Don't Make Me Over Dionne Warwick
バート・バカラック、ハル・デイビットの黄金コンビが初めてヒットチャートに送り込んだ、1962年の名曲から。
アメリカン・ポップス界の頂点ともいえる作曲家、バート・バカラック。1928年(※今年84歳!)ミズーリ州カンザスシティ生まれ。幼い頃から楽器を学び、大学では音楽理論やクラシックを含む作曲を専攻。その後、クラブでピアノを弾いたり、かのマレーネ・デートリッヒのツアーに参加して、ピアノ伴奏者やアレンジャー、指揮者として参加して経験を積んだとか。
そして1962年からは、ハル・ディヴィットと歌手ディオンヌ・ワーウィックと3人でタッグを組み、数々の名曲をヒット・チャートに送りこみます。これが世に言う「聖三角形」。その幸福な出会いから今年がちょうど50年!というわけなんですね。実は、ユーミンは今年デビュー40周年を迎えます。ともに歩んできた音楽シーンの中でも、今年、メモリアルを迎える人たちが結構たくさんいるんです。これも何かの縁でしょうか。
The Look Of Love Sergio mendes & Brasil '66
松任谷正隆氏は2008年・80歳メモリアル・コンサートの際、こんなコメントを寄せています。
「高校の頃、初めてバカラックを聴いて、その甘酸っぱさゆえに腰が抜けそうになったことを今でも覚えています」
こちらはユーミンが大好きな(思い出の)バカラック=ディヴィッドナンバー。バカラックとハル・ディヴィッドの名コンビですが、70年代前半にコンビは解消。バカラックは一時期の停滞期を経て、作詞家キャロル・ベイヤー・セイガーと出会い、1980年頃から二人で曲を描き始めます。
Arthur's Theme (Best That You Can Do) Christopher cross
バート・バカラックとキャロル・ベイヤー・セイガーの共作、映画「ミスター・アーサー」のテーマ。
そして、このバカラック=セイガーコンビで、この曲の他にも、
「Stronger Than Before(愛は果てしなく)」(81年全米30位 セイガー本人)
「Making Love」(82年全米13位 ロバータ・フラック)
「That's What Friends Are For(愛のハーミニー)」(元はロッド・スチュアートが82年に歌い、86年ディオンヌ&フレンズで全米1位に)
「On My Own」(86年全米1位パティ・ラベル&マイケル・マクドナルド)などなど、ヒットを次々ととばします。
Walk On, Walk On By 松任谷 由実
ちなみに、前述の通り、数々のヒットを生み出した二人は82年に結婚。90年には離婚へ。その後もエルヴィス・コステロとの共演・共作をはじめ、ソロアルバムもリリース。今年の秋、東京の「ビルボードライブ東京」5周年を飾るプレミアム・ステージに、バカラックが来日することが決定しています!行きたい!
ここでバカラックに影響をうけたかも?な曲を。バカラックサウンドは雨の季節にもぴったり、ぜひ、改めて聴いてみてください!
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