Yuming Chord
松任谷由実
2017.03.31.O.A
3月最後の金曜日､明日から4月､新年度のｽﾀｰﾄです｡
新たな気分で､春のおしゃれ始めました〜♪と宣言したくなる今日この頃｡
制服ﾃﾞﾋﾞｭｰやｽｰﾂﾃﾞﾋﾞｭｰも初々しくていいけれど､私たちは身も心も軽やかに､春ﾓﾉﾃﾞﾋﾞｭｰしましょうか｡
今日のｺｰﾄﾞは｢One-Piece｣です！
■今週のChordは“One-Piece”
You Can't Hurry Love
Diana Ross & The Supremes
数あるﾜｰﾄﾞﾛｰﾌﾞの中でも､ﾜﾝﾋﾟｰｽは女性にとって､特別な日に袖を通したくなるｱｲﾃﾑ｡特に､春になると着たくなりますよね｡
ﾜﾝﾋﾟｰｽをｾﾚｸﾄするｼﾁｭｴｰｼｮﾝとは･･････基本はやはりﾌｪﾐﾆﾝな気分を高めたいとき､総柄だと､布の面積が広いから柄によってはｲﾝﾊﾟｸﾄがありますよね｡そして実は､おしゃれをｻﾎﾞりたいときにも選んだりしませんか？
ﾜﾝﾋﾟｰｽを着て行きたい場所､似合う場所というのもあるかもしせません｡
ﾘｿﾞｰﾄ地だったりすると､ﾘﾗｯｸｽするために選ぶ1枚もありますよね｡
ﾜﾝﾋﾟｰｽの歴史をひもといてみると､古代では､頭をとおすための｢あき｣と袖のついた､Ｔ字型の簡単な衣服を男女ともに身に着けていましたが､それがﾜﾝﾋﾟｰｽの起源｡
やがて男女用に分かれて､16世紀頃からは衣服の素材や縫製技術が発達して､ﾄﾞﾚｽとしてのﾜﾝﾋﾟｰｽが登場します｡時代ごとにｽｶｰﾄのｼﾙｴｯﾄやｳｴｽﾄの切り替え位置､袖のふくらみが時代ごとに変わっていき､19世紀末になって､ようやく今のｽﾀｲﾙにつながる形に･･･丈が短くなったり､身体にﾌｨｯﾄするようなものが出始めました｡
1947年のｸﾘｽﾁｬﾝ･ﾃﾞｨｵｰﾙの｢ﾆｭｰﾙｯｸ｣が話題になったのを皮切りに､ﾃﾞｻﾞｲﾅｰがｼｰｽﾞﾝごとに新たなﾗｲﾝを発表するようになりました｡
60年代になるとｸﾚｰｼﾞｭのﾐﾆﾜﾝﾋﾟや､ｲｳﾞ･ｻﾝﾛｰﾗﾝのﾓﾝﾄﾞﾘｱﾝﾙｯｸ･･･ﾚﾄﾛでｼｯｸでｶﾗﾌﾙで､この頃から､私も真似をするようになったかも｡
子どもの頃の私は､荒井呉服店洋裁部手作りのﾜﾝﾋﾟを着ていました｡
前身ごろの全身にﾎﾟｹｯﾄがついていて､そのひとつひとつにｱｯﾌﾟﾘｹをほどこしたﾜﾝﾋﾟｰｽ｡なかなか斬新でしょ？あれはお気に入りでしたね･･･｡
I Really Like You
Carly Rae Jepsen
70年代になると､ｷｰﾜｰﾄﾞは｢ﾃﾞﾆﾑ､ﾚﾄﾛ柄ﾐﾆ､ｸﾞﾗﾝｼﾞ｣｡
前半はﾋｯﾋﾟｰ文化の影響でﾅﾁｭﾗﾙﾃｲｽﾄ､後半になるとﾍﾋﾞｰﾃﾞｭｰﾃｨｰが流行しました｡
そして､70年代後半から80年代前半にかけて流行したのが50’Sﾌｧｯｼｮﾝ｡ﾎﾟﾆｰﾃｰﾙにふんわりｷﾞｬｻﾞｰｽｶｰﾄ､ｽﾀｼﾞｬﾝに三つ折ｿｯｸｽ､ｻﾄﾞﾙｼｭｰｽﾞ｡
実は私､ｽﾃｰｼﾞでこの50'Sﾌｧｯｼｮﾝを身に着けることが多いんですよね｡
どうやら舞台監督の松任谷さんがお好みのようで･･･『宇宙図書館』ｺﾝｻｰﾄﾂｱｰでも､思いっきり裾の広がったｷｬﾐｿｰﾙﾜﾝﾋﾟ､着ています｡これがまたこのﾊﾟｰﾄで歌う曲にぴったり！の1枚なんですよ｡
80年代はｸﾞﾗﾏﾗｽな時代でしたよね｡
時代は1981年のﾐﾗﾉ･ｺﾚｸｼｮﾝでｱﾗｲｱが提唱したﾎﾞﾃﾞｨｺﾝﾌﾞｰﾑ｡身体の線を強調しつつ肩ﾊﾟｯﾄﾞ､のﾜﾝﾋﾟｰｽを誰もが着ていました｡ｼﾞｭﾘｱﾅ東京が終了するまでの90年代半ばくらいまで続いたのかな｢JUNKO SHIMADA｣｢ﾃｨｴﾘｰ･ﾐｭｸﾞﾚｰ｣｢ﾋﾟﾝｷｰ&ﾀﾞｲｱﾝ｣など｡いわゆる､平野ﾉﾗ的ﾌｧｯｼｮﾝですね｡
そして90年代に入った頃くらいから､はっきりした流行はこれ！というのがなくなってきて､誰もがｵﾘｼﾞﾅﾙのおしゃれを楽しむようになってきた気がします｡
私が好きなﾜﾝﾋﾟｰｽをあげていくと･･････ﾌﾟﾗﾀﾞ､ｼﾞﾙ･ｻﾝﾀﾞｰ､世界で最も美しいﾌﾟﾘﾝﾄといわれるﾚｵﾅｰﾙ､ﾌﾟﾘﾝﾄが圧巻のｴﾐﾘｵ･ﾌﾟｯﾁ､ﾀﾞｲｱﾝ･ﾌｫﾝ･ﾌｫｽﾃﾝﾊﾞｰｸﾞのﾗｯﾌﾟﾄﾞﾚｽ､ﾘﾄﾙ･ﾌﾞﾗｯｸ･ﾄﾞﾚｽはｼｬﾈﾙが最初に作ったそうですが､黒一色のﾐﾆﾏﾑなﾄﾞﾚｽはｱﾚﾝｼﾞ次第｡
そして､ﾜﾝﾋﾟｰｽといえばﾁｬｲﾅ･ﾄﾞﾚｽもﾜﾝﾋﾟｰｽですよね｡
ｵｰﾀﾞｰﾒｲﾄﾞで作ってもらったことがあります｡
ｵｰﾀﾞｰﾒｲﾄﾞ､ということであれば､ｽﾃｰｼﾞ衣装はいつもｵｰﾀﾞｰﾒｲﾄﾞの一点もの｡
いまや､ﾜﾝﾋﾟｰｽもそのまま着るのではなく､ｱﾚﾝｼﾞをして楽しむのもｱﾘ｡
下にﾊﾟﾝﾂをはいたり､靴ではずしたり･･････1枚着るだけで気分をあげてくれたり､安心感を与えてくれたり｡親友みたいなﾜﾝﾋﾟｰｽとともに､今年も春の訪れを楽しみましょうね｡
ﾜﾝﾋﾟｰｽだけは､｢女の特権！｣といえるかも｡
月までひとっ飛び
松任谷 由実
ﾜﾝﾋﾟｰｽは､旅先にも持っていきますよ｡｢宇宙図書館｣ｺﾝｻｰﾄﾂｱｰ中の私ですが､徳島､愛媛を終えて､明日から四国後半戦に突入！
冬場はｶｼﾐｱのﾆｯﾄﾜﾝﾋﾟｰｽを持っていったりしていました｡
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