『平和省』って、何かご存知ですか?
あらゆる争いごとを、暴力に頼らず、「創造的対話」によって解決する方法を提案し、
推進する政府機関のことを言います。
去年の10月には、イギリス・ロンドンで、この『平和省』をめぐる、
『第一回 国際平和省会議』が開かれ、今年9月には、
日本でも『第三回 国際平和省会議』が開かれました。
そこで今日は、その『平和省』を日本に作りたい!という思いで、
活動されている方をお迎えしました。
著作家で、「平和省プロジェクト」代表の、きくちゆみさんです。


(お子さんが3人もいらっしゃるとは思えない!素晴らしくスリムで、活動的な女性でした♪)

世界中の人たちがどんなに平和を望もうと、世界のどこかでは必ず戦争が起きています。
その現実を、きくちさんはとにかく変えたいのだそうです。

「暴力で解決することって、絶対にありません。
暴力をふるえば、必ず同じように暴力で返される。
その連鎖は、暴力がある限り絶対に断ち切れません。
どこかで、「自分たちは絶対に暴力をふるわない」と宣言することが必要なんです。
そのためには、とにかくひたすら平和のことだけを考える、国の機関『平和省』が必要なんです。」

きくちさんは真剣に訴えます。
この動きは世界的に大きく広まっていて、意外にも平和省運動が一番活発なのは、
常に戦争をしている、アメリカなのだとか。
また、イギリス、アメリカ以外に、カナダ、オーストラリア、コスタリカ、インド、イタリア、ウガンダ、
そして日本などが、『平和省』創設のために、大きな動きを見せ始めています。

「日本は、世界で唯一、原爆を投下された国。
だから、「自分たちは絶対に武力を持たない」という信念が、
世界中で一番納得されやすい国なんです。
だから、まず私たち日本は、「自分たちは武力を絶対に使わない」と、
世界に向けて宣言することが必要です。
そして、国際貢献であれば、
地震やハリケーンなどの天災があった地域にいち早く駆けつけて、
医療行為や食糧援助などの人道支援だけを一番にすればいい。
そうすれば決して、国際貢献をしていない、などとは言われないはずなんです。」

きくちさんの言葉には、ひと言ひとこと説得力がありました。
武力を使わない、対話による解決法のみを考える国の機関、『平和省』。
それが出来る頃には、世界はきっと、平和に向けて大きく一歩前進しているに違いありません。
そんな世の中が一刻も早く来て欲しい。
祈るような気持ちになった、ハチドリ高柳だったのでした。