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2023/9/24(日) vol.104

2023/09/24
明日からのお仕事に向けて、
元気をチャージしてもらえるような本を毎週ご紹介しているこの番組📕
今週もありがとうございました。

これまで様々なテーマで本を選んできましたが、
今夜は一人の作家さんにフォーカスしました🔍
その作家さんは、今村夏子さんです。

番組冒頭では、これまでにご紹介した今村夏子さんの本のお話も飛び出しました。

今回、「本 とのこと」のコーナーでピックアップしたのはこちら。

『こちらあみ子』 今村 夏子(著) 出版社: ちくま文庫

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今村夏子さんのデビュー作。
3つの作品が収録されています。
表題作の『こちらあみ子』。 小学5年生のあみ子は、周りの人の気持ちを理解することができなかったり、学校でたびたび問題を起こしてしまいますが、とても穏やかな家族の中で育ちます。しかしあることがきっかけで家族の形が崩れてしまい…純粋に育ってきたあみ子は、その後どうなっていくのか。
本を読んでいるとあみ子を応援したい気持ちと、それに反する気持ちも生まれ、心を揺さぶられるストーリーとなっています。

今村夏子さんの原点が感じられるこの作品。
ぜひお手に取ってみてくださいね。


そして、「ブックマークしよっか!」のコーナーでご紹介した本はこちら。

『とんこつQ&A』 今村夏子(著) 出版社:講談社

思わずブックマークしたくなるような“きらめく”言葉として、印象的なフレーズの紹介から始まりました💡
『とんこつQ&A』は、昨年出版された1冊で、
この可愛らしい表紙はジャケ買いしたくなる本としてもピックアップしたくなりますね。

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「とんこつ」というラーメン店で働く主人公の“わたし”。
わたしは声を発することができなかったけれど、接客しながら少しずつ苦手だった声を出すことができるように。
しかしそのラーメン店に新たな登場人物が現れ、物語は歪んでいきます。
一見幸せそうに見える関係が描かれているのに、
読んでいてぞわぞわしてくる…なにか、変だぞ。と感じる、まさに“今村夏子作品”であることを味わえます。
この可愛らしいポップな表紙とは対照的な、ぞっとするような、どこか不気味な4つの作品が収録されています。


番組は聞き逃してしまっても【radiko】でアーカイブがお楽しみいただけますのでコチラから。
放送から1週間お聞きいただけます✨


今回は「今村夏子さん」にフォーカスを当ててお届けしましたが、
みなさんが好きな作家さん、番組で取り上げて欲しい作家さんはいますか?
番組へのメッセージも引き続きお待ちしています📪✨


それでは次回、10月の放送もお楽しみに🍀

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〜オンエア楽曲〜
M1 Chandelier / SIA
M2 Diamonds / Sam Smith
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