2008年03月25日
ケニア出張日記♪ 6
いよいよ、ケニアの旅も最終日。今日、飛行機で日本に帰らなくてはなりません。
でも、この最後の最後になって、この旅には欠かせないお仕事が入っていたのです!
それは、『グリーンベルト運動』の取材。
実際に、木を植えている人たちに会わせていただける、ということで、
スーツケースを持ち帰国の準備をしたまま、朝7時にホテルを出発し、北に向かいました。
目指すは、ティカ、という地区の中にある村です。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%BB%B3%A4%CE%C9%F7%B7%CA.JPG)
ナイロビから車で1時間半。最後の方は案の定、お尻が割れそうなでこぼこ道です。
赤土の山肌に、豊かな緑の木々が生える地帯が見えてきました。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B2%C9%C4%CC%DA.JPG)
村に入ると、ずらーーーーっと苗木の山!確かにここは、『グリーンベルト運動』の村ですね♪
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B3%B8%F7%A4%CE%C5%F6%A4%BF%A4%EB%C9%C4%CC%DA.JPG)
到着したのは、まだ朝。
ケニアの乾いた大地を見慣れた目には、緑がとても鮮やかに見えました。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B4%BE%D0%A4%A6%A4%AA%A4%D0%A4%B5%A4%F3%A4%BF%A4%C1.JPG)
そして、ここでも村人たちの熱烈大歓迎を受けることに♪
歌って踊って、とにかく楽しく迎えてくれました。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B5%BE%D0%A4%A6%A4%AA%A4%D0%A4%B5%A4%F3.JPG)
ケニアの女性たちって、どうしてこんなに陽気で楽しい人たちが多いんでしょう!
ただ同じ空間にいるだけで、私までウキウキ楽しくなってきてしまいます。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B6%BB%B3%A4%F2%B7%A1%A4%EB.JPG)
でも、彼女たちの労働は過酷です。家事はもちろん、畑仕事も、もちろん木を植えるのも、
女性たちの仕事。今日は私たちが取材に行った、ということで、木の植え方を教えてくれました。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B7%C5%DA%A4%CB%B7%B2%A4%AC%A4%EB.JPG)
ケニアでは、苗木は1本大体5〜7円くらいなのだとか。
でも、それに水をやり、育て、山に移植するところまできちんと面倒を見ると、
およそ1ドルほどかかってしまうのだそうです。
今回の『コスモ アースコンシャスアクト アースデー・コンサート』のチケット料金から、
1ドルを『グリーンベルト運動』に寄付するのは、そんな理由からなんですよ。
さてさて、そんな大事な苗木、どうやって育てるんでしょうか?
まず、女性たちは土に種を混ぜ込み、牛小屋からとってきた堆肥を混ぜていきます。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B8%BF%A2%CC%DA%C8%AD%A4%CB%B7%B2%A4%AC%A4%EB.JPG)
それを小さなビニール袋に入れて、ひとつひとつ大事に配置していきます。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B9%C9%C4%CC%DA%A4%CB%B7%B2%A4%AC%A4%EB%A4%AA%A4%D0%A4%B5%A4%F3%A4%BF%A4%C1.JPG)
しばらくすると、小さな小さな芽が出てきます。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B0%C9%C4%CC%DA%A4%F2%BC%EA%C6%FE%A4%EC.JPG)
毎日、水をやったり雑草を取ったり、こまめに手入れをしていくと、幼木は立派な苗木になります。
ここまで育てるだけでも、ケニアの乾いた風の中では大変なんです!
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B1%A5%D5%A5%A1%A5%C3%A5%B7%A5%E7%A5%CA%A5%D6%A5%EB%BD%F7%C0%AD.JPG)
でも、女性たちはあくまでもファッショナブル。見て!こんなにオシャレして畑仕事♪
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B2%B2%CE%B2%CE%A4%A6%BD%F7%C0%AD.JPG)
そして、常に歌を歌っていて、本当に楽しそう♪
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B3%C2%E7%C0%DA%A4%CB%CC%DA%A4%F2%BB%FD%A4%C4%A4%C6.JPG)
また、緑の大切さを誰よりもわかっている人たち。その働き者の手に握られた苗木は、
きっと彼女たちにとって、宝物なのでしょう。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B4%BB%E4%A4%AC%BF%A2%A4%A8%A4%BF%CC%DA%A3%B1.JPG)
そんな大切な木、私も植えさせていただきました。
学術名 : Qrevillea Robusta . うーん。難しい。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B5%BB%E4%A4%AC%BF%A2%A4%A8%A4%BF%CC%DA.JPG)
でも私が植えた木は、この土地の人たちにとって薪になったりする、生活に不可欠な木。
300年も育つのだそうです。私がこの世から消えた後も、アフリカの大地には私の木が残る。
そのことに、とても大きな感動を覚えました。
この木が、少しでもケニアの人々の役に立ちますように。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B6%A4%B4%C3%DA%C1%F6.JPG)
そして、木を植えた後は大ご馳走で、また歓待してくれました。
ジャガイモの煮物やクッキングバナナ(青くて甘くないバナナ)の煮たものなどと、
お米やサツマイモ。どれもみんなおいしくて、おかわりしちゃいました♪
大切な食料を私たちに食べさせてくれた村の人々。本当にありがとうございました。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B7%A5%D0%A5%CA%A5%CA.JPG)
ちなみに、クッキングバナナってこんな感じ。大きいですよね!
この土地は、植林のせいかとても緑が豊かで、作物も多く実っているような気がします。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B8%BF%B9%A4%CE%A4%E8%A4%A6%A4%CA%BB%B3.JPG)
山も、高い木がたくさん生えていて、ほとんど森の様相。
ちなみに、『グリーンベルト運動』に参加して、木をたくさん育てると、
『グリーンベルト運動』の事務局から、「ごほうび」のような形でヤギがもらえたりするのだとか。
するとミルクが飲めるようになって、だんだんヤギたちが増えていくとミルクが余るので、
今度はそのミルクを売れるようになる。
そうすると現金収入を得られるようになり、そのお金で、
村はトウモロコシや豆などの種を買えるようになります。
すると、日照りなどで食料飢饉があっても、買って蓄えておいた種などを植えることで、
食料を確保することが出来るようになるわけです。
『グリーンベルト運動』は、木を植えるだけでなく、村全体が潤う仕組みになっているんですね。
そんなシステムを考えたワンガリ・マータイさんが、ノーベル平和賞を受賞するのも納得です。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B1%A3%B9%A5%DE%A5%F3%A5%B4%A1%BC%A4%CE%A4%DF.JPG)
植林のおかげで、豊かになりつつある村。
この村では、マンゴーもこんなにたわわに実っています。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B2%A3%B0%B5%ED%A4%B5%A4%F3%A4%CE%B4%E9.JPG)
牛さんも、元気いっぱい。モーモーないていました。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B2%A3%B1%BB%D2%B6%A1%A4%BF%A4%C1.JPG)
そして、子供たちはやっぱり、いつでもどこでも笑顔!!
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B2%A3%B2%BB%D2%B6%A1%A4%F2%C7%D8%C9%E9%A4%A6%BB%D2%B6%A1.JPG)
日本の子供たちに比べたら、とても役割は多いはず。でも、不幸そうな顔をした子なんて、
一人もいないんです。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B2%A3%B3%B8%AB%A4%C4%A4%E1%A4%EB%BB%D2%B6%A1.JPG)
キラッキラに輝く瞳が、どうぞこのまま曇りませんように。
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/32/%A3%B2%A3%B4%BE%D0%A4%A6%BE%AF%BD%F7.JPG)
そして、この笑顔が、どうか消えませんように。
アフリカの大地に、一本の木を植えるということ。
それは、きっともっともっと多くの意味を持つことなのだと思います。
初めてのアフリカ。私は、たくさんのことを学んだような気がします。
さ、そんなアフリカを飛び立って、もう日本に帰らなくちゃ。
日本に帰ったら、どんなことを思うのでしょうか。
でも、この最後の最後になって、この旅には欠かせないお仕事が入っていたのです!
それは、『グリーンベルト運動』の取材。
実際に、木を植えている人たちに会わせていただける、ということで、
スーツケースを持ち帰国の準備をしたまま、朝7時にホテルを出発し、北に向かいました。
目指すは、ティカ、という地区の中にある村です。
ナイロビから車で1時間半。最後の方は案の定、お尻が割れそうなでこぼこ道です。
赤土の山肌に、豊かな緑の木々が生える地帯が見えてきました。
村に入ると、ずらーーーーっと苗木の山!確かにここは、『グリーンベルト運動』の村ですね♪
到着したのは、まだ朝。
ケニアの乾いた大地を見慣れた目には、緑がとても鮮やかに見えました。
そして、ここでも村人たちの熱烈大歓迎を受けることに♪
歌って踊って、とにかく楽しく迎えてくれました。
ケニアの女性たちって、どうしてこんなに陽気で楽しい人たちが多いんでしょう!
ただ同じ空間にいるだけで、私までウキウキ楽しくなってきてしまいます。
でも、彼女たちの労働は過酷です。家事はもちろん、畑仕事も、もちろん木を植えるのも、
女性たちの仕事。今日は私たちが取材に行った、ということで、木の植え方を教えてくれました。
ケニアでは、苗木は1本大体5〜7円くらいなのだとか。
でも、それに水をやり、育て、山に移植するところまできちんと面倒を見ると、
およそ1ドルほどかかってしまうのだそうです。
今回の『コスモ アースコンシャスアクト アースデー・コンサート』のチケット料金から、
1ドルを『グリーンベルト運動』に寄付するのは、そんな理由からなんですよ。
さてさて、そんな大事な苗木、どうやって育てるんでしょうか?
まず、女性たちは土に種を混ぜ込み、牛小屋からとってきた堆肥を混ぜていきます。
それを小さなビニール袋に入れて、ひとつひとつ大事に配置していきます。
しばらくすると、小さな小さな芽が出てきます。
毎日、水をやったり雑草を取ったり、こまめに手入れをしていくと、幼木は立派な苗木になります。
ここまで育てるだけでも、ケニアの乾いた風の中では大変なんです!
でも、女性たちはあくまでもファッショナブル。見て!こんなにオシャレして畑仕事♪
そして、常に歌を歌っていて、本当に楽しそう♪
また、緑の大切さを誰よりもわかっている人たち。その働き者の手に握られた苗木は、
きっと彼女たちにとって、宝物なのでしょう。
そんな大切な木、私も植えさせていただきました。
学術名 : Qrevillea Robusta . うーん。難しい。
でも私が植えた木は、この土地の人たちにとって薪になったりする、生活に不可欠な木。
300年も育つのだそうです。私がこの世から消えた後も、アフリカの大地には私の木が残る。
そのことに、とても大きな感動を覚えました。
この木が、少しでもケニアの人々の役に立ちますように。
そして、木を植えた後は大ご馳走で、また歓待してくれました。
ジャガイモの煮物やクッキングバナナ(青くて甘くないバナナ)の煮たものなどと、
お米やサツマイモ。どれもみんなおいしくて、おかわりしちゃいました♪
大切な食料を私たちに食べさせてくれた村の人々。本当にありがとうございました。
ちなみに、クッキングバナナってこんな感じ。大きいですよね!
この土地は、植林のせいかとても緑が豊かで、作物も多く実っているような気がします。
山も、高い木がたくさん生えていて、ほとんど森の様相。
ちなみに、『グリーンベルト運動』に参加して、木をたくさん育てると、
『グリーンベルト運動』の事務局から、「ごほうび」のような形でヤギがもらえたりするのだとか。
するとミルクが飲めるようになって、だんだんヤギたちが増えていくとミルクが余るので、
今度はそのミルクを売れるようになる。
そうすると現金収入を得られるようになり、そのお金で、
村はトウモロコシや豆などの種を買えるようになります。
すると、日照りなどで食料飢饉があっても、買って蓄えておいた種などを植えることで、
食料を確保することが出来るようになるわけです。
『グリーンベルト運動』は、木を植えるだけでなく、村全体が潤う仕組みになっているんですね。
そんなシステムを考えたワンガリ・マータイさんが、ノーベル平和賞を受賞するのも納得です。
植林のおかげで、豊かになりつつある村。
この村では、マンゴーもこんなにたわわに実っています。
牛さんも、元気いっぱい。モーモーないていました。
そして、子供たちはやっぱり、いつでもどこでも笑顔!!
日本の子供たちに比べたら、とても役割は多いはず。でも、不幸そうな顔をした子なんて、
一人もいないんです。
キラッキラに輝く瞳が、どうぞこのまま曇りませんように。
そして、この笑顔が、どうか消えませんように。
アフリカの大地に、一本の木を植えるということ。
それは、きっともっともっと多くの意味を持つことなのだと思います。
初めてのアフリカ。私は、たくさんのことを学んだような気がします。
さ、そんなアフリカを飛び立って、もう日本に帰らなくちゃ。
日本に帰ったら、どんなことを思うのでしょうか。
投稿者: 高柳恭子
コメント
働いている女性たちは、はつらつとした表情をしているではないですか。
お仕事にプライドが表れていますね。
そして高柳さんがおっしゃる通り、ファッショナブルですね。
高柳さんの取材があるから、正装してきたというワケでもなさそうですね。
それと、苗木の育て方が日本とは違いますね。
地質が違うから当然といえば当然ですね。
Qrevillea Robusta Takayanagi 大きく育てと願いがこみあげます。
この村の人々が楽しく暮らせることを願います。
特に子供たちの目の輝きが絶えないように願います。
ここも、高柳さんの故郷ですね。
記憶が定かなら、横浜国立大の名誉教授が
一枚かんでいたような気がします。
ちなみにGrevillea Robustaではないかと思われます。
私は、アースコンサートには不参加です。
理由は、私の考えが、ハミングバードで
環境問題への取り組みに異を唱えた方々に近いからです。
取り組もうとすること自体は否定しません。
「ちりも積もればやまとなる」
できることから初めましょう
=ハミングバードですね。
いつの日か、本当の環境に配慮した生活ができんことを。