木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2023年02月26日Flow 第二百三十九回目「拓哉キャプテン × SUPER BEAVER 渋谷龍太」Part3

2月のマンスリーゲストは、ロックバンド「SUPER BEAVER」のボーカル 渋谷龍太さんです。
渋谷さんの「人生の1曲」も伺います。


木村:龍太なんですが文筆家としても活動という、バンド結成から今までを書いた自伝的な小説「都会のラクダ」っていうのを2021年に出版して。ダ・ヴィンチのWebで連載してるエッセーも書籍化されてて。「吹けば飛ぶよな男だが」 っていうのも3月1日に発売が決まってるっていう。文章って好きだったの?

渋谷:文章…好きです。母ちゃんが本の編集者で。

木村:えっ!?

渋谷:そうなんですよ。小っちゃい頃から、「もし本を買いたいなら、お小遣いとは別で出してやる。」って言われてて。

木村:それ、お母ちゃんが?

渋谷:母ちゃんが。なので、“お金がかからない娯楽が本だった”っていうのが僕の中では1個あって。「かかった分出してやる」って言われて、おー!と思って。で、物語を書いたり文章を書く事が高校ぐらいからメチャクチャ好きになって。
僕ら妙な軌跡なので、メジャーデビューを早いうちに経験して、すぐ落っこって、そこから10年間インディーズ。自分たちでこんな事をやって、あんな事をやっていうのが結構面白いなと思って、これを書いてみようと。僕メジャーをやめるタイミングで「メジャー落ちたら音楽なんてできねー!」って、すごく言われたんですよ。大人から。それも凄く悔しかったから、落ちても自分たちでこういう事ができるっていうのを表に発信できないかなと思って、それをブログで書いてて。それを角川の方が読んで、「本にしませんか?」って言ってくださったので。これを広く読んでいただけるきっかけになったりとか…。

木村:これ、糸井さんが帯書いてんじゃん。

渋谷:そうなんですよ。

木村:「好きなことをして生きていくって、めげずに好きなことをして生きていくことなんだな。しぶとい普通の子たち、最高だよ。」っていう。

渋谷:いやぁもう、こんな光栄な言葉を頂いて。

木村:プライベートのお話も聞こうかなと思ってたんですけど。イン・アウトで言うとインドア派?

渋谷:インですね〜。

木村:文章書いたり?

渋谷:文章もそうです。本も読んだり。あと僕、落語がとても好きで寄席に行ったりとか、そういう事もします。

木村:何で落語好きになったの?

渋谷:出生が新宿という事もあって、新宿に末廣亭があったっていうのも大きかったと思うんですよね。なので、寄席に足を運びやすかったっていうのも。

木村:運びやすかったけども、ちゃんとそこをチョイスする人って割と限られてるんじゃないかなと思うんだよな。

渋谷:すごく魅力を感じちゃって。すっごい素敵だな、粋だなって思っちゃって。

木村:あ〜、なるほど。粋が好きなんだ。

渋谷:粋が好きですね〜。ホントに大好き。

木村:なるほどね〜。なんとなく今、すごい見えてきた。

渋谷:ホントですか(笑)。光栄です。

木村:粋っていいよね。

渋谷:だって、木村さんってそれを体現してるような方じゃないですか?

木村:え、俺!? 粋!?

渋谷:粋ですね。

木村:え、生意気じゃない?

渋谷:違う違う(笑)。ビックリしました。

木村:粋って、自分では全然思えないけども。それこそ職人さんとか、その人たちを感じてると「かっけー!」っていうか、かっけーと同時に撃たれちゃうんですよね。ヤバっていう。

渋谷:僕は木村さんのパーソナルな部分までっていうのは、今日初めてお会いして お話させていただいたから全然知らないじゃないですか。ただ、僕は小さい頃から歌を聴いたりとか、お芝居を観たりとか、バラエティに出てる姿を拝見させていただいたりっていう中で、かなりクリエイター気質、物を創造する方なのかなって思う反面、職人によった部分みたいなのもすごく感じていたので。この物をこういう風に作るときに、目の前にどんな人がいてっていうのを見えてる人なんだろうなっていうのは勝手に思ってたんですよね。

木村:はあ。

渋谷:お芝居であったり、歌もそうだけど、こういう物がある。それを自分がこういう風に表現しようっていうのを基盤はある方なのにもかかわらず、目の前にいる方がどんな事を感じるのかっていうのを真っ先に考えてる人なんじゃないかなって勝手に思っちゃってたんですよね。

木村:へえ。

渋谷:だから、木村さんが粋っていう風に僕が言わせていただいたのは、勝手なイメージなんですけど、それがあったから木村さんもっていう風に。

木村:嬉しいっす。いやでも、粋が好きな人たちって、たぶん粋なんじゃないかなって。うん、多分、龍太も確実にそっちのゾーンに。

渋谷:ゾーンに(笑)。

木村:粋ゾーンに…すでにいるし。今後もどんどんどんどん、そのゾーンが広がっていくんじゃないかなと思うんですが、趣味とかってどうなんですか?

渋谷:何だろうな〜。趣味は本読んで落語聴いて落語観に行って、映画観て(笑)。全部1人でやる事なんですけど。

木村:服は?

渋谷:服ですか?服も好きです。

木村:あんまり数は拝見できてないですけどFNS歌謡祭だったりとか、そういう歌番組に出演されてる時の感じを見ると「ぜってー服好きだよ、この人」っていうのは勝手に感じてました。

渋谷:服すごく好きなんですけど、服好きって恥ずかしくて言えない。

木村:何で何で?何で恥ずかしいの?

渋谷:僕、洋服に対してコンプレックスがあって。僕、高校に入るまで服というものに関してメチャクチャ無頓着だったんです。

木村:はいはい。

渋谷:年に1回福袋を買って、それが1年の服だったんですよ。中学校3年生までそうだったんですよ。高校に入って、高校が制服着て行ってもいいんですけど私服でもいいんですよ。で、私服で行ったときに漸くできた友達に「何それ?」って言われて。

木村:(笑)。

渋谷:「何それ?」の意味が分からないんですよ。僕はせっかく福袋で買ったメチャクチャお気に入りのラガーシャツみたいなのを着てたんで。「何それ?って何?」みたいな。そしたら「ヤバいから、一緒に買いに行くぞ!」って言われて。その時の友達が渋谷区の学校のやつらだったんですよ。そいつらメチャクチャおしゃれで。服すっごい詳しくて、その友達に教えていただいて、漸く「服って面白い、素敵なもんだな」っていうのに気づけたっていう経緯があったので、洋服というものに対して負い目があるんですよ。

木村:いや〜、もう無いだろう!

渋谷:だから服大好きで、こんなの着たいとか、あんなのいいなとかメッチャあるんですけど、「服好き」ってどっかでまだ言えない自分がいるんですよ。中3までの自分が。

木村:もう言っていいだろう。
今後の目標だったり夢だったり、挑戦したいなっていう事はあったりしますか?

渋谷:具体的な目標っていうのは、あんまり掲げた事がないんですけど、年齢もぼちぼち36になりますし、ありがたい事に色んな事を経験させていただけるようになってきたからこそ、日々、昨日よりも楽しく、昨日よりもワクワクしてたいっていうのが目標の1つとしてあるので。毎日単位でやると難しかったりするかもしれないので、年単位で2023年の方が2022年よりも楽しかったし、ワクワクドキドキできた。じゃあ、2024年もっていう風な年の取り方をしていきたいですね。

木村:なるほど。都会のラクダSPって。

渋谷:そうですね、LIVEを。

木村:これ、LIVEなんだ。

渋谷:LIVEです。

木村:富士急ハイランドでやるの?

渋谷:そうなんです。富士急ハイランドにコニファーフォレストっていう野外のステージがあって、そこで単独公演を2日間やらせていただくんですね。

木村:7月22日・23日開催され…あとは「吹けば飛ぶよな男だが」が3月1日に発売決定と。

渋谷:そうですね。

木村:僕のこともチラッと触れてくれてるようなので、是非是非皆さんチェックしてほしいなと思います。俺も多分、チェックさせていただきます。

渋谷:ありがとうございます。

木村:という事で、今月はSUPER BEAVERのボーカル 渋谷龍太さんとお送りしてきましたが、この番組ですね、ゲストの方に「人生の1曲」っていう、ちょっと大げさなタイトルではあるんですけど毎回聞いてるんですよ。龍太の人生の1曲、何になるでしょうか?

渋谷:いやほんとに、人生の1曲というテーマを提示されて震え上がりまして。ヤベーな!って思った結果、最後の最後まで選べなかったんですよ。だからもう、すっごく単純な理由で、恐らく“自分が生まれてからこの歳まで生きてきた中で一番聴いたアーティストの方の一番新しい曲”にしようと思って。

木村:聴いたアーティストの一番新しい曲。

渋谷:はい。なので、山下達郎さんの「LOVE'S ON FIRE」という曲を選ばせていただきたいなと思いました。

木村:全然話変わっちゃうんだけど、この間出演されてたFNS歌謡祭で今みたいに髪を後ろでまとめて、バンドでカバーした曲ってなんだったっけ?

渋谷:えっと、オフコースの「言葉にできない」。

木村:あれね、腹割って話すね。あれを見たときに、このバンドすっげー真面目だなと思った。

渋谷:わー、ホントですか。うわ、嬉しい。

木村:しかも、なんて言うんだろう。あれだけの音楽番組だから、それこそ武部さんとかがさ、ずっといらっしゃる状況の中で、要はどなたの力も借りず、バンドの音だけで「言葉にできない」をやったのを拝見した時に、「わ、この人たち、すげーちゃんとしてる」って思って。

渋谷:嬉しー。

木村:それで、「ゲストにどんな人を呼んでみたいですか?」っていう話になった時に、「俺、この間見たSUPER BEAVERってやつら、すげーちゃんとしてると思うんだけど話できないかな?」ってなって、今日来てもらったの。

渋谷:マジですか?すっごい嬉しい。どうしよう。すっごい嬉しい。

木村:そうなんですよ。

渋谷:光栄です。人生で初めて買ったCDがオフコース。僕の一番基盤になってるのはオフコースで小田和正さんなんですよ。

木村:へえ。

渋谷:なので、ここでもオフコース・小田さんの曲を選ばさせていただこうかなと思ったんですけど、ルーツだったりとか色んなことを考え出すと頭が周らなくなってきて。一番ルーツになってる、自分の基盤を作ってくれたオフコース・小田さんと、そこから自分の人生に色を付けてくれたというか山下達郎さんっていうのは、僕の切っても切れないお二方で。今回は山下達郎さんにしようかなっていう。

木村:なるほどね。

[OA曲]
M.LOVE'S ON FIRE/山下達郎

[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091

2023年02月19日Flow 第二百三十八回目「拓哉キャプテン × SUPER BEAVER 渋谷龍太」Part2

2月のマンスリーゲストは、ロックバンド「SUPER BEAVER」のボーカル 渋谷龍太さんです。
ここでしか聴けないTALKお楽しみに!


木村:バンド結成して4年後、2009年6月にシングル「深呼吸」でメジャーデビューし、その深呼吸という曲が「NARUTO−ナルト− 疾風伝」のED曲。で、カップリングの「道標」という曲が、同じく「NARUTO-ナルト-少年篇」のオープニングテーマ。
史上初の同時タイアップとして抜擢されてるんですけど、相当っすよね。

渋谷:いやぁ、ほんとに根拠のない自信と勢いとで全部、自分の中でリアリティが無かったんで、いかにすごい事なのかとか、この当時全く分かってなかったです。

木村:分かってない状態で、それがもう現状としては決まったんだ。

渋谷:できちゃうじゃん!って思ったっす。全然、何もしてないけど、こんな事できちゃうみたいな状況でしたね。

木村:あ〜。でも、その気づいてなかったかもしれないけどメジャーデビューという形を経て生活っていうのは、もう一変な感じ?

渋谷:そうですね〜。お金もらえちゃったし、何不自由なくやってたんですけど、かなり早い段階で対応が変わってくるというか。主に、その当時ついてたディレクターの方の対応が変わってきちゃって。

木村:え、それはどう変わったの?

渋谷:その人の言う通りにしなきゃいけない状況に知らず知らずのうちに持ってかれてたっていう感じですね。僕ら自身にも芯がなかったりとか、こんな風に音楽をやっていきたいっていう強い意志が無かったんで、「こんな風にしたら。」っていう所から始まって、「そうですね〜。」「こんな風にしなよ。」「はい、そうですね。たしかに。」「いやいや、こうしろよ!」で、どんどんそういう風になってきちゃって「はい」って言って、それをやるという事が自分たちの音楽っていう風に半年ぐらいかけて言い方悪いですけど、ほぼ洗脳みたいな感じにされちゃって。

木村:だから、あれだろうね。きっとスタッフの方もSUPER BEAVERの事を、要は次のステップとしてこうなったらいいんじゃないかなとか、良かれと思って言ってくれてたのかもしれないけど。何かあれだね、好奇心とか楽しいっていう、音を楽しむと書いて音楽のはずなのに、なんか音楽っていうガクの部分がガチっていうか。でも、「次こうだろう、こうやれよ!」みたいな感じでバンドのメンバーはどうなの?

渋谷:もうね、それぞれがそれぞれのせいにしちゃうっていう一番良くない状況に…。

木村:バンド内で?

渋谷:そうですね。誰かが祭り上げられちゃって怒られてる時は、そいつが悪いんだから、そいつが悪いに決まってるっていうような状況に4人が4人なっちゃって。それに対して、誰も違和感を覚えられなかったんですよね。で、ホントにこれはただの言い訳なんですけど、僕ら、この当時学生からいきなり社会というものを全く経験しないまんま、そういう風になっちゃったっていう事もあって、初めて飛び込んだ大人という世界で “言われた事ができないっていうのは絶対に良くない” っていう風に、皆どっかしらで思ったんですよね。
4人結構真面目で、“言われた通りのことができないっていうのはどうなの、大人として音楽家としてどうなの” みたいなマインドになっちゃって。僕は歌でその当時すごく言われてたのは、「お前の歌には何の魅力もないから。お前の歌にはお前の人生が出てるから、お前の人生がいかにつまらなかったものか良く分かる。」っていうのをずっと言われ続けて、1日中。「お前の両親も友達もやってきた仲間とかも、ホントにつまらなかったんだね!」っていうのを2〜3時間飯食ったら言われて。「はい、じゃ〜歌ってきて!」っていうのを(笑)。

木村:えっ!俺無理…いやいやいや、俺に置き換えることはないけども。すごいね、それ。

渋谷:こういう風な状況に徐々に徐々にされてっちゃってる事に対して、ホントに綺麗にフェードインしていったんです、そういう状況に。

木村:え〜っ!!

渋谷:いや、もうホントにね、苦しかったですね。メンタルがもたなかったですね。僕が弱かったのがいけないんですけど。

木村:いや、弱いっていうよりかはそいつが特殊すぎるよね。

渋谷:結果的に、「現場が壮絶すぎるから、もう使わせたくない」っていう事でスタジオも3つ4つ出禁になって。そこのエンジニアさんとかもバーって僕のことを追っかけてきて、「異常だから、何かあったら何かできるか分からないけど僕に連絡して。」って電話番号を渡してもらったりとか。

木村:(笑)。いやだから、プンプンしてたわけでしょ?

渋谷:圧倒的におかしいという事が…。

木村:間違いなく周りの人は、「この臭い変くね?」っていうのを感じ取ってたから、そういう風に電話番号(渡したり)とかだったんだと思うけど。
そんで、メジャーデビューから2年後の2011年に、その人があれなのかな、大きく影響してるのかな?

渋谷:大きく影響してますね。

木村:マジかよ!その人かよ!

渋谷:その人が大きく影響してますね。

木村:あららら。レーベル、事務所も離れて、要はインディーズという活動の場所をそっちに戻す事にしたっていう風になってますけど。SUPER BEAVERという船に乗り続けるんであれば進む海を変えようみたいな感じだったのかな?

渋谷:う〜んと、船自体をぶっ壊そうとしました。

木村:1回。

渋谷:はい。この2年間で全く結果が出なかったんですよね。ちっとも数字が出なかった。高校の時は300人ぐらいの所で勢いでワンマンできてたのに、メジャーから離れる時、最後お客さんが2人になったんですよね。もうライブでも人が来ない。盤も売れない。端的に言うとクビを切られたという状況ではあるんですけど、そのクビを切られるという前に自分たちで判断したというか。まず僕が倒れちゃったんですよ。

木村:倒れた?

渋谷:レコーディング中に。歌うたって、出来上がったものを聴いた時に、あんまりにも気持ち悪すぎて。何の気持ちも入ってないし、つぎはぎだらけの歌で、めちゃくちゃ直されてるし、こんなのは絶対におかしいって思ってた事がどんどんどんどん限界超えてて、胃に穴が開いて、そこでうずくまって動けなくなっちゃって。

木村:あららららららら。

渋谷:ホントに信じられないなと思ったんですけど、僕夜中に倒れたんですよ。たしか、夜遅い時間に倒れた時にディレクターは僕が救急車で運ばれていく時に、明日の入り時間言ったんですよ。

木村:運ばれていく龍太に対して?

渋谷:はい。「何時から歌うから、何時までに来いよ、お前!」って言われて。

木村:(笑)。いや、キテるキテる。

渋谷:キテるなと思って、僕も。でも、その時は完全に洗脳されてるから「はい!」

木村:マジで!?

渋谷:行かなきゃ、どうにかして行かなきゃって。だから病院にも、どんな事があっても、その時間までには家にまず帰してもらってスタジオにすぐ行けるようにしなきゃいけないって思ってたんですけど。病院に母ちゃんが来たんですよ。すげー寒い時期に母ちゃんが来てくれて。母ちゃんは俺の様子がおかしい事に気づいてたと思うんですけど、初めて病院で「あんた大丈夫?」って言われたんですよね。でもそれがグッてきちゃって、いろんなものが決壊しちゃって、バーって泣いちゃって。でもう、マネージャーに「音楽自体やめます!メジャーとかじゃなくて、僕は音楽ができません。バンド抜けるんなら、それはそれで構わないし。とにかく僕はもう音楽続けられません。」って言っちゃったんですよね。
で、僕3日間くらい入院したんですけど、退院して、その足で勝手に事務所とか全部挨拶行っちゃって。「僕、やめます!」って。

木村:(笑)。そしたら?

渋谷:そしたら、その当時のマネージャーがそれに付いてきてくれたんだけど一番最後に「一番大事なこと忘れてるよ。メンバーと話したの?」って言われて。「は〜、話してない。」

木村:そこまで、そこの回路は繋がらなかった?

渋谷:全くないです。もう逃げたくて仕方なかったんで。だから、バンドがどうだろうがメンバーがどうだろうが、とにかく逃げたいし。こんな環境からいなくなりたいって思ってたから、その思考すらも抜けてて、マネージャーにそれを言われた時めっちゃショックで。うわ、学生の時、あんなに楽しくワクワクして組んだバンドのメンバーに何の筋も通さずに俺結構ヤバいなと思って。
で、マネージャーがその場を設けてくれて。でも、その時も皆憔悴しきってるんで。僕がいない間も3人はレコーディングをして大変な思いをしてく中で、もうボロボロの4人が集まって。「俺バンドやめるわ。」って言ったら、「ま、そうだろうね!」「無理じゃん!」「解散、解散!」みたいな感じになって解散する直前まで行ったんですけど、マネージャーが「ホントに4人の意思なの、それ?」って。「ホントに4人の意思で続けて、4人の意思でやめたいって思うんならいいけど4人でまだ何もしてないんじゃないの?」って言われて、「そっからでも遅くないよ!」って言ってもらって。
「でもさ、俺この時こうこうこうでこういう気持ちを持っててさ。」「え、そうなん。俺知らなかったよ!」みたいなのが、そこでボロボロ出てきて。「いや、これ4人でもう1回やろうぜ!」っていうのを2〜3時間の話し合いの末、ギリギリそういう状況になって。「やめるって言おうよ!俺らで、もうやめるって言おう、メジャーを!」って言って、「メジャーをやめたいです。」ってそこで(言った)。

木村:へー。収入的にもガラッと変わるじゃん。

渋谷:はい、変わりますね。

木村:で、バンドメンバー皆それぞれ各々アルバイトしたりとか、そういう感じ?

渋谷:そうですね。僕ら4人とも東京出身なので、メジャーに居た時って全員実家に居たんですよ。なので、生活のため生きるためにアルバイトってした事なかったんですよね。僕、メジャーをやめたタイミングで何か根本的に変えたいなと思って一人暮らしを始めて、アルバイトをしながら音楽を続けるっていう風にしたんですけど。お金もないし、時間もどんどん無くなるし、めっちゃ大変って思ってた気持ちが0.1%であとの99.9は “自分たちで音楽をこれからやれる” っていうワクワクが勝っちゃったんですよ。4人だけで音楽を作るという事に対する喜びをそこで初めて知って。「ヤバいね、俺たちがいいと思ったものが正解だよね。」っていう超当たり前のことにここで気づかされて。

木村:遠回りしたな〜。

渋谷:遠回りしましたね。23ですからね、その時。

木村:(笑)。すげー遠回りしたね。

渋谷:むちゃくちゃ遠回りして。で、その当時借金して車を買おう…。

木村:バンドのね。

木村:はい。バンドワゴンを手に入れて。今まで行ったライブハウスに「俺らだけでもう1回始めます!」ってちゃんと自分たちの足で挨拶に行こうって言って。
で、「こうこうこうだったんですけど、僕ら4人でやる事にしました。」って。そしたらライブハウスの店長さんとかが「いや〜、ホントにお前らの事嫌いだったよ。なんか全部言いなりになって、はい、そうですみたいな。で、ろくに挨拶もしないで帰っちゃうバンドだったじゃん。すごい嫌いだった!」って言われて。「もう1回自分たちだけでやり直そうと思ってるんで、どうにか可愛がってください。」って言って。「いいよ、分かった!」っていうライブハウスが1年かけていっぱい増えて、働いて稼いで、その金でツアーを周ってっていうのをやってたその時期が本当に楽しくて。素晴らしいな、こうやって人と繋がれたりとか音楽をやったりとか、聴いてもらうことに対して音楽ってこう意味もあるんだなって思った時に、僕初めて “音楽やりたい” って、この時思うんですよね。

木村:へー。じゃ〜もう完全に新しいBEAVERの歯に生え変わったんだね。

渋谷:そうですね(笑)。ボロボロになって抜けてた歯が…。

木村:ある意味、そこまでが乳歯だったのかもしれないね。

渋谷:そうですね、ホントに(笑)。

[BGM]
M.深呼吸/SUPER BEAVER

[OA曲]
M.名前を呼ぶよ/SUPER BEAVER

[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara 
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091

2023年02月12日Flow 第二百三十七回目「拓哉キャプテン × SUPER BEAVER 渋谷龍太」Part1

今月のマンスリーゲストは、ロックバンド「SUPER BEAVER」のボーカル、渋谷龍太さんです。
一体どんなTALKになるのか、お楽しみに!


木村:よろしくお願いします。

渋谷:よろしくお願いします。お世話になります。

木村:今日スタジオでテーブルで向き合って座らせてもらう前に、自分がサブの方に入ってきたら、「お世話になります!よろしくお願いします!」っていう。「あれ?ロックバンドだよね?」自分の中では、非常にギャップを感じたんですけど。

渋谷:はい(笑)。

木村:割とそういう方なんですか?

渋谷:割とそういう方な気もしますし。元々、体育会系ではあるんですけど。木村さん前にしたら、恐らく大概そうなると思うんですけど。いろんな方が。

木村:いや、そこまでではない。

渋谷:ホントですか?

木村:はいはい。

渋谷:今日、お話させていただけるんだと思ってスパッてなりました(笑)。

木村:(笑)。え〜、渋谷龍太さん。SUPER BEAVERのボーカルをやられてるんですけども、2005年高校の先輩後輩で結成された4人組のロックバンド。そして2009年にメジャーデビュー。それこそ「東京リベンジャーズ」とかアニメ作品の主題歌なども数多く手がけ、ライブハウスやホール、アリーナ、年間100本近いライブを行っているという。結成18年目と資料に書かれてはいるんですけど。

渋谷:そうですね。

木村:実は色々と大変な歴史を持つバンドらしくてですね、その辺のお話も後程お伺いしたいなと思っております。

渋谷:ありがとうございます。

木村:この番組はゲストの方がどのように人生をFlowしてきたのか、色々トークさせて頂くわけなんですけど。まずは渋谷さん、渋谷龍太…今後、なんて呼べばいいですか?

渋谷:僕の名前ですか?えっと、あんまり僕はあだ名がついたことがなくて、地元の友達は龍太って呼ぶし、父ちゃん母ちゃんも龍太だし。あとは高校の友達は渋谷だし、でもメンバーは“ぶーやん”って呼びますね。

木村:あ、メンバーは、ぶーやん。僕、下の名前で呼ぶのがすごく得意なので、それで大丈夫ですか?

渋谷:光栄です。

木村:じゃぁ、“龍太”で。

渋谷:お願いします。ありがとうございます。

木村:龍太なんですけども、1987年5月27日生まれの35歳 。歌舞伎町生まれ、歌舞伎町育ち。

渋谷:そうなんですよ。

木村:歌舞伎町で生まれて歌舞伎町で育つっていうイメージが、あまり出来ないんですけど。どういう感じでした?

渋谷:案外特別なことはなくって、生まれたのは日赤産院という歌舞伎町の中にあるボロボロの病院で(笑)。今、駐車場になっちゃってるんですけど。そこで生まれて、実家もその辺りにあるんですけど。小中もそこら辺にありまして、遊んだりとか通学路であったりっていうのも全部その辺りだったんですよね。

木村:環境的には、特殊な環境だよね?

渋谷:劣悪だとは思います(笑)。

木村:(笑)。劣悪。言葉のチョイスが、さすが育ちがそこら辺なんだろうなっていう。実家は中華料理屋さん。

渋谷:そうですね。はい。

木村:じゃぁ、その劣悪の環境の中、小学校中学校あたりは龍太はどんな感じの少年だったんですか?

渋谷:それこそ周りがそういう街ですし、決して治安がいい街ではなかったっていうのもあるんですが、父ちゃんが割と昔やんちゃをしてた人で、悪いことであったりっていうのに対して「お前はやるな!」っていうのがすごいあったんですよね。

木村:(笑)。自分はやってきたのに。

渋谷:自分はやってたくせに、「お前はやるな!」っていうのがすごくて。そういう街だし父ちゃんがそういう人っていうのもあって、すごく昔からそういう事に対して気を張ってたんですよね。なので、小学校も中学校もすごく真っ当に育った、真っ当に学校も行ってたし、普通にいい子でした、僕は。

木村:へー。小学校中学校に通ってる辺りは、俺、大きくなったらこれやりたいなっていうのはあったんですか?ビジョン的なものは。

渋谷:地元の友達も父ちゃんも割とキャラクターがすごく強い人間で、それに対して僕は小っちゃい頃から甘んじてた部分が多分あって。そういう人たちのそばに居るから、悪い方の影響を受けていて、自分がどうありたいとか自分がこうなりたいっていうビジョンは全くなかったんですよ。ずっとどちらかというとコンプレックス受けていて、そういう人たちが近くにいるという事に対して。で、どうにか自分というものを表に出すにはどうしたらいいんだろうっていう事だけは漠然と思っていて、でもやりたい事は特にない。ただ、大学に行ったりとか、普通の生き方をしたくないっていう、すっごく弱っちい気持ちしかなくて。

木村:そこを今自分の中ではすごい気になったんだけど、普通の生き方はしたくないっていう、そこのなんか早くもその辺りから骨格の一部にそのフレーズがあったわけでしょ?

渋谷:ありました。ホントにコンプレックスですね。そういう人たちが多かったから、自分もそういう風になってみたいっていう気持ちが多分強かったんですよ。

木村:なるほど。

渋谷:自分の器だったりとか、自分の性格的なものっていうのは完全に度外視してて。今思えば、普通って思い描いてるものって全然普通じゃなかったりとか、すごく一生懸命働いてる方とか、ちゃんとお勤めしてる方のことを、その時僕は指してたと思うんですけど。そういう風にはならないぞっていう、何でそうなのかっていう理由とかもなかったんですよ。でも漠然と、そういうものは完全に考えずに自分はそういう風にありたいっていう事だけは思ってたっていう。

木村:へー。でも、音楽に触れるきっかけっていうのは?

渋谷:元々、ハードロックが流れている家で、僕は育ったんですけど。

木村:流してたのは誰なの?

渋谷:父ちゃんですね(笑)。

木村:(笑)。

渋谷:意外性がなくて、すいません。父ちゃんですね。そこでハードロックに触れて、同時期に父ちゃんが日本のフォークだったりとか日本のロックとかも好きだったりするんで、頭脳警察とかオフコース、山下達郎、中島みゆき、そういう物も割と流れている家で。そこで育ったので、音楽という物に初めて触れたのは、結構物心がついてすぐっていう感じですね。

木村:邦楽洋楽で言ったら多めだったのは洋楽?

渋谷:洋楽ですね。 ディープ・パープルとかレッド・ツェッペリン、ブラック・サバス。

木村:ああ。なんとなく龍太のお父ちゃんが歩んできたルートがなんとなく、ぼんやりですけど。は〜、なるほどっていう感じで浮かんでは来るんですけど。
じゃぁ、自分で音楽っていう扉をコンコンってノックするようなきっかけとかはあったんですか?

渋谷:それも完全に受動的で、高校の同級生…今のうちのバンドのベースなんですけど…に「バンドをやるから歌う?」って言われて。小っちゃいころから目立つことにコンプレックスがあって高校で自我が爆発したんで、目立ってれば何でもいいと思ってて。目立てれば満たされるし、目立てばモテるって純粋に思ってて。なのでバンドのボーカルはモテる、目立つ。うん、満たされる(笑)。

木村:やるっていう(笑)。

渋谷:それだけですね。でもう、首を縦に振ったっていう事が一番最初のきっかけです。

木村:でも、そのさ、今のバンドのベースの子が「歌う?」って言ってくれなかったら、こうはなってないかもしれないよね。

渋谷:絶対なってないと思います。聴くのが好きで、ライブを観に行くのが好きでっていう子供だったので。自分でやりたいっていうのは、ホントに思ったことがなかったですね。

木村:じゃぁ、彼結構ヤバいじゃん!

渋谷:ホント感謝ですよね(笑)。めちゃくちゃありがたいなと思って。

木村:へー。で、今軽くお話が出ましたけど、その当時からSUPER BEAVERだったの?

渋谷:そうです。もう、結成当初からメンバーチェンジ無しで。もう、ぼちぼち19年目を迎えようとしています。

木村:でも、バンドコンテストの全国大会でグランプリを獲って、オーディエンス大賞の両方獲ってすごくない。

渋谷:いやぁ、ホントに何ていうんでしょ。この当時の根拠のない自信というか、ただ楽しいし、ただ何かわかんないけど自信あるみたいな。

木村:ボーカルやって、目立つ、モテた?

渋谷:いえ。

木村:(笑)。早いな、答えが全部食い気味で(笑)。

渋谷:ちょっと思ってたのと違いましたけど(笑)。

木村:違った?

渋谷:こういう風に賞を頂いたりとかあったんで、目立つことは目立ってたと思います。

木村:そりゃ、目立つだろ。グランプリとオーディエンス大賞両方獲ってたら、ただものじゃないもんね。

渋谷:う〜ん、なんか、なんでしょうね。そういう勢いの一本やりっていうか。

木村:いや、勢いだけじゃバンドコンテストで多分、全国大会では獲れないと思うよ。

渋谷:いや、ありがとうございます。

木村:なんだけど、その下に書かれているこの情報で僕は相当ビックリしてるんですけど。

渋谷:なんでしょうか?

木村:グランプリとオーディエンス大賞の両方獲ったりとかした高校時代を経て、高校を卒業して服部栄養専門学校に通いながらバンド活動を続けたっていう。

渋谷:そうですね。

木村:服部行ったんですか?

渋谷:服部行きました。

木村:それは何故に?

渋谷:やりたい事があれば、その道のために時間をさいて邁進してっていう事をやったと思うんですけど。さっきも言わせていただいた通り、夢やら目標っていうものが僕には全くなくて、ただ大学には行きたくない。じゃぁ、どうする?ってなった時に、父ちゃんが中華料理屋やってる。だったら自分も一番近くで見てた背中だし、一番カッコいいと思ってたのもそれで間違いなかったので、僕も調理学校に行こうっていう理由だけです。

木村:でも、それは父ちゃんの背中っすよね。

渋谷:そうですね。

木村:歌舞伎町からだったらチャリンコで行けるもんね。

渋谷:そうなんです。チャリで行ってました。

木村:(笑)。へー。じゃぁ多分、共通の先生に教わってると思います。

渋谷:うわぁ、すごい。恐らくというか、絶対そうなんですよ。

木村:和食で関口さんとか居た?

渋谷:はい。僕、その時からお話伺ってて。「ちょっと今からSMAP×SMAPで」みたいな。

木村:あ、「BISTRO SMAPのお手伝い行ってくるんだよ」みたいな。

渋谷:そういうの聞いてたから、先生すげー!と思ってましたね、あの時(笑)。

木村:へー(笑)。服部栄養専門学校は卒業したんですか?

渋谷:はい。1年のコースに行っていたので。うちのギターとドラムが僕より1つ下の学年なんですよ。で、バンド活動を続けていたので学校を卒業する足並みは揃えたいっていう話にはなっていて。彼らが卒業する迄の1年間、うちのベースも服部行ったんですよ。

木村:マジで!?

渋谷:はい(笑)。そうなんですよ。

木村:待って待って、SUPER BEAVER相当料理できるよね。

渋谷:メンバーの半分は調理師免許持ってますから(笑)。

木村:(笑)。素敵だなぁ。

渋谷:うちのベースは純粋に料理が好きで、今もずっと家で作ったりとかを続けてるんで。ホントに生粋の料理好きで。彼はちゃんと真っ当な動機で学校に入ってますね。僕はちょっとゆるかったんで。

木村:いやいやいや。だって、龍太は龍太なりのきっかけと父ちゃんの背中っていうのもあって実際にそこをチョイスしてるし。別に動機は何であれ、ちゃんと出てるっていうのは凄いよ。

渋谷:2人ともちゃんと卒業しまして。

木村:いいよな。持ってるんだもんね、ライセンス。

渋谷:そうですね、持ってます(笑)。

木村:すげービックリなんだけど。メンバーのうち、半分が調理師免許を持ってるSUPER BEAVER(笑)。

渋谷:不思議なバンドですね。

木村:SUPER BEAVERってどうやって決めたの?

渋谷:これを聞かれると、ホントに心苦しいんですよ。

木村:なんで?なんで?

渋谷:何の理由もないんですよ、バンド名。それこそ高校のノリで組んだから。「学園祭に出たりライブハウスに出たりするにはバンド名必要だよね」っていう話になって、その時にうちのギターが「BEAVERって入れたい!」って急に言い出したんですよ。

木村:彼がBEAVER好きなの?

渋谷:いや別にBEAVER好きじゃないんですよ。BEAVER何の理由もないんですよ。今聞いても「わかんない」って言うし、それを採用しちゃった僕たちも良くないんですけど。「じゃ、BEAVER入れようか。でもBEAVERだと語呂が良くないね」っていう話になって、「ふふふんBEAVERみたいなの付けようよ!」みたいな。

木村:ジャスティンとか(笑)。

渋谷:その当時はいらっしゃらなかったんで、ジャスティンは浮かばなかったですけど(笑)。「語呂で言ったらSUPERじゃん!」みたいな。

木村:それで、SUPER BEAVER。

渋谷:続けようと思ってなかったんで、長く。何でもいいと思っちゃったんですよ。

木村:その、何でもいいと思って付けたバンド名でいまだに活動してるわけでしょ(笑)。

渋谷:まもなく19年目を迎えます。

木村:そうだよね(笑)。

[OA曲]
M.道標/SUPER BEAVER

[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091

2023年02月05日Flow 第二百三十六回目

1月27日に公開された映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」作品を受け取って頂いた皆さんから沢山メッセージが届きました! ありがとうございます!
今週は、みなさんから頂いたメッセージを元に改めて作品について語ります。
最後までよろしく!

まずは、4通続けて紹介します。

【北海道 みさっぷ 55歳 女性】
映画・レジェバタを見てきました!
キャプテンのおっしゃる通り、時代劇ではあるけれど、素敵なラブストーリーだと思いました。
最後の信長のセリフがずっと頭から離れず、なんだか後から後から映画の臨場感や、信長の顔が頭から離れず、もう一度改めて観たいと思わせてくれる映画でした。

【長崎県 キョウヘイ 34歳 男性】
キャプテン!こんにちは!
映画「レジェンド&バタフライ」を拝見して来ました!心が震えました!
今回の作品はただのラブストーリーではなく、命がけの戦の中でのラブストーリーであること!これが痺れました!
撮影場所も文化遺産、世界遺産の数々だと知り、背景にも強いこだわりを感じました!
この作品は海外の方にもぜひ観て何か感じてほしいです!
今度は僕にとって濃姫である、妻と二人で観に行こうと思います!
撮影本当にお疲れ様でした!

【東京都 まゆみ 43歳 女性】
キャプテン、こんにちは!
レジェンド&バタフライ、観に行きました。
映画を観ながら、笑い、哀しみ、泣く、いろいろな感情が出てきました。
夫婦の絆、いろいろな出来事を通じて深くなっていくのを自分自身に重ねて観ていました。
そして信長の生きた時代にタイムスリップしたようでした。
徐々に、覇王 信長に見え、キャプテンが言っていた、普遍的なものに 気づけました。

【福岡県 ぷうやん 57歳 男性】
キャプテンお疲れ様です!
早速ですけど、「レジェンド&バタフライ」27日(金) 朝9:00の部で観て来ました!
自分と同じように一人で観に来ている「おじさん」の多い事。
きっと自分と同じように「木村拓哉が描く織田信長」を観たくて来ているんだろうと想像しました。
映画、とにかく素晴らしかったです。
内容の細部にはまだ触れられないとして、木村拓哉さんが、いつもの木村拓哉さんらしい台詞回しと立ち居振る舞いなのに、
時間を追うごとに本物の織田信長に見えて来て、演技の凄みを感じました。
まだまだ言いたい事はたくさんありますが、「THE LEGEND & BUTTERFLY」
本当にいい映画でした。ありがとうございました。
綾瀬さんもすごかったなぁ。


木村:公開初日から、たくさんの感想が届きました。本当に皆さん、ありがとうございます。
こうやってね、皆さんの感想というかリアクションというか、SNS上で多少僕も目にさせていただいてるものもあったりはするんですけど、でも自分がやってる「Flow」というラジオ番組にこうやってたくさんのメールを送っていただいて、完全に自分に宛てた感想メールを拝見する事ができたりすると非常に嬉しいですね。
1月の27日金曜日に綾瀬はるか、宮沢氷魚、市川染五郎、伊藤英明、中谷美紀さん、そして大友啓史監督と初日舞台挨拶に登壇させていただきまして、その模様を全国の劇場で生中継させていただいたんですけど。全国の舞台挨拶、ライブビューイングを、このアンテナから全国に飛ばすんだなっていうね、そのアンテナを東映の本社の屋上に発見しまして「頼むぞ、アンテナ!」っていう感じで、実際にそのアンテナに手で触れて「これ、角度は大丈夫だろうな!」っていう確認をさせてもらったんですけども(笑)。
このラジオのリスナーの中に舞台挨拶ライブビューイングで「私、木村さんと目が合ったわよ!」っていうメールをたくさん頂いてるんですけど。たしかに、スクリーンというフィルターは一応通していますが、はい、皆さんと目が合ってると思います。

続いて、こんなメッセージを頂いてます。

【埼玉県 フミロック 45歳 男性】
「レジェンド&バタフライ」、映画館の大スクリーンで、しかと受け取られせていただきました!
2時間48分、合戦のない時代劇映画!一体どんな作品になるのかと思いましたが、観終わった感想を簡単に一言伝えさせてください!
「これからも妻を大切にします!!」 まさにそれにつきる映画でした!
誰もが知ってる信長と帰蝶の話を、さらに深い所まで掘り下げて、こんなに愛を感じる映画を作ってくれたキャストの皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました!
追伸 織田ちん袋、エモかったです!!


木村:感想が女性5割、男性5割っていう。嬉しいんですけど、比率変わってきてねぇかっていう。現状ですね、私ちょっと感じておりまして、「あれ!?」っていう、「女子ぃ〜!」っていう、「女子どうした?」っていう(笑)。男性のリアクションが非常に勢いをつけてきていまして、「ん!?」っていうね、嬉しいんですよ、嬉しいんですけど、「女子どうした!?」っていう感じも正直なところですね。
「エモかった〜」っていう風に言ってくれてる織田ちん袋、ポチ袋なんですけど、一応レジェンド&バタフライバージョンを「木村さ〜〜ん!」の方で制作させていただきまして、東映さんに「作ろうよ!」って言って、ああいう物が出来上がって。
劇場に足を運んでくださった皆さんには、ポチ袋が手渡しされてると思うんですけど、僕の個人的なお付き合いのある友達だったりとか、共演者だったり、関係者の方、ほんとに皆さん劇場に足を運んでくださいまして、「今から観るよ」とか「観てきたよ」って、皆が映画のチケットを写真に収めて送ってくるんじゃなくて、あのポチ袋を手に持って撮った写真を添付して「今から観てくるね」とか「観てきたよ、凄かった〜」っていうのをLINEで送ってくれるんですけど。
あのポチ袋、「木村さ〜〜ん!」で、その場で僕ら色々なことを考えて作ったじゃないですか。だから、なんかこう非常に身近には感じるんですけど、より照れくさいですね(笑)。
制作の裏側は今一度「木村さ〜〜ん!」をポチっとクリックしていただければ、「あ、こうやって出来たのね」っていう感じで体感して頂けると思うので、良かったらぜひ!!

こんなメッセージも頂いてます。

【千葉県 2人の子持ちのママ 36歳 女性】
レジェンド&バタフライ観ました!
子供が2歳と6歳なので平日夜に子供を旦那に預けて映画館に!
映画館出た後に待っていてくれた子供を抱きしめて、今の幸せを噛み締めました。
最高の映画を作ってくれて、出演者、スタッフの皆様、ありがとうございました!


木村:いや〜、そうね、2歳と6歳のお子さんがいたら、そうだよね、是非旦那さんともう一度観てほしいなとは思いますけど、2歳と6歳だとね、逆に今度はママがちびっこたちとパパを待ってるような感じにして頂きたいなと思います。

【東京都 ka-o 67歳 女性】
レジェンド&バタフライ、観てきました!
夫婦の愛の物語、いろいろ迫ってくるものがあり…。
7年前に他界した夫が信長、大大大好きでした。
そのせいなのでしょうね、信長のセリフなのにどこかで聞いた言葉がこぼれてくると、私の意識が映画から離れてしまい、ふと夫を思い出していました。
なので、もう一度心しっかり持ってレジェンド&バタフライ観なくては!と思っております。
あ、ポチ袋、ありがとうございます!!


木村:映画を観終わった後に、子持ちのママ36歳女性もそうでしたけど、「家族だったり愛する人に会いたくなった」っていう感想はホントにたくさん届いております。自分も舞台挨拶で、そのような内容を話させてもらったんですけど、こういう事を実際に観た皆さんが思ったり感じたりしてくれてるのは非常に嬉しいですね。

【宮城県 和美 36歳 女性】
キャプテン、レジェンド&バタフライ観てきました。
もの凄い悪ガキから殿様になるまでの信長の一生が垣間見れて、歴史には全く知識の無い私でも楽しめました。
破天荒なイメージの信長ですが、実は寂しがり屋で可愛らしいなど、人間くさい部分も多々あり、その所々の信長の表情にくぎ付けになりました。
ヤンチャ時代から、濃姫を想う哀しさ、切なさの表情、そして魔王期の恐ろしく美しい表情。
そして、キャプテンと全く同じ事考えました。あの2人にはもっと生きて欲しかった。
また観に行きます。素晴らしい映画を有難うございます。


木村:「木村さ〜〜ん!」の撮影で ぎふ信長まつりにお邪魔した時にヒデ(伊藤英明)が、「ここ、ぜひ行きましょう!」って言って、岐阜城の天守閣に行かせてもらって、あの天守閣から見える景色を見たときに、思わず「あの2人には、もうちょっと一緒に過ごす時間があったら良かったな。もうちょっと長く一緒に生きてほしかったな」っていう想いに、僕は全身覆われたんですけど。自分が抱いた想いを映画を観終わったあとに、皆が感じてくれたっていうのは凄い嬉しいですね。

公開から約1週間ぐらい経ったんですけど、中にはあるよ、「こんなの見たくなかった」とかさ。そういうのってあるけど、それも観てくれた人の意見だから、そこがすごくありがたいなと思うし。ディスろうが賞賛しようが、まずあのスクリーンの前に身を置いて作品を受け取ってくれたっていうことに感謝しなきゃいけないなって非常に思ってます。

映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」皆さんのおかげで絶賛公開中になっております。
たくさん受け止めて抱きしめてください。

[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara 
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091


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