
東京・立川市と昭島市にまたがる「国営昭和記念公園」では、今年、開園してから30年以上の歴史の中で初めての出来事がありました。
それは、園内で初めてオオタカのペアが繁殖に成功して、2羽の雛の巣立ちが確認された!!ということなんです。
これは、開園当時では考えられなかったことだそうです。
・・・というのは、オオタカは、高度経済成長期に生息数を減らしていて、1984年の調査では、全国におよそ400羽と、絶滅の恐れも指摘されました。
そして、その後、「種の保存法」で「希少種」に指定されています。
でも、この公園が野鳥の生息しやすい環境を作り上げてきたように、全国各地の保護の取り組みのおかげで生息数が回復しているんです。
環境省は、来春にも、「希少種」の指定を解除する方針ということですよ。
この「指定解除」については、賛否両論あるんですが、公園の担当者は、「オオタカは、自然界では生態系の頂点に位置していて、生物多様性にとって重要な存在なのは変わらない。」とおっしゃっていました。
オオタカは、小動物や鳥たちえをエサにします。
でも、そのオオタカが、生息して繁殖するということは、そこに餌となる野鳥が多くいて、さらにその野鳥が生息できる環境があるという証明でもあるんですね。
東京だけでなく全国で、オオタカが住める環境をみんなで作っていきたいですね。


