今日はいよいよバレンタインデー!
ハチドリ高柳も、気合を入れてピンクのセーターでお出迎えです♪(仕事後の予定はありません)
そんな気合ムンムンのスタジオに遊びに来てくださったのは、
私も大好きなお店、『People Tree』の胤森(たねもり)なお子さん!
アルパカのセーターが素敵な、ふんわり優しい雰囲気をまとった女性でした。


そんな胤森さんに教えていただいたのは、まずフェアトレードの仕組み。
チョコレートが、おそらく1年で1番売れるこの時期に、
チョコレートの原材料カカオが、どんな風に作られ、輸入されるかを、
しっかり知っておこう、ということです。
ちなみに、『People Tree』のチョコレートに使われているカカオは、
主に南米の、ボリビアという国で作られています。
ボリビアでは、カカオを作っている農家はそんなに大きくありません。
家族単位で細々と、そして一生懸命カカオ生産に精を出しているのです。
大切なのは、そのカカオ農家を守り、支援していくこと。
彼らに適正な価格を示し、「必ずこの値段で買い取るから、がんばって作ってね」という、
約束(=契約)をすることです。
それも、一回買ったら終わり、というのではなく、
「○年は、絶対に買い取るからね(=長期契約)」という約束もすることです。
その部分を買取側が保証することで、農家の人々は安心して、
カカオ生産だけに力を注ぐことができます。
そうして、絶対的な売り上げが保証されていれば、わずかの収入増のために農薬をまいたり、
人件費の削減を図るために児童労働を強要する必要もなくなる、というわけです。
すると、買い取る側としても、農薬などにまみれていない、
おいしくて純粋なカカオが手に入る、という、両者にとって、
需要と供給のバランスがあった、優れた取引法。
それが、フェアトレードの仕組みです。
そして、私たちひとりひとりが、その仕組みにどんな風に参加できるかっていうと、
そういう商品を選んで、買うことで、しっかりと参加することができるのです。


同じチョコレートを選ぶにも、今まではカカオがどこの産地のもので、
どうやって作られているかなんて、知りませんでしたよね?
でも、それをきちんと知って、「生産方法が優れているもの」を選ぶことで、
貧しい生活にあえぐ人たちを、遠いこの日本から支援することができるのです!
それって、すごくいいことだと思いませんか?

しかも、もうひとついいことは、このフェアトレードのチョコレートって、本当においしいこと!
今日来てくださった胤森さんは、板チョコをいくつも持ってきてくださったのですが、
ハチドリ高柳は、番組中に胤森さんとお話しながらモゴモゴ、
番組が終わって、胤森さんとお別れしてからもムグムグ、
次の番組がスペイン坂で始まってからもモシャモシャ・・・。
んー、おいしー♪
本当に、今まで私が食べていたチョコって、何だったの?と思うほど、
とろけるような濃厚さが、とてつもなくおいしいのです。
胤森さんは、「マガイモノが一切入っていないので、
私たちのチョコは26度で溶けてしまいます。だから、夏場は売れないんです。」と、
びっくりするような発言を。
ってことは、夏場でも元気にスーパーに並んでいるチョコたちは・・・。
うーん。これは、またちゃんと考えなくちゃいけないことが増えちゃいましたね。
フェアトレードの甘〜いチョコレートをおいしくいただきつつ、
ちょっぴりビターな物思いにふける、ハチドリ高柳だったのでした。