Yuming Chord
松任谷由実
2020.11.13.O.A
今週は、漫画家の柴門ふみさんと、脚本家の大石静さんをゲストにお迎えしています。
今日のコードは「助けて!恋する私たち〜柴門ふみ・大石静・松任谷由実の大・恋愛相談スペシャル③〜」です。
■今週のChordは“助けて!恋する私たち〜柴門ふみ・大石静・松任谷由実の大・恋愛相談スペシャル③〜”
知らないどうし
松任谷 由実
●崩れてから分かる平穏の大事さ
ユーミン:では早速、短めのお悩みをご紹介しますね。
愛知県 ラジオネーム<なおみん>さん
『恋母』、原作もドラマも楽しんでいます。3人の母たちが恋にもがき苦しむ姿を見て、心がざわつきます。
物語を楽しむ一方で、なぜ、私には、こんなヒリヒリするような恋の経験が今までなかったの? と、思ってしまうのです。夫は地元の幼なじみで気を使わなくていい人、と思って結婚したので、最初からトキメキもほぼ皆無で、今は、子どもたち(中1と中3男子)のパパにしか見えず、完全に「家族」です。
そこに恋心は生まれません。私は、このまま女の一生を終えていいものか? 更年期的症状も感じる今、なぜか気持ちが焦る私に、賢者の皆様のアドバイスをお願いします。
柴門:こういう人が今の大多数です、日本中の。だから恋愛ドラマとか恋愛漫画があるわけですよ。
大石:トキメキとか胸キュンと平穏とは両立しないので。漫画の中でも、だんだんね、“胸キュンしたとたんに平穏は崩れていく” わけです。
柴門:『恋母』で言うと、優子さんとシゲオくんっていう夫婦がこのパターンなんですね。幼馴染と結婚して旦那にすごく愛されてるけど、妻の優子さんとしては、「もうトキメキは夫にはないわ」みたいなところで、行けばいいのにちょっとした道を・・・。あ、これは言わない方がいいかな(笑)。
大石:言ってください(笑)。
ユーミン:でもね、原作ご覧になった方はね。
柴門:じゃー、シゲオ君と優子さんのところをもう一回読んでもらえれば。
ユーミン:“崩れてから分かる平穏の大事さ” って言うのがね。
柴門:そうなんですよ!
大石:“楽チンで穏やかさも尊い幸せ” だと...。
柴門:“そういう人がいるってこと、すごく幸せ”だと気付いてほしいです。
大石:そうですね。
私らしく
松任谷 由実
●「な〜んちゃって」で逃げればいい
ユーミン:ドラマ『恋する母たち』の放送を記念してお届けする、『助けて!「恋する私たち」〜柴門ふみ・大石静・松任谷由実の大・恋愛相談スペシャル〜』。
恋愛のカリスマ・柴門さんと、恋愛ドラマの名手・大石静さん、そして、かつて「恋愛の教祖」と言われた私、TBSの金曜ドラマ『恋する母たち』でタッグを組んだ最強の3人で、リスナーから届いたお悩みに、お答えしていきます。
では、続いてのお悩みをお答えしていきましょう!
ラジオネーム<とちぎこまち>さん
ユーミンの『知らないどうし』の歌詞が、あまりにも私の気分にハマり過ぎて、つい口ずさんでいます。
彼に婚約者がいるのを知っていて惹かれあってしまった私たち。一旦はケジメをつけて別れたのですが、式が来年に延期されたことで、また会うようになりました。
彼は「彼女も周りの人も絶対に裏切れない」と言って結婚をやめるつもりはないらしく、今年いっぱいで本当に別れることになると思います。
でも、私は彼と別れたくないし、今からその日のことを考えるだけで恐怖です。彼から別れを告げられるXデーに備えて私は何をすればいいでしょうか?
良きアドバイスをお願いします。
ユーミン:お願いします。
大石:この彼氏、絶対やめる気がないっていうことは、この人は結婚しても浮気するタイプですよね。「何もかも捨ててこっちに来い」とは言わないわけでしょ。彼女にも。
柴門:彼氏は婚約者と婚約するまでに、ともに重ねた時間とかあるわけですよ。歴史が。それの大切さを十分知ってる上で、ちょっとちょっかい出しちゃったんですよね。
ユーミン:よく女の人は“出会った長さじゃない”とか、“出会った時期じゃない”っていうエクスキューズないですか?
柴門:よく、“運命の人よ”とか思いがちじゃないですか。
大石:ま、そういう場合もあるかもしれない。一気に、“これが運命の人だ”と思う場合もあるかもしれないけど、このケースは“男がズルイな”と思いますよね。
可哀想だけど、「私選んで」っていう風に強く出る勇気もない感じの女性じゃないですか。どっちみち、「彼は私を捨てるんだ」と思うなら、いちかばちか「私を選べ」って一回言ってみたらどうですかね。でも、ダメだと思うけど・・・。
柴門:荒治療で、それで目が覚めるかもしれないみたいな。
大石:一回、“自己主張してみたらどうなのか”って思いますけどね。
柴門:いや〜、それができないから苦しいんですよ(笑)。
大石:そうね。
ユーミン:だそうです。でも、「私を選べ!」って言ってみろ。
柴門:「な〜んちゃって」で逃げればいいのよ。「私を選べ!な〜んちゃって」みたいな!
ユーミン:大石さん、脚本は順調ですか?
大石:今、最終回あたりのプロットとか書いてるんですけど。順調って・・・、いつも仕事は苦しいですね。
ユーミン:そうですね。苦しくなかったら仕事じゃない。
大石:「順調ですか?」って言われて「はい、順調です」って言う程、のどかな感じじゃないです(笑)。
ユーミン:分かっていながら言って申し訳ありません。
ちなみに今夜10時から第4話が放映されますけれど、どこに注目すべきですかね?
柴門:第4話、結構いろんなことが起きますね(笑)。
大石:3話の最後で、斉木さんが杏にぶっきらぼうな顔しながらも「好きだ」っていうことを告げて、「返事を欲しい」っていう風に言うんですよね。その答えが出てくるのと、赤坂と優子もグイグイっと、さらに進んじゃう感じはありますね〜。
ユーミン:目が離せません。
ところで、柴門さんはかつて、雑誌の連載で、20代から50代の女性たちを職業別に集めて、その職業ならではの恋愛傾向を探る座談会をされていたそうですけど、一番印象に残ったのは、どんな職種の女性たちのエピソードですか?ここだけの話。
柴門:すごいビックリしたのが、派遣で大企業の受付嬢をやってる人が・・・。受付嬢ってすっごい退屈なんですって。でも、すごい男性に人気があるんですけど。すごい退屈なんで外来でやって来た客を頭の中で全裸にして(笑)、“この男と恋に落ちれるか落ちれないか”を・・・そうして楽しんで暇つぶしてましたって。
大石:それは面白い、どっかで私も頂きたいぐらい(笑)。
柴門:だから一般のサラリーマンは、「素敵な受付嬢に会えて嬉しいな」とか言って、「馬鹿な男どもは、みんな裸にされて品定めされてるのに」とか思ったことがあります。
大石:暇なのね。やっぱり姿勢正してピッてしてなきゃいけないから。
柴門:しんどい仕事だと思いましたね。みんな受付嬢って仕事分からないじゃないですか。いい仕事だなって思うじゃないですか。
ユーミン:一応、ルックスも採用対象ですよね。
柴門:そういう裏話も面白かったですね。
ユーミン:そろそろ、お別れの時間が近づいてきてしまいました。まだまだ、しがらみの多い大人ならではの複雑な恋愛でお悩みの方、たくさんいらっしゃいますよね。
そこで、来週も引き続き、大・恋愛相談スペシャル続行!
創作活動にかける想いなども、大石さん、柴門さんと語り合いたいと思います。
なお、4週連続のこのスペシャル企画の模様は、漫画『恋する母たち』を連載中の「女性セブン」に、特集記事として掲載されてますので、この3ショット写真は、きっと、ご利益があると思いますので、ぜひ、お手にとってみてください。
『Yuming Chord』、ゲストは、脚本家の大石静さんと漫画家の柴門ふみさんでした。
そして、来週も、よろしくお願いします!
「助けて!恋する私たち〜柴門ふみ・大石静・松任谷由実の大・恋愛相談スペシャル〜」。
それぞれのグルーブがあって、別に相談について何喋ってるってことじゃなく、一言一言に深みとですね、個性があって。
もう、“一言発するだけで答えになってる”ような気がしました。
来週もお二人にご登場いただいて、「大・恋愛相談スペシャル」をお送りします。大人の恋のお悩みは番組サイトで募集中です。
なお、TBSドラマ『恋する母たち』主題歌、「知らないどうし」は、現在、主要音楽サイトにて配信中です。ぜひ、チェックしてみてくださいね。
そして、「知らないどうし」も収録されている39枚目のオリジナルアルバム『深海の街』ですが、12月1日のリリースということで、いよいよ、発売が近づいてきました〜。渾身の作品です。私がコロナ禍で立ち向かった、その姿勢を感じ取ってもらえたら嬉しいです。
さらに、『松任谷由実 コンサートツアー 深海の街』は、来年の秋に全国60か所にて。また、『SURF & SNOW in Naeba VOL.41』も、開催が決定しています。
そのほか、詳しい情報や近況は、私のオフィシャルサイトや、TwitterやFacebook、Instagramを、チェックしてみてくださいね。
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