2月ももう中盤。
そろそろ4月の新学期に向けて、お子さんに学習机を買ってあげよう、という、
親御さんが、量販店などに出かけ始める時期ですよね。
ちなみに、ほとんどの場合木で出来ている学習机。
でも、その木が、どこで伐採され、どうやって加工され、私たちの家庭に届いているか?
そんなことまで考える方は、少ないのではないでしょうか?
実は、学習机の木には、違法伐採の木で作られているものが多くあるのです。
今日は、そんな驚愕の現実をお話くださる方をお迎えしました!
国内外の環境問題に取り組むNGO FoE JAPANの、中澤健一さんです。


(実は今日、偶然にも編集長が、自分で机を作るために木を購入してきたことが判明!
その木、大丈夫ですか〜?)

子供の頃に一度購入したら、その後めったに買い換えることのない学習机。
その机の木が、違法伐採で切られたものだなんて知ったら、お子さんはショックですよね?

「学習机に使われる木って言うのは、『ナラ』や『タモ』という種類の木が多いんですが、
その木って、もう世界中でごく限られた場所でしか生えないんです。それが、極東ロシア。
もちろん森林の中には、手入れのために切らなければいけない木もあるんですが、
極東ロシアの木は、ほとんどが天然林の、貴重な木で、
もちろんその周辺の生態系のためにも、切らないほうがいい木ばかりです。
それを、中国やロシアの人たちは、日本人のニーズに釣られてどんどん切ってしまう。
中国で加工された『ナラ』『タモ』材で作られた学習机は、
まずこうした違法伐採の木を使っていると、疑っていいでしょう。」

それは、かなり問題ですよね。でも、買ってしまう私たち日本人にも問題が。。。

「そうなんです。やはり安い、という理由で、多くの日本人がこれらの木で作られた、
学習机を買ってしまいます。でも、日本にだって、スギやヒノキなどの木で、
間伐のために切ったほうがいい木がたくさんあるんです。その木で作った机は、
大体10万円前後くらい。それほど、馬鹿みたいに高いわけじゃないんですよ。」

そう。最近食べ物でも、やはり国産のものが見直されてきたりしていますが、
やはり日々の生活で使うものも、国産のものを選んでいったほうが、安全かもしれません。
そうお話していたら、中澤さんが素敵なアイデアを♪

「もし、気に入った机が見つからなかったら、編集長みたいに、
お父さんと子供で、一緒に木の板を買いに行って、一緒に机を作ったらいいんですよ。
その板が、どんな木で作られているのかも見ることが出来るし、子供さんにとっても、
一生の思い出になる、素敵なプレゼントになりますよね。
また、ご飯もお母さんが手作りする、っていう、昔ながらの日本の家庭に、
ちょっと戻ってみればいいんじゃないですかね。」

そうですよね。
ちょっと前まで、冷凍食品はこれほど日本人の家庭に入り込んでいなかったし、
『日曜大工』っていう言葉があるくらい、
日曜日はお父さんが大工仕事をしていたのかもしれません。
そんな、優しい家族愛があふれていた時代にちょっと戻ってみれば、
安全も手に入れられ、環境にも優しい生活が出来るのかもしれません。

そんな生活を、ちょっと懐かしく思った、ハチドリ高柳だったのでした。
それにしても、編集長の机、いつ出来るのかな・・・。

ご自分の机を作っている木が、山にはえていたときにどんな姿だったのか知りたい方は、
FoE JAPANのHPをチェックしてみてくださいね!
http://www.foejapan.org/forest/ihouzai/index.html