木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2021年06月27日Flow 第百五十二回目「拓哉キャプテン × ミキ」Part4

今月6月のゲストは、兄・昴生、弟・亜生の兄弟お笑いコンビ・ミキのお2人。
今回でミキのお2人とのトークも最後。今週は弟・亜生の「人生の1曲」を伺います。最後までお付き合いよろしくお願いします!


木村:お兄ちゃんの昴生は、趣味がサッカー観戦? 「観戦」なの?

昴生:サッカーはやってもいたんですけど、あんまり上手くなくて。

木村:それで「カズ(三浦知良)さん(に会いたい)」なんだ。

昴生:僕の中でカズさんがヒーローなんですよ。ずっと大好きで。だから、今はもう(サッカーをする方ではなく)サッカー観戦ですね。

木村:それはJリーグ? それとも海外の?

昴生:僕ね、海外よりもJリーグが好きなんすよね。ちっちゃい頃からJリーグを見てたんで、今もJリーグを毎週見てます。

木村:それとディズニー?

昴生:ディズニーは、もう休みができたら行くぐらい。この時期(コロナ禍)になってあまり行けてないですけど、年パス持ってたぐらいなんで。ご飯食べに夜に嫁と行くぐらい、好きです。

亜生:舞浜まで。

木村:おっしゃれ〜!

ミキ:(笑)。

木村:そういう使い方をしてる人…。

昴生:年パスを持ってる人はほとんどそうですよ。だって、午前中にディズニーランド行って午後はディズニーシーだ、みたいなことできますからね。共通の年パス持ってたら。

木村:そんなに好きなんだ。

昴生:めちゃくちゃ好きですね。

亜生:ランドの合間に仕事行ってランドに戻って行く時もありますからね。

木村:嘘でしょ!?

昴生:僕、大阪から来てた時は、東京ディズニーリゾート内を繋いでるモノレール(ディズニーリゾートライン)あるじゃないですか。それだけ乗りに行ったりとかしてました。中に入ったら時間がないから。

亜生:幕張に劇場があって、そこに行った帰りにお兄ちゃんだけ舞浜で降りるんですよね。で、(ディズニーリゾートの)モノレールに乗って、また京王線に乗って、東京駅から帰るんです(笑)。

昴生:あの空気感が好きなんです。夢の国っていうか、ほんまに外国に来たような感覚に陥るというか。

木村:へぇ〜! で、弟の亜生はサッカー。お2人はサッカーで繋がってるんだな。

亜生:兄の影響でサッカーをやったというか。最初は野球をやりたかったんですけど。

昴生:覚えてます? 2002年のサッカーワールドカップの時に、解説じゃないけどゲストで行ってはった時…。師匠、行ってはりましたよね。

木村:うん。行ってましたよ。

昴生:それめっちゃ覚えてるんですよ。「さあ、まもなくスタートです」って時に、師匠がカメラに向かって“よっしゃー!”みたいな、“始まるぞ!”みたいのをやってくれて、その時に“うわ、始まるぞ!! あの木村拓哉も始まることに興奮しているぞ!!”と思って。“あの木村拓哉が興奮してるんだから、俺らも興奮するやろ!”って。

木村:その場に参加させてもらった時はすっごい興奮しましたね。

亜生:生で見れるって最高ですよね。

木村:すごい経験させてもらいましたよ。プライベートでたまたまその当時の日本代表のみんなだったりとか、それこそヒデ(中田英寿)だったりとかと遊んでたんで。

ミキ:すっげぇ〜!

昴生:カズさんとはどうなんですか?

木村:カズさんとはオフィシャルの場では(会ったことが)ないんですけど、それこそすごく嬉しかったのが、1作目の『BG』の撮影を芝公園の辺りでやってた時に、1台車がバンって停まったんで、“なんだろうな、あの車”と思って、普通に撮影してたんですよ。そしたらその窓がブンって開いて、パッと見たらカズさんで。それで「お疲れ様です」って言ったら「ああ! 見てるよ」って言ってくれて。で、「マジすか! ありがとうございます!」って言って。「頑張ってね!」(窓が)スーッって閉まって、そのままブーンって。

昴生:僕の中で奇跡の共演ですよ。

木村:いや、ほんと嬉しかったですね。

昴生:ゴジラ対キングコングですよ。僕の中で。

木村:どっちも怪獣じゃんか(笑)。

昴生:僕の中で怪獣なんですよ。すごいのよ! 2人に両方で挟んでもらって写真撮ってもらったら、もう…いい。

木村:「もういい」って、何がいいんですか?

昴生:あの…この人生。

木村:いやダメでしょ(笑)。奥さんが「ふざけんなよ」って言うよ。

昴生:そうですけど、最高やわ!

木村:あれは嬉しかったですね。

亜生:カズさんもけっこう気さくなんですね。

木村:でしたね。だって、気がついたら『グランメゾン東京』ではカズさんの息子さん(三浦獠太)が出てましたから。

ミキ:ほんまや!

木村:そうそう。で、サッカーをやってた亜生は、西日本の選抜メンバーにも選ばれたんでしょ?

昴生:亜生はめちゃくちゃ上手かったんですよ、ほんまに。学生時代は輝いていました、やっぱり。それはそれは。

亜生:小中高校とお兄ちゃんと学校一緒やったんで。

木村:なのに、特技はブラックバスのモノマネなの?

亜生:(笑)。これ、ちょっとね…。

昴生:でも、師匠は笑ってくれはるんじゃない? これをいろんな番組でやって、スベり倒してるんです。有名なバスプロの…。

木村:誰?

亜生:菊元(俊文)さん。エバーグリーンのおかっぱの菊元さん。

木村:ああ!

亜生:菊元さんがゴンザレス(大型のブラックバス)を釣った後に言う、めっちゃ変なこと。(ここでモノマネを披露)

木村:…。

亜生:…残念でした。

昴生:(笑)。師匠笑ってなかったぞ!

亜生:ここでもあかんかったかぁ〜!

昴生:どうですか、師匠。

木村:いや、これは声にならない笑いですよね。

昴生:え? 面白かったんですか?

木村:僕的には、足してほしいのがあったな。(ブラックバスを)キャッチするまでが早すぎる。

亜生:確かにそれは…あの、ラジオ尺というか。あんまり長いことできないから。

昴生:全然共感できへん。

木村:じゃあ、俺が、その同じ人(菊元さん)ね。俺が気になるところは…。(ここでモノマネ披露)

亜生:(大爆笑)。

昴生:知らん。わからへん。

亜生:僕もそれやりたかった! 菊元さんは、フッキングポイントが高いんですよ! フッキングポイントがもう手の上やねん!

木村:わかるでしょ?

昴生:師匠、師匠。

木村:何?

昴生:冒頭で注意したことが全然直ってない。また愛の偏りが。

木村:偏ってない偏ってない。

昴生:2人でキャッキャ言うて…。師匠、リスナーと俺、置いてってます。食いつくとこおかしいって。

木村:俺…わりと食いついちゃうんですよ。

亜生:嬉しい〜!

昴生:いや、いいんですけど、食いつきすぎというか。モノマネで“よっしゃ! (亜生が)スベった!”と思ったら、師匠がそれに輪をかけてモノマネし出したから。それはちゃうんやんっていう。

木村:(笑)。いや、まさかあの人のモノマネをすると思わなかったから。

昴生:初めてですよ、亜生の釣りモノマネでこんだけ盛り上がってるのは。

亜生:めちゃくちゃ嬉しいです!

木村:菊元さん以外はやらないの? (吉田)撃ちゃんとかはやらないの?

亜生:撃さんやりますよ!

昴生:ええかげんにしてくれ。もう切れる。さすがに切れるわ。あとちょっとで「木村!」って言いそう。呼び捨てで。

木村:(笑)。絶対に今日中に言わせよう!

昴生:いやいや、言わしたらあかんのよ。嫌われちゃうから。

亜生:これ嬉しい!

木村:けっこう(釣りの動画を)見ますよ。

昴生:そればっかり話してるけど、他に質問あらへんか?

木村:質問? …ない!

昴生:木村! おい木村!!!

木村:呼んだ呼んだ(笑)。

亜生:(笑)。

木村:そして今、2人に目標とか夢ってありますか?

昴生:やっぱりM-1チャンピオンっていうのは、近い目標ではありますね。

木村:M-1を獲る。でも、みんな獲りに来てるからね。

ミキ:そうなんですよ。みんな欲しいんですよね。

昴生:師匠、M-1とか見るんですか?

木村:見れる時は見ます。

昴生:ちなみに、僕らの漫才とかって見てくれたことあるんですか?

木村:けっこう強い力で叩くんだなーって思って。

亜生:(笑)。1回脳震盪でセンターマイク持ったことあります(笑)。叩かれすぎて。

木村・昴生:(笑)。

昴生:だから最初に師匠と仕事した時に、“あ、知ってくれてはる!”って。

木村:全然知ってますよ。

ミキ:うわ〜、嬉しい!

昴生:だから師匠のためにもM-1チャンピオンになって。

木村:え、俺のために?

昴生:そりゃ師匠ですもん。

亜生:チャンピオンになって、家で鍋パーティしたいな。

木村:じゃあ、M-1チャンピオンなったらね、お祝いしないとね。

昴生:うわぁ〜! 3人でしましょうね。

木村:いや、奥さんもいるでしょ。

昴生:え、嫁呼んでいいんですか!?

木村:いや、いないとダメでしょ。

昴生:いいんですか!? うわ、それは実現できたら嬉しいな〜! ありがとうございます、師匠。

木村:全然。今月はミキのお2人をお呼びしてお送りしてきたんですが、この間お兄ちゃんの「人生の1曲」を伺ったんですけども、今週は弟の亜生の「人生の1曲」を聞きたいと思います。

亜生:大好きな曲があるんです。SMAPさんの「オレンジ」。

木村:おお!

昴生:お前、それやめろって言ったよな? それはストレートすぎるやん、そんなん。

亜生:大っ好きで。

昴生:いや、俺も好きやって!

木村:だって、エルヴィス・コステロの「スマイル」だったじゃないですか。

亜生:お前ちゃうねん! 入ってくんな! 俺は純粋に好きな曲をただただ流したいなったから言ってんねん!

木村:(笑)。基本ずっと喧嘩してるっていうね。

昴生:いいけど、僕も大好きですよ。

亜生:ホンマに、ずっと聴いてるな。

昴生:僕も思い出の曲なんですよ。僕の初恋の子がおったんですけど…。

亜生:ちょっと待ってくれ。俺の1曲なのに、お前の思い出なんかここで語るな!

木村:(笑)。

亜生:僕はこれ、ホンマにずっと聴いてます。中学の時に、“なんて素晴らしい曲なんや!”って。僕、学校までの道のりが40分あったんですけど、MDに「オレンジ」だけ入れて、1曲リピートでそのまま行ってたんです。ずっと「オレンジ」だけ聴いて。

木村:マジで?

亜生:はい。それぐらい好きやったんです。で、高校の文化祭の打ち上げで「オレンジ」歌いました。

木村:へぇ〜。

昴生:僕は…。

亜生:お前、ええねん! ないって!

昴生:あんねん! 初恋の子の思い出があるんですよ。

亜生:やめとけ、あんなヤツ!

昴生:おいやめろ(笑)。俺の初恋まで汚して!

木村:(笑)。

昴生:でも、「オレンジ」はミキの思い出の曲ですね。というか、みんなの思い出の曲ですよ。初恋に響く…初恋の子が友達と付き合っちゃってみたいなことがあって、その時に僕、泣きながらこの曲を聴いたんですよ。

亜生:僕はね、もう…“その日〜ま〜で〜♪”のところがいいです。

昴生:よう歌えんな、本人の前で。こわ!

木村:(笑)。ということで6月のゲストは、お笑いコンビ・ミキのお2人でした!

ミキ:ありがとうございました! 師匠、また呼んでください!

木村:M-1頑張って!

M1.オレンジ/SMAP

2021年06月20日Flow 第百五十一回目「拓哉キャプテン × ミキ」Part3

今月6月のゲストは、兄・昴生、弟・亜生の兄弟お笑いコンビ・ミキのお2人。
今週はお兄ちゃん・昴生の人生の1曲も伺います。ここでしか聞けないトーク、お楽しみに!


昴生:木村さん、この業界に入って、“この人に会ってみたい!”って思ってた人に会ったことあります?

木村:いたいた!

昴生:どなたですか?

木村:“会いたかった”っていうので会えたのは…えー、でもやっぱ…急に振られるとドキッとするな。

昴生:僕はもうダウンタウンさん、さんまさんと、そして木村拓哉さん。あと1人、カズさん、三浦知良さん。この方だけまだ会えてなくて。もうダウンタウンさん、さんまさん、木村さんには会えて、正直リーチかかってるんですよ。だからカズさんで早くビンゴを達成したい。

木村:俺はね…そうね。でもやっぱたけしさん、さんまさん、タモリさんっていう。元々興味なかったから。

昴生:この業界ですか?

木村:うん。どちらかというとアンチだったんですよ。

昴生:「なんや、芸能界」みたいなことですか?

木村:「なんや、芸能界」っていうよりかは、「なんや、アイドル」?

ミキ:あ〜。

昴生:それで一発目「Can't Stop!! -LOVING-」ようあれ歌ってましたね! あんな雨の中。

木村:いや本当そう思いますよ。

ミキ:(笑)。どういう気持ちやったんですか?

木村:多分、100%ではなかったと思う。

亜生:ちょっと自分を俯瞰で見るぐらいの感じですかね。やりながら。

木村:まあ、そうね。あのね、100ではなかった理由はね、“なんでこんなどしゃ降りの中でやるの?”っていう。

ミキ:(笑)。

木村:すんごい思ってた。

昴生:上からも水で下もプールやから水じゃないですか。あんな水浸しのアイドルいないですよ、ほんまに。ビッシャビシャ。

木村:でもね、ちょっと、“まあこれだったらいっかな”って思ったのは、来てくれた女の子がみんな水着だったんですよ。

昴生:(笑)。だからみんな雨の中でもあの笑顔か。謎解けたわ!

木村:それは…もう微笑むでしょ。

ミキ:(笑)。確かに!

木村:自分たちが出た番組とか見ます?

昴生:僕はけっこう見ます。自分で答え合わせします。“あ、ここ使わはるんや”とか“あれ、これ使われてない”みたいな答え合わせが好きです、僕は。

亜生:だから、(昴生は)僕の番組とかも見てるんで。僕が1人で出たりとか…ドラマとかもそうです。色々。

昴生:だから『帰れま10』(テレビ朝日系)とか師匠と出させてもらったやつも、“えっ! ここの師匠と僕のコンビネーション最高だったのにな…”みたいのとかはあります。

木村:へえ〜。見るんだ。

ミキ:師匠は見ます?

木村:あんま見ないですね。

昴生:えー!

亜生:一緒一緒。俺も。

昴生:いや、見た方がいいですよ。めちゃくちゃカッコいいっすよ。

木村:いや、あんま見ないですね。ドラマとかそういうのは、どういう風に出来上がったのかなってので見ますけど、“あそこを切られてる”“使ってねーじゃん”っていう感覚はないですね。

亜生:バラエティとかトークとかで出た時は、あんまり見ないってことですか?

木村:あんまり見ないかな。

昴生:けっこう残ってるんですよね、やっぱ。やりながら“あ、ここはウケたな”みたいな。“ここはけっこう自分の中でいい感じでできたな”って。

木村:あ、そういうのない!

昴生:えぇ! …って言いながら、僕も最近はやっぱそういうのあんまり見ぃひんようにしようかなとは思って…。

木村:(笑)。

亜生:1人だけ流派が違うな!

昴生:いや、一緒やねん。最近はそうなってきたんですよ。

木村:なんで?

昴生:なんかちょっとずつ(師匠と流派が)違うのが嫌になってきたんですよ。

木村・亜生:(笑)。

亜生:僕もちなみに見ないというか…。

昴生:嘘つけ!コイツ…!

木村:ドラマは見るでしょ?

亜生:ドラマは見ます。ドラマは見て、自分のスベったとこは見ます。あかんかったなとか、あれがオンエアされてなんでこれがあかんかったんかっていうのは見ますけど、ウケたところは覚えてないんで、見ないです。

昴生:師匠はドラマは見ます?

木村:ドラマは見ます。“まあいろんなカット撮影したけど、あー結局…そっかそっか、これがこうなったか”っていう。

昴生:僕もドラマ出させてもらいましたけど、ドラマって大変ですね!

亜生:すごいですわ!

昴生:最初に、僕、佐藤健さんと同じドラマに出させてもらったんですけど、「カット!」ってかかったら、佐藤健さんが、奥に大きいモニターがあって、そこにパッと自分の芝居を見に行かはったんですよ。見に行かはったんで、“あ、見に行くもんなんや”と思ったんですよ。

木村:でも、それは好き好きですよ。

昴生:そうですよね。でも僕は勝手がわからへんから、見に行くもんなんやなと思って、佐藤健さんにバーっとついて行ったんですよ。そしたら、それを見に行ったの僕と佐藤健さんだけやったんですよ。それ初めての(ドラマの)現場じゃないですか。全員が“一言も喋ってへんくせに、何をお前がモニターチェックしてんだ”みたいな空気で、めちゃくちゃ恥ずかしかったです。

木村・亜生:(笑)。

木村:僕は逆に見に行かない派です。モニター。

ミキ:えー!

木村:もう監督が「OK」って言ったら、“あ、OKなんだ”って。1回も見ないです。だから初めて見るのは、(シーンが)繋がって、完パケっていうスタッフが焼いてくれたDVDみたいなやつ、あれで初めて見ますね。

亜生:今までずっとそうですか?

木村:ほぼそうです。現場で見ないです。

ミキ:え〜! 『ラブジェネ』(ラブ ジェネレーション:フジテレビ系列)も!?

木村:(現場で)見てないです(笑)。

昴生:あれ見てないんや〜。良かったですよ?

木村:いや「良かったです」っておかしいでしょ(笑)。繋がったのは見ましたよ。

昴生:月9の恋愛ドラマの中で、1番です。ラブジェネ。あんなシンプルな…今じゃ考えられないんですよ。会社員同士の恋愛。今なんていろんなキャラ乗っかってるじゃないですか。ただの会社員の恋愛ですよ。

木村:そうですね。

昴生:そうでしょ? あんなんありえへんもん。

木村:でもね、俺は、あの最終回の撮影やってる時に、牡蠣にあたったんですよ。

ミキ:え!?

木村:牡蠣にあたって腹壊して(笑)。

昴生:どこのシーン? 長野の松(たか子)さん(演じるヒロイン・上杉理子)の実家に行ってたとこらへん?

木村:ううん。渋谷の駅前の映画館。

昴生:えっ! ほんまにラストやん!!

木村:そう。もうほんっとに、最後の最後のシーンを撮ってる時に。その時に牡蠣にあたって、ぶっ倒れてたんですよ。もうワンカットごとに、当時あったメイク車っていうのに乗り込んで、倒れてました。

亜生:うわ!

昴生:ハイ、これもうラブジェネファン、僕に絶対感謝してや。こんなん聞かれへん。

亜生:この裏話は聞かれへんね!

昴生:はい、僕が出しました。これは感謝してください。木村拓哉ファン、感謝してください。

亜生:その上でもう1回見たいな。

木村:まあ、スケジュール的には、あの映画館の前のシーンを撮影して、で、また次の日に渋谷ビデオスタジオっていう所に入って、彼女の実家のお父さん達とお鍋を食べるってシーンがあったんですよ。

昴生:あった! (理子が)お見合いするんだけど、それを(木村拓哉演じる)哲平が止めに行くのよ。

木村:そのシーンを撮らなきゃいけないって言って、でも自分は腹を壊してるし、“食えるかな〜”って思って。で、お父さんお母さんがよそってくれたやつを自分が「いただきます」って言って食べるシーンだったんで、“いや、これいけるかなぁ?”と思って。で、早めにセットに入って、“何鍋なんだろう”と思ってチェックしたら、本当にね、牡蠣にあたった俺としては1番見たくない牡蠣が、沸騰したお出汁の中をトゥルンって、上がってきたのが見えて。

ミキ:(笑)。

木村:“ヤバイなこれ。誘われたらどうしよう!?”と思ったんだけど、まあ本番ではちょっとだけ染みた大根とか。

昴生:でも、あのシーンでは逆にその苦しみが良かったです。帰って見よ!

木村:見なくていい!

亜生:前日に牡蠣にあたって、次のシーンが牡蠣鍋だったからあの…! すばらしい!

木村:すばらしくない(笑)。何で俺の話になってんの?(笑)

昴生:いや、僕、聞きたいこといっぱいある! 『ラブジェネ』ほんとに好きなんですよ!

木村:なんでラブジェネの話になったの?

昴生:好きだから。

木村:(笑)。返し0点!

昴生:弟子に冷たい師匠やで、ほんまに。

木村:あの、2人は京都出身で、で、吉本さんからデビューしてますけども、2019年の4月以降って、拠点を東京に移してますよね。どうですか?

昴生:大阪におった時、東京でもいっぱい仕事をもらってて、本当にプライベートの時間がなかったんですよ。もう新幹線毎日乗って…みたいな。

亜生:往復で5時間取られるんで。

昴生:それでもう、ほとんど働きっぱなしみたいな状況やったんで、これを何とかせなアカンなと思って、いったん東京に来たら落ち着くかなと思って、で、東京に来て落ち着いたんで、今はすごい過ごしやすくなってます。

亜生:色々プライベートも充実して。

木村:その充実した感じが、こちらの…。

ミキ:師匠! 嘘でしょ!? ありがとうございます!!!

木村:『MIKI OFFICIAL BOOK ミキ、兄弟、東京』(ヨシモトブックス)という本になっているわけですね。なるほどねぇ〜。

昴生:さすが師匠やで!

木村:さっきお2人から僕に1冊いただいたんですけど、何か「誰々さんへ」とか何にも書いてないんですよね…。何でですか?

ミキ:…!?

木村:これは後でどうなるかなって感じなんですけど。

昴生:僕らがサイン書いてね、「木村師匠へ」みたいな、いります? そんなん。

木村:俺はいる。

昴生:いるんかい。いらんやろ、それ。

木村:だって、何も書いてなかったら普通の本じゃん。後でお願いします。1回返却します。

ミキ:え! 何て書いてたらいいんやろ…。

木村:お任せします(笑)。ミキのお2人をお呼びしてお送りしてきたんですが、この番組では毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうものを伺ってるんですけど。

昴生:これね、悩むんですよね。「人生の1曲」って言われたら。ここでなんかSMAPさんの曲を言うのは、ちょっと太鼓持ちすぎだなと思って。

木村:(笑)。

昴生:だからそこはちょっと避けていいですか? 僕の人生の1曲は、エルヴィス・コステロの「スマイル」です。ちょい外ししました。これは、さんまさんと師匠の…。

木村:お〜! 『空から降る一億の星』(フジテレビ系列)。

昴生:あのドラマの主題歌なんです。あの、バラードやのにタイトルが「スマイル」っていう。そういう、なんかちょっとさんまさん(演じる堂島)の心の内にあるような曲というか。しかも、木村さんと(さんまさんが)共演しているという。僕、あのドラマも大好きなんで。

木村:ありがとうございます。

昴生:あれが僕の「人生の1曲」。やっぱり芸人なんで、スマイルの気持ちを忘れたあかんしってことで、これを選ばせてもらいました。

木村:おっしゃれ〜! けっこう考えてきたね。

昴生:それか、「君と僕の6ヶ月」。これ、どっちか迷いました。

木村:(笑)。じゃ、「スマイル」で!

昴生:えっ! あっちもええのに!

M1.Smile/Elvis Costello

2021年06月13日Flow 第百五十回目「拓哉キャプテン × ミキ」Part2

今月6月のゲストは、兄・昴生、弟・亜生の兄弟お笑いコンビ・ミキのお2人。
今回も兄弟喧嘩が起きるのか!? 最後までお付き合いよろしくお願いします。


木村:で、「お兄ちゃん、(芸人を)やるよ」って言い出す前の亜生は、ヘルパーさんの…。

亜生:そうです。僕、介護士。

木村:仕事やってたんでしょ?

亜生:そうなんですよ。僕はもともと、イルカの調教師になりたくて。

木村:あれ? イルカの調教師?

亜生:もう、動物が好きで。海も好きなんで、イルカの調教師になりたいと思って、専門学校に行きたかったんですよ。で、専門学校に入るってなったんですけど、お母さんが「いや、大学は出てほしい」って言って、「でも僕勉強してない、どうしたらいいの?」って言ったら、「じゃあ私が見つけるわ」って言って。で、お母さんが大学とかバーっと見つけてくれて。「ここの大学やったらイルカの調教師になれる。この学部に入りなさい」って言って入った学部が、「海洋科学科」っていう、イルカとは全く違う、微生物を勉強する学科に間違えて入ってしまいまして。

木村:(笑)。プランクトンとか?

亜生:はい。僕は4年間プランクトンを勉強して、その先にヘルパーを見出し…。

木村:自分が入る所をなんでお母さんに探させるの?

亜生:(笑)。

昴生:そもそもそうなんですよ。今だにずっとそうなんです。何でもかんでも「お母さんが」って。

亜生:お母さんが僕を可愛がってくれてるので。

木村:それは可愛がってるだろうけど、自分が入るぞっていう、今から4年間学ぼうとしてる所への扉は、普通自分で確認しなくね?

亜生:でも、お母さんが言ってることが絶対やったので。もうお母さんに「絶対にここでイルカの調教師になれるよ」って言われたら…。

木村:でも、あれでしょ? 「海洋」っていう言葉が付いてただけで、亜生の中で“あ、イルカいけんじゃん”っていう。

亜生:はい。「海洋」って付いてたら、もうそれは“絶対イルカにいけんねや”って。

昴生:ダメなんです。もう、亜生君は親の過保護でできた子なんで。

木村:(笑)。で、間違えて。

亜生:間違えて、4年間ちゃんと学びまして。でもまあここで、ちょっとやっぱり接客業の方がいいかなと思って、僕はヘルパーのお仕事をさせていただいたと。

木村:急に接客業がいいなと思ったら、ヘルパーになったの?

亜生:何て言うんですか…密に接することができる職業って何かなと思って。本当は僕、お笑い芸人やりたかったんですけども、死ぬほど反対されてるのを見てますし。

木村:お兄ちゃんがね。

亜生:はい。親、泣いてますし。

昴生:兄弟2人で。僕ら2人兄弟なんですよ。やっぱり2人とも芸人になるっていうのはさすがに、三木家、ちょっと崩壊の一途を辿るなと思ったんで。

亜生:お兄ちゃんがもう先に(芸人に)なってるから、僕は我慢して。

木村:それで、人と密に接することができる仕事は何かなと思って、ヘルパー。

亜生:介護の会社に就職いたしまして、で、1年で退社いたしまして。

昴生:1年働いて、電話かかってきたんですよ。亜生から、泣きながら。

亜生:(笑)。僕はちょっと、ことあるごとに泣くんですけども、はい。

昴生:それで「お笑いをやりたい」みたいなことで電話がかかってきて、まあわかるけど、その時は(亜生は)もちろん会社にも勤めてたし、その当時付き合ってた彼女がいんですよ。その子との結婚の方が幸せなんちゃうかと思ったんですよ。芸能の道に入っても成功するかどうかわからないじゃないですか。だから「ちゃんと考えた方がいいから、ちょっと時間あげるから考えろ」て言ったんです。そしたらこいつ、半年考えてたんですよ。“ちょっと長ないか?”と思って。半年長くないですか?

木村:(笑)。まあでも、すごい究極の選択だからね。

昴生:そうかもしれないですけど、だって半年ですよ? だってFacebookとか見たら、コイツ、奄美大島にその彼女と旅行行ってたりするんですよ。その半年の間で。

木村:いやだから、奄美大島に行って、“この子が自分の奥さんになるかもなあ”とか、いろんな想像を巡らせたんじゃないの?

亜生:さすがです、師匠。その通りです。

昴生:師匠のその過保護がまたコイツをダメにするんですよ。親とやってること一緒ですよ。

木村:その半年の間に、あとは?

亜生:ディズニーランドに2泊3日で行かしていただきました。

木村:それは普通の旅行だよね。

昴生:で、僕の引越しとか手伝ったりとかもしてたんですよ。その半年の間に。

木村:でもそれは助かったでしょ?

昴生:…はい。

木村・亜生:(笑)。

昴生:助かりましたけど、そうですけど、僕も言えないじゃないですか。「あの件どうなったんかな〜」とか、自分で促すの恥ずかしいじゃないですか。

木村:でも、自分で振ってるじゃん。「よく考えな」って。

亜生:そうなんですよ!

昴生:ちょ、ちょっと、師匠! また亜生の方についてる? それをやめてって僕言うてるやん!

木村:違う、ついてない! そうじゃなくて、だって振ったのは自分でしょ?

亜生:「よく考えろ」ってお兄ちゃんが言いました!

木村:「よく考えろよ」って言った本人だから、「もうそろそろまとまった?」とか聞けるじゃん。

昴生:いや、なんか自分から言うの、ちゃうくないですか? そんななんか催促するの、ちょっとちゃうくないですか?

木村:それはね、僕の流派ではちゃうくない。

昴生:あの当時は僕も違う方に行ってたんで。今はちゃうくないと思います。

木村:(笑)。

昴生:今は(木村さんと)流派一緒なんで、今はそうです。でも、あの当時はっていう話です。

木村:で、半年間待って。待ったら(亜生から)泣いて電話がかかってきて「(芸人を)やりたい」と。

昴生:「じゃあそのまま荷物まとめておいで」って言って、僕が今の嫁と付き合ってる時に大阪で6畳とかの部屋に住んでたんですけど、そこに亜生が転がり込んできて、3人の生活がそこから始まるという。

亜生:本当にウソップが家出する時ぐらいの、めっちゃでっかいリュック背負って僕行ったんですよ。

昴生:そうなんですよ。今でも光景を覚えてます。ピンポンって鳴ってドア開けたらでっかいリュック持って。笑うてもうて。“うわ、こいつほんまに来よった”と思って。で、そこから嫁と3人の生活が始まって、そこからミキのスタートですね。

木村:でも、(昴生の)彼女と生活してたんでしょ? すごいね。逆に、亜生のことを迎えてくれた昴生と昴生の彼女、半端ないよね。

亜生:これ、そうなんです。

昴生:嫁が準備してたんです。ロフトがあったんですけど、いつでも(亜生が)来れるようにって言って、ロフトを片付けてて。

亜生:「そこで寝ろ」って言って。

木村:めちゃくちゃいい人じゃん。

昴生:いやもう、嫁には感謝ですよね。

亜生:その人が(昴生の)今の奥さんなんですけど、奥さんに言われたんですよ。「昴生待ってんで」って、一言だけ。

昴生:嫁はその当時から、師匠の流派やったんです。

亜生:一言「昴生待ってんで」だけ言われて、僕そこで“やばい、はよ言わなあかん”と思って。

木村:そうなんだ。じゃあ本当に背中を“ちょん”って突いてくれたのが、彼女さんなんだ。

亜生:今の(昴生の)奥さんです。

昴生:ありがたいです、ほんと。

木村:「ミキ」を始めてみて、“これ来たな”っていう風に思えるようになったのって、いつぐらいですか?

昴生:ターニングポイントは…ターニングポイントというか、2人で「絶対この年だな」っていうのがあるんですよ。2016年が確実にターニングポイントの年。2016年が、僕が30歳になる年やったんですよ。30歳で、僕、この年でバイト辞めようと思ってたんです。

木村:バイトは何をやってたの?

昴生:アルバイトはもういっぱいやってましたよ。駐車場の管理人みたいのとか、夜行バスの受付とか。色々やってたんですけど、それも全部辞めて、もう芸1本に絞ろうと思って、辞めたんですよ。2016年の頭ぐらい、2月3月ぐらいで。で、辞めた月の吉本の給料が8万円やったんです。

木村:月の?

昴生:月のです。ほぼほぼ毎日働いて月の給料8万円で“ヤバ!”ってなった時に、初めてNHKの上方漫才コンテストの決勝進出が決まって、“絶対ここ優勝せな、生活がピンチや”ってなって、そこで優勝できて、そこから仕事がドンって増えたって感じですね。あの年で一気に変わりましたね。

木村:俳優さんとかは「あの作品にあの役で出てたなんとかです」っていいう感じで、徐々に徐々にいろんな作品に参加させてもらえるようになったりするじゃないですか。自分もバラエティとかお笑いが好きだから観てると、それこそM-1とか、いわゆる何かのコンテストで頭取った人間の急速な上昇気流って、半端ないですよね。

亜生:半端ないです。

昴生:一気に変わりますよね。

木村:その上昇気流でブワーって上げられるんだけど、上げられた後はちゃんと自分たちで飛んでないと、飛行能力がないと、どんどん高度が落ちてくるっていう。

昴生:上手いこと言いはりますね〜(笑)。

亜生:ホンマに、でもそうなんです。

木村:だからブワーっていう上昇気流で上に上げられて、“あれ? 俺、飛び方知らないんだけど”っていうような人は、変な話、1ヶ月2ヶ月ぐらいで“あの人、今何やってるんだ?”っていう。

昴生:飛び方、ホント難しいですね。この世界。

木村:2人はどういう飛び方だったんですか?

昴生:その年にそのNHK(上方漫才コンテスト)をバッと取って、夏ぐらいにフジテレビの24時間テレビで、その年だけショーレースみたいなやつをやってたんですよ。「KYO-ICHI」っていう、“今日一番面白い奴を決める”みたいな。そこで無名の僕らを抜擢してくれはったんですよ。で、そこで優勝したんです。そしたら東京の仕事がバッて増えて、年末のM-1で、決勝には行けなかったんですけど敗者復活で2位で、それでまたそこで知名度上がって…みたいな。

木村:「ミキ」は苗字でしょ? これはコンビ名は速攻決まったの?

亜生:いや、なかなか決まらないまま、ずっとぐじぐじ…。

昴生:基本的にコンビ名みたいのを考えてなかったんですよ。最初に吉本のオーディションを受けに行くんですけど、それが朝の8時ぐらいからエントリーで、劇場の前に並ぶんですよ。で、その時僕が並んでたんですけど、そこにエントリー用紙が配られるんです。その紙にコンビ名を書かなダメなんですけど、そこで気付いたんですよ。“あ、これ決めとかないとあかんかったわ”って。で、すぐに亜生に電話して、「どうする?」って言うて。亜生も「いや、候補とか色々言ってたけど決まってないな」みたいになって。「じゃあ、とりあえず今回はカタカナで“ミキ”で出しとくな」って言って、そこからずっと今まで。だから良いのが全く見つかってないんですよ。

亜生:しっくりしてないです。

木村:いやいや、しっくりしろよ。自分の苗字だろ(笑)。

昴生:苗字なんですけど、「ミキ」ってなんか女の子の名前みたいじゃないですか。下の名前の女の子の方が多いじゃないですか。

木村:確かに多いけど、でも自分の名前だからいいんじゃない?

昴生:いや〜なんかもっと…。

亜生:オシャレなな〜。

昴生:ホンマ色々考えたんですけどね。

木村:いいじゃん。

昴生:今やからええかなと思うんですけど、その当時はちょっと恥ずかしくてですね。病院とか困ります。

亜生:そうですね。「ミキ(三木)さーん、ミキの亜生さーん」って言われたら、もうコンビ名も全部言われてるんです。

昴生:そう。これみよがしに言う時ありますけど。何か、“隠すんやったら隠して”みたいな時めっちゃあるんですよ。最初の方は隠して呼ばれて、先生の所に行ったら、先生が「いやでもね、お兄ちゃんね…」って。“お兄ちゃん? 俺長男なんて一言も言ってへんのに「お兄ちゃん」言うてるやん”って。

木村・亜生:(笑)。

亜生:けっこうそれでバレますよね。

木村:でも、別にバレても全然悪いことしてるわけじゃないから、いいんじゃないですか?

昴生:確かにそうなんですけど。そりゃ師匠はもう色々大変じゃないですか。生活する上で「木村拓哉」っていう名前は…もうだって、日本でこんな有名な名前はないじゃないですか。

木村:でも、逆に何も考えてないですね。

ミキ:えぇ!?

木村:うん。

M1.Mickey/Toni Basil

2021年06月06日Flow 第百四十九回目「拓哉キャプテン × ミキ」Part1

今月6月のゲストは、お笑いコンビのミキのお2人をお迎えします。
一体どんなトークになるのか、お楽しみに!


木村:今月は、お笑いコンビのミキのお2人をお迎えいたします。よろしくお願いします!

ミキ:よろしくお願いします! 師匠、呼んでいただきましてすみません。

木村:いやいやいや(笑)。兄弟漫才をやっているミキのお2人なんですが、京都出身で2012年結成。

ミキ:そうですね。

木村:昴生(こうせい)が86年生まれの35歳、弟の亜生(あせい)が88年生まれの32歳。

ミキ:師匠に昴生、亜生と言っていただけるのは嬉しいですね。夢みたいな話ですよ、本当に。

木村:ひとつ一緒に時間を過ごしていく上でまず確認したいことがあるんですけど、初めて僕らがご一緒したのって『帰れま10』(テレビ朝日系)だったじゃないですか?

昴生:あれは忘れもしない、ちょうど1年前くらいですね。

亜生:そうですね。伝説の『帰れま10』でしたね。

木村:そこで、2人からなぜか「師匠」って呼ばれるようになったんですけど、なんでなんすか?

昴生:説明しますと、師匠と初めてお会いさせていただく際に、楽屋挨拶とかではなく現場で初めてお会いさせていただいたんですよ。現場に着いたらもうすぐに「始めます」と言ってスタートがかかって、スタートした瞬間に、もうなぜか師匠のことを「師匠」という風に呼んでたんですよ。理由はないんですよ。もう「師匠」と呼んでいたんです。阪神巨人師匠、カウスボタン師匠と同じ感覚で「師匠」と呼んでしまっていたんです。

亜生:兄弟子が「師匠」って言ってるってことは、僕にとっても師匠なんで。

木村:兄弟だからね。

昴生:兄弟子って言い方…兄です。

木村:(笑)。

亜生:一応「兄弟子」っていう感じなので、僕ももちろん「師匠」で。これは。

木村:お兄ちゃんが「師匠」って呼んでしまったから、弟も「師匠」っていうこと?

亜生:もちろんもちろん。お兄ちゃんの師匠は僕の師匠ですから。僕も自然に「師匠」って。

昴生:“どう呼ぼう?”とか考えている間に師匠って言ってたんで、それ以上呼べる言葉がないですね。

木村:それで、自分もそう(師匠)としか呼ばれなかったから…。

ミキ:あの収録中(笑)。

木村:弟子を取ったこともないし、なんで俺が師匠なんだろうって思ったんですけど(笑)。

亜生:初弟子っていうことです。

木村:初弟子っていうか、弟子って取ってないので。

昴生:でも、『Flow』の収録の時とかも全然行きますし。

亜生:僕ら外で待ってたりします。

木村:でもよく考えたら、逆に第三者、第四者からすると、「なんでキムタクの現場にミキが来てんの?」ってなるでしょ?

ミキ:弟子やからです!

木村:その説明を毎度、全ての現場でしないと(笑)。

昴生:それはでも師匠の仕事…。

木村:えっ、それは俺の仕事なの!?(笑)

昴生:それは、弟子を持った師匠の責任だから…。

木村:だから弟子は取ってないから(笑)。

昴生:僕らが師匠って呼んでるってことは、そういうことなんで。

亜生:師匠なんで。

昴生:やっぱり学ばせていただいてるので。

亜生:そうですね。

木村:これは弟子入り詐欺かなんかなの?(笑)

ミキ:違います違います!

昴生:別にお金とかもいただいてないじゃないですか。芸がお金ということで『教場』もしっかり観させていただきまして、勉強させていただきました。

木村:なるほど。ドラマだったり映画だったり、ああいう表現というのは、2人からすると芸なのね。

昴生:完全に結びついてます。漫才とかに消化させていただいてます。

木村:消化…(笑)。

ミキ:師匠からいただいた芸ですので。僕らの漫才は木村拓哉師匠からいただいたものと取っていただいて。

木村:じゃあけっこう、漫才の出来とか、かなり俺、気にしないとダメってこと?

昴生:そうですね。新ネタができたら見てもらうっていう空間も作っていただけたら(笑)。

亜生:どこかに場所を借りて、僕ら新ネタができたら稽古場とかで見ていただいて。

木村:じゃあ新ネタができたら、うちの事務所に(笑)。

ミキ:(笑)。

木村:そこに来ていただいて、“どんな漫才になったのかな?”っていうのを僕が確認するってことですか?

亜生:はい、そうですね。

木村:えー、けっこうめんどくさいなぁ(笑)。

ミキ:(笑)。

昴生:師匠すみません、そこまでやったら確かに行きすぎたなと思って(笑)。でも、師匠もちょっと愛を平均的に分けてほしいです。

亜生:何がですか?

昴生:ちゃんと(弟子に対しての)愛を半々に分けてほしいです。

木村:愛を?

亜生:弟子に対する愛?

昴生:弟子に対する愛が今日は亜生に偏りすぎているかなって。

木村:なんでなんで?

昴生:先ほど前室の方で、ずっと釣りの話やめてもらっていいですか?

木村・亜生:(苦笑)。

木村:なんで(笑)。

昴生:僕は(釣りを)知らないし(話に)入れないです。

木村:だって“やってた”って言ったじゃん。

昴生:やってたって言っても大分過去なんで。亜生とばっかり目が合ってずっと喋ってはったんで、その偏りだけなくしてもらって、僕の興味の…。

木村:待って。師匠が怒られてるの? 弟子に「偏ってんじゃねぇよ」っていう(笑)。

昴生:ちょっと偏りがすごかったんで。

木村:いや、偏ってはいないです。

亜生:じゃあ何の話をしたらいいの? 師匠が釣りの話をしてくれはったんやから、それは釣りの話するやん。

木村:そこで揉められても困るんだけど。2人でね。

昴生:お前がな…。

亜生:だって師匠の発言に文句を言うってこと? 師匠が釣りの話をしたいのに釣りの話をするなってこと? 信じられへんわ、大嫌いです。

昴生:師匠の僕らへの愛の問題なんですよ。

木村:愛は本当に平等ですよ。

亜生:ですよね。

昴生:僕らは僕らでいいんですよ。ごめんなさいね、ホンマに正直なところ一番腹が立ってるのは、僕らより先にEXITを呼んだってことです。

亜生:はい。なぜなんですか師匠! 絶対に(先に呼ぶのは)僕らですよね。

木村:それは…(笑)。

昴生:それに関しては聞いていて憤りを感じてます。“えっ(普通先に)俺らやん!”って。

木村:えっ、今日なんか…そういう日なの? なんでこんなに責められるの?

昴生:僕らも愛してほしいんですよ。

亜生:一番弟子やと思って、僕らは。

木村:いや一番弟子…。いやいや(笑)。

ミキ:あっ! 今師匠が言うた! みなさん聞きましたよね!?

木村:だって他にいねーもん、師匠なんていう奴(笑)。

亜生:公認です! 今ミキは一番弟子になりました(笑)。

昴生:それやのに、なんで先にEXIT呼ぶんですか?

亜生:なんでですか?

木村:知らねー、なんかあそこの帽子を被ったアイツがブッキングして…。

ミキ:あいつか!

木村:アイツアイツ。

昴生:それから聞きましたけど、EXITの最高顧問というのも取り消してください。

木村:最高顧問は最高顧問らしいよ。そんで、ミキの2人からすると師匠ということになってる。

昴生:最高顧問なんてわけわからんすよ。

亜生:はい。

木村:2人からすると、EXITとミキっていうのはどういう関係なの?

昴生:吉本の先輩後輩というか、ちょうど芸歴の感じも間というか。僕と亜生で芸歴の差が4年開いてるので、この間にりんたろー。がおって、亜生の下に兼近がいるんですよ。

亜生:兼近、僕、りんたろー。さん、お兄ちゃんとなってるんで。

木村:なんでミキのお兄ちゃんと弟の間に4年も開いてるの?

昴生:僕が先に始めて、4年間ぐらいずっと誰かと組んだり解散したりを繰り返してたんですよ。4年目の時に、辞めようかなと思った時に亜生君が「やりたい」って言ってきたんで、素人の弟を連れ出してやったというのが結成のきっかけです。

木村:じゃあ、お兄ちゃんが辞めようかなと思ってたところに。

昴生:弟が助けてくれたんです。

亜生:僕が。

木村:「やるよ」って言ってきて。

昴生:亜生のこの一言がないと、今こうやって木村さんとラジオなんかしてないです。

亜生:だから、もしかしたら僕の方が兄弟子なのかもしれない。

木村:またややこしい話を始めやがって(笑)。

昴生:すみません。師匠、これはマジでこいつがホント悪い。

亜生:何がですか?

昴生:そんな話したないねん。切り替えろや。

亜生:こいつ、いつもラジオの時髪の毛とかセットしてこーへんのに今日だけセットし○△■…わ。

木村:(笑)。

昴生:お前責めるんやったら甘噛みすんな(笑)。

亜生:ごめんごめん(笑)。

昴生:俺も責められづらいねん。そんな甘噛みされたら(笑)。

亜生:すんません、間違えました(笑)。

木村:いつもは、ラジオの時はヘアセットはしてない?

亜生:全然。してないのに師匠の時だけパッと。

昴生:それはそうやって、そんなん。

亜生:(人によって)変えんなよ。そういうところ嫌いや。

昴生:お前さ、わざとここで対立関係作ろうとすんなって(笑)。それ師匠に見抜かれてんねんから。

亜生:すみません師匠(笑)。

木村:完全に見抜いてます(笑)。

ミキ:(笑)。

木村:さっきからみなさんのラジオのスピーカーから兄弟喧嘩がずっと聴こえてると思うんですけど。最初、(兄弟で)こういうことをやりたいって言った時は、お母さんとかお父さんは「頑張れよ!」って感じだったの?

昴生:もう大反対ですね。もうお母さんは泣いてました。

木村:泣いてた?

亜生:お母さん泣いてましたね。

昴生:僕が芸人になって大阪に出て行ったんですけど、それから京都の実家ではバラエティ番組を観ることはなくなったらしいです。つけたら僕のことを思い出すから。

亜生:僕はまだ実家にいたので、その頃はテレビ観たらちょうど『爆笑レッドカーペット』とかお笑いのブームがきてて、僕は番組を観たかったんですけども、それをつけるとお母さんが悲しむから、NHKで…。

木村:悲しむの?

亜生:はい。だからNHKでドキュメントばっかり観てました。その時代は。

昴生:なので応援は一個もなかったですね。

木村:今は?

昴生:今はメチャメチャ応援してくれてます。

亜生:変わりましたね〜。

昴生:全国ツアー全部付いて来るくらい応援してくれてます。

亜生:楽屋入り先にしてます。

木村:えっ、お母さんが?

昴生:お母さんとお父さんが楽屋入りして、珍しい小屋やったら「ここにサイン書かせてもらい」って言って勝手に楽屋にサイン書こうとしたりとかな。完全応援に変わってきてます。

木村:じゃあ今も、ひょっとしたらこのラジオを聴いてくださっているかもしれない。

ミキ:いや絶対に聴いてます!

昴生:聴いてないわけない。

木村:本当ですか? 嬉しいですね。

昴生:こちらこそですよ。1回テレビで、僕らが色々インタビューを受けてる時に、「お母さんがけっこう先見の明がある」みたいな…。

木村:あ、言ってたね!

昴生:っていう話をテレビで言った時に、木村さんからラインが来て、「俺のことも見つけてくれた?」みたいな(笑)。

木村:“2人のお母さんは先見の明がある”ってことをすごく説明してくれたから、“俺のことは見てくれたのかなぁ?”と思って、その確認をしただけです(笑)。

ミキ:もちろんです(笑)。

昴生:うちのお母さんが一番最初に木村拓哉を見つけたんです(笑)。

木村:あっ、そうなんだ(笑)。

亜生:「この子絶対売れる!」って言ってました(笑)。

木村:ありがたいなぁ。良かった〜。引き続き頑張ります(笑)。

昴生:そんなオバはん、しばいてください(笑)。

M1.Mmm Bop/Hanson


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