2007年11月06日
残る石油の量。
ハチドリ高柳の白髪WEEKも今日で最終日。
でも、なんだかちょっとさびしい気もします。
今週は、自分が思い込んでいた常識はめっちゃめちゃに壊されましたが、
その分、学ぶことのとても多い、実りある一週間だったように思うのです。
そして、その集大成としてお招きしたのは、東京大学名誉教授でいらっしゃいます、
石井吉徳先生!
『石油最終争奪戦−世界を震撼させる「ピークオイル」の真実』の著者でもいらっしゃいます。
(最終日になって、ようやく半分くらい顔を出せました。
今日のお話も衝撃でしたが、石井先生のお話がとてもオモシロかったから!)
この一週間、京都議定書のウソや温暖化の真実、そして生態系のことなど、
様々なお話をうかがってきましたが、最終日の今日は、エネルギーのお話。
そもそも石油って、本当はあとどれくらいもつの・・・?
すると先生は、いたずらっぽくニコニコしながらおっしゃいました。
「じゃ、ここでクイズです。地球上にある全ての石油を集めると、2兆バーレルになります。
これを、富士山を逆さにして、富士山をお椀に使って全部入れると、
果たして富士山、何杯分になるでしょうか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
検討もつきません。
私の答えは「3000杯!」
そして編集長を見ると、珍しく自信なさげにきょときょとしながら、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・うーん、じゃあ、1億杯・・・?」
すると石井先生、嬉しそうに笑いながら、
「実はね、23%しかないんです。」とひと言。
「えーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!??????」
編集長も私も、スタジオの外にいるスタッフも、全員で一斉にのけぞってしまいました。
だって、地球上全部の石油が、富士山の初冠雪の白い部分くらいしかないの?
ウソでしょ???
すると石井先生、さらに追い討ちをかけるように、またひと言。
「しかもね、もうその半分、使っちゃってるんですよ。」
・・・・・・・・・・・・げっ。。。。。。。
ホントに、もう石油ってそんなちょっとしか残ってないのね・・・。
こんなに現実的に、その事実を突きつけられたのは、生まれて初めてでした。
そして石井先生のお話は続きます。
「だからね、実はもう、リサイクルとか言ってる場合じゃないんですよ。
とにかくリデュース=節約。石油を使わないようにしなければいけないんです。
でも、ホントは簡単なんですよ。無駄遣いをしなければいいだけの話なんですから。
無駄遣いってね、文字通り「無駄」に使わないだけの話ですから、
何も不便はないはずなんですよ。
お水だって、わざわざ遠い外国で取れたものを、石油かけて運んできて、
お店で電気いっぱい使って冷やして売ってる。
でもそんなもの買わないで、水道の水を飲めばいいんです。
日本は、世界でも数少ない、水道水が飲める国なんですから。」
・・・そうですよね。
確かに、私たちの生活には、しなくてもいい贅沢や無駄がいっぱい。
それをちょっとだけそぎ落とすだけで、どんなにか石油の節約になるでしょう?
まさか、残りの石油が富士山の10〜12%くらいだなんて思っていなかったので、
私自身にも、あまり逼迫して感じるものがなかったのは、正直な事実です。
でも、ここまで来ていると知った以上は、もう本当に、無駄遣いをやめなくては。
今まで以上に、かたーくかたーく心に誓った、ハチドリ高柳でした。
それにしても今週は、本当に勉強になりました。
ショックを受けたり、のけぞったり、何も信じられなくなったり、白髪がはえそうになったり、
色々したけれど、やっぱり世の中に出回っている情報全てを、
鵜呑みにしてはいけないのだと、心から実感しました。
そして、私自身がまだまだ勉強不足であることを痛感させられました。
これから、これまで以上に努力して、いっぱいいっぱい勉強しなくちゃいけないな、と、
心底反省した、ハチドリピンチWEEKでした。
ということで、手始めにお勉強。
今日の石井先生の『石油最終争奪戦〜』を、読み始めました。
これを読破したら、次は先生の最新刊、
『石油ピークが来た−崩壊を回避する「日本のプランB」』を読んでみようと思います。
世界では一体何が起こっているのか。
日本はその中で何をすればいいのか。
より一層、広い視野で見られるようになって行きたいと思います。
がんばっていきますので、今後とも『Hummingbird』、よろしくお願いしますね!
でも、なんだかちょっとさびしい気もします。
今週は、自分が思い込んでいた常識はめっちゃめちゃに壊されましたが、
その分、学ぶことのとても多い、実りある一週間だったように思うのです。
そして、その集大成としてお招きしたのは、東京大学名誉教授でいらっしゃいます、
石井吉徳先生!
『石油最終争奪戦−世界を震撼させる「ピークオイル」の真実』の著者でもいらっしゃいます。
(最終日になって、ようやく半分くらい顔を出せました。
今日のお話も衝撃でしたが、石井先生のお話がとてもオモシロかったから!)
この一週間、京都議定書のウソや温暖化の真実、そして生態系のことなど、
様々なお話をうかがってきましたが、最終日の今日は、エネルギーのお話。
そもそも石油って、本当はあとどれくらいもつの・・・?
すると先生は、いたずらっぽくニコニコしながらおっしゃいました。
「じゃ、ここでクイズです。地球上にある全ての石油を集めると、2兆バーレルになります。
これを、富士山を逆さにして、富士山をお椀に使って全部入れると、
果たして富士山、何杯分になるでしょうか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
検討もつきません。
私の答えは「3000杯!」
そして編集長を見ると、珍しく自信なさげにきょときょとしながら、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・うーん、じゃあ、1億杯・・・?」
すると石井先生、嬉しそうに笑いながら、
「実はね、23%しかないんです。」とひと言。
「えーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!??????」
編集長も私も、スタジオの外にいるスタッフも、全員で一斉にのけぞってしまいました。
だって、地球上全部の石油が、富士山の初冠雪の白い部分くらいしかないの?
ウソでしょ???
すると石井先生、さらに追い討ちをかけるように、またひと言。
「しかもね、もうその半分、使っちゃってるんですよ。」
・・・・・・・・・・・・げっ。。。。。。。
ホントに、もう石油ってそんなちょっとしか残ってないのね・・・。
こんなに現実的に、その事実を突きつけられたのは、生まれて初めてでした。
そして石井先生のお話は続きます。
「だからね、実はもう、リサイクルとか言ってる場合じゃないんですよ。
とにかくリデュース=節約。石油を使わないようにしなければいけないんです。
でも、ホントは簡単なんですよ。無駄遣いをしなければいいだけの話なんですから。
無駄遣いってね、文字通り「無駄」に使わないだけの話ですから、
何も不便はないはずなんですよ。
お水だって、わざわざ遠い外国で取れたものを、石油かけて運んできて、
お店で電気いっぱい使って冷やして売ってる。
でもそんなもの買わないで、水道の水を飲めばいいんです。
日本は、世界でも数少ない、水道水が飲める国なんですから。」
・・・そうですよね。
確かに、私たちの生活には、しなくてもいい贅沢や無駄がいっぱい。
それをちょっとだけそぎ落とすだけで、どんなにか石油の節約になるでしょう?
まさか、残りの石油が富士山の10〜12%くらいだなんて思っていなかったので、
私自身にも、あまり逼迫して感じるものがなかったのは、正直な事実です。
でも、ここまで来ていると知った以上は、もう本当に、無駄遣いをやめなくては。
今まで以上に、かたーくかたーく心に誓った、ハチドリ高柳でした。
それにしても今週は、本当に勉強になりました。
ショックを受けたり、のけぞったり、何も信じられなくなったり、白髪がはえそうになったり、
色々したけれど、やっぱり世の中に出回っている情報全てを、
鵜呑みにしてはいけないのだと、心から実感しました。
そして、私自身がまだまだ勉強不足であることを痛感させられました。
これから、これまで以上に努力して、いっぱいいっぱい勉強しなくちゃいけないな、と、
心底反省した、ハチドリピンチWEEKでした。
ということで、手始めにお勉強。
今日の石井先生の『石油最終争奪戦〜』を、読み始めました。
これを読破したら、次は先生の最新刊、
『石油ピークが来た−崩壊を回避する「日本のプランB」』を読んでみようと思います。
世界では一体何が起こっているのか。
日本はその中で何をすればいいのか。
より一層、広い視野で見られるようになって行きたいと思います。
がんばっていきますので、今後とも『Hummingbird』、よろしくお願いしますね!
投稿者: 高柳恭子
コメント
油は植物や動物から取っていましたそうです。 江戸時代にアメリカが日本の開国を要求した
目的の一つに、アメリカの捕鯨船の寄港地にしたかったという事実があるではないですか。
その捕鯨の目的は脂を取るためだったそうです。
ヨーロッパ諸国は植物油を使ったので、東インド会社を設立していました。
それが、石油を利用することで、今までの価値観が相当に変わったのです。
20世紀の歴史の至る所に石油の利権が絡んでいますね。
人類が石油をたくさん消費する様になって、大気汚染と環境破壊が問題になりました。
高柳さんはこれからもお勉強されるとのこと。 すごい努力家様です。
ゲストも面白かったけど、それと同じくらい高柳さんも面白かったっす。