VOL.298「米糀のあまさけ」
安土桃山時代から続く山形県の酒蔵、「小嶋総本店」。
1,000蔵を超える国内の酒蔵の中で、13番目に長い歴史を持ち、
添加物不使用の純米酒だけを造り続けている、老舗の酒蔵です。
そんな「小嶋総本店」が新しく開発したのが、
ノンアルコールで、砂糖や香料・着色料・保存料は無添加の、
「米糀のあまさけ」。
山形県産の米糀100%で仕上げたピュアなあまさけはもちろん、
野菜や果物のスムージーと合わせた、
素材感が楽しめる商品も展開しています。
「米糀のあまさけ」を手がけたのは、
「小嶋総本店」の24代蔵元・小嶋健市郎(こじま・けんいちろう)さん。
「もう少し、軽い食事になるようなものとして、
甘酒を捉え直せないかなと思いまして、
糀の甘酒に、野菜とか果物を加えて美味しくできるんじゃないかと
思ったのがきっかけですね。」
酒蔵に生まれ、甘酒を離乳食にして育ってきた小嶋さん。
あまさけを、「飲み物」ではなく、
「身体に優しい食事」として、捉えてきたといいます。
「私には、子どもが3人いるんですが、まだ、お酒は誰も飲めません。
自分自身、離乳食で甘酒に親しんできましたし、
酒造りのなかから派生する飲み物や食べ物には、
子どもたちが楽しめるものって、たくさんあると思うんです。」
従来の甘酒を新しい栄養食として、
現代のライフスタイルに合った形で届けたい。
小嶋さんは、「米糀のあまさけ」を子どもだけではなく、
アルコールを摂らない人にも楽しめるものにしたいと考えています。
“飲む点滴”とも言われる発酵飲料、あまさけ。
野菜や果物の恵みとのマッチングによって、
味わいの幅もさることながら、
軽食としてのニーズが、より広がりそうですね。