Yuming Chord
松任谷由実
2022.04.29.O.A
♪Onair Digest♪

これまで私が音で描いてきた「物語」をお送りしていきます。私はいわば、名画座の支配人!
今日のコードは「シネマみたいなYuming Song 前編」です。


■今週のChordは“シネマみたいなYuming Song 前編”

m1 ひとつの恋が終るとき
松任谷 由実

お送りしているのは、2011年4月6日にリリースした36枚目のアルバム、『Road Show』のオープニングを飾る1曲、「ひとつの恋が終るとき」です。

イントロが流れた瞬間、どしゃぶりの雨の中、駅へ向かう車の中で、フロントシートに並んで座る男と女の風景・・・
浮かびましたよね??
目の前に見えているのは、「きみ」のいない人生。
そして、車を降りて、駅の階段へ消えていく「きみ」。緻密なカメラワークですよね?

そんな1曲でスタートした、『Yuming Chord』。
今日は、大型連休が始まったということで、「シネマみたいなYuming Song 前編」というコードで、これまで私が音で描いてきた「物語」をお送りしていきます。
私はいわば、名画座の支配人!
当館では、大人の恋愛モノからちょっとせつないラブコメディ、サスペンスモノからドキュメンタリーモノまで、バラエティ豊かなラインナップの中から、今週・来週の2週にわたってセレクトしていきます。

ちなみに、「ひとつの恋が終わるとき」が収録されたアルバムが、そのものずばり、『Road Show』。
収録された曲のすべてが、リスナーの脳内シアターの扉を開く!そんなコンセプトで作った1枚です。

このアルバムだけでなく、いつも曲をつくるときに意識するのが、歌だからこそ広がっていく映像がある、ということ。

『Road Show』では、映画評論家のおすぎさんに、全11曲の「空想映画批評」を書いてもらって・・・

ということで、「シネマみたいなYuming Song」、そろそろ次の作品をまわしましょう。
続いては、1978年11月リリースのアルバム『流線形'80』の中の作品、「静かなまぼろし」を上映します!
これは、まさにヨーロッパのシネマをイメージした曲ですね。

この曲は、以前この番組でもお話したことがありますが、沢田研二さんに提供した曲。

物語の舞台は、かつての恋人と出かけたレストラン。
そこへ出かけてひとり、食事をしていると、新しい女性を連れて、かつての恋人がやってきます。

♪全てを分かち合い 歩いた二人が 今では柱越し 別のテーブル 誰かとメニュウを選ぶささやき ふりむく勇気がなかった

昔、全てを分かち合った人と出会った彼女は、このあとどうするのか、確かめてみてください。
タイトルは、「静かなまぼろし」。


m2 静かなまぼろし
松任谷 由実

大型連休が始まったばかりということでお送りしているスペシャル企画、「シネマみたいなYuming Song」。
名台詞、ありましたよね。

♪昔の恋をなつかしく思うのは 今の自分が幸せだからこそ

お送りしたのは、「静かなまぼろし」でした。

『Yuming Chord』、今日のコードは「シネマみたいなYuming Song」。
続いては、海沿いのハイウェイをゆく、二人の恋物語をどうぞ。
田島貴男さんとの共演した1曲、「太陽の逃亡者」。


m3 太陽の逃亡者
田島 貴男・松任谷 由実

お送りしているのは、2004年11月にリリースのアルバム『VIVA!6X7(ビバ!シックス バイ セブン)』に収録された「太陽の逃亡者」。オリジナルラブの田島貴男さんとのデュエットです。
歌詞を聴いていただければわかる通り、駆け落ちする二人の物語を描いてみました。

明るいトーンなんだけど、どこか刹那的な・・・駆け落ちハイな二人?

ちなみに、このアルバムのタイトル「6×7」は撮影用のフィルムのサイズが由来。
もともと私はイタリア映画で使われていた「8×9」をタイトルにしたかったんですが、プロデューサーからの提案で「6×7」にしました。
そして、このアルバムもさきほどご紹介した『Road Show』のように、10篇の短編映画を集めたような1枚で。
60〜70'sヨーロッパ映画のサウンド・トラックを意識して、ジャケットも、そのムードにこだわってみました。

「シネマみたいなYuming Song」。ラブソングが続いたので、今日最後の上映は、サスペンスモノをご用意いたしました。
タイトルは「時のないホテル」。


m4 時のないホテル
松任谷 由実

「シネマみたいなYuming Song」。
お送りしたのは、1980年6月リリースのアルバム、『時のないホテル』のタイトルチューン、「時のないホテル」でした。

今日は、「シネマみたいなYuming Song 前編」というコードでお届けしました。
いかがでしたでしょうか、名画座「ユーミン」。
物語の世界にひたって、楽しんでいただけたら幸いです。
この名画座は、あなたの脳内にあるシアター。
来週も上映会がありますので、また、お越しくださいね〜。

そして、今年はデビュー50周年のメモリアルイヤーということで、記念のベストアルバムのリリースが決定しています。
収録するのは、リスナーのみなさんがリクエストしてくださった曲!
そこで、この番組でも、リクエストを募集したいと思っています。
『Yuming Chord』の公式サイトにあるメッセージフォームに、あなたが好きな1曲と、その曲にまつわるエピソードを送ってくださいね。
今回は、お便りでもOK。
宛先は、〒102-8080 東京エフエム「ユーミンコード」です。
おハガキ、お手紙、お待ちしています!

さらに!『松任谷由実コンサートツアー 深海の街』、こちらは第三期がゴールデンウィーク明けからスタートします。
感染拡大防止に努めながら、安心してステージをお楽しみいただけるよう、さまざまな対策を講じていますので、どうぞお気をつけて、いらしてください。
なお、日々、状況を見ながら、ツアーの情報をアップデートしています。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッターインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。



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