつだ。
末澤:ガチでやってましたね。サッカー選手になりたかったぐらいでしたね。
木村:何のきっかけで、サッカー選手じゃなく…。
末澤:中学3年生のタイミングで事務所に入ったんですよ。で、入って「こっちを頑張りたい」ってなって、もう高校からはサッカーを辞めました。
木村:じゃあもう、とんでもない人生のサイドチェンジをしたってことですね(笑)。
末澤:ある意味そうですね。そのタイミングで。
木村:すごいサイドチェンジだね(笑)。今は趣味でやったりしてるの?
末澤:いやもう最近は全然。一時フットサルとかは友達とか皆でやったりしてたんですけど、最近はなかなかできてないですね。
木村:なるほど。逆に、正門はどうなんですか?
正門:僕は本当に逆の、野球少年でした。小学3年生から中学3年生までやってましたね。
木村:じゃあ割と真剣に? リトルリーグ?
正門:地元の学校の球団じゃないですけど…。
末澤:少年野球!
正門:ああそうです!
木村:だから、リトルリーグなんじゃないの(笑)?
正門:リトルリーグはね、ガチ度がもうワンランク上なんですよ。本当に選手を目指してるような人たちがいるのが、リトルリーグっていう認識です。
木村:へ〜。2人とも、どういうきっかけだったんですか?
正門:僕はね本当にベタなんですけど、家族が勝手に履歴書を送ってるっていう、本当に「THE」ですね。
木村:「家族勝手履歴書」ですね。
正門:そんな通称が。そうです。もうびっくりしましたよ。
木村:でも、家族でもさ、父親と言うか、そのポジションの人って履歴書送らないよね。
正門:送らないですね。ノータッチでした。
木村:母親なのか、お姉さんなのか、ですよね。どなたなんですか?
正門:母と姉が結託して。
木村:結託?
正門:そうなんですよ。2人で。
木村:お母さんとお姉ちゃんは、「いや〜、うちの弟だったらいけんじゃね?」っていうことだったのかな?
正門:(笑) というのも、本当に僕、中学3年生になる4月に入ったんですけど。
木村:一番揺らぐ時だよね。これから高校考えなきゃいけないし、受験勉強っていうものに片足突っ込むか突っ込まないかのタイミングじゃん。
正門:そうです。ただ僕、中高一貫に行かしてもらってて、そこがなかったんですよね。だから高校受験というものをパスできたんで、多分その辺で。僕は6年単位で学業を考えてて、母親と姉も「じゃあちょっといいんじゃない?」っていうので。
送る前後ぐらいに僕ちょっとだけモテ期が来たんですよ。人生初の。そのちょっとモテ期が来たのを、親伝いか何かで聞いたらしく…。
木村:「良規くんモテてるけど。」ってこと?
正門:(笑) そんなニュアンスか分かんないんですけど、なんかね、「らしい」っていうのが広まって、で、2人が結託して送ったっていうのは聞きました。
木村:そんで今に至るっていう。
正門:そうです。あの時のモテ期からここに至ってます。
木村:そこでモテてなかったら、その噂がお姉ちゃんとお母さんの耳に入ってなかったら、今ここにいなかったかもしれないですね。
正門:そうですね。だから中学受験とかもしてなく、そのまま地元で上がっていったら、そういうのもなかったかもしれないんで。
木村:何になってたんだろうね?
正門:僕が思うにはですけど、楽器を…。僕らバンドもやるグループなんですけど、中学ぐらいでちょうどギターも始めてたんですよ。だから、理想はプレイヤーかなと思ってたんですけど、ローディーさんとか、楽器屋さんとか、ギターに関わることに興味がありました。
木村:楽器にはちゃんとタッチしたい人生だったかもしれないってことですね。
正門:そうですね。
木村:逆に誠也は?
末澤:僕も中学3年の4月に入ったんですけど、僕は元々お母さんがSMAPさんが大好きで。
木村:え!
末澤:僕が初めて行ったライブが、幼稚園の時のSMAPさんのライブ。
木村:幼稚園の時(笑)
末澤:でも僕ファンサ貰いましたもん。木村さんから!
木村:ええ!?
末澤:アリーナやったんですよ。僕、『ONE PIECE』のTシャツ着て行って、ファンサ貰いました。
正門:へ〜、すげえ!
末澤:僕はこの事務所入るまでSMAPさんのライブしか行ったことなくて。
木村:え!
末澤:母親が好きで、僕も興味がなかったわけじゃなかったんすけど、自分で応募するほどではなかったんですよ。で、母親が知らん間に友達の母親と一緒に履歴書を送ってて、で、オーディションの連絡が来て。オーディションというものを受けたことなかったんで、「ええ…?」と思いながら、何となくオーディションに行ったって感じでしたね。
木村:バンドでは、ギターを正門がやって、誠也がボーカルと…ブルースハープ! おお!
末澤:はい、やらせて頂いてます(笑)。
木村:ブルースハープ難しいっすよね。
末澤:難しいっすね! めちゃくちゃ難しいっす!
木村:他は、誰が何をやってるでんすか? リチャード(草間リチャード敬太)くんが?
正門:ベース&サックスです。
木村:ベースとサックス! すげ〜な! そして小島(健)くんが?
正門:キーボードです。
木村:佐野くんが?
正門:ドラムです。
木村:なるほど。じゃあもうWギターじゃなくて、ギター1人。
正門:基本的にギター1人で、あと楽曲によっては誠也くんがギターも弾いたりするんですよ。
木村:ほう!
末澤:たまに。
正門:一番忙しい。
末澤:(笑)
木村:忙しいね。
正門:本当に忙しいです。色んなことやってます。
木村:あらら〜。で、曲によっては、皆で楽器を置いて、「よし、踊るぞ!」ってなったら踊る、っていう。
末澤:そうですね。
正門:フル稼働です。
木村:フル稼働だね。
他にも、東京ドームシティホールでの講演が予定されていたにも関わらず、やっちまったらしいじゃん?
正門:やっちまったらしいじゃん(笑) そうですね。
木村:そのタイミングは、だからあれか。2022年の7月のタイミング。もう一番過敏なタイミングだね。
正門:やられちまいましたね。
木村:でも、それは世の中的に本当にそういう空気だったし、誰がいつなってもおかしくない状況だったから。本当に今となっては笑い話に変換していくしかないとは思うんだけど、あの時は結構「やべえ」と思った?
正門:本当に食らいましたね。これが初めての東京でのライブやったんです。初の東京のステージ。
末澤:僕らもめっちゃ気合入ってて、「東京でかますぞ。」ってなってて。その前日か。
正門:本当に前日…東京に行く日か。当日だ。
末澤:そう。場当たりの日だよね。
正門:僕以外のメンバーは一旦東京に行って。
木村:もう行ってたの。
末澤:はい。で、発熱になって、「とりあえずリハはしよう。」ってなって、正門抜きのフォーメーションを…。「とりあえず正門は熱やから、明日は絶対無理やから。」っていうので、正門抜きのフォーメーションとか歌割りとかも全部ブワーって変えてやってた中で、正門が結局検査したらコロナ陽性だったので、「中止になります。」っていう。
木村:ほ〜。
正門:そうなんですよ。これはキツかったですね。
木村:この時って、電話なのかLINEなのか、結構した?
末澤:LINEでやり取りはしましたね。正門がグループLINEで「申し訳ない。」みたいなことを。皆「全然。正門が悪いわけじゃないし。」っていう感じやったんで、別に正門に対してはどうもなかったんですけど、やっぱりでも悔しい気持ちはありましたね。リハーサルしてきての、前日中止やったので。
木村:で、初東京だもんね。
末澤:そうですね。
木村:でもそこで連絡貰った時に、単純に「ライブができない」「中止になってしまう」っていう悔しさは、実際全員…それこそ正門本人もあったと思うけど、そこで「いやお前が悪いわけじゃねぇし。」っていうふうになれる関係性だよね。
末澤:そうっすね。正門に対してはそういうの一切なかったですね。
木村:素晴らしいっすね。
正門:めちゃくちゃ救われましたよ。僕としては本当に。
木村:そりゃそうだよね。そういうふうに言ってくれる人たちが一緒にやってるっていうのは、多分相当でかいと思いますよ。
正門:はい。
木村:で、去年10月には、西川(貴教)さんのロックフェス?
末澤:はい。『イナズマロックフェス』。
木村:滋賀県の野外フェスですよね? それに出演したってここに記載されてますけど。
フェスライブどうでした?
末澤:いやめちゃくちゃ楽しかったです。僕らもずっとフェスに出たいって言ってて、ジュニアで初めてロックフェスというものに出させて頂いたので、もうバリバリに気合入りまくって、全力で楽しみましたね。
木村:イナズマロックフェスに集まってくれてたお客さんたちっていうのは、Aぇ! groupに対してはすごくウェルカムな感じで?
末澤:すごい温かかったですね。やっぱ僕らのホームっていうわけじゃなくて、僕らのファンだけじゃないので、熱量をこっちが出せば出す分しっかり皆さんが答えてくださると言うか。
正門:飲まれる勢いで帰ってきました。すごかったです。
木村:で、今年の2024年5月15日に「《A》BEGINNING」でCDデビューして。これ見て「えっ?」って思ったんだけど、振り付けって(s**t kingzの)shojiがやったの?
末澤:そうなんですよ。
木村:いやぁ、これびっくりだよな。その時が初めて?
末澤:ガッツリやらせて頂いたのは、初めてでしたね。
木村:それで、デビューアリーナツアーっていう。8都市32公演で37万人が来てくださった。アリーナツアーはどうでした?
正門:めちゃくちゃ楽しかったです。
末澤:最高でしたね。
正門:アリーナは、Jr.の時に叶えられなかった規模のツアーなんですよ。結構デビュー前でやってるグループとかもいた中で、「くそ、俺らも早くそこに行きたいな。」っていうふうな思いを持ってたんですけど、Jr.のうちには叶えられずで。
木村:で、今グループになって。
正門:そうです。ようやくできてっていう。本当に色んな念願が詰まってるライブでした。
木村:で、10月9日には2ndシングルの「Gotta Be(ガラビー)」ですか? ガラビー!
正門:はい、「Gotta Be」です(笑)。
木村:これ、本人たちで、軽くこのラジオを聞いてくれてる皆さんに、「Gotta Be」はこんな曲ですよっていうのをちゃんと伝えて頂いてもよろしいですか?
正門・末澤:はい。
木村:これどんな感じに仕上がってるんですか?
末澤:もうめちゃくちゃ疾走感ある曲で、ロックでももちろんあるんですけど、Aぇ!groupが歌うからこそ伝わる歌詞になってたりとか、結構ストレートな、聴いてる方に響くような楽曲になってるかなと思います。
[O.A曲]
M1.Gotta Be/Aぇ! group
[BGM]
M.《A》BEGINNING/Aぇ! group
[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091