政府の中央防災会議が先日、
近畿や中部で起きる可能性がある直下型地震の震度の予測を発表しました。
中央防災会議・・・ご存知ですか?
内閣総理大臣を会長とする、いわば日本の災害や防災における
最も高いレベルの機関なんですが、
その予測、実はとても重要な内容が含まれているんです。
今回はその内容をご紹介しますね。
 
中央防災会議の中の「東南海、南海地震等に関する専門調査会」というところが
近畿、中部圏の大都市の周辺にある39の活断層と、
人口が密集している阪神地域・名古屋市での直下型地震、
そして、今世紀前半に起きる可能性がとても高い「東海・東南海・南海地震」を
すべてまとめて、それぞれ地震が起きた場合の最大震度を予測しました。
すると!
例えば大阪の中心部を南北に走る断層で地震が起きた場合、
大阪平野の大半で震度6強以上、
なかでも大阪市や東大阪市、堺市などでは震度7の揺れが予想されたり、
愛知県を南北に縦断するように走っている断層の地震では、
名古屋市や豊田市などで震度7の揺れが予想されました。
 
そして、これをずっとつなぎ合わせていくと、
震度6強以上というとても強い地震がおこる可能性のある地域が
実はとても広くて、そのエリアのどこで直下型の地震が起きても、
被害がとても大きなものになると言うことが分かったんです!
さらには、大阪湾断層帯というところでマグニチュード7.5の地震が起きた場合、
大阪湾岸では最大およそ5メートルもの津波がやってくることもわかりました!
(実際に起きた場合は神戸市のポートアイランドの北半分が
1メートル以上浸水すると予想されてもいます。)
本当にぞっとするような発表ですよね・・・。
 
この専門調査会の座長である立命館大学の土岐教授は
今世紀前半には起きるといわれている東南海・南海地震よりも早く、
これらの大地震が起きる恐れもあると注意を呼び掛けています。
 
今回予測が発表された関西圏っていうのは
観光などで訪れる機会もあると思うんですが、
自分が観光でどこかを訪れる・・・ということを想像したときに
『そこで大地震に遭ったら』と考える方はやっぱりとても少ないのが
現状じゃないかなーと思います。
でも、この日本に住む私達がいつも大地震と隣り合わせに生活しているということ、
今回の予測からも分かりますよね。
どこに行っても誰といても、自分の身は自分で守る。
そのことを、日本全体が地震の活動期に入っているいま、
しっかりと胸に刻みつけていてくださいね!