2010年06月16日
お気に入り
こんにちは、古賀涼子です。
梅雨入りした東京、きょうも降ったりやんだりです。
じめじめ、むしむし・・・
こんな時は、お気に入りのものに囲まれて
ご機嫌に過ごしたいです(^^)
と言うことで、私の最近のお気に入りをご紹介しちゃいます。
テディベア!
これは先日、ドイツのお土産に頂いたもので、
よーく観ると・・・
なんと、サッカーW杯のユニフォームを着てるんです!
ユニフォームがちょっと大きめで
ぶかぶかしているところが、また可愛い・・・
そして実は、着ているワンピースも
いま一番のお気に入り。
私にしては珍しい、ビビッドな色の花が
沢山咲き誇っています♪
でも自分で洗濯したら、ちょっと縮んじゃった(T T)
最近は文字ばかりの日記だったので、
きょうは写真多めで。
以上、近況報告でした♪
梅雨入りした東京、きょうも降ったりやんだりです。
じめじめ、むしむし・・・
こんな時は、お気に入りのものに囲まれて
ご機嫌に過ごしたいです(^^)
と言うことで、私の最近のお気に入りをご紹介しちゃいます。
テディベア!
これは先日、ドイツのお土産に頂いたもので、
よーく観ると・・・
なんと、サッカーW杯のユニフォームを着てるんです!
ユニフォームがちょっと大きめで
ぶかぶかしているところが、また可愛い・・・
そして実は、着ているワンピースも
いま一番のお気に入り。
私にしては珍しい、ビビッドな色の花が
沢山咲き誇っています♪
でも自分で洗濯したら、ちょっと縮んじゃった(T T)
最近は文字ばかりの日記だったので、
きょうは写真多めで。
以上、近況報告でした♪
2010年06月10日
『Flowers フラワーズ』
さて、引き続き映画のお話。
前回の日記で北野武監督『アウトレイジ』と対局にあると書いた、
小泉徳宏監督『Flowersフラワーズ』についてです。
CMや駅の広告などで、綺麗な女優さんがずらりと並ぶ様子を
見た方も多いと思います。
私はこの映画を、一足早く試写会で拝見しました。
もう、ため息が出ちゃうくらいに、皆さん・・・美しい。
でも、違うんです。
姿かたちが美しい、のではないです。
むしろ、容姿の綺麗さなんて、観ていてどうでもよくなります。
美しいのは、『女性の強さ』なんです。
物語は、ひとりの女性を起点に紡がれていきます。
はっきり言って、
『ひとつのストーリを追う、明快な話を好む人向き』ではありません。
『女性は3歩下がって付いて来い』というような男性にも向いていません。
もし明快なものがお好きであれば、
やはり『アウトレイジ』を観ることをお勧めします。
『Flowers』は、色々な女性が登場し、それぞれの人生でそれぞれの決断をします。
だからこそ、単純ではないんです。
ただ、そこには1本、縦にすっと通る糸があります。
それが『血』、そして『女性である』ということ。
昭和初期。
まだまだ女性がはっきり意見をいうことが出来ない時代。
凛(蒼井優さん)は、父親の決めた強引な結婚に反発して、
式の当日、花嫁姿のまま逃げ出します。
時は流れて、昭和中期〜後期。
スクリーンには、成人した凛の娘が3人登場します。
夫を愛し、支えることに幸せを感じる、長女・薫(かおる・竹内結子さん)。
大手出版社で、唯一のキャリアウーマンとして働く、次女・翠(みどり・田中玲奈さん)。
夫と娘に恵まれ、もうひとつの命をお腹に宿す、三女・慧(さと・仲間由紀恵さん)。
さらに時は流れて、平成。
ここには、慧の娘2人が登場。
ピアニストになるために上京して15年が過ぎた、長女・奏(かな・鈴木京香さん)。
夫と息子のそばでいつも笑顔を絶やさない、次女・佳(けい・広末涼子さん)。
つまり、親子3代に渡る、女性の6つの物語です。
生きた年代も、内容も、私とはまったく違うものばかりです。
でも。
一人ひとりの物語が、どれも自分のことでした。
恋愛、結婚、仕事、出産、別れ・・・
私が生きる意味って?
女性として生きるって?
私の幸せって?
いちばん大切なことって、何?
同じような悩みを抱え、立ち止まって、もがいていたからです。
作品の中で、女性だからこそ『納得できない生き方』もありました。
だけど、理解できます。
そして、その生き方が出来ることを、どこかで羨ましくも思います。
だって、女だから分かるんです。
この映画のキャッチコピーには『あなたの物語』という表記があります。
『Flowers』は、まさに私の物語でした。
女性、という存在を大きく取り上げると
中にはネガティブな感情や、閉鎖的なイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
フェミニスト、女性車両、レディースデー、レディースフロアー、『姦しい』という漢字・・・
ですが、この映画を観終わると、
女性はやはり、とても強く、美しく、尊い存在だと、痛感します。
何だか抽象的で難しいな、と感じられるかもしれませんが、
多分、映画を観ると、ああなるほど・・・と分かって頂ける気がします。
ちなみに、私が一番好きなのは、
慧(仲間さん)が娘2人に書いた、手紙のシーンです。
私は・・・私だったら、どう書くんだろう。
泣きながら、そんなことを考えました。
あなたは、どう書くか。どう決断したか。
映画を観たら、ぜひ教えて下さい。
最後に。
この映画を観ると、自分を大切にしたくなるだけではなく、
自分をこの世に送り出すと決断してくれた母親、
いま自分が存在する大元・母親を生んでくれたおばあちゃん、
そのおばあちゃんの、おばあちゃんの、おばあちゃん・・・
そして、自分にとって大切な人たちを生み、育ててくれた全ての女性たちに
心から感謝したくなります。
泣ける映画です、とは言いません。
泣けることを期待して観にいって欲しくはないからです。
でも、批評家ぶった目線や、
どうせCMの延長でしょ、と言った偏見などを捨てて
裸の目で観にいくと、女性なら特に心がぐしゅっとなると思います。
『Flowersフラワーズ』6月12日(土)、公開です。
『アウトレイジ』も、同日公開!
対極の映画。
でも、両方観たら、すごくすごく驚くことに気がつくと思います。
同じなんです。
何が同じか・・・は是非、両方観て、確かめてみて下さい♪
前回の日記で北野武監督『アウトレイジ』と対局にあると書いた、
小泉徳宏監督『Flowersフラワーズ』についてです。
CMや駅の広告などで、綺麗な女優さんがずらりと並ぶ様子を
見た方も多いと思います。
私はこの映画を、一足早く試写会で拝見しました。
もう、ため息が出ちゃうくらいに、皆さん・・・美しい。
でも、違うんです。
姿かたちが美しい、のではないです。
むしろ、容姿の綺麗さなんて、観ていてどうでもよくなります。
美しいのは、『女性の強さ』なんです。
物語は、ひとりの女性を起点に紡がれていきます。
はっきり言って、
『ひとつのストーリを追う、明快な話を好む人向き』ではありません。
『女性は3歩下がって付いて来い』というような男性にも向いていません。
もし明快なものがお好きであれば、
やはり『アウトレイジ』を観ることをお勧めします。
『Flowers』は、色々な女性が登場し、それぞれの人生でそれぞれの決断をします。
だからこそ、単純ではないんです。
ただ、そこには1本、縦にすっと通る糸があります。
それが『血』、そして『女性である』ということ。
昭和初期。
まだまだ女性がはっきり意見をいうことが出来ない時代。
凛(蒼井優さん)は、父親の決めた強引な結婚に反発して、
式の当日、花嫁姿のまま逃げ出します。
時は流れて、昭和中期〜後期。
スクリーンには、成人した凛の娘が3人登場します。
夫を愛し、支えることに幸せを感じる、長女・薫(かおる・竹内結子さん)。
大手出版社で、唯一のキャリアウーマンとして働く、次女・翠(みどり・田中玲奈さん)。
夫と娘に恵まれ、もうひとつの命をお腹に宿す、三女・慧(さと・仲間由紀恵さん)。
さらに時は流れて、平成。
ここには、慧の娘2人が登場。
ピアニストになるために上京して15年が過ぎた、長女・奏(かな・鈴木京香さん)。
夫と息子のそばでいつも笑顔を絶やさない、次女・佳(けい・広末涼子さん)。
つまり、親子3代に渡る、女性の6つの物語です。
生きた年代も、内容も、私とはまったく違うものばかりです。
でも。
一人ひとりの物語が、どれも自分のことでした。
恋愛、結婚、仕事、出産、別れ・・・
私が生きる意味って?
女性として生きるって?
私の幸せって?
いちばん大切なことって、何?
同じような悩みを抱え、立ち止まって、もがいていたからです。
作品の中で、女性だからこそ『納得できない生き方』もありました。
だけど、理解できます。
そして、その生き方が出来ることを、どこかで羨ましくも思います。
だって、女だから分かるんです。
この映画のキャッチコピーには『あなたの物語』という表記があります。
『Flowers』は、まさに私の物語でした。
女性、という存在を大きく取り上げると
中にはネガティブな感情や、閉鎖的なイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
フェミニスト、女性車両、レディースデー、レディースフロアー、『姦しい』という漢字・・・
ですが、この映画を観終わると、
女性はやはり、とても強く、美しく、尊い存在だと、痛感します。
何だか抽象的で難しいな、と感じられるかもしれませんが、
多分、映画を観ると、ああなるほど・・・と分かって頂ける気がします。
ちなみに、私が一番好きなのは、
慧(仲間さん)が娘2人に書いた、手紙のシーンです。
私は・・・私だったら、どう書くんだろう。
泣きながら、そんなことを考えました。
あなたは、どう書くか。どう決断したか。
映画を観たら、ぜひ教えて下さい。
最後に。
この映画を観ると、自分を大切にしたくなるだけではなく、
自分をこの世に送り出すと決断してくれた母親、
いま自分が存在する大元・母親を生んでくれたおばあちゃん、
そのおばあちゃんの、おばあちゃんの、おばあちゃん・・・
そして、自分にとって大切な人たちを生み、育ててくれた全ての女性たちに
心から感謝したくなります。
泣ける映画です、とは言いません。
泣けることを期待して観にいって欲しくはないからです。
でも、批評家ぶった目線や、
どうせCMの延長でしょ、と言った偏見などを捨てて
裸の目で観にいくと、女性なら特に心がぐしゅっとなると思います。
『Flowersフラワーズ』6月12日(土)、公開です。
『アウトレイジ』も、同日公開!
対極の映画。
でも、両方観たら、すごくすごく驚くことに気がつくと思います。
同じなんです。
何が同じか・・・は是非、両方観て、確かめてみて下さい♪
2010年06月08日
アウトレイジ!
さて、きょうは映画のお話。
毎朝6時から全国放送している『クロノス』が始まって
最近は少し映画を観るペースが落ちてしまいましたが、
映画館や試写室へは相変わらず通っています。
そこで、最近観たものの中から、お勧めの映画の感想をつらつらと。
6月12日(土)に、まさに対極の世界を描いた2本が同時に封切られます。
それが・・・
北野武監督『アウトレイジ』と、小泉徳宏監督『Flowers』。
一言で表現するなら、『男だらけの悪の世界』VS『女だらけの美の世界』!?
同日公開に意図があるのではと勘繰ってしまうくらいに、正反対!
『アウトレイジ』は、監督・脚本・編集が北野監督。
ヤクザの世界で生きる男たちが、義理と私欲の狭間で騙し騙され、裏切り裏切られ、
地位と名誉、あるいは自分が信じるものを求めて激しい抗争を繰り広げるお話です。
はっきり言います。
アウトレイジ、むちゃくちゃ、面白いです!!
もう、面白い以外の表現は適切でないくらいに、面白い。
カンヌ国際映画祭での上映で、
あまりの『痛みを感じさせる場面』に退出者が続出したというニュースは
記憶に新しいかもしれません。
そして、私は正直、痛い&恐い映画が苦手。
上映前、試写室の椅子で恐れ慄いていました。
・・・が。
この映画の途中では、席は立てない。立つ気になれない。
私は暴力を肯定するつもりは決してありませんが、
痛みと言うのは、バーチャルではない、リアルな命である上での
必要不可欠な要素なんだと痛感しました。
生きているから、痛い。命があるから、痛い。
確かに、そこまで描いちゃいますか北野監督!?というくらいに
ヤクザさんならではの暴力的なシーンがあったり、
少なくとも私が生きる世界(狭いですが)では考えられない残酷な表現があったり。
何度、パンフレットで顔を覆ったり、
少女マンガのように指の隙間から画面のはじっこだけを観たりしたでしょうか・・・
だけど、その場面だけを受けて席を立ってしまっては、
あまりにもったいないです。
ヤクザと言う特別な世界を描いていますが、映画の根底にあるのはやはり人の精神。
何かを切り捨てたり、逆に大切にしたり、私利私欲まみれで求めたり、失ったり・・・
結局は、実質的な(肉体的な)痛みを伴うか伴わないかだけで、
いわゆるカタギな世界のそれと何ら変わりないのかも、と気付きます。
いるいる、こんな人、自分の周りにも!そんな風に、誰もがきっと思うはず。
登場人物のみんながみんな『悪』という北野監督の設定にも、
シニカルなものを感じてしまいます。
だって、誰だって自分のことを『善』とは思ってませんよね?(あれ?私だけ?)
悪の中にみる人間の本質。そして最後の・・・驚く展開。
これまで『北野監督の作品は、自分にはちょっと難しい』と思っていた方も
無条件にエンターテイメントとして観られる作品だと、私は思います。
おまけとして書くと、過激な表現ですが、女性は見終わった後
自分だったら誰に抱かれたいか、ついつい考えてしまう映画でもあると思います。
オス剥き出しの男たち、それぞれの生き方・求めるもの、
そのうちのどれに共感して、寄り添いたいか。
ちなみに私は・・・加瀬亮さん演じる、石原。
外見ではなく(もちろん、痺れるくらいに悪役の加瀬さんはかっこいいですが)
処世に惹かれます。
そこから分析される私の性格は・・・是非アウトレイジをご覧になって
『ははーん、古賀って意外とアレだな』と、推測してみて下さい(笑)
なお、クロノスではあす6月9日(水)朝7:20くらいから、
私がガチガチに緊張しながら伺った、北野監督へのインタビューの様子を放送します!
お住まいの地域のJFN系ラジオ局(例えばエフエム大阪やエフエム福岡など)で
是非、お聞き下さい。
次回は、『Flowers』についてご報告します♪
毎朝6時から全国放送している『クロノス』が始まって
最近は少し映画を観るペースが落ちてしまいましたが、
映画館や試写室へは相変わらず通っています。
そこで、最近観たものの中から、お勧めの映画の感想をつらつらと。
6月12日(土)に、まさに対極の世界を描いた2本が同時に封切られます。
それが・・・
北野武監督『アウトレイジ』と、小泉徳宏監督『Flowers』。
一言で表現するなら、『男だらけの悪の世界』VS『女だらけの美の世界』!?
同日公開に意図があるのではと勘繰ってしまうくらいに、正反対!
『アウトレイジ』は、監督・脚本・編集が北野監督。
ヤクザの世界で生きる男たちが、義理と私欲の狭間で騙し騙され、裏切り裏切られ、
地位と名誉、あるいは自分が信じるものを求めて激しい抗争を繰り広げるお話です。
はっきり言います。
アウトレイジ、むちゃくちゃ、面白いです!!
もう、面白い以外の表現は適切でないくらいに、面白い。
カンヌ国際映画祭での上映で、
あまりの『痛みを感じさせる場面』に退出者が続出したというニュースは
記憶に新しいかもしれません。
そして、私は正直、痛い&恐い映画が苦手。
上映前、試写室の椅子で恐れ慄いていました。
・・・が。
この映画の途中では、席は立てない。立つ気になれない。
私は暴力を肯定するつもりは決してありませんが、
痛みと言うのは、バーチャルではない、リアルな命である上での
必要不可欠な要素なんだと痛感しました。
生きているから、痛い。命があるから、痛い。
確かに、そこまで描いちゃいますか北野監督!?というくらいに
ヤクザさんならではの暴力的なシーンがあったり、
少なくとも私が生きる世界(狭いですが)では考えられない残酷な表現があったり。
何度、パンフレットで顔を覆ったり、
少女マンガのように指の隙間から画面のはじっこだけを観たりしたでしょうか・・・
だけど、その場面だけを受けて席を立ってしまっては、
あまりにもったいないです。
ヤクザと言う特別な世界を描いていますが、映画の根底にあるのはやはり人の精神。
何かを切り捨てたり、逆に大切にしたり、私利私欲まみれで求めたり、失ったり・・・
結局は、実質的な(肉体的な)痛みを伴うか伴わないかだけで、
いわゆるカタギな世界のそれと何ら変わりないのかも、と気付きます。
いるいる、こんな人、自分の周りにも!そんな風に、誰もがきっと思うはず。
登場人物のみんながみんな『悪』という北野監督の設定にも、
シニカルなものを感じてしまいます。
だって、誰だって自分のことを『善』とは思ってませんよね?(あれ?私だけ?)
悪の中にみる人間の本質。そして最後の・・・驚く展開。
これまで『北野監督の作品は、自分にはちょっと難しい』と思っていた方も
無条件にエンターテイメントとして観られる作品だと、私は思います。
おまけとして書くと、過激な表現ですが、女性は見終わった後
自分だったら誰に抱かれたいか、ついつい考えてしまう映画でもあると思います。
オス剥き出しの男たち、それぞれの生き方・求めるもの、
そのうちのどれに共感して、寄り添いたいか。
ちなみに私は・・・加瀬亮さん演じる、石原。
外見ではなく(もちろん、痺れるくらいに悪役の加瀬さんはかっこいいですが)
処世に惹かれます。
そこから分析される私の性格は・・・是非アウトレイジをご覧になって
『ははーん、古賀って意外とアレだな』と、推測してみて下さい(笑)
なお、クロノスではあす6月9日(水)朝7:20くらいから、
私がガチガチに緊張しながら伺った、北野監督へのインタビューの様子を放送します!
お住まいの地域のJFN系ラジオ局(例えばエフエム大阪やエフエム福岡など)で
是非、お聞き下さい。
次回は、『Flowers』についてご報告します♪
2010年06月07日
つむがれるもの
こんにちは、古賀涼子です。
先日、5月27日はZARD 坂井泉水さんの命日でした。
私は追悼コンサートの司会をさせて頂いた身ですが、
未だに、坂井さんが亡くなった事実をうまく飲みこめていません。
実は、日記に書いていいものか、しばらく悩んでいたことがあります。
坂井さんが亡くなった事実を飲みこめていない理由、でもある話です。
3年という月日を機に、日記に書かせていただこうと思いました。
あくまで個人的な体験・思い出として読んでいただけると嬉しいです。
2008年5月27日。
坂井さんの一周忌に当たる日の追悼コンサートで
私は司会を務めさせて頂きました。
場所は、代々木第一体育館。
本番前、会場は1万人近い方で埋め尽くされていると聞き、
人前でマイクを握るのに慣れている私も、控え室で極度の緊張状態でした。
当時、その控え室には私とTOKYO FMの先輩社員、
コンサートに携わっていたエフエム大阪社員のFさんの3人が。
部屋には扉が2つあって、ひとつは楽屋が連なる廊下に通じるもの、
もうひとつは、ステージへと直接移動できるものです。
扉は専ら、廊下側を使用し、
その部屋の中央にある椅子に座って、3人とも無言でコンサートの開始を待っていました。
その時の私は、緊張を通り越して、失敗したら・・・との不安・恐怖心で
正直、逃げ出したいような思いに駆られていました。
恐い!!
その時。
がちゃっ。
大きな音を立てて、ステージへ通じる扉が、開いたんです。
・・・そこには、誰もいません。
でも、意思を持って、扉が半分、開きました。
!?
私たち3人は、顔を見合わせました。
『さっき、こっちから一度出入りしたから・・・きちんと閉まってなかったんかな・・・』
確かに、エフエム大阪Fさんが5分くらい前に一度、そちらから出入りしました。
でも、半開きだったら、扉はすうっと静かに開くはずです。
それが、明確にドアノブを回す音とともに、開いたんです。
なぜ!?
『・・・もしかしたら、坂井さんがご挨拶に来て下さったんかもしれんなぁ・・・』
Fさんが言った言葉に、鳥肌が立つのを止められませんでした。
私も、きっとそうだ、と思いました。
私のあまりの緊張ぶりを不安に思った坂井さんが、
大丈夫だよと背中を押しに来て下さったのでは、と。
そう思うと、ふっと緊張が解けていきました。
そして、もうひとつ。
この日、私はセミロングの髪のサイド部分を耳にかけていたんですが、
ふと『邪魔かな・・・結びたいな・・・』と思ったんです。
そこで、近くのコンビニに購入しに行っていいか、エフエム大阪Fさんに相談したところ、
『ほんなら、誰か女性スタッフに持っとるか聞いたるわ』とのこと。
2人で楽屋を出ると、すぐ目の前にショートカットの女性スタッフがいました。
その方がどなたか、2人とも知りませんでしたが、Fさんは早速お声をかけて。
『ああ・・・でもその方はショートカットだから、持ってる訳ありませんよ、Fさん・・・』
私がそう思っていると。
その女性が、目を丸くして、一瞬息を飲んだように思えました。
?
そして・・・
ご自分が首からかけていた透明のスタッフ証ケースをくるりとひっくり返しました。
するとそこには、髪を結ぶためのゴムの輪が3つ・・・
え?
結ぶ長さではない髪型なのに、何故? しかも、3つも??
色々と不思議に思いながらも、新品に見えるそのゴムを1つお借りして
後でお返ししますとお声掛けすると、『大丈夫です、差し上げます』とのこと。
一発でゴムを持ってる人に出会えた、とFさんは笑顔です。
そんな彼が、血相を変えて私のところに小走りでやってきたのは、コンサートの後でした。
なんと。
ゴムくださった女性は、いつも坂井さんの身の回りのお世話をされていた、
付き人さんのようなお立場の方だったそうです。
と言うことは・・・このゴムは・・・
もちろん、私の憶測にしか過ぎません。
でも、でも。
あまりに、信じたいことが多すぎました。
坂井さんが確かにここにいるんだ、ということを。
これが、坂井さんが亡くなったという事実を私がうまく飲みこめていない理由です。
繰り返し記載しますが、これはあくまで私の個人的な体験です。
誰かに何かを訴える意図も、アピールする意図もありません。
ただの思い出です。
この記事が何かの波紋を呼んでしまうことだけは避けたいです。
ですが、坂井さんが亡くなって3年ということをきっかけに、
私とFさんがあの舞台裏で遭遇した体験を
ZARDファンの方に少しでもお伝えできればと思いました。
最後に、坂井さんがつむいで下さったと感じるご縁がもうひとつ。
以前の記事で、群馬県・草津温泉に旅行したときに泊まったペンションの話を書きました。
2010年2月10日付の記事での『セガワペンション』さんの話です。
旅行情報サイトを参考に、自分で選んだ宿泊先でしたが、
前回の記事でこんな表現をしました。
セガワペンションのオーナーご夫妻と私、
実は以前、想像だにしない出会い方をしていたのです!!!
実は・・・ご夫妻は大のZARDファンで、
私が司会をさせて頂いた2008年の横浜での追悼コンサートにも、
お2人で遠路、いらしていたそうなんです!
宿帳に書かせて頂いた私の名前をご夫妻がご覧になって、
あれ・・・もしかして・・・? と。
2泊3日の宿泊だったんですが、2泊目の夜に奥様から声をかけて頂きました。
飛び上がるくらいに、本当に嬉しかったです。
ここでも、坂井さんが縁をつむいでくださったんだと、また鳥肌が立ちました。
セガワペンションのみなさま、本当にありがとうございました。
そして、ここまで話を引っ張ってしまい申し訳ありません。
このタイミングで書かせて頂きたかったので、どうぞお許しください。
つむがれる縁。
この5月に大阪と東京では追悼フィルムコンサートが行なわれましたが、
秋から年明けにかけては、全国各地を巡るとも伺っています。
坂井さんの生きた/生きている証に、そして縁に
私もまた、触れに行きたいと思っています。
長い文章、大変失礼致しました。
先日、5月27日はZARD 坂井泉水さんの命日でした。
私は追悼コンサートの司会をさせて頂いた身ですが、
未だに、坂井さんが亡くなった事実をうまく飲みこめていません。
実は、日記に書いていいものか、しばらく悩んでいたことがあります。
坂井さんが亡くなった事実を飲みこめていない理由、でもある話です。
3年という月日を機に、日記に書かせていただこうと思いました。
あくまで個人的な体験・思い出として読んでいただけると嬉しいです。
2008年5月27日。
坂井さんの一周忌に当たる日の追悼コンサートで
私は司会を務めさせて頂きました。
場所は、代々木第一体育館。
本番前、会場は1万人近い方で埋め尽くされていると聞き、
人前でマイクを握るのに慣れている私も、控え室で極度の緊張状態でした。
当時、その控え室には私とTOKYO FMの先輩社員、
コンサートに携わっていたエフエム大阪社員のFさんの3人が。
部屋には扉が2つあって、ひとつは楽屋が連なる廊下に通じるもの、
もうひとつは、ステージへと直接移動できるものです。
扉は専ら、廊下側を使用し、
その部屋の中央にある椅子に座って、3人とも無言でコンサートの開始を待っていました。
その時の私は、緊張を通り越して、失敗したら・・・との不安・恐怖心で
正直、逃げ出したいような思いに駆られていました。
恐い!!
その時。
がちゃっ。
大きな音を立てて、ステージへ通じる扉が、開いたんです。
・・・そこには、誰もいません。
でも、意思を持って、扉が半分、開きました。
!?
私たち3人は、顔を見合わせました。
『さっき、こっちから一度出入りしたから・・・きちんと閉まってなかったんかな・・・』
確かに、エフエム大阪Fさんが5分くらい前に一度、そちらから出入りしました。
でも、半開きだったら、扉はすうっと静かに開くはずです。
それが、明確にドアノブを回す音とともに、開いたんです。
なぜ!?
『・・・もしかしたら、坂井さんがご挨拶に来て下さったんかもしれんなぁ・・・』
Fさんが言った言葉に、鳥肌が立つのを止められませんでした。
私も、きっとそうだ、と思いました。
私のあまりの緊張ぶりを不安に思った坂井さんが、
大丈夫だよと背中を押しに来て下さったのでは、と。
そう思うと、ふっと緊張が解けていきました。
そして、もうひとつ。
この日、私はセミロングの髪のサイド部分を耳にかけていたんですが、
ふと『邪魔かな・・・結びたいな・・・』と思ったんです。
そこで、近くのコンビニに購入しに行っていいか、エフエム大阪Fさんに相談したところ、
『ほんなら、誰か女性スタッフに持っとるか聞いたるわ』とのこと。
2人で楽屋を出ると、すぐ目の前にショートカットの女性スタッフがいました。
その方がどなたか、2人とも知りませんでしたが、Fさんは早速お声をかけて。
『ああ・・・でもその方はショートカットだから、持ってる訳ありませんよ、Fさん・・・』
私がそう思っていると。
その女性が、目を丸くして、一瞬息を飲んだように思えました。
?
そして・・・
ご自分が首からかけていた透明のスタッフ証ケースをくるりとひっくり返しました。
するとそこには、髪を結ぶためのゴムの輪が3つ・・・
え?
結ぶ長さではない髪型なのに、何故? しかも、3つも??
色々と不思議に思いながらも、新品に見えるそのゴムを1つお借りして
後でお返ししますとお声掛けすると、『大丈夫です、差し上げます』とのこと。
一発でゴムを持ってる人に出会えた、とFさんは笑顔です。
そんな彼が、血相を変えて私のところに小走りでやってきたのは、コンサートの後でした。
なんと。
ゴムくださった女性は、いつも坂井さんの身の回りのお世話をされていた、
付き人さんのようなお立場の方だったそうです。
と言うことは・・・このゴムは・・・
もちろん、私の憶測にしか過ぎません。
でも、でも。
あまりに、信じたいことが多すぎました。
坂井さんが確かにここにいるんだ、ということを。
これが、坂井さんが亡くなったという事実を私がうまく飲みこめていない理由です。
繰り返し記載しますが、これはあくまで私の個人的な体験です。
誰かに何かを訴える意図も、アピールする意図もありません。
ただの思い出です。
この記事が何かの波紋を呼んでしまうことだけは避けたいです。
ですが、坂井さんが亡くなって3年ということをきっかけに、
私とFさんがあの舞台裏で遭遇した体験を
ZARDファンの方に少しでもお伝えできればと思いました。
最後に、坂井さんがつむいで下さったと感じるご縁がもうひとつ。
以前の記事で、群馬県・草津温泉に旅行したときに泊まったペンションの話を書きました。
2010年2月10日付の記事での『セガワペンション』さんの話です。
旅行情報サイトを参考に、自分で選んだ宿泊先でしたが、
前回の記事でこんな表現をしました。
セガワペンションのオーナーご夫妻と私、
実は以前、想像だにしない出会い方をしていたのです!!!
実は・・・ご夫妻は大のZARDファンで、
私が司会をさせて頂いた2008年の横浜での追悼コンサートにも、
お2人で遠路、いらしていたそうなんです!
宿帳に書かせて頂いた私の名前をご夫妻がご覧になって、
あれ・・・もしかして・・・? と。
2泊3日の宿泊だったんですが、2泊目の夜に奥様から声をかけて頂きました。
飛び上がるくらいに、本当に嬉しかったです。
ここでも、坂井さんが縁をつむいでくださったんだと、また鳥肌が立ちました。
セガワペンションのみなさま、本当にありがとうございました。
そして、ここまで話を引っ張ってしまい申し訳ありません。
このタイミングで書かせて頂きたかったので、どうぞお許しください。
つむがれる縁。
この5月に大阪と東京では追悼フィルムコンサートが行なわれましたが、
秋から年明けにかけては、全国各地を巡るとも伺っています。
坂井さんの生きた/生きている証に、そして縁に
私もまた、触れに行きたいと思っています。
長い文章、大変失礼致しました。