Yuming Chord
松任谷由実
2024.3.15.O.A
新年度からは、心身ともにすこやかに、スタートをきりたい。そのために、まずととのえるべき場所は、きっとここ!今日のコードは「春、キッチンで」です。
■今週のChordは“春、キッチンで”
Sweet Potato Pie
James Taylor
アメリカのホームメイドパイの香りがしてきそうなサウンドですね。
お送りしたのは、1988年のアルバム『Never Die Young』からジェームス・テイラーで「Sweet Potato Pie」。
そんな1曲でスタートした『Yuming Chord』。
春が近づく「しるし」とはいえ、三寒四温の繰り返しで体調を崩しがちな今日この頃。
せめて新年度からは、心身ともにすこやかに、スタートをきりたい・・・というものです。そのために、まずととのえるべき場所は、きっとここ!
今日のコードは、「春、キッチンで」。
年度末のこの時期は何かと忙しくて、つい、出来合いのお惣菜に頼る機会が増えますけど、疲れているからこそ、今日はお惣菜も外食も食べたくない・・・ってこと、ありますよね。
そんなあなたにおすすめしたい超・カンタンな一品のレシピや、料理時間を快適にするキッチンアイテム、ご紹介していきますね。
この時期に使いたい食材といえば、やっぱり春野菜。
代謝をあげて冬の間に身体の中にたまった老廃物を排出したり、カラダを温めて免疫力をあげたりする効果が期待できるといいます。
旬の春野菜といえば・・・菜の花、セロリ、カリフラワー、ラディッシュ、春キャベツ。
そして、新じゃが、新たまねぎ、新にんじんも、「新」がつかないモノとは味わいが違います。
今、あげた春野菜では、私、菜の花が大好きなんですよ。菜の花のからし和えは簡単なんじゃないかな。
ボウルに練りからしとだし醤油をクルクルと混ぜておいて、サッと茹でた菜の花をあえて、おかかをかける。
あと、菜の花のパスタが好きですね。たんぱく質は本当はアサリがすごく合うんだけど、ささみの方が簡単にできるかな・・・パスタはビアンコです。
春キャベツで簡単にできるのは、ざく切りにしたものをジップロックに入れて、塩こんぶの細切りとお酢をちょっと入れて混ぜて、袋の上から揉むんですね。
そうすると、あら不思議、美味しいお新香になります。
新にんじんも良いですね。スライサーでスライスして、オリーブ油を回しかけて、それから塩コショウをしてレーズンを入れて、にんじんのサラダ。
それから、新じゃがじゃなくてもいいんだけど、私が最近ハマっているじゃがいもレシピが、超簡単!ジャガイモキムチお焼き・・・なんですが、我が家は大人2人なので、男爵でもインカのめざめでも何でもいいんですが、2個皮をむいて、芽をとってすりおろすんです。水気が出ても気にしない。その中に食べやすく刻んだキムチを入れて、タネを作るんですね。
それをごま油で・・・この分量だと、4つくらいの大判焼きみたいにして、焼いて。味付けは、キムチの味でよいので何も要らないです。
あ、カリフラワーはね、前も言ったかな・・・「新」だったら、茹でずに、株を小さく分けてそれをスライスするんですね。ポロポロにもなるし、薄いキノコ型にもなるんだけど、それをボウルにかき集めて、ヴァージンオリーブ油を回しかけて、塩コショウをしてホワイトバルサミコをちょっとかけて。お皿に盛り付けたあと、カシューナッツを袋の中ですりこぎとかでバンバン叩いてクラッシュしたものを上にかけるんですね。シャンサイ(パクチー)があると、なお良いんだけど、カリフラワーのポロポロとカシューナッツがものすごく合うんですよ。
カリフラワーの即席サラダ、やってみてください。
そんな感じで簡単に作って、しっかり食べて免疫力をあげて、忙しい年度末と季節の変わり目の不調、のりきりましょう!
では、今日のコード「春、キッチンで。」にちなんだ1曲を。ジュエルで「You Were Meant For Me」。
You Were Meant For Me
Jewel
ジュエルって、もう30年くらい前なんですかね・・・すごくフォーキーな格好をしているんだけど、やたら色っぽかった覚えがあります。
卵もパンケーキもメープルシロップもあるけど、あなたはいない・・・という内容の1曲。1995年のデビューアルバムからのヒット曲でした。
今日のコードは「春、キッチンで」。
お料理って、できれば楽しく、機嫌よく作りたいもの。
イライラしながらつくっても、ただ、エサになっちゃいますよね・・・美味しくできません。
年明けから最近までは、ツアーやら苗場やらコンサートやらで家をあけることも多かったので、キッチン滞在時間は短めだったんです。そして勘が鈍ってしまって、ひとつのことをやるのにものすごく時間がかかって・・・ようやくこの頃、勘が戻ってきた感じなんですが。
そして、やっぱり道具も大事。私のお料理七つ道具といえば・・・おろし金は絶対使います。それから、何種類かの切り方ができる、おろし金型のスライサーがあったり。あと、テレビを観ているとピーラーの魔術師とか出てきて、「あれ、やってみよう」と思うんだけど、よくできるなって。
それから、夫の母からもらった、大切にしている銅のおろし金です。私は基本、わさびにしか使わないんですが、それでおろすと味が違うんですよ。
ニッチなものと言えば、そこに付いたわさびのカスを取る竹のヘラみたいな、ほうきみたいな小っちゃいものがあるんですね。それは京都で買いました。『有次』という、プロが来る有名な台所用品屋さん。そこはね、メインは包丁なんですよ。
(包丁に)名前を入れてくれるんですね。そこで思い出したのは、私が最近、開眼したのは“包丁研ぎ”です!自分で研いだわけじゃないの。スタッフのひとりが、「比較的近くに包丁の研ぎ屋さんがありますよ」ということを教えてくれて。苗場でずっとキッチンを使うことがないあいだに、包丁をそこに出しました。
そうしたら、まぁ、ビックリ!本当によく切れるんですよ。時短になりますね。シャープナーは持っていて、それで自分で時々刃を研いでいたんですけれども、プロに出すとこんなに違うものか、と思いました。
今どきだったら検索すれば、最寄りの研ぎ屋さんが出てくると思います。早く研いでおけばよかったっていうくらい、ビックリです。
では、今日のコード「春、キッチンで。」にちなんだ、私の曲を。2013年リリースのアルバム『POP CLASSICO』から、「Early Springtime」。
Early Springtime
松任谷 由実
この曲は特にお料理とかは出てこないんですが、NHKのドラマ「いつか陽のあたる場所で」の主題歌だったんですね。この原作作家の乃南アサさんは必ず小説の中にお料理を出してくるのが特徴だということで、下町の話だったんですけれど、「ぬた」とか、作ったことのない日本の昔からのお料理がいろいろ出てきて、何だか食べたような気がして、うらやましいなと思っちゃいました。
今日は「春、キッチンで。」というコードで、おすすめレシピやキッチンツールをご紹介しました。
今、店頭に続々と並ぶ春野菜は、デトックスと疲労回復に役立つ栄養素が含まれているそうです。
なにか、本当にエネルギーがありますよね。春の野菜、積極的に摂りたいですね。
そして、すでに発表されていますが、北陸鉄道浅野川線の内灘駅到着車内メロディーとして、私の曲、「acacia[アカシア]」が使われることが決定しました。
粟ヶ崎駅から終点・内灘駅までの区間で、歌入りのこの曲を、イントロから1番の歌詞まで放送することになっています。
「acacia[アカシア]」というこの曲は、内灘町で5月に咲くニセアカシアの群生を見て作ったもので、そのご縁から、今回、選曲されました。
とっても光栄に思っています。
いよいよ明日、3月16日(土)から放送がスタートしますので、機会があればぜひ、浅野川線に乗ってみてくださいね。
そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページやツイッター改め「X」、Facebook、インスタグラムなどでお知らせしています。
過去のO.Aはコチラ!
>番組TOPページ
番組へお便りはコチラ!
Message to Yuming
Yumin最新情報!
Information
TOKYOFM TOPページ
(c) TOKYO FM