Yuming Chord
松任谷由実
2018.01.05.O.A
お正月、いかがお過ごしでしたか?
私は毎年恒例、近所の氏神さまにお参りへ出かけて、おせちをいただいて、箱根駅伝を見て・・・などなど、いつもと変わらないお正月。でも、これが何よりの幸せですよね。
そして、年齢を重ねてくると、何よりもまず年頭にお願いするのは、「今年1年、無病息災、平穏無事でいられますように」・・・それだけで十分!という気がします。
いよいよ、新しい1年も本格的にスタート!そんなとき、そっとたずさえておきたいものがある。
今日のコードは「お守り〜an amulet」です。
■今週のChordは“お守り〜an amulet”
I Say A Little Prayer
Workshy
お正月、神社仏閣へ出かけたら、昨年お世話になったお守りを納めて、新しいお守りをいただくのが毎年の恒例・・・・・・そんな方も多いと思います。
お守りにも色々種類がありますから、今年、どんな願いをかなえたいのか、どんな力を貸してもらいたいのか、そんなことを考えるひとときでもありますよね。
実は私、「お守り」というコードでなんですが、いわゆる神社仏閣のお守り、持たない主義なんです。
とはいえ、子どもの頃はお守りを持たされていたかも、おかげさまで、大怪我や事故にもあわず、すくすくと育ちました!
あらためて「お守り」のルーツを探るために、『神様とご利益がわかる日本のお守り』という本を参考に調べてみると、「お守り」のもとは「お札」つまり「護符」。これは、神様の名前やその力を象徴する像、図案化した文字などを記したもので、神棚に祀ったり、門や柱に貼って魔よけにしますよね。
で、この「お札」を身に持ち歩けるようにしたのが「お守り」なんだそうです。
もともと女性の間でお札を首からぶらさげることが流行したのが始まりで、携帯しやすいように巾着型の布袋などに入れていたのが、今の「袋守(ふくろまもり)」になった、といわれています。
つまり、お守りはお札と同じ、祈祷された神様の分身ですから、大切に扱わないといけません!
ちなみに、今日のコードは「お守り〜an amulet」。
「アミュレット」というのは、おもに“魔よけ”のことで、悪いことから守ってくれるもの。
「チャーム(charm)」という言葉もありますが、こちらは良いことを呼び込むもの、そんな違いがあるそうです。アミュレット、というネーミングのアクセサリーがありますが、あれは魔よけなんですね。
守ってくれるだけでなく、身代わりとして災いをかぶってくれるのもお守り。
実は、八百万の神さまがいる日本には、お守りの種類も豊富です。
定番の厄除け、学業成就、縁結び、家内安全、健康などのほかにも、ユニークなお守りもたくさんあります。
例えば、「はじめの一歩御守り」。
三重県伊勢市の猿田彦神社にありますが、新しい物事を始める時に、大切な第一歩を良い道のほうへ導いてくれるお守りだそうです。恐れず前へ進めそうですよね!
通称「飛行護(ひこうまもり)」は、東京の台東区にある飛不動のもの。
住職が修行で奈良まで運んだお不動様が、一夜にして江戸に飛んで帰られたことから、航空関係に携わる人をはじめ、飛行機で出かけることが多い人、旅のお守りとして求める人が多いとか。
愛媛県の大福寺にあるのは「玉輿お守(たまのこしおまもり)」。
日本版シンデレラと呼ばれる「お作さま」は、紀州徳川家に嫁いで、玉の輿にのって幸せになった・・・というエピソードにちなんで作られました。
ちなみに、お守り袋には「えんむすび」と書いてあります。
確かに、つきあっている彼女が「玉輿お守り」を持っているのを発見したら、相手にひかれてしまいそうですものね。心遣い、にくいです。
もちろん、袋に入った「お守り」でなくとも、「魔よけ」としてのお守りはまだまだたくさん!
たとえば、「榊(さかき)」や「柊(ひいらぎ)」、「南天(難を転じる)」といった植物は魔よけ。
「鈴」はその音色が悪いものを寄せ付けないと言いますし、「火打石」・・・なんていうのもありますよね。出かけるときに、玄関で右の肩に2、3回カチカチ火花をかけて厄をはらいます。
幸運を呼び込むためには、まず、悪いものを取り込まない、跳ね返す。
あなただけのお守りを見つけて、2018年をすこやかに過ごしましょう!
The Luck One
Taylor Swift
お守りは、「モノ」である必要はないんですよね。
心がちょっと弱ったときに、自分の夢や理想を思い出して、もう一度がんばってみよう、と思う。そして、邪魔モノを遠ざける。そんなときに、自分だけの「お守り」的なものがあればいい。
そんなわけで、ここからは私だけの「お守り」、お守りがわりに持っているもの、していること、いくつかあげてみますね。どこへ行くときでも持ち歩く、文字通り「肌守り」みたいなアイテムといえば、私の場合は「バンダナ」なんです。
布一枚持っているとお守りがわりになりますよね。
手ぬぐい、タオル、ハンカチなど、用途はいろいろあります。災害時にも役に立ちますし、この時期だとストールやマフラーは、「首元」を守る大切なお守りです。
「ことば」もお守りになりますよね。究極のモバイルお守りかもしれません。私は、ある方にいただいた「マントラ」がお守り。
「マントラ」とは、サンスクリット語で本来は「文字」「言葉」。宗教的には、教えや功徳を秘めているという「呪文」や「祈り」「賛歌」、日本でいうなら「祝詞(のりと)」かな?
真実の言葉、と書いて「真言」ともいいます。
お天道様が見てますよ!なんて言葉もあるけれど、やっぱり自分自身の身を清める、正す、っていうことも「お守り」になる気がするんですよね。
そしてもうひとつ、これはぜひおすすめしたい!
「ありがとう」の言葉です。マントラより簡単でしょ?
たとえば、神棚に手をあわせるとき、神社仏閣へお参りするとき。まず最初に心の中でつぶやくのは「ありがとうございます」という感謝のことば。
「ありがとう」って、やっぱり最強の言葉。
心をこめて「ありがとう」と口にする人に邪悪なものは寄り付かないし、必ず、守ってもらえると思います!
夜空でつながっている
松任谷 由実
音楽もまた、お守りのひとつじゃないかと思います。
もし、私の曲を、そんなふうに思って聞いてくださる方がいたら、ミュージシャン冥利に尽きますよね。
いつか私がこの世を去っても、「誰の曲か知らないけど、私のお守り」と思ってもらえたら、こんなにうれしいことはないですね。
そして、気持ちも新たに、「SURF & SNOW in Naeba Vol.38」の準備が始まります。
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