2024/5/3 O.A

音楽でときめきを届けるユニット、再びの登場です!
今日のコードは「ときめきジェネレーション・2」です。

■今週のChordは“ときめきジェネレーション・2”

ユーミン:音楽でときめきを届けるユニット、再びの登場です!自己紹介をどうぞ!

岡村:好きな調味料は、八角の岡村靖幸です!

斉藤:好きな調味料は、黒こしょうの斉藤和義です!

岡村和義:ふたりあわせて岡村和義です!

ユーミン:(好きな)理由はありますか?

岡村:八角は何となく良い感じかなと思って。

ユーミン:私も八角は好きですよ。豚の角煮にちょっと入れるとね。

岡村:ユーミンさんはすごく自炊をなさいますけど、健康にも繋がると思いますね。
何でご自身でやられるんですか? 死ぬほど多忙じゃないですか。

ユーミン:自分のものが食べたいときがあるんですよ。そのほかの家事もいっぱいあるからね・・・こんな話をしてていいの?

岡村:(笑)。

ユーミン:つまり、「音楽をやるんだったら、それ以外のことはやらなくても良い」っていうのは、私は間違っていると思う。
アーティストだから我儘でいい、ということはない。

岡村和義:なるほど。

ユーミン:人間的にもそうやってまわりとバランスを取っていないと、音のバランスも取れないし、長くやっていけないと思う。

岡村:為になることを聞きましたね。

ユーミン:若いうちはいいけどね。冷蔵庫に水だけ入っている、みたいなことはカッコ良くていいけど、そうはいかない。

斉藤:岡村ちゃん、そんな感じだったんじゃないの?

ユーミン:若い頃はそうだったんじゃないですか?知らないけど。

斉藤:若い頃というよりも、つい最近までそんな感じだった。

岡村:どうなのかしら。

ユーミン:でも、すごく社交的になったっていう話ですよね。

岡村:はい。社交的になりました。彼も非常に社交的でね、2人で社交的になっている感じがあります。

ユーミン:そうなんだ!斉藤さんに社交的なイメージはあんまりないんですけど。

斉藤:そうですよね。

岡村:落語家の方とか、役者の方とか、意外と幅広く社交的で。

ユーミン:今日のコードは「ときめきジェネレーション」!
2人はコロナ禍のときに組んだ、ということになるのかな?

岡村:そういうことになるのかな。

斉藤:そうかな。

岡村:結果的に。

ユーミン:あんまり飲みに出たりしちゃいけない時期だったんだけど。

岡村:よく飲みに行ってたのは、コロナ前なんですよ。我々もね、すぐにユニットを組んだわけではなくて、5〜6年かけて仲良くなって・・・最初は本当に飲み仲間で。

ユーミン:じゃあ、その時点に戻って、どちらがどういう風に声をかけた感じ? おずおずと?

岡村:どっち?

斉藤:どちらともなく、「○○にいますけど、何してます?」とか、「2人で明日どこか行きますか」とかもあったり、いろいろでした。

ユーミン:なんだか心温まる(笑)。

岡村:この齢になるとね、馬が合うとか何となく肌が合うとかってなかなかないことなので、貴重な友人として・・・本当に最初は友人として数年過ごした感じですね。
で、番組があって音楽を作ってみるというので、「これはいいね」と言って始まったんです。

ユーミン:それで、具体的にリリースすることになっていきます。
今日はね、私のリクエストで、岡村和義から「サメと人魚」を聴いていただくんですけれど、これはどこから作り始めたの?

岡村:僕が一番最初に何年も寝かせていたメロディがあったんですね。サビがどうしても作れなかったので寝かせていたんですけど、それを彼に聴かせたら、彼がサビみたいなものを作ってきて。
そこから僕がアレンジをしてかなり完成したところで彼に送ったら、そのアレンジを彼は気に入ってくれたんでしょうね。1日でザーッと詞を書いて、あっという間に完成しました。

ユーミン:「サメと人魚」というタイトルも斉藤さんが作ったの?

斉藤:そうですね。

ユーミン:それは、元からそういう詞の構造みたいなのがあったの?

斉藤:いや、全然なくて、何となく歌詞を書いていく途中で・・・たまに、何も考えずバーッとそのまま書いていったら大体できた、みたいなときってあるじゃないですか。たま〜に、ですけど。

ユーミン:たまにね。

斉藤:それでしたね。だからあんまり考えずにやっていって、急に「サメと人魚」が口をついて出てきて。“あ、いいかもな”って思って、そこからまた進んでいって、という感じでした。

ユーミン:いいよ!

斉藤:ありがとうございます。

岡村:だから、こっちがバンと音楽を作って送って、バンと詞が返ってきたときに、“あ、本気出したな”と思いましたね。

ユーミン:私が感心したところはね、「悪い男と悪い女に なりきれたならいいのに」というところがあるじゃない。“ああ、これが日本語のポップスの素晴らしさだな”と思った。「ポップス」って言ってごめんなさい。

斉藤:いえいえ。

ユーミン:その台詞が小説にあっても来ないし、映画の中の台詞でも来ないし、この音律の中で言っていることで「なれなかった」ということを言っているわけじゃない。お互いに悪にはなれなかったということを。

岡村:そうですね。

ユーミン:それが全部、そのまわりの環境とか心理とかがヒタヒタヒタッと入っていて、感心したんですよ。

岡村:褒められたよ。

斉藤:やったー。

ユーミン:じゃあ、聴いてみたいと思います。岡村和義で「サメと人魚」。

サメと人魚 / 岡村和義

ユーミン:いいですね〜。
初対面の斉藤和義さんともだいぶ打ち解けてきた気がするんですけど。

斉藤:大丈夫ですか。

ユーミン:大丈夫です!ここで、私の楽曲の中から斉藤さんに選んでいただこうと思うんですけど、理由もいただきながら。

斉藤:自分の思い出も込みなんですけど、「中央フリーウェイ」を。

岡村:おお!

斉藤:学生時代に山梨に行っていたので、よく中央道を通っていて、“あ、競馬場だ、ビール工場だ、あのまんまだ、本当に夜空に続く感じだ”って。あれは、あそこに乗っている最中に作ったんですか?

ユーミン:最中ではないけど、風景は入っていました。

斉藤:ちょうど歌詞を書き始めたり、歌ったりし始めた頃だったので。それまではギターばかりやっていたので、歌詞というものを気にして聴いていなかったんですけど、歌詞ってこんなに画が浮かぶものなんだ、というのを感じた最初の数曲のうちの1曲です。

ユーミン:ありがとうございます。

斉藤:もちろん曲もカッコいいんですけど、何せ“こういう画が浮かぶ歌詞を書かないとプロにはなれないんだな”と思わされた曲なんです。

ユーミン:じゃあ、それを聴いてみたいと思います。あの頃は「荒井由実」ですね。

斉藤:荒井由実さんで「中央フリーウェイ」。

中央フリーウェイ / 荒井 由実

ユーミン:今日はね、お2人で来ていただいて知られざる一面をそれぞれに・・・斉藤さんは初めてだったし、わかって良かった。

岡村和義:ありがとうございます。

ユーミン:この人たち、だてにユニットを組んでいるわけじゃないんだって思えました。
そんなお2人が、いよいよツアーに出ますが・・・インフォメーションをお願いします。

岡村:「岡村和義 LIVE TOUR 2024 “OKAZ TIME”」と言いますけれども、公演スケジュールは、
5月16日 宮城・SENDAI GIGS
5月18日 北海道・Zepp Sapporo
5月23日・24日 神奈川・KT Zepp Yokohama
5月30日 福岡・Zepp Fukuoka
6月1日・2日 広島・広島クラブクアトロ
6月6日・7日 東京・Zepp DiverCity (Tokyo)
6月12日 愛知・Zepp Nagoya
6月14日・15日 大阪・Zepp Namba (Osaka)
というスケジュールになっております。

ユーミン:楽しみですね。どこか伺いたいと思います。

岡村:来てください、お願いします。

斉藤:ぜひぜひ。

ユーミン:ありがとうございます。
じゃあ、ツアー前の気分を最後にそれぞれ言ってもらおうかな。

岡村:まだリハーサルも何も始まっていないので何とも言えないんですけど、楽しめたらなと思っています。あと、生演奏なので、生演奏の魅力みたいなことを2人で楽しめたらと思っています。

斉藤:そうですね。配信しているのは5曲ですが、まだ他にも曲は作っていっているところなので、ライブで初めて聴くことになると思うんですけど。

ユーミン:ファンの人たちも楽しみだよね。

斉藤:デビュー前にやっていたライブみたいだなと思って。CDとかを出していない中で、ライブで初めて曲を聴かせるというのは久々なので、ちょっとドキドキですね。

ユーミン:久々とか、初めてとか、ドキドキがあることが尊い!

岡村:そうですね。ありがたいことですね。

ユーミン:2人とも若くないからね。

斉藤:そうですね。

ユーミン:過信せずに体調を整えてツアーに立ち向かってください。

岡村和義:はい、ありがとうございます。

ユーミン:「Yuming Chord」、今日のゲストは、岡村靖幸さんと斉藤和義さんのユニット、「岡村和義」のお2人でした!
どうもありがとうございました。

岡村和義:ありがとうございました。

先週に引き続き、ゴールデンウィークスペシャル、ということで、岡村靖幸さん、斉藤和義さんのユニット「岡村和義」のお2人をお迎えしました。

いや〜、新しい世界をあの世代で拓いていくんだなっていう・・・うかうかしてられないなって、すごく良いモチベーションを分けてもらいました。
私も創作活動、はりきってまいります!

そして、毎週、お知らせしていますが、私にとってはじめての本格的なチャリティシングルが、5月29日にリリースされます。
石川・内灘の町に群生するアカシアの風景に心を動かされて作った曲「acacia[アカシア]」と、ロシア出身の世界的DJ、ニーナ・クラヴィッツとのコラボで生まれた、「春よ、来い(Nina Kraviz Remix)」、こちらの2曲が収録されたシングルです。
収益は能登半島地震 災害義援金として、石川県に寄付します。
現在、予約を受け付けていますので、各CDショップのサイトなどをご覧ください。

そのほか、私の最新情報や近況は、私の公式ホームページツイッター改め「X」Facebookインスタグラムなどでお知らせしています。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。