Dream Heart

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REPORT 最新のオンエアレポート

Dream HEART vol.517 作詞・作曲家 岡嶋かな多さん 「新しい息吹を感じて曲づくりしていきたい」

2023年02月25日

岡嶋かな多さんは、1984年、青森県のご出身。

BTSやTWICE、NiziUを始め、通算500曲以上の作品の制作に参加。
オリコン1位の獲得は、120回を超えられます。

作詞作曲を務めた三浦大知さんの『EXCITE』では、
日本レコード大賞優秀作品賞を受賞。

また、作詞作曲したBABYMETALの
『DA DA DANCE feat. Tak Matsumoto』を収録したアルバムは、
アメリカビルボードロックアルバムセールスで、
アジアアーティストとして初めて1位を獲得。

ここ10年は世界を飛びまわり、スウェーデン、イギリス、アメリカを始め、
海外のトップクリエイターと国境を越え、楽曲を制作。
スウェーデンにある大手音楽事務所と契約し、活動拠点を一時ヨーロッパへ移されましたが、
現在は日本に帰国し、グローバルに活動を続けていらっしゃいます。


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──それぞれの国の個性を大事に

茂木:PHP研究所から出ているご著書の『夢の叶え方はひとつじゃない』の、最後の方に書いてあったことでうるっと来てしまったんですが、実はお父様は本を出すのが夢だった、と。

岡嶋:そうですね。父は文章を書くのが好きな人で、50代ぐらいで部下の方が多くなって来た時、毎週『ニュースレター』みたいな感じで書いて皆さんに送ったりしていて。それを誇らしそうに私に話していたこともあったんですよね。

茂木:じゃあ本当に、文章を書いて多くの人に届けることが夢だったんですね。でもお父様はもういらっしゃらないということで…。この本が間に合ったら良かったですね。

岡嶋:本当ですね。見せたかったです。

茂木:お父さんは何て言っていたかな。

岡嶋:でも、色んなことを指摘するのが好きなタイプだったので、「こことここの辻褄が合っていない」とか(笑)。

茂木:駄目出しをしていたかもしれない。

岡嶋:でも、そう言いながら、誰よりも多く買ってくれてたかもしれないですね。もしかして、色んな本屋さんを回ったり、部下に「娘が書いたから読め」みたいなことを言ったりとかしたんじゃないかな、と思ったりしますね。

茂木:色んな意味で、この『夢の叶え方はひとつじゃない』という本は、岡嶋さんにとって大事な本ですよね。

岡嶋:そうですね。本当に私自身が「こういう言葉を聞きたかったなぁ」というようなところも入っていますし、「何か背中を押してほしいな」みたいな方に届くと嬉しいなと思いますね。

茂木:今、ワールドミュージックとか色んな言い方をされるんですけど、今の世界の音楽シーンはどんなふうに見えていますか?

岡嶋:本当に多種多様だと思います。どんな音楽も、すぐ聴くことができるじゃないですか。だからこそ、それぞれの個性のある音楽を、それぞれが伸ばしていくと、素敵だなと思うんですよね。
やっぱり、全部が一つと言うか、同じジャンルだったりトレンドになってしまうのは、勿体ないんじゃないかなと思っていまして。それこそ、日本なら日本ならではの楽曲制作だったり、日本の味を探求していければいいと思います。イギリスならイギリスの、あのじめっとしている格好良さがありますし。

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茂木:(笑)。

岡嶋:それぞれの国でしたり、ジャンル感の素敵さが、より強烈になっていけばいくほど、やっぱり聴きごたえもあるので。そんなふうにより広がっていって、それぞれ皆さんが好きなものに出会っていけるといいんじゃないかな、と思いますけどね。

茂木:小耳に挟んだんですが、昨年のイギリスの年間TOP10が、全員イギリス人アーティストだったと。意外とグローバルなんだけど、今おっしゃったように、日本は日本、イギリスはイギリス、という独自の音楽の深め方も、同時にあっていいということですね。

岡嶋:絶対にその方が、結果的にいいと思います。旅行に行って、どこに行っても同じ建物じゃ物足りなかったりするのと同じように、やっぱり音楽もそれぞれの良さがあるからこそ面白いと思うんですよね。だから言語もそのままでいいと思いますし。

茂木:じゃあ日本のアーティストは、自信を持って日本語で…。

岡嶋:はい。日本語ならではの美しさはあると思いますから、日本人は日本語を歌いつつ。場合によっては、取っ掛かりとして英語の曲があるとかも全然素敵だと思いますけど。それぞれの国のカラーがより出てきたら、私は楽しいんじゃないかなと思います。

茂木:岡嶋さんのように、グローバルな音楽を見ながら現場で活躍されている方の言うことだと、すごく説得力ありますよね。

岡嶋:本当ですか(笑)? ヒヤヒヤします(笑)。

──岡嶋かな多さんの夢・挑戦

茂木:この番組は『夢』とか『挑戦』がテーマなんですが。岡嶋さんは既に多くのことを成し遂げてらっしゃいますけども、これからの夢とか挑戦は何ですか?

岡嶋:スウェーデンの事務所にいる時に、『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』というコンテストが…。

茂木:おお! ヨーロッパでは熱い!

岡嶋:ご存知なんですね!

茂木:もちろん! これは各国対抗で…。

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岡嶋:そうです。“音楽のオリンピック”のようなコンテストで、最近ですと、イタリアのマネスキンというバンドとかもユーロビジョンから出て来ているんですけど。特にスウェーデンはそこに力を入れて参加していて、私も実は作家として挑戦していたんですね。

茂木:おお!

岡嶋:ちょっといい所まで行った時期もあったんですけど、やっぱり日本に帰って来てしまうと中々挑戦しにくかったり、コロナ禍もあってヨーロッパに行けてなかったりしたんです。でも今年からはまたヨーロッパに行って、“『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』に出ている日本人作家”とかいたら面白いんじゃないかな、と思って。

茂木:それはどこの国から出るんですか?

岡嶋:どこの国からでもいいんですよ。

茂木:楽曲提供はどこの国からでもいけるんですね。どこの国から行きます?

岡嶋:どうしましょうね。もちろん大きい国もいいですけど、せっかくだから小さい国とかも行ってみたいと言うか、面白いじゃないですか。東欧の国とかも、皆さんそれぞれアーティストが立っていらっしゃいますので。
それを書くための、コーライティング・キャンプじゃないですけど、作曲家合宿みたいなものもあるので、今年はそういうのにたくさん行ったりしながら、また新しい息吹を感じて曲づくりしていきたいなと思います。

茂木:これは激アツです。ヨーロッパの人は、もう誰でも『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』知ってますもんね。今年はウクライナ開催のはずがちょっとできにくいということで、確かイギリスで代替開催ですよね。ひょっとしたら、今年かな?

岡嶋:今年…。本当は本選も観に行きたいんですけど、今、色々打ち合わせをして、来年再来年に向けて作戦を練っていきたいなと思っています。

茂木:もし岡嶋さんがユーロビジョンに出たら、これはすごいことですよ。その時はまた、ぜひ当番組で色々お話を伺わせて頂けたらと思います。

岡嶋:ありがとうございます。ぜひぜひ、お願いします。

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番組でご紹介してきました、PHP研究所から発売中!
岡嶋かな多さんの初のご著書『夢の叶え方はひとつじゃない』

こちらに、岡嶋さんの直筆サインを入れて
3名の方にプレゼントいたします。

ご希望の方は、お名前やご住所、電話番号など、必要事項を明記の上、
メッセージフォームより、ご応募ください。

茂木さんに聞きたい事や相談したい事など、
一緒にを添えていただけると嬉しいです。

尚、当選者の発表は、商品の発送をもってかえさせていただきます。
たくさんのご応募、お待ちしております。



岡嶋かな多さん Twitter(@KanataOkajima)


岡嶋かな多さん Instagram(@kanataokajima)


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