木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2023年12月31日Flow 第二百八十三回目

「Flow」も今年最後の放送!
今日は2023年のFLOWを振り返ります!
最後までよろしく!


木村:まずは、メッセージを1通ご紹介します。

【千葉県 かずや 28歳 男性】
キャプテン、こんにちは!
今年もいろんなゲストの方が来られましたが、いつもキャプテンが次回のゲストを発表する時、
「えっ!あの人が来月のゲスト?どんなトークになるんだろう?」とワクワクして、いつも楽しみに聴いています。
今年のFlowを振り返って、どんな思い出が甦りますか?
男性ゲストとの部室っぽいトークも、女性ゲストとの柔らかなトークもどちらも大好きです。
普段、ゲストの方々とトークするとき、どんな気持ちでのぞんでいますか?
あと、不定期で行われる音楽企画も大好きです。


木村:まず来ていただくという段階で、既にその方には何らかしらの興味が無い限り、ゲストにお呼びすることはないんですけども。FLOWのスタッフと、「来月のゲストなんですけど、どんな方に来てもらいましょうかね?」っていう感じで皆で話し合ってはいるんですが、僕的には男性であっても女性であっても、僕自身は自然体でその方が「どんな方なのかな〜」、「話してみないと分かんないしな〜」という形で入ることは入るんですけど、女性の場合は何らかしらの“おもてなし”という事まではできないけど、そのホスピタリティは何となく持ちたいなっていう意識はあるかもしれないですね。
逆に男性ゲストが来てくださったときには、世代が一緒だろうが、ジェネレーションが下であったとしても、男性としての共通項ってあるじゃないですか。そこを僕も包み隠さず、相手の方が1つ出してくれたら、それに対して2つまではいかないけど1.5個ぐらいのお返しが出来たらいいなみたいな感じのキャッチボールをさせてもらおうと、いつも思ってますね。

2023年にこの番組に来てくれたゲストの方々を振り返ってみると…、
1月に綾瀬はるかちゃん、
2月にSUPER BEAVERボーカルの龍太、
3月にDA PUMPのISSA、
4月アンミカさんが来てくれましたからね。
5月『木村さ〜〜ん!』でお世話になった書家なんですけど武田双雲さん。どんなラジオになるのかな〜と思ってたんですけど、思いのほか色んな次元に話がワープして、結構広がったのはすごく覚えてますね。
6月に「風間公親−教場0−」でご一緒させていただいた新垣結衣さん。
7月にTravis Japanから中村海人、宮近海斗、七五三掛龍也に来てもらって、アメリカに修行に行った際のいろんなお話を聞いてみたりとか。
8月にケンドーコバヤシ。一応「AXEL CREW」のメンバーではあるんですけどケガもしてたし、なかなかAXEL CREWとしては会えてなかったので、ラジオのゲストに来ていただいて色んなお話をさせてもらいました。
9月は竹原ピストルさん。この人は前々からどんな人なんだろうって興味があったので、実際に来てくださって、やっぱり自分がイメージしていた通りの人だなっていうのが分かったりとか。
10月に上戸彩ちゃん。久々にお会いして、やっぱりいつ会っても上戸彩ちゃんって、棘がその辺に落ちていたとしても、その棘を一瞬にして拭ってくれるような人だなっていう印象を持ってますね。
11月冨永愛さん。さすがでしたね、ほんとに。「さすが!」っていう一言だったなと思います。
12月にSUPER BEAVERのメンバー全員来てくれました。

どの方をピックアップしても、ほんとに毎回楽しい時間があっという間に過ぎて行ったなっていう感じはします。
アンミカさんと番組でご一緒することはあったんですけど、ああいう形で話す事は無かったし、最終的には何のポーズもなく「お友達になって!」って言われて、「ああ、はい」って言って(笑)、普通に友達になったんだな〜っていう感じもありましたし。
あと、そうだな〜。見た目と中身って言うのは、すごくギャップがある人もいるんですが、やっぱり会って話してみるとSUPER BEAVERの龍太もそうだったし、もちろんメンバー全員もそうだったんですけど、本人たちから醸し出してる雰囲気とかあるじゃないですか。でも、どんどんどんどん剝がしていくうちに、いやいや、これは見た目だけだなっていう。中身はほんとに優しい保父さんだなっていうような人たちが多かったりしますよね。
一度お話しただけでも、その人となり…分かるんですけど、感じる事はできるんですけど、もっともっとこの人と色んなことを話したら、色んなアイディアだったりとか想いだったりを聞くこと、話すことができるんじゃないかなって思えたのは、武田双雲さんは非常に刺激がありましたね。あとケンコバの独特な物のとらえ方、早くね、ケガが完治してほしいなと思います。

みんな後日談があるっていうか、「来てくれてありがとう」っていうメッセージを自分から送ると、「いやもう、ほんとに楽しかったです」って言ってくれたのが非常に嬉しかったんですけど、唯一ね、竹原ピストルさんとは連絡先交換しなかったんですよ。できなかったんですよ。もうトークに頭が行っちゃって(笑)。だから、そのあと後日談っていうのが、ガッキーとピストルさんは連絡先を交換してないので。その2人だけかな?あとはみんな、「ありがとうございました、楽しかったです」っていうメッセージをくれているので。

今後も、どなたになるかまだ全然わかりませんが、色んなゲストの方をお迎えして色んなお話をしていけたらなと思います。

続いては、毎年お正月恒例のあの番組についてメッセージが届いております。

【愛知県 ひーちゃん 50歳 女性】
キャプテン、こんにちワン!
「さんタク」の詳細の公式発表ありましたね。
さんまさん作詞のキャプテンのバラードも早く聴きたすぎます。
今年のさんタクで車の中でのトークを有言実行ですね。
Snow Manとのゲーム対決も楽しみです。


木村:こちらのメールも多かったですね。
2024年1月1日午後3時から、今年も例年と同じく「スタジオトークで話した内容をテーマにして色んなロケを行う」という内容になってるんですけど、今回のテーマは、さんまさんが作詞してくれた曲の中で、「お互いに相手がドキドキするような物をプレゼントできないかな」っていう事でトークが広がっていって、結局ロケに出てみたんですけど。
さんまさんはどういう事でドキドキしてくれるかなと思って、サーキット場に行ったんですよ。それで、とんでもない速度の出る車を1台用意してもらって、僕がステアリングを握って助手席にさんまさんに座ってもらうっていうね、非常にドキドキしてくれてました。
そちらの模様はオンエアを観ていただければお届けできると思いますし、あとSnow ManがYouTubeやってるじゃないですか。そのYouTubeに関して、自分も『木村さ〜〜ん!』っていうのを配信でやってはいたんですけど、急に終わっちゃったじゃないですか。
それで、割と皆さんから「木村さ〜〜ん!ってもうやらないんですか?」っていうお声をいっぱい頂いたので、「じゃー、やる?」っていう事になり、「プラットフォームどうしよっか?どこでやる?」ってなって、「そういやYouTubeがあるじゃん」って、単純にプラットフォームをYouTubeにさせていただいて、そのまんま『木村さ〜〜ん!』として継続してみようかっていうスタッフとのお話になって。
それでほら、Snow Manが「YouTubeの撮影やってまーす」っていうふうになったから、「じゃー突撃してみようか」っていう事で、それで僕ら2人がSnow ManのみんながYouTubeを撮影してるところにお邪魔して、「なるほど、こういうふうにやってるのね」っていうのを体験させてもらったっていう感じではあるんですけど。
だから、「さんタク」が3時から放送されて、その放送終了後、多分ですけど17時頃を目安に立ち上げる予定にはなっているそうです。
木村拓哉チャンネルという事なんですけど、他にも音楽コンテンツだったりとか、今後ミュージックビデオも発進する事ができるようになると思いますし、その中のコンテンツの1つとして『木村さ〜〜ん!』も皆さんに発進しようかなと思っておりますので、是非お楽しみにしてほしいと思います。

2023年も残すところ半日ほどですね。今年も映画だったりドラマだったり、色々受け取ってくださって本当に皆さん、ありがとうございました。
映画「レジェンド&バタフライ」だったり、海外でドラマに参加させていただいた「The Swarm」だったりとか。
あとはドラマで言うと「風間公親−教場0−」という作品をやらせてもらったんですけど、「皆さんは今年1年どんな曲を耳にされたのかな?」って思うんですけど、僕自身は結構この曲に力を頂いたっていう瞬間が多かったような気もします。
Uruさんで「心得」。

[O.A曲]
心得/Uru

[後TM]
M.One and Only/木村拓哉

2023年12月24日Flow 第二百八十二回目「拓哉キャプテン × SUPER BEAVER」Part4

12月のマンスリーゲストはロックバンド「SUPER BEAVER」の4人!
今週はメンバーそれぞれ、そしてSUPER BEAVERにとっての「人生の1曲」を伺います。


木村:SUPER BEAVERにとっての「人生の1曲」は最後にとっておいて、メンバーそれぞれの…龍太のは聞いたんですよ。山下達郎さんの「LOVE'S ON FIRE」っていう事だったんですけど。

渋谷:人生で一番聴いている音楽家は誰だろうってなった時に、山下達郎さんで。1曲を選べないから、最新楽曲の「LOVE'S ON FIRE」って事にしたんですけど。

木村:亮太、研太、広明それぞれの「人生の1曲」。誰からにしますか?

SUPER BEAVER:どうしましょう。誰からにしましょうか。

上杉:指名してください。

木村:じゃー、研太。

上杉:あ!

木村:呼ばれたら「あ!」だって(笑)。

SUPER BEAVER:(笑)。

渋谷:「指名してください」って言った人が(笑)。

上杉:そうですね。僕は、John Lennonの「Imagine」ですね。

SUPER BEAVER:え?

木村:ほんと?

上杉:中学3年生の時に、僕が音楽に没頭するきっかけになった事なんですけど。自分は昔からちょっと変わってて、義務教育でこのまま勉強して大学に進学とかして、そのまま社会に出て行って、“自分は何をしたいんだろう?”とか、“どういうふうに生きていけばいいんだろう?”とかすごい考えた時に、John Lennonであったりとか、日本だとTHE BLUE HEARTSとか、そういう音楽がすごい当時の自分に刺さってきて。John Lennonは亡くなってしまいましたけど、音楽と共に生きて、The Beatlesとか彼のことを色んな人が認知してくれて、ああやってステージに立って、こういう人生もあるんじゃないかって、そういう所から思い立って、中3の夏休みの受験シーズンに楽器屋さんに楽器を買いに行ってから、僕はバンドを始めるきっかけになったんですけど。

木村:初めて手に取った楽器もベースだったの?

上杉:ベースです。姉がいるんですけど、「楽器屋さんに明日行くから、ギターとベースどっち買ったらいいと思う?」って言ったら、「なんか分かんないけど、あんたベース」って言ったから、ベースを買って。

木村:え?お姉ちゃんチョイスだったの?

上杉:そうです、そうです。でもギターも弾けないし、ベースも弾けなくて、ベースが何かも分かんなくて、楽器屋さんに「すいません、ベースをください。ベースって何ですか?」って言って。買って(笑)。そのまんま。

木村:え?すげー買い物だね。

上杉:そこから、ずーっと。何となく中学校でバンド組んでコピバンやって、高校行ってこのバンドに出会って、そこからずっとそれで生きてるって感じです。

木村:じゃー、お姉ちゃんがギターって言ってたら…。

上杉:ギター買ってたと思います。

木村:ここにいないかもしれない。こわっ!偶然ってすごいね。

上杉:でもほんと、ベースのきっかけもそうですし、音楽に入っていくきっかけっていうのもそうなんですけど。

木村:続いて、広明お願いします。

藤原:僕はLOST IN TIMEってバンドの「手紙」っていう曲です。今となっては先輩のバンドなんですけど、中学1年生ぐらいの時に女の子から借りたCDで好きになったバンドだったんですけど。

木村:バンド名がLOST IN TIME。

藤原:(バンド名が)LOST IN TIMEで、「手紙」って楽曲なんですけど。元々、柳沢と幼稚園から幼馴染で、小学生の時にGLAYのコピーバンドとかやってたんですけど、一緒にバンドやったりしながらGLAYとかしか知らなかったんですけど、中学校に上がってインディーズバンドとか、そういうロックバンドみたいなものの楽曲に触れたきっかけがLOST IN TIMEで。J-POPとまた違った熱量っていうか、歌とかライブに込める気持ちとか歌い方みたいなので自然と涙が出るっていうか。“熱くてロックな楽曲だけど泣けるみたいな曲ってあるんだな”っていうのを知ったのがこの楽曲で、そこからSUPER BEAVERに通じるものもあるっていうか。自分がドラム叩くときの姿勢にも繋がってる所があるんで、すごく参考にして大好きだったバンドです。今でも大好きです。

木村:サウンドもメッセージも広明に刺さったという事は、自分が叩く時に何かイメージするものもあったりしますか?

藤原:すごく近いですね。自分のドラムで歌うとか、音楽として歌を届けるっていう事を考えたときに、すごくLOST IN TIMEの楽曲の作り方だったり、メンバーそれぞれの演奏する表情だったり考え方っていうのは凄く参考になってるし、大好きです。

木村:じゃー、亮太お願いします。

柳沢:僕は、GLAYの「HOWEVER」ですね。これは純粋に、後にも先にも部屋にポスターを貼るほどハマったアーティストっていうのがGLAYで。その入口になったのが、それこそ歌番組から。何の番組だったかも覚えてないですけど、フワッと流れてきた曲を聴いて、純粋に「すごくいい曲だ〜」って思って。当時小学生だったんですけどメロディだけ覚えてて、音楽に詳しい女の子がいて、口ずさんだら「HOWEVERって言うんだよ」って言われて。英語タイトルだったんで、とにかく放課後に「GLAY、HOWEVER」っていうのだけブツブツ覚えて。家に帰って、初めてCDが欲しいって母親に頼んだのが、このGLAYの「HOWEVER」で。そこからお年玉でアルバムを買ってみたりとか、ライブコンサートに行ってみたりとか。
(僕たちは)高校の先輩後輩なんですけど、藤原広明だけ高校が違くて。僕と藤原は幼・小・中って幼馴染なんですよ。

木村:幼・小・中!

柳沢:高校だけバラけたんですけど、SUPER BEAVER結成にあたり、僕がヒロを呼んだんです。その前に、小学校ぐらいの時から2人で一緒に音楽室を借りてバンドをやってたんですよ。他にも友達何人かと一緒に、GLAYのコピーバンドをみんなで一生懸命やってて。

木村:それは「HOWEVER」を経験した後?

柳沢:後です。GLAYが好きな友達が多くて、みんなで「GLAYのこの曲を練習しよう」とか。小学校の卒業式後に親御さんとかも来て謝恩会みたいなのがあって、1人20〜30秒くらいの持ち時間で夢を語るみたいなのがあったんですけど、僕ら6人なんですよ。その当時のコピーバンドのメンバーが。なんで、6人分の時間をかき集めて、今でいうテレビサイズみたいにエディットして「誘惑」をやりました。

木村:そこは「HOWEVER」じゃないの?「誘惑」をやっちゃうの?

SUPER BEAVER:(笑)。

柳沢:「HOWEVER」はごめんなさい。僕の個人的なGLAYの入口で人生が変わった1曲だったんですけど、(謝恩会は)盛り上がる1曲をやろうっていうので。

木村:その時の気分はTAKUROなの?それともHISASHIくんだっけ?

柳沢:僕は当時からギターを弾いてたんで、ギタリストが2人いて。やっぱりHISASHIさんが分かりやすく見た目の華があって、楽曲を作られてるのはTAKUROさんで。今思えば完全にTAKUROイズムなんですけど、やっぱHISASHIになりたかったですね。

一同:(笑)。

渋谷:HISASHIになりたかったね。

柳沢:なんですけど、もう1人のギターの方が僕を上回るぐらいHISASHIになりたかったんですよ。なので、「HISASHIパートは俺だ!」と友達が言ってたんで、僕はその…言い方がすごく難しいんですけど、「じゃ、僕はTAKUROがいい」って言って。

SUPER BEAVER:(笑)。

渋谷:言い方ムズイね!

柳沢:まあ、でもそういう感じで。

木村:色々なアーティスト、曲名が上がったんですけど。SUPER BEAVERとしての「人生の1曲」は?

SUPER BEAVER:うわー、難しいなー。

渋谷:音楽の趣味・嗜好、服もそうですけど、4人バラバラなんですよ。

木村:だね!すごくそう思う。

渋谷:経歴も違うし、バンドで1曲挙げるってなるとすっごい難しいなって思うんですけど、そうなるともう俺らの曲になっちゃうんだよな。

SUPER BEAVER:そうだよね。

渋谷:うん。俺らの曲になってきちゃう。

木村:いや、そこじゃない?

渋谷:え?俺らの曲でいいんですか?

木村:それでしょ!

渋谷:どれかね?

柳沢:わー、どれだろうね?

上杉:4人でやり始めたときの最初のシングルとかさ。

渋谷:たしかにね。

上杉:自主盤作って、「歓びの明日に」とかが、やっぱ転機になった。

渋谷:そうだね。俺たちの分岐点だね。

柳沢:たしかに。「歓びの明日に」っていう。4人だけになった時に、CDをほんとに1から10まで…。

上杉:作るお金もなくて、借金してエンジニアさんに借りてね。

柳沢:CDってどう作るんだろう?デザイナーさんもいるのかみたいな。デザイナーさんって誰が連絡先知ってんだ?みたいな所から始まるっていう事を、ほんとに全部自分たちでやったのが「歓びの明日に」っていう楽曲。その後アルバムに入れるんですけど、最初はライブ会場限定シングルで。その曲は、当時から11〜2年経った今でも、先日まで回ってたホールツアーでもずっと演奏していて。そういう意味では確かに人生の1曲というか、SUPER BEAVERの転機のタイミングの曲。

木村:これはもう、満場一致ですか?

渋谷:そうですね。自分たちの第一章って呼んでもいいと思ってる、始まりの1曲ではあるので、これで満場一致ですね。

[BGM]
Imagine/John Lennon
手紙/LOST IN TIME
HOWEVER/GLAY
誘惑/GLAY

[O.A曲]
歓びの明日に/SUPER BEAVER

[後TM]
M.One and Only/木村拓哉

2023年12月17日Flow 第二百八十一回目「拓哉キャプテン × SUPER BEAVER」Part3

12月のマンスリーゲストはロックバンド「SUPER BEAVER」の4人!
さらにDeepにTalkします!お楽しみに!!


木村:自分たち的には、「フェスはメインピッチじゃないっすよ」って正直な話を聞かせてくれたけど、そこに求められるバンドになってるわけじゃん。

渋谷:そうですね〜。ありがたいことに。

木村:それに対してはどうですか?

渋谷:呼ばれなかったことに対しての悔しさがすごくあったんですよ。例えば、呼ばれてたけど、断ってて出てなかっただったら、まだ違うんですけど、僕らは1度も呼ばれた事がなくて。何で呼ばれないの?呼んでよって思ってて、いいよフェスなんか、どうでもいいわってなってから、それでも意地でも出たいってなってたんで。
出させていただけるようになって、“音楽をすごく楽しんでる方が目の前にいる”っていう状況はライブハウスとフェスで違いは無いなって感じてはいたんですよね。(フェスを)1年に1度の楽しみにしてらっしゃる方もたくさんいるんですよ。

木村:そうだよね。

渋谷:この1年のために仕事を頑張ってきたとか、ライブに行く機会はここしかない人がいるっていう事実を知っちゃったら、呼んでくださるんであれば全力でやりたいなっていうのは今は思ってますね。

木村:自分たちの価値観もあるのかもしれないけど、そこに行ったら、そこに居てくれてる人たちの実在があって成り立つ。やっぱり人が人を求める事ってとんでもない事だからね。

SUPER BEAVER:ほんとにそうですね。

木村:今年10月、TOKYO FMでレギュラー番組もスタートしたと。

渋谷:そうですね。1枠もらってるような感じですね。

木村:全国38局ネットですよ。

SUPER BEAVER:すごいなー。すごいことです。

木村:「SCHOOL OF LOCK!」っていう番組の中での「ビーバーLOCKS!」っていう。

渋谷:そうですね。15分ぐらいの枠を頂いてます。

木村:これは、どういう内容なんですか?

渋谷:僕ら4人がSCHOOL OF LOCK!の中の永遠の新入生っていう立ち位置で。

木村:あ、新入生の立ち位置。

SUPER BEAVER:そうなんですよ。他は皆さん講師として来てるんですよ。

木村:でも、“永遠”だよ。

渋谷:永遠です。仕方ないんです。このカルマからは逃げられない(笑)。

木村:そんで、若干1名は毎年名前が変わるんだよね。

SUPER BEAVER:そうなんです。

木村:でしょ。35から36になっちゃうわけだし。

藤原:36の新入生か…。

渋谷:受け入れなきゃいけないことたくさんある(笑)。

木村:そういう立ち位置なんだ。

渋谷:ただ、先生に相談するっていうよりも、リスナーの方が同じ目線で僕らに何かを相談して、同じ目線で返すみたいな。

木村:先生には言えないけど、クラスメイトにだったら話せるかなっていう事を目線を下げてSUPER BEAVERが担当すると。

渋谷:ずっと留年してるから、あいつらヘタしたら先生より年上じゃないかっていう(笑)。

木村:どんな内容が届きますか?

渋谷:そうですね、普通に「こういう事がしたいからこんなふうな頑張り方をしてるんだけど、どうしたらいいですか?」っていう事から、「友達がなかなかできないんだけど、どうしたらいい?」っていうような質問だったりとか。そういう、かなりパーソナルな質問をリスナーの方から投げていただいて、それに対して僕らがあーでもないこーでもないっていうような話をするっていうコーナーですね。

木村:色んなアドバイスが出てきそうな感じしますよね。

渋谷:そうですね。なかなか変な経歴をたどっているので、独自な事がお話しできたりするのかなって。

木村:じゃあ、10代の子から「おススメのバーガーは?」って言われたら何て答えるの?

上杉:おススメのバーガーは藤原さんですね(笑)。

藤原:「おススメのバーガーは?」ですか?唐突にですか?

渋谷:すぐ答えられるよね。

藤原:えーっと、アボカド…チ、チーズ…ダブルバーガーですね。

SUPER BEAVER:(笑)。何がダブルなの?

藤原:パティが。

一同:(笑)。

藤原:たくさん食べてください。そして大きくなってください(笑)。

木村:なるほど。じゃ、「ダイエットを頑張ってるんですけど、自分へのご褒美にラーメン食べたいんですけど、どんなラーメンがいいですか?」って言われたら?

上杉:うわー。ダイエット頑張ってるんだったら、じゃあちょっと油少なめにしましょうというので、澄んだ感じの、僕が一番得意な中華そば系でいかせていただきたいですね。

木村:もう今、すっごいスラスラ出てきたよ(笑)。
先月新曲の「決心」という曲をリリースされたという事で、これはどんな曲になったんでしょうか?この曲も亮太?

柳沢:そうです。基本的に僕が今、ずっと曲は作らせてもらってて。この「決心」って楽曲もなんですけど、CMソングにも抜擢していただいていて、時期的にも受験シーズンだったりとか、そういった子にも送りたいってお話もいただいていたので、そういった事も考えながら書いた曲で。今まさにSCHOOL OF LOCK!の話とかもそうなんですけど、これからが見えない事に対しての不安とか、そういった物も色々ありますけど、自分が想像する不安感とか迷いっていうものは自分で向き合えばいいけど、全く関係ない所からの邪魔者みたいな物は気にせず、自分が信じた方向に行ってほしいなって思っていて。自分たちもずっとそうだったと思うんですけど、そういったあと1歩踏ん切り付き切らない所に、何かきっかけみたいな感じで送れる曲になったらいいなって思いながら作りました。

木村:龍太も本を書いたりとか、言葉を紡ぐ部分あるじゃないですか。亮太の方も歌詞で相当紡いでますよね。

柳沢:そうですね。

木村:言葉好きでしょ?

柳沢:言葉好きですね〜。

木村:人によっては、ここはストレートに表現すると恥ずかしいから、ここはちょっと英語にしとくかっていう方もいらっしゃるけど、全然そうじゃないじゃないですか。もうバリバリの日本語で、オブラートに包む感じ嫌いでしょ?

柳沢:そうですね(笑)。

木村:軸というか芯で、このテーマがあったら、周りの皮とか棘とか全部いらねーっていうような感じですよね。

柳沢:そうかもしれないですね。自分自身がいつだって物事をストレートに直接伝えられる人間かって言うと、きっとそうじゃなくて、まわりくどい伝え方をしてしまったりとか、言葉を濁したり探したり。

木村:でも、それは普通の会話とか、バンド間のコミュニケーションだったり、それこそ彼女さんとのLINEだったり。そういうLINEだったりには、照れ隠しだったり、回りくどくだったり。でも歌はないよね。

柳沢:そうですね。何でこう言えなかったんだろうとか、何で自分はこうできなかったんだろうっていう事を、自分自身で考えるのがすごく好きというか癖というか。だから、自分たちのこうであったらいいという願望も多分に含まれてるんですけど、そういった事をすごく大事にしてますし、日本語の「何とかを」なのか、「何とかが」なのか、「誰を・誰が・誰に」とかが一言変わるだけですごく意味って変わるじゃないですか。

木村:変わる、変わる。

柳沢:だし、それを間違えると真意が伝わらない時もあるじゃないですか。そういった事で難しい言葉を文学的に紡がなくとも、一聴すると変だけど、もしかしてこういう意味なんじゃないかっていうふうになっていく事への面白さみたいなのを感じてる部分は、確かにあるかもしれないです。

木村:勝手なイメージですけど、SUPER BEAVERの楽曲の詩の世界観って素っ裸な感じがしますよね。

SUPER BEAVER:確かに。そうですね。

柳沢:これは年齢重ねてっていう所もすごくあるんですけど、感謝の気持ちを述べたいときに、「ありがとう」って言いたいときに、「ありがとう」以外の言葉って結局無いんじゃないかなとか、「ごめんなさい」っていう気持ちを「ごめんなさい」以外でどう表現しようかって思うと、「ごめんなさい」だし「頑張れ」だし、いろんな事の、本当の本当に言いたいことは何だろうって思うと、意外と簡単な言葉になってくのかなっていうか。嫌な事と楽しい事どっちがいい?って言われたら、そりゃ楽しい方がいいよね、みたいな(笑)。だけど、そういう事をすごく考えるようになってきたので。その結論に至るまでに、いろんなモヤモヤがあるっていう事は、少なからず自分たちも自分たちなりに理解してるつもりではあるので。それは人それぞれだろうし。けど、こういうシンプルなところに、もしかしたら今のモヤモヤの影を取っ払うヒントがあるかもよっていう事は30半ばになってきて、より一層簡単に言えるようになってきたっていうか。なので、素っ裸っていうか、裸感っていうのはすごくあるかなって思います。

木村:すごい、それを感じますね。

[OA曲]
M.らしさ/SUPER BEAVER

[後TM]
M.One and Only/木村拓哉

2023年12月10日Flow 第二百八十回目「拓哉キャプテン × SUPER BEAVER」Part2

12月のマンスリーゲストはロックバンド「SUPER BEAVER」の4人が登場!
ここでしか聴けないトーク、お楽しみに!!


木村:メジャーデビューから2年後か。2011年に所属していたレーベルから離れて、活動の場所をもう一度インディーズに戻すことになったじゃないですか。車も購入して、ライブハウスに「色々すいませんでした〜」みたいな事を言いに行き、その時はバイトは?

SUPER BEAVER:もうバイト漬け。貧乏暇なし。

木村:(笑)。何しました?

渋谷:全員、飲食でしたね。

木村:作る方?

渋谷:僕はホールでした。

木村:ホール。で?

藤原:ハンバーガー作ってました。

木村:似合う!

全員:(笑)。

藤原:似合いますか?(笑)

木村:なんか、作るハンバーガー美味そうだね。

全員:(笑)。

藤原:一生懸命頑張って、美味しく作ってました。

渋谷:でも木村さん喜んでくださって、こんな事言うのはあれなんですけど、彼クビになったんですよ。

木村:何して?

藤原:何もしてないですよ。何もしてないんですけど。

木村:怖かったのかな?

SUPER BEAVER:(笑)。顔かなー。

藤原:高校生とかの若いアルバイトの子たちが勝手にハンバーガー食べてたみたいで、巻き添え食らってクビになりました。

木村:食べてないんでしょ?

藤原:食べてないんですけど、アルバイトのやつら良くないって。

上杉:全員一掃されたって事でしょ。棟梁だと思われたんだよ、そこでも。

藤原:入れ替えみたいのになっちゃって。

木村:あの顎にピアス開けてる奴が絶対、「お前ら食っていいよ」って仕切ってんぞ、あいつっていう。

SUPER BEAVER:(笑)。

渋谷:でも、そのあと彼ピザ屋になるんです。

藤原:ピザ屋になりました。

木村:いや、ピザも美味しそう。

SUPER BEAVER:(笑)。

木村:絶対間違いないピザ作りそうだもん。

渋谷:でも、その店潰れたんですよ。

SUPER BEAVER:(笑)。

木村:亮太は?

柳沢:僕もハンバーガー屋でした。僕もハンバーガーで4年近く。最後は明日の発注とかまで任されるぐらい(笑)。

木村:なんかちょっと広明とは違った、独特な個性のあるハンバーガーを作りそうですよね。

渋谷:クセツヨですよね。

木村:チーズ鬼だくの、「この量はおかしいでしょ!」っていうぐらいのチーズを平気な顔してかけて、お客さんに「どうぞ」って出す感じ。

渋谷:「これがうちなんで」みたいな感じですよね。

柳沢:普通のチェーン店でした。

木村:研太は?

上杉:僕はラーメン屋さんですね。主にラーメン屋さんで働いてて、朝からスープを全部僕がとって、商品開発をして、自分のオリジナルラーメン出して。ほぼ店長のように、中抜けして戻ってきてみたいな。

木村:黒Tにタオル巻いてみたいな。

上杉:タオル巻いてました。こんな髪型じゃなかったんで。普通に朝から晩まで。

木村:黒Tにタオルが絶対似合うもんね。

SUPER BEAVER:(笑)。たしかにね。間違いないですね。

木村:でも、メジャーからインディーズに戻って、せざるを得なかったバイトかもしれないけど、すっごいハマってます。

SUPER BEAVER:(笑)。

渋谷:でも楽しかったっす。

SUPER BEAVER:楽しかったっすね。

渋谷:メジャーにいた時って、自分たちの意思がどこにあるのか分からないような状態で音楽やってたりとか、自分たちって何なんだろうって思う時間がすごく長かった中、色んな物から離れて、事務所もない、自分たちだけでやるしかないってなった時に、自分たちの意志で音楽活動やって、そのための資金を自分たちで稼いでるって思っただけで、全てにおいて楽しかったです。

木村:ちょっとしたサバイバルだよね。

渋谷:ほんとにそうですね。

木村:でも、その時間があってライブ活動も続け、あれ?って気付いたら2017年夏フェス14本に出て、翌年2018年武道館の単独公演。で、20年には国立代々木第一体育館でアリーナ単独公演。これ、インディーズだと普通厳しいっすよね。

渋谷:なかなか厳しかったりもするんですけど、僕らがメジャーデビューしてた時とはインディーズとメジャーっていうものの垣根がかなり無くなってきてはいたんですよね。なので、自分たちで活動するやり方さえ考えればできるんじゃないのっていうのは、この当時なってました。ただ、やっぱりメジャーとインディーズで圧倒的に違うのが宣伝費。宣伝にかけるお金って言うのが圧倒的に違かったので、そこですごく大変だなって思ったことはあったんですけど、年間100本近くライブをやり続けて、自分たちがどんどん会場を大きくしていくっていう事に関しては、“やればやっただけ、もしかしたら返ってくるかもしれない”っていう実感が、夏フェスに出始めたぐらいの頃から何となくついてはきていたので。

木村:だって、オーディエンスの数が圧倒的に違うもんね。大げさに言ったら、ライブハウスの20本と夏フェスの1本が同じオーディエンスの量になるもんね。

SUPER BEAVER:大げさじゃないです。ほんとにそうですね。

木村:実在するオーディエンスの人たちが目で見て、音を聴いて、リズムがあってメロディがあって、それぞれメンバーのパフォーマンスがあったら、届くものは間違いなく届くもんね。

渋谷:そうですね。ただ僕らは、メジャーデビューした時から考えると、10年ぐらいフェスに呼ばれなかったんですよ。僕らがデビューした頃は、日本には3本ぐらいしかフェスが無くて、その後どんどん増えてはいたんですけど、僕らは10年間出られなかったんで、ずっとやっかみながら。夏アルバイトしてるのが超悔しいみたいな。

上杉:分かる。友達がここに呼ばれたとかね。

渋谷:同世代のバンドが、ここのフェスの何々ステージ決まった。あー、そうなんだ。俺らはバイトだ。

柳沢:バイト先のバックルームで、その情報知る時のあの感じね。

渋谷:あと、店長とか言うんだよね。「出ないの?」とか。

藤原:親とか簡単に言ってくるんですよね。

渋谷:「出ないの?」「出たいけど…」みたいな。そういうのがすごくありましたね。

木村:バンドの皆からするとフェスって何?

渋谷:僕らはフェスに出ることを目標に掲げたことは無かったんですよ。僕らの主戦場はライブハウスだし、あくまでも自分たちのライブがメインだから、フェスっていうものに憧れを抱いたことっていうのは正直無くって。今でも闘いに行ってる場所なんですよね。

木村:なるほど。

渋谷:すごい変な言い方すると、めちゃくちゃ大規模な試食会っていう感じです。

柳沢:なんか地下の催事場っぽいよね。デパ地下の激戦区に枠があって、今月出店できるみたいな。

渋谷:ただ試食で食べさせるものにも全力で、この1口によってその人が買ってくれるかもしれない、聴いてくれるかもしれないっていう。それのみで、その試食をめっちゃ必死で作るんですけど、でもやっぱり僕らにとっては主戦場という感じはしてないですね、今でも。

木村:なるほど。バンドっていうものを形成してる人によって、フェスに対する温度が違うんですよね。

SUPER BEAVER:違いますね。

木村:今のみんなみたいに、「メインピッチではないかもしんないっすね」っていう価値観もあるし、俺みたいに全く知らないで「いやいやいやいや」っていう食わず嫌いな感じもあるし。だから皆はどうなのかなと思って、今聞いちゃったんだけど。

渋谷:ほんとに千差万別で、今の若い子たちはフェスに出ることを目標にしてる子たちもいるし。ただ、このフェスに出るために頑張った、俺たちの目標だったっていうような言い方をしてるバンドもいれば、やっぱり今でも僕個人としては色んな素晴らしいフェスがたくさんあるっていうのも分かったうえで、フェスに行って楽しかったなっていう経験って正直無いです。

木村:マジ!?

渋谷:僕はないです。やっぱりずーっと張りつめてるし、ずっと緊張してるし、その1本っていうものに対しての温度感っていうのが、僕にとってはすごくトゲトゲしてるんですよ。だからバックヤードとかで、皆は友達のバンドと乾杯したりワ〜って騒いでたりするんですけど、僕は一切ないです。全くやりたいと思わない。

木村:マジ!?

渋谷:敵め!って思ってるんで。

SUPER BEAVER:(笑)。敵めはヤバい!

渋谷:終わったら乾杯しようぜみたいので、色んなバンドが一緒になって乾杯してる姿とかを見るんですけど、絶対混ざらないです。

木村:あー、そう。それは、ライブを終えた達成感を感じたとしてもやってないの?

渋谷:やってない。酒飲むんだったら、戻ってから飲む。

木村:メンバーとその会場を後にして、「今日お疲れ!」って言ってから行きたいの?

渋谷:呼んでくださった方であったり、そのフェスに出すにあたってすごく力を尽くしてくれた方っていうのはもちろんいるので、そういう方と乾杯したいお酒っていうのはあるんですよ。ただ、横並びの人たちと交わす酒は俺は知らんと思って。今でもそうですね。そのマインドでいます、ずっと。

木村:フェスはそうだとするじゃん。歌番組とかはどう?

渋谷:えー、全く慣れない。

SUPER BEAVER:(笑)。

渋谷:初めてラジオに出させていただいてから、「観たよ」って連絡くださったりしたじゃないですか。それ、すごく嬉しくて。ただ、木村さんに「慣れない、楽しめない」って送った時に、「慣れたら違う」って言ってくださったんですよね。

木村:と思う。楽しいのと慣れるのは、多分違うのかな、別物なのかなっていう。

渋谷:ずーっと慣れなくてっていうのが、木村さんの1本のメールによってすごく救われたんですよ。それこそ歌番組なんていうのは、未だに借りてきた猫状態というか。たくさん出させていただけるようになったんですけど、未だに慣れないですね。

木村:でもほら、やっぱり実際にライブ会場に行ける人は行ってるけど。行けなくて、知ってくれるタイミングという意味ではデカいじゃん。

SUPER BEAVER:デカいですね。ほんとに大きいです。

木村:だから、一期一会の機会をすごい大切にしてんなっていうのは伝わってくるんだけど、僕の中では「今日もSUPER BEAVERらしいな」っていうのは、感じてますね。

SUPER BEAVER:(笑)。なるほど。

渋谷:せめて間口ぐらいにはなりたいなって思って全力で取り組んではいるんですけど、やっぱり慣れる空気では…。

木村:だってさ、今日こうやって1つのテーブルに、僕も含めて5人で、野郎で話してる時、すっげー笑ってくれたり、すっげー話しに聞き入ってくれるメンバーなのに、この後大丈夫かなって。

SUPER BEAVER:(笑)。

渋谷:やっぱり、4人が4人ちゃんと呑まれてるんですよ。で、それが表に出る出し方がそれぞれ違うっていうだけで。

[OA曲]
M.らしさ/SUPER BEAVER

[後TM]
M.One and Only/木村拓哉

2023年12月03日Flow 第二百七十九回目「拓哉キャプテン × SUPER BEAVER」Part1

12月のマンスリーゲストはロックバンド「SUPER BEAVER」のメンバー4人全員が登場!
どんなトークになるのか、お楽しみに!!


全員:よろしくお願いします!

木村:ボーカル:渋谷龍太、ギター:柳沢亮太、ベース:上杉研太、ドラム:藤原“35才”広明。35歳っていうのは、何で入ってるんですか?

藤原:年上にみられることが多かったり、先輩に先輩と思われることが多いので、先に年齢を言っとこうかなと思って。

木村:じゃあ、今のところ現在は藤原“35才”広明。

藤原:そうですね、現在“35才”広明。

木村:じゃあ、来年になったら36才。

藤原:はい。レベルアップして。

木村:必ず、セカンドネーム的な年齢が広明の場合は入ると。

藤原:はい、毎度更新して。はい、やります。

木村:あー、なるほど。アップグレードがあるわけね。

藤原:アップグレードがあります。

渋谷:もしも来年呼んでいただく機会があったとしたら、こいつだけ「初めまして」になります。木村さんとは。

木村:そうだよね。なるほど。
ボーカルの龍太は今年の2月にマンスリーゲストとして、この「Flow」に出演してくれたんですけど、今回は是非メンバー全員でという事でお声がけをさせて頂いたところ、「行きます!」っていうふうに言ってくださいまして。今日、この1つのテーブルを自分を含め5人で囲んでます。

SUPER BEAVER:ほんとですね〜。すごい事だ。嬉しいです。

木村:でもね、龍太に来てもらって、やらせてもらった後、番組への反響がデカくてですね。

SUPER BEAVER:うわ〜。すごい。

木村:「SUPER BEAVERの事、もっと知ってください。」っていう。いや、もっと知ってくださいっていうか。自分は、とある歌番組で、みんながとある方の曲を超真面目にやってるのを見て、こいつら見た目超ヤバいけど、絶対いいやつらでしょっていうのを個人的に確信して。それで、まず龍太に来てもらって、色んなお話をさせてもらって、「嘘でしょ」っていうバンドの歴史だったりとか。「実は僕、服部(栄養専門学校)行ってたんです。」とか。「はぁ?」みたいな話を伺って、すごく楽しい時間を過ごした事は事実なんですけど。
そしたらですね、北海道の10歳の男の子からこちらにメールが来まして。ちょっと紹介させていただきます。

【北海道 ちびやなぎ 10歳 男性】
ぼくはSUPER BEAVERが大好きな10才のちびやなぎです。
5月のSUPER BEAVERの帯広のライブを一番前の ど真ん中で観て、あこがれてエレキギターをはじめました。
ぼくの人生の一曲はSUPER BEAVERの『最前線』です。
アンコールのこの曲で、ぼくはメンバーにベースをさわらせてもらって、ピックをもらってギターを弾かせてもらって、最後にドラムのスティックをもらいました。
SUPER BEAVERのメンバーになれたみたいですごくうれしかったです!
また木村さんのラジオにぶーやんが出てほしいです。次はメンバーみんながいいです!


木村:この10歳のちびやなぎ君が、帯広でこういう時間をSUPER BEAVERのメンバーと過ごし、「このラジオに今度はバンド皆がいいです」って言ってくれたのも、実は皆さんにお声がけをさせていただいた1つの要因なんです。

SUPER BEAVER:うわ〜。ちゃんと繋がるんですね。素敵だ〜。

木村:これ、メンバー的には覚えてます?

SUPER BEAVER:覚えてますね。

渋谷:帯広、割と近いもんね。今年の話なので覚えてますね。

木村:ベースにも触れさせてあげて。

上杉:1番最前の真ん中にいてキラッキラした目で観てたんで、ベースを前に差し出して、「弾いてごらん、弾いてごらん」みたいなのでガーって。

木村:実際に音も出したの?

上杉:そうです。自分が左手で押さえながら、何やっても大丈夫なようにして。こうやってワ〜ってやって。

木村:やさすい。

SUPER BEAVER:(笑)。

木村:めちゃくちゃ優しいドレッドの人だね。

SUPER BEAVER:(笑)。

木村:それでスティックも?

藤原:そうですね。最後投げたりして、使ってたスティックをあげるんですけど。途中で、最後に彼にあげようと決めてて。

木村:ちびやなぎ君にちゃんとスティックが行くように。

藤原:行くように、手渡しで。

木村:手渡しで!?じゃあ、ドラムセットから離れて?

藤原:そうですね、最後捌けるときなんで。バーッて行って、さしあげましたね。

木村:うわ〜。SUPER BEAVERというよりか、保父さんみたいな。

SUPER BEAVER:(笑)。

木村:すごいっすよね。でも認識の仕方は、みんな共通してるわけでしょ。最前列の1番真ん中に、「うわ、結構こいつ来てんな」っていう10歳の子が確認できて。じゃ、こうしてやろうっていう感じで。

渋谷:そうですね。結構、自分たちはずっとライブハウスでやってきたんですけど、ホールで全国回るようになってから、ホールになると年齢層がすごく広がるんですよね。20代がメインのライブハウスからホールになると、お子さんから親御さん迄来てくれるんで。

木村:そうだよね。だから、推測だけど、SUPER BEAVERの楽曲がちびっこ達が熱狂しているアニメの主題歌だったりになってるじゃないですか。それを観て盛り上がってるちびっこが「行きたい」ってなっても(ホールなら)行けるし、「じゃ、行くか」って言って、お父さんとお母さんも一緒に来れたりっていうのも絶対的にあるもんね。それはやっぱホールになるとありがたいですよね。
(SUPER BEAVERは、)高校の先輩後輩で構成されてるわけでしょ。

SUPER BEAVER:そうです。

木村:どこが先輩でどこが後輩なの?

渋谷:優しいドレッドと髪の長いボーカルが先輩ですね。で、現35歳と金髪のギターの柳沢が後輩組。

木村:この2人が後輩。割と先輩っぽい人が。

SUPER BEAVER:(笑)。

木村:だってもう完全に広明なんてさ〜、トラック似合いそうじゃん。

SUPER BEAVER:(笑)。そうっすね。

渋谷:ただ、僕は彼と高校2年生の時に会ってるんですけど、高校2年生からこのビジュなんですよ。

木村:高2?

渋谷:高2から見た目がホントに変わってなくて。

藤原:もう当時から先輩に先輩と思われてて。

木村:だからセカンドネームで年齢を入れてるんだもんね。

藤原:そうなんです、そうなんです。

渋谷:バンドだけで回ってた時とかライブハウスの人が、精算の時間とかになると必ずうちの藤原のところに来て、「お金の話だから大人で」みたいな感じで。

SUPER BEAVER:(笑)。

藤原:連れてかれて、すごいシビアなお金の話とかされて。マネージャーに間違われてるんですよね(笑)。

渋谷:結構あったよね。

木村:でも本番の時のステージを見ると、「これドラムか」って。

上杉:でも、サポートメンバーに間違えられたりね。

藤原:ステージやった後ですよ。だから、気づいてないんですよ。

渋谷:ライブ終わった後とかもパーって来て、「SUPER BEAVERって3人で頑張ってるんだね。」って、「え?ライブ観てくれてたじゃないですか。」って言ったら、「でも、ドラムの方はサポートでしょ?」みたいな。しょっちゅうありましたね。

藤原:しょっちゅうです。年下の方のメンバーなんですけどっていう感じですね。

木村:周りからすると1番上の。

藤原:圧倒的上の人だって思われてますね。

木村:なるほど。ここが後輩なんだね。じゃあ、龍太と一緒に服部に行ってたのが。

上杉:僕です。

渋谷:ベースの上杉ですね。

木村:先輩の2人が服部に行って。
で、2人は? 先輩が服部の門をたたいてる時に、後輩2人は何してたの?

藤原:1個下なんで、高校3年生をやって。

柳沢:僕と藤原が高校2年で、渋谷たちが高3の時に(バンドが)始まったので。途中で、これはちょっと本気で頑張りたいってなって。(渋谷たちが)卒業してから1年あったのでどうしようってなって、卒業の足並みをそろえようって言って専門学校に行ってくれて。なので、僕たちは普通に卒業を待ち、その間に2人は資格を。

渋谷:手に職つけて(笑)。

柳沢:この先分からないバンド人生に保険持ってた方がいいって。

木村:先輩2人、なんか知らないけど調理師免許持ってるよっていう。

柳沢:最悪そういう道を目指すことも可能だっていう(笑)。

木村:でもですよ、全国大会、バンドコンテストのグランプリとオーディエンス大賞の両賞を同時受賞し。ちょっと変わるよね、こういう想いを経験すると。
で、バンド結成から4年後にシングル『深呼吸』でメジャーデビュー。

SUPER BEAVER:はい。そうですね。最初のメジャーですね。

木村:それが「NARUTO -ナルト- 疾風伝」のエンディングテーマ。

SUPER BEAVER:そうですね。

木村:で、カップリングの『道標』っていうのが「NARUTO-ナルト-少年篇」のオープニングテーマになった。もうNARUTOにいきなりフッて添えられたって、その時実感ありました?

渋谷:いや正直、今となっては色んな方が携わってくれたおかげでテーマ曲になったり、オープニング・エンディングになったりっていうのは、いろんな方の顔が浮かぶからすごく実感があるんですけど。この当時は何も知らなかったし、メンバー4人ともアルバイトぐらいしかした事なかったので、楽曲を作って、その楽曲がどういう経緯でタイアップになるとかっていうのが全く分からなかったんです。だから、「あ、そんな感じね」って、正直それぐらいでしたね。

木村:なるほどね。
結成19年目を迎えるSUPER BEAVERなんですけど、いろんな「マジで?」っていう歴史を過ごしてきた。そのエピソードは龍太の方から伺ってはいるんですが、龍太無しの時だったり、それこそ、きっとメンバーでサシで話をしたと思うんだけど、そういう時、どういう話をしたんですか?

柳沢:当時、体調を最後に崩したのは渋谷なんですけど。各々が各々の役割で、なんとかバンドを存続させようじゃないですけど。

上杉:沈没させないようにしてたよね、船をね。

柳沢:そう。なので、味わってる経験は大きくはみんな一緒なんですけど、守り方が、それぞれ違ったので。当時は20代の前半だったので、バンドそのものだけじゃなくて、自分の事も何とか守っていかなきゃというか、崩れないようにってなったので。どうしたら上手くいくかっていう会話もありつつ、当時はですけど、やや互いを責めるような言葉も多かったような気はしますよね。
簡単に言えば、「もっと、そこでお前が踏ん張れば」みたいな事もあって、それに対して「いやでも、俺はこういう所をこうやって守ってるつもりなんだけど」みたいな会話は、4人であれ、3人だったり2人でも結構あったような気はしますね。

木村:なきゃダメなんですよ、そういうのが。

SUPER BEAVER:うん。

木村:ほんとは。

SUPER BEAVER:(笑)。ほんとは。

木村:すげー、そう思うよ。その時間を過ごしたからこそ、ほんとの正面衝突は無かったにせよ、いろんな摩擦って生まれるじゃん。でも、その摩擦は1人じゃできないわけで。

SUPER BEAVER:そうですね。たしかに。

木村:その摩擦を共有しあった人だから、きっと分かり合えることもあるだろうし。

SUPER BEAVER:そうですね。

木村:だからきっと、今19年目を迎えられてるんじゃないかなと思うけど。

[OA曲]
M.最前線/SUPER BEAVER

[後TM]
M.One and Only/木村拓哉


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