2011年05月17日
古賀涼子です
この度の震災で犠牲となられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げるとともに、
被災された全ての方に、深くお見舞い申し上げます。
また、被災された地域が一日も早く復興することを、心より願っています。
古賀涼子です。
震災以降、何度もブログを更新しようとパソコンに向かいましたが、
数行書いては消し、書いては消しの繰り返しでした。
どんな言葉も、無力でした。
その一方で、力を持ちすぎてもいました。
声ではなく、文字として思いを表現するというのは、時にとても難しいです。
だから暫く、書くことができませんでした。
そしてきょう、ある方からのメールをきっかけに、
ようやく文字にすることが出来ました。
ある方と言うのは、私が担当する番組『クロノス』のリスナーさんであり、
知り合いの親戚でもある方です。
その方は仙台の海沿いの町にお住まいで、学校の先生をされています。
震災の夜、私が放送させて頂いた特別番組で
大変な状況にも関わらず、被災地のいまを伝えてくださいました。
その後、先生と個人的にメールをやりとりさせていただく中で、
こんな話を伺いました。
その方の学校に入学する予定だった生徒さんが、津波で亡くなりました。
それを知った先生は、その生徒の親御さんの元に
入学願書に添付されていた写真をお持ちになったそうです。
津波で全てが流された親御さんにとって、それは唯一残されたお子さんの写真であり、
唯一の形見。
泣き崩れる親御さんから、先生はこう言われました。
「生きている人は、頑張って。子供たちを、元気に大事に育てて。
生きている人たちに、本当に頑張って欲しい」
私も震災から1ヶ月後、仙台市沿岸部や石巻に取材に行きました。
そこで目にした光景、風の強さと温度、におい、被災された方々の声や瓦礫撤去の音・・・
その中で、いま私がすべきことは何かを考えました。
伝え続けることやボランティア・寄付だけでなく、本質としてすべきこと。
そして行き着いたのは、こんな答えでした。
誠心誠意、生きること。
心から、生きること。
ですから、先生から話を伺ったとき、胸の中のものが一層大きく強く、
かちりと音を立てて、光ったような気がしました。
私は怠惰な人間なので、
ともすると、楽なほうに楽なほうにと流れてゆきがちです。
私はいまを心から生きているか。
誠心誠意、命を大切にしているか。
これから、ずっとずっと自分に問い続けていきたいと思います。
何も出来ない、ことは、ない。
古賀涼子
被災された全ての方に、深くお見舞い申し上げます。
また、被災された地域が一日も早く復興することを、心より願っています。
古賀涼子です。
震災以降、何度もブログを更新しようとパソコンに向かいましたが、
数行書いては消し、書いては消しの繰り返しでした。
どんな言葉も、無力でした。
その一方で、力を持ちすぎてもいました。
声ではなく、文字として思いを表現するというのは、時にとても難しいです。
だから暫く、書くことができませんでした。
そしてきょう、ある方からのメールをきっかけに、
ようやく文字にすることが出来ました。
ある方と言うのは、私が担当する番組『クロノス』のリスナーさんであり、
知り合いの親戚でもある方です。
その方は仙台の海沿いの町にお住まいで、学校の先生をされています。
震災の夜、私が放送させて頂いた特別番組で
大変な状況にも関わらず、被災地のいまを伝えてくださいました。
その後、先生と個人的にメールをやりとりさせていただく中で、
こんな話を伺いました。
その方の学校に入学する予定だった生徒さんが、津波で亡くなりました。
それを知った先生は、その生徒の親御さんの元に
入学願書に添付されていた写真をお持ちになったそうです。
津波で全てが流された親御さんにとって、それは唯一残されたお子さんの写真であり、
唯一の形見。
泣き崩れる親御さんから、先生はこう言われました。
「生きている人は、頑張って。子供たちを、元気に大事に育てて。
生きている人たちに、本当に頑張って欲しい」
私も震災から1ヶ月後、仙台市沿岸部や石巻に取材に行きました。
そこで目にした光景、風の強さと温度、におい、被災された方々の声や瓦礫撤去の音・・・
その中で、いま私がすべきことは何かを考えました。
伝え続けることやボランティア・寄付だけでなく、本質としてすべきこと。
そして行き着いたのは、こんな答えでした。
誠心誠意、生きること。
心から、生きること。
ですから、先生から話を伺ったとき、胸の中のものが一層大きく強く、
かちりと音を立てて、光ったような気がしました。
私は怠惰な人間なので、
ともすると、楽なほうに楽なほうにと流れてゆきがちです。
私はいまを心から生きているか。
誠心誠意、命を大切にしているか。
これから、ずっとずっと自分に問い続けていきたいと思います。
何も出来ない、ことは、ない。
古賀涼子
投稿者: 古賀涼子
コメント
そう思いました。
本当に、3月11日の震災からあまりにも色々と大変なことが起きて言葉が見つからないって気持ちは私もよく分かるよ。
被災地の皆さんや被災された皆さんはもの凄く大変な状況でつらい思いをされたけど、古賀ちゃんみたいな放送関係のお仕事の人達も本当に無理をしなければならなかったから大変だったね。
いつもどんな時も爽やかな放送をありがとう。
これからも応援してるね。
何を言ってもやっても
「被災地のために」なんて
口にするだけで軽いんじゃないか
自己満足に過ぎないんじゃないか
ずっと自問自答してました。
ただ、前を向いて生きる、それしかできないけど
それでもいいんだと、今思えました。
生きると言う事は ものすごく大変な事 でもものすごく楽しい事だと思います
難しいことだけれど 毎日を一生懸命 生きなければいけないのかも知れませんね
応援します
日常では落ち込むこともたくさんあるけど、その分ラジヲで元気貰ってるのもあるんです。
古賀さんがいつもリスナーに元気貰ってますっていってくださるように。被災地にもそんな方がきっといるはず。
自分も怠惰な人間です。楽も大事です。手抜きはいけないかもしれないけど息抜きはいる。。でもやる時はやる、そんな気構えをもって生きればいいかなと思ってます。心の持ちようや本質が真摯であればいいかなと。
お互いの立場で、一緒にいいエネルギーを貰ったりできればいいですね。
今日は自分が古賀さんのブログでパワーもらいましたからーw
今更コメントごめんなさい。震災直後はホントお疲れ様でした。
朝早くから、お疲れ様です。
私はボランティアではなく仕事として被災地に赴くべき者ですが、
現在は任務内容が異なる為、今回の被災地救助活動には参加しておりません。
参加し被災地から戻った者達は、その必要性とやりがいから再び行きたいと
願いますが、その凄惨な現状と、あまりに酷い遺体等に面することで、
本人が気付かぬ内に、心に大きな傷を受けて帰ってきています。
その傷の深さは人それぞれですが、PTSDであることは間違いありません。
寝ている間、突然のフラッシュバックに恐怖に震える者、食事を目の前に
突然嘔吐する者…
被災地の方の心の傷は一生消せる物では無いでしょう。
またこれらに携わった方達の傷も同様です。
離れた場所にも今回の被災による被害者は未だ増える一方なので、
こういった方達の心のケアもまた、被災地、被害者を助けることになると思います。
距離、時間、金銭、そんなものは気にすることなく、自分が出来ること
たとえ被災地を憂う気持ちを持ち続けることだけでさえ、それは救助となりえます。
仮に偽善だと言われようが、その行いや思いによって一人でも
被災者やそれに携わる人達にプラスになれば、それはもう立派なボランティアです。
何ができるだろう…ではなく、思いがあればそれは何であっても全てに通じます。
忘れること、自分とは関係ないとさえ思わなければ、人は全てつながって居られます。
たまには後ろも振り返って良いじゃないですか。なるべく前を見て一歩一歩進んで生きましょう。
私はボランティアではなく仕事として被災地に赴くべき者ですが、
現在は任務内容が異なる為、今回の被災地救助活動には参加しておりません。
参加し被災地から戻った者達は、その必要性とやりがいから再び行きたいと
願いますが、その凄惨な現状と、あまりに酷い遺体等に面することで、
本人が気付かぬ内に、心に大きな傷を受けて帰ってきています。
その傷の深さは人それぞれですが、PTSDであることは間違いありません。
寝ている間、突然のフラッシュバックに恐怖に震える者、食事を目の前に
突然嘔吐する者…
被災地の方の心の傷は一生消せる物では無いでしょう。
またこれらに携わった方達の傷も同様です。
離れた場所にも今回の被災による被害者は未だ増える一方なので、
こういった方達の心のケアもまた、被災地、被害者を助けることになると思います。
距離、時間、金銭、そんなものは気にすることなく、自分が出来ること
たとえ被災地を憂う気持ちを持ち続けることだけでさえ、それは救助となりえます。
仮に偽善だと言われようが、その行いや思いによって一人でも
被災者やそれに携わる人達にプラスになれば、それはもう立派なボランティアです。
何ができるだろう…ではなく、思いがあればそれは何であっても全てに通じます。
忘れること、自分とは関係ないとさえ思わなければ、人は全てつながって居られます。
たまには後ろも振り返って良いじゃないですか。なるべく前を見て一歩一歩進んで生きましょう。
古賀さんの言葉一つ一つはすべてのリスナーには勿論 被災者に方々に希望や安らぎ 時には深い深呼吸に似た癒しをくれます。
いつも 朝早くからありがとう。
古賀さんの言葉一つ一つはすべてのリスナー 特に被災者に方々に時には背中を押したり 時には深い深呼吸に似た癒しをくれます。
いつも有難う。
そして朝早くからおつかれさまです。
もう1週間ぐらいになるかな!
いつも「元気」もらっています。はやく、声直してください。
今朝は、古賀さんの毎日楽しみにしている「行ってらしゃい」を聴くことできました。声を聴くまで心配していましたが、良かったです。
震災以来超多忙で、疲れが出たのだと思います。
人間は生物で、限界と旬があります。頑張って頂いて、毎日声を聴いたり、色々な話を伺えるのは嬉しいですが、立場もあると思いますが任せられる事は任せて、毎日の疲れはその日の内にとれる様にして下さい。
今日も少し鼻声でした、今は出来る事を出来るだけにして下さい。
でも、古賀さんのブログを見て気づいた事がありました。
逝ってしまった友人に実際自分にしか出来ない事は何だろう?
それはやっぱり、一緒に楽しく過ごした日々を忘れずにあいつの分まで生きる事、でした。
あいつの事だから、多分たくさん考えての結果だったんだろうと彼の全部を受け入れて精一杯生きていこうとおもいます。
それから毎朝クロノスで、古賀さんの声を聴くようになりました。毎日元気をもらっています。私と友人に。
これからもがんばって下さい。いつも応援しながら聴かせてもらいます。