Yuming Chord
松任谷由実
2024.3.22.O.A
北陸新幹線延伸開業を記念して、今日のコードは「光満ちる春・北陸紀行〜小松編」です。
■今週のChordは“光満ちる春・北陸紀行〜小松編”
まもなく、小松駅にこの新幹線が着きます。金沢からこちら方面のホームも、真新しい感じでした。
そして、「今日乗りたい!」という人で、相当混んでいましたね。みんな、初めてが好きなんだ。発車ベルを初めて聴きます。楽しみですね。
北陸新幹線を降りまして、小松駅に到着しました!
実は今日、3月16日に開業した小松駅。ホームから見える駅前の広場では今、何かパフォーマンスが繰り広げられているけれど・・・観客もいっぱい!
今日のコードは、「光満ちる春・北陸紀行〜小松編」!
北陸新幹線延伸開業を記念して、小松駅からのスタートです。
ここ、小松といえば、デビュー45周年記念ツアー、『TIME MACHINE TOUR』のリハーサルをしていた懐かしい場所なんです。
そのリハ中に、自衛隊の小松基地で航空ショーをやっていて、全国からカメラオタク、航空オタクが来て、街はカロリーが上がっていたんですよ。私も、“うわぁ、空、憧れちゃうな”と思って・・・。
そんなわけで、小松駅開業のための新幹線発車メロディーを依頼されて。「小松って、空と繋がっている街だ」という意識がとても強かったから、そんな勇気が湧く曲にしようと、マーチのスタイルで作曲しました。
そのときに、このメロディーを吹奏楽にして、航空ショーの会場で演奏してもらえたらいいな、という夢を石川県の県庁の方々に語ったら、賛同を得て、そして松任谷正隆プロデューサーがアレンジをして、今回、中部航空音楽隊のみなさんが演奏してくださることになりました。
それを聴くために小松駅のホームにいるわけで、楽しみで仕方がないです。
やさしさに包まれたなら
荒井 由実
新幹線を見送ったところで、開業したばかりの小松駅の駅長の飯田琢巳さんに駅を案内していただきます。
ユーミン:よろしくお願いします。では、ホームからエスカレーターで、駅長さんと一緒に降ります。こういう北國新聞の広告とか時刻表の表示とか、新しくなっているわけですよね。
飯田:そうですね。本当に出来立てほやほやという感じです。
ユーミン:エスカレーターを降りたところに自動ドアがありまして、そこから待合室へ。ここにディスプレイされているのは?
飯田:石川県の伝統工芸品の九谷焼の皿で、作られた方のお名前がそちらに書かれています。みなさん、大変有名な作家さんだと聞いております。
ユーミン:九谷焼の良さはね、歳をとってわかるようになりました(笑)。
飯田:こちらも、九谷焼のお皿の作家さんが作った・・・。
ユーミン:いわゆるタイルですね。すごく贅沢ですよね。ところで、朝のテープカットとかは、華やかに?
飯田:そうですね。私が「出発進行!」とさせていただきました。本当に光栄です。
ユーミン:飯田さんの人生の中でも、とても思い出に残る出来事ですよね。
飯田:一番じゃないでしょうか。本当に、自分で良いのだろうかと。誰にでもできることではないので、良かったなと。本当に思い出になりました。
ユーミン:ご縁ですし、続けてこられたからこそ。
飯田:ありがとうございます。
ユーミン:小松駅のグルメ、お土産について教えてください。
飯田:石川県はお酒も美味しいので、Komatsu 九(コマツ ナイン)の中に売っていますし、そちらの「小松うどん」というのも有名で、ちょっと細目の麺で、大変美味しいですよ。
お昼は大体、小松うどんか塩焼きそばか。
ユーミン:塩焼きそばも名物であるんですか?
飯田:そうなんです。
ユーミン:食べてみたい。
飯田:ギョーザもけっこう有名なので、お店がたくさんあります。
ユーミン:駅の構内を移動して、駅長室に伺ったところです。
地震の影響もきっとおありだったと思うんですけれど、開業について心配されましたか?
飯田:やっぱり揺れがすごく大きかったもので。そのとき、私は金沢にいたのですが、その日の列車も止まりましたし、能登の被災状況を見たときには、“本当に新幹線は大丈夫かな”と思いましたけれど、新幹線の構造物はどこも一切問題無しということだったので、少し安心しました。
ユーミン:駅舎の形が山の形をしていますよね。
飯田:石川県には、霊峰・白山が。先ほど、新幹線からホームに降りられたら、正面に・・・今日はちょっと見にくかったですが。その雄大な白山をモチーフにして駅舎を作りました。
ユーミン:駅も連峰の形ですし、駅から見える連峰もリンクしていて素敵ですよね。本当に、白山は霊峰ですから。
茅の輪くぐりとか、造り酒屋さんが所々にあって風情もあるし、パワーもあるので、ぜひ、みなさん小松駅で降りて白山観光も楽しんでください。
acacia [アカシア]
松任谷 由実
北陸新幹線延伸開業を記念して、小松駅からお送りしている『Yuming Chord』。
このあと、小松基地へ移動して、航空自衛隊唯一の広報選任部隊、ブルーインパルスのテスト飛行を見に行きます。
精鋭部隊が描く大空のアート、その迫力をお届けします!
わあ、すごい!本当にテスト飛行をしている!桜の花びらを描いているそうです。今、途中段階・・・でも、ジェットが消えないうちに、ちゃんと輪になりました。
遠くから風に乗って聴こえてくる機体の音や、様々な機材のノイズが、現実離れしているというか・・・宇宙っぽい。宇宙と繋がっている私・・・自分の歌のフレーズで恐縮ですけれど、“空は宇宙の海”という感じ。
時のカンツォーネ
松任谷 由実
隊員のみなさんが飛行を終えて戻ってらっしゃいました。今、タラップをつけて機体から降りてくるところです。
ユーミン:どうも、ご苦労様でした。
名久井:こんにちは。お疲れ様でした。ありがとうございます。
ユーミン:隊長の名久井さんです。よろしくお願いします。
名久井:よろしくお願いします。
ユーミン:改めて、自己紹介をお願いします。
名久井:11飛行隊、ブルーインパルスの隊長の名久井朋之2等空佐です。よろしくお願いします。
ユーミン:TACネームは何ですか?
名久井:TACネームは「KNUCKLE(ナックル)」と言います。
ユーミン:ナックルさんは、なぜ飛行機乗りを目指したんですか。
名久井:月並みなんですけれども、小さい頃に見たブルーインパルスに憧れて飛行機乗りを目指して、そして、今、憧れであったブルーインパルスに乗れることができた、と。
ユーミン:しかも、隊長!
名久井:ありがたいことに隊長をさせていただいています。
ユーミン:今、飛行された直後で、今日はとても風が強い日ですが、印象に残ったことは何ですか?
名久井:新幹線の駅の開業で飛びましたが、思ったより新幹線の駅が大きくて、“すごく立派な駅だな”と、上から飛んでいてもわかるくらい実感しました。
それと共に、その近くで見てくださっているたくさんの方々も見ることができましたので、応援していただいているということをすごく実感することができて、嬉しかったです。
ユーミン:応援していますよ。本当に。ひとしおです。こんな時期ですし、みんなが心待ちにしていたんじゃないかなと思います。
今回の飛行に、どういう想いでのぞまれて、デザインとしてはどういう形を目指されたんですか?
名久井:ブルーインパルスは、東日本大震災で(所属の)松島基地が被災したときに、いろんな方のご支援で松島基地に戻ることができた。そういったことを踏まえて、恩返しをしなければいけないな、という気持ちがあります。
実際に今日、北陸を飛べるということで、是非とも北陸で見てくださる方に少しでも笑顔になっていただければ、という思いで飛ばせていただきました。
デザインとしましては、復興をイメージしたフェニックス隊形というものがあるんですけれど、そのローパス。あとは、新幹線のイベントですので、新幹線に見えるかはわかりませんが、縦に1列に並んで、新幹線に見立てた隊形で飛ぶ。あとは、もうすぐ春ですので、桜を上空に描いてご披露いたしました。
ユーミン:わぁ、素敵ですね。改めて、お話を伺うだけで、涙が出そうになります。きっとみんな元気をたくさん、勇気をたくさんもらったことだと思います。
ただわけもなく
松任谷 由実
本当に心が洗われるようで、あんなに目がキラキラした青年たちを見たのは久しぶりというか、生まれて初めてくらいかもしれません。「日本は大丈夫」という、とても勇気をもらいました。
会っているだけでそうなので、飛行を見たら、たくさんの人が勇気をもらえることと思います。
今日は、北陸新幹線の延伸によって開業したばかりの小松から、「光満ちる春・北陸紀行」というコードでお送りしてきました。
飛行を終えたばかりのブルーインパルスの隊員のみなさんへのインタビュー、なかなかない、貴重な機会だったんですけれど、このあとお時間をいただいて、危険を顧みずにワザを磨いて私たちに勇気をくれる彼らの志を伺っていきますが・・・その模様は、3月31日の日曜、午後1時から放送する特番にてお届けします!
タイトルは、『Yuming Chord 特別番組 〜いしかわ・未来への道しるべ』
<https://www.tfm.co.jp/yuming/ishikawa/>。
JFN38局フルネットでお届けしますので、お聴きの放送局でチェックしてくださいね。
そして、来週、3月29日の『Yuming Chord』は、「光満ちる春・北陸紀行」第二弾!加賀温泉編!
私が作曲した加賀温泉駅の新幹線発車メロディーや、加賀パフェ狩りの模様、お聴きのがしなく!
最後に、デビュー50周年記念アイテムの発売が決定したのでお知らせしておきますね。
まず、ひとつめ、DVDとBlu-ray『THE JOURNEY 50TH ANNIVERSARY コンサートツアー』。
こちらを、5月29日に発売することになりました!迫力の映像、ぜひ、ご覧ください!
さらに、CD未収録7曲収録のボーナスディスクを含む、6枚組の完全限定盤アナログボックス『ユーミン万歳!』を、6月26日に発売します。
全57曲をアナログ盤の高音質で味わう音楽体験・・・おすすめです!
くわしい情報は、この番組や、公式サイトなどで発表していきますので、楽しみに待っていてください。
そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページやツイッター改め「X」、Facebook、インスタグラムなどでお知らせしています。
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